2026年11月時点で、箱根駅伝の最新の本選記録は第102回大会(2026年1月2日・3日)の結果である。青山学院大学は総合優勝を果たし、往路・復路を含む3つの大会記録を同時に更新した。
特筆すべきは、総合タイムが10時間37分34秒に到達したことだ。従来の歴代最高だった第101回大会の10時間41分19秒を3分45秒も短縮。往路は5時間18分08秒、復路は5時間19分26秒で、どちらも新記録となった。
第102回大会の上位校を見ると、2位の國學院大學も10時間40分07秒という好記録を残している。3位は順天堂大学の10時間43分55秒。上位校のタイム水準が高まり、総合記録の競争が一段と激しくなっている。
大会の公式記録によると、今回の総合記録は全10区間、総距離217.1kmで達成されたものだ。単純に一人のエースが速いだけでは届かない、チーム全体の走力と安定感を示す数字である。
第102回大会の総合成績上位5校- 1位:青山学院大学 10時間37分34秒
- 2位:國學院大學 10時間40分07秒
- 3位:順天堂大学 10時間43分55秒
- 4位:早稲田大学 10時間44分29秒
- 5位:中央大学 10時間44分31秒
青山学院大学は往路で5時間18分08秒、復路で5時間19分26秒を記録。両日ともに最速タイムでまとめ、総合優勝を大会新記録で飾った。
(出典:東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト、日本テレビ箱根駅伝番組公式サイト)
【箱根駅伝の総合記録・歴代ランキング】青山学院大学が上位を席巻

箱根駅伝の歴代総合タイムを見ると、青山学院大学の強さが際立つ。
2026年の第102回大会を含めた公式サイトの歴代総合タイムランキングでは、上位10記録のうち6つを青山学院大学が占めている。特に第100回から第102回にかけての3大会連続の好記録は、同大学の総合力を象徴する。
歴代総合タイムランキング上位10記録1位:第102回(2026年)青山学院大学 10時間37分34秒
2位:第101回(2025年)青山学院大学 10時間41分19秒
3位:第100回(2024年)青山学院大学 10時間41分25秒
4位:第98回(2022年)青山学院大学 10時間43分42秒
5位:第96回(2020年)青山学院大学 10時間45分23秒
6位:第99回(2023年)駒澤大学 10時間47分11秒
7位:第91回(2015年)青山学院大学 10時間49分27秒
8位:第88回(2012年)東洋大学 10時間51分36秒
9位:第95回(2019年)東海大学 10時間52分09秒
10位:第90回(2014年)東洋大学 10時間52分51秒
(出典:東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト「歴代の総合タイムランキング」)
青山学院大学の総合記録が際立つ理由青山学院大学の記録を時系列で見ると、2015年の第91回大会で10時間49分27秒を記録して以来、複数の大会で歴代上位に入るタイムを残してきた。
2020年の第96回大会では10時間45分23秒、2022年の第98回大会では10時間43分42秒。2024年の第100回大会では10時間41分25秒まで短縮し、2025年には10時間41分19秒、そして2026年には10時間37分34秒に到達した。
単発の好記録ではなく、複数の大会にわたって高水準のタイムを残している点が特徴だ。
なお、上記の歴代ランキングは公式サイトに掲載されている優勝校の総合タイムランキングである。全出場校の個別タイムを対象にした順位とは区別する必要がある。実際、第102回大会では2位の國學院大學も10時間40分07秒を記録している。
【往路・復路の歴代最高タイム】2026年に青学が両方を更新
箱根駅伝の総合記録を理解するには、往路と復路を分けて見ることも欠かせない。
往路は東京・大手町から神奈川県箱根町までの1区から5区、復路は箱根町から東京・大手町までの6区から10区で構成される。
第102回大会では青山学院大学が両方の記録を更新した。
往路の歴代最高タイム記録:5時間18分08秒
保持校:青山学院大学
達成大会:第102回(2026年)
従来の往路最高記録は、第100回大会(2024年)に青山学院大学が記録した5時間18分13秒だった。
2026年大会では、この記録を5秒短縮。往路の5区間を通して高い水準の走りを実現した。
往路は1区のスタートから5区の山上りまで、異なる特性を持つ区間が連続する。特に5区は高低差の大きい山上りであり、平地のスピードだけでは対応できない。
青山学院大学が往路記録を更新したことは、各区間に適した選手配置とチーム全体の走力がかみ合った結果として注目される。
復路の歴代最高タイム記録:5時間19分26秒
保持校:青山学院大学
達成大会:第102回(2026年)
復路の従来記録は、第101回大会(2025年)に駒澤大学が記録した5時間20分50秒だった。
第102回大会の青山学院大学は、これを1分24秒短縮した。
復路は6区の山下りから始まり、平地区間を経て大手町のゴールへ向かう。山下りではスピードだけでなく、下り坂での身体の使い方や脚への負担を抑える技術も求められる。
往路と復路の両方で大会記録を更新した2026年の青山学院大学は、箱根駅伝の歴史に残る総合力を示した。
2026年時点の大会記録一覧- 総合:青山学院大学 10時間37分34秒
- 往路:青山学院大学 5時間18分08秒
- 復路:青山学院大学 5時間19分26秒
総合タイムは往路と復路を合算したもの。実際に5時間18分08秒と5時間19分26秒を足すと、10時間37分34秒になる。
【箱根駅伝の全10区間・歴代最速記録】選手名と所属大学を完全整理
箱根駅伝の記録で特に注目されるのが、各区間の歴代最速タイムだ。
総合記録が大学のチーム力を示すのに対し、区間記録は個々のランナーが残した最高のパフォーマンスを示す。
2026年の第102回大会では、青木瑠郁、キムタイ、黒田朝日、塩出翔太、佐藤圭汰らが歴代最速記録を更新した。
一方、イェゴン・ヴィンセントや野村昭夢、中村唯翔らが保持する記録も、2026年終了時点で歴代最速として残っている。
1区から10区までの歴代最速記録一覧| 区間 | 記録保持者 | 所属大学 | 達成年 | 歴代最速タイム |
|---|---|---|---|---|
| 1区 | 青木瑠郁 | 國學院大學 | 2026年 | 1時間00分28秒 |
| 2区 | キムタイ | 城西大学 | 2026年 | 1時間05分09秒 |
| 3区 | イェゴン・ヴィンセント | 東京国際大学 | 2020年 | 59分25秒 |
| 4区 | イェゴン・ヴィンセント | 東京国際大学 | 2023年 | 1時間00分00秒 |
| 5区 | 黒田朝日 | 青山学院大学 | 2026年 | 1時間07分16秒 |
| 6区 | 野村昭夢 | 青山学院大学 | 2025年 | 56分47秒 |
| 7区 | 佐藤圭汰 | 駒澤大学 | 2025年 | 1時間00分43秒 |
| 8区 | 塩出翔太 | 青山学院大学 | 2026年 | 1時間03分45秒 |
| 9区 | 中村唯翔 | 青山学院大学 | 2022年 | 1時間07分15秒 |
| 10区 | 佐藤圭汰 | 駒澤大学 | 2026年 | 1時間07分31秒 |
出典:東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト「区間別歴代最速ランキング」、日本テレビ「大会記録」。第102回大会終了時点。参考記録を除く。
1区:青木瑠郁が1時間00分28秒で新記録2026年の第102回大会で、國學院大學の青木瑠郁が1時間00分28秒をマークした。
1区は大手町から鶴見までの区間で、各校のスタートを担う重要なポジションだ。集団の駆け引きや序盤のペース配分が、その後のレース展開にも影響する。
従来の記録を更新した青木の走りは、2026年大会を象徴する個人記録の一つとなった。
2区:城西大学のキムタイが1時間05分09秒2区は「花の2区」と呼ばれ、箱根駅伝の中でも特に注目度が高い区間だ。
2026年には城西大学のキムタイが1時間05分09秒を記録し、歴代最速となった。
2区は全10区間の中でも距離が長く、各大学のエース級選手が投入されることが多い。長い距離を高いスピードで走り続ける持久力に加え、レース中のペース判断も重要になる。
3区・4区:イェゴン・ヴィンセントの圧倒的な記録東京国際大学のイェゴン・ヴィンセントは、3区と4区の両方で歴代最速記録を保持している。
- 3区:59分25秒(2020年・第96回大会)
- 4区:1時間00分00秒(2023年・第99回大会)
3区は海沿いの平地区間で、スピードを生かした走りが求められる。4区も平地を中心とするが、距離やコースの変化に対応する能力が必要だ。
異なる大会で2区間の歴代最速を記録していることは、ヴィンセントの箱根駅伝における存在感を示している。
5区:黒田朝日が1時間07分16秒で山上りの新記録2026年の第102回大会で、青山学院大学の黒田朝日が5区の歴代最速記録を更新した。
記録は1時間07分16秒。
5区は箱根駅伝の象徴ともいえる山上りの区間で、標高差のあるコースを走り切る特殊な能力が求められる。
単純なトラック競技のスピードとは異なり、上り坂での筋持久力や効率的なフォーム、長時間にわたるペース維持が重要になる。
黒田の記録は、2026年大会における青山学院大学の往路記録更新にも大きく関わる個人記録となった。
6区:野村昭夢の56分47秒は2025年の記録6区の歴代最速記録は、青山学院大学の野村昭夢が2025年の第101回大会で記録した56分47秒。
6区は箱根の山を下る区間であり、全10区間の中でも独特の難しさがある。
高速で下る技術だけでなく、着地による脚への負担やバランス感覚も問われる。56分台という記録は、山下りの区間特性を踏まえても非常に優れたタイムだ。
2026年大会終了時点でも、この記録は更新されていない。
7区・10区:佐藤圭汰が2つの区間記録を保持駒澤大学の佐藤圭汰は、7区と10区の両方で歴代最速記録を持つ。
- 7区:1時間00分43秒(2025年・第101回大会)
- 10区:1時間07分31秒(2026年・第102回大会)
7区は復路の中盤にあたり、後半戦の流れを左右する重要な区間だ。10区は大手町のゴールへ向かう最終区間で、順位争いや逃げ切りの展開が注目される。
異なる役割を持つ2区間で歴代最速を記録している点が、佐藤の特徴だ。
8区:塩出翔太が1時間03分45秒2026年の第102回大会で、青山学院大学の塩出翔太が8区の歴代最速記録を更新した。
タイムは1時間03分45秒。
8区は復路の中盤に位置し、後半に向けてチームの勢いを維持する役割を持つ。復路で総合順位を守るためには、前半のリードを生かしながら安定した走りを続ける必要がある。
塩出の記録も、青山学院大学が復路記録を更新した2026年大会の重要な個人実績だ。
9区:中村唯翔の1時間07分15秒9区の歴代最速記録は、青山学院大学の中村唯翔が2022年の第98回大会で記録した1時間07分15秒。
9区は復路の後半にあたり、最終10区へとつなぐ重要な区間だ。距離も長く、後半の疲労が蓄積した状態で高いペースを維持しなければならない。
2026年大会終了時点でも、この記録は歴代最速として残っている。
【歴代区間記録から読み解く】記録更新の背景とコース変更の注意点
箱根駅伝の記録を比較するとき、単純にタイムだけを並べてはいけない。
その理由は、過去の大会で区間距離やコースが変更されているためだ。
東京箱根間往復大学駅伝競走の公式記録ページでは、区間ごとに集計対象となる大会回を設定している。これは異なる距離やコースで走った記録を、同じ条件の歴代最速として扱わないための措置だ。
4区・5区は第93回大会からコース変更特に注意したいのが4区と5区である。
日本テレビの大会記録ページでは、4区・5区について第93回大会からコースが変更されたことが明記されている。
そのため、現在の4区・5区の歴代最速記録を確認する際は、コース変更後の記録を基準にする必要がある。
また、公式の区間別ランキングでは、次の大会回以降を集計対象としている。
- 1区:第55回以降
- 2区:第59回以降
- 3区:第55回以降
- 4区:第93回以降
- 5区:第82回以降
- 6区:第82回以降
- 7区:第59回以降
- 8区:第55回以降
- 9区:第59回以降
- 10区:第75回以降
このように、区間によって比較対象となる大会が異なる。歴代記録を調べる際には、公式ランキングの集計条件も確認したい。
2026年大会で更新された区間は5つ第102回大会で新たに歴代最速となった区間は、次の5つだ。
- 1区:青木瑠郁(國學院大學)1時間00分28秒
- 2区:キムタイ(城西大学)1時間05分09秒
- 5区:黒田朝日(青山学院大学)1時間07分16秒
- 8区:塩出翔太(青山学院大学)1時間03分45秒
- 10区:佐藤圭汰(駒澤大学)1時間07分31秒
一つの大会で複数の区間記録が更新されたことに加え、大学も國學院大學、城西大学、青山学院大学、駒澤大学と分散している。
これは、特定の大学だけが区間記録を独占しているわけではなく、各校に突出したランナーが存在することを示している。
区間記録を合算しても総合記録にはならないもう一つの注意点は、区間記録の合計と総合記録は別物だということだ。
例えば、3区・4区のイェゴン・ヴィンセント、6区の野村昭夢、9区の中村唯翔など、各区間の最速記録は異なる大会で生まれている。
全区間の歴代最速記録を単純に足し合わせても、一つの大会で達成できる総合記録にはならない。
駅伝は10人の走者が一本のタスキをつなぐ競技であり、区間ごとの能力だけでなく、選手の配置や当日のコンディション、チーム全体の安定性が結果を左右する。
【プロの結論】箱根駅伝の記録を見るなら総合・往路・復路・区間の4つを比較
箱根駅伝の記録を正確に理解するには、単に歴代最速のタイムを知るだけでは不十分だ。
プロの視点から見ると、記録を比較する際には次の4つを分けて考える必要がある。
1. 総合記録は大学のチーム力を示す
総合記録は全10区間の合計であり、大学の総合的な競技力を評価する基準となる。2026年の青山学院大学が記録した10時間37分34秒は、その時点での歴代最高水準を示している。
2. 往路記録は序盤から山上りまでの総合力を示す
往路は1区から5区までの合計タイムだ。特に5区の山上りが含まれるため、平地の走力だけでは評価できない。2026年の青山学院大学が記録した5時間18分08秒は、その完成度を示す数字である。
3. 復路記録は山下りと後半の安定性を示す
復路は6区から10区までの合計タイムであり、2026年の青山学院大学が5時間19分26秒を記録した。6区の山下りから最終10区まで、異なる特性の区間で安定した走りが求められる。
4. 区間記録は個人の突出した能力を示す
青木瑠郁の1区、キムタイの2区、ヴィンセントの3区・4区など、個人の記録はそれぞれ異なる時代の選手が残している。大学の総合力とは別の視点で、箱根駅伝の歴史を振り返ることができる。
また、歴代記録を調べるときは、公式サイトの記録区分とコース変更の有無を確認することが欠かせない。特に4区・5区は比較条件に注意したい。
記録の数字だけを追うのではなく、誰が、どの大学で、何年に、どの区間を走って達成したのかを整理することで、箱根駅伝の記録が持つ意味がより明確になる。
【箱根駅伝の記録】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:箱根駅伝の歴代総合最高記録は何時間何分何秒ですか?
A1:2026年の第102回大会で青山学院大学が記録した10時間37分34秒です。往路5時間18分08秒、復路5時間19分26秒を合計したタイムで、歴代最高の大会記録となっています。
Q2:箱根駅伝の往路と復路の歴代最高タイムは?
A2:往路は青山学院大学の5時間18分08秒、復路も青山学院大学の5時間19分26秒です。いずれも2026年の第102回大会で達成されました。
Q3:箱根駅伝で最も速い区間記録を持つ選手は誰ですか?
A3:区間によって異なります。2026年時点では、1区が國學院大學の青木瑠郁で1時間00分28秒、2区が城西大学のキムタイで1時間05分09秒、3区が東京国際大学のイェゴン・ヴィンセントで59分25秒など、それぞれの区間に記録保持者がいます。
Q4:イェゴン・ヴィンセントは何区の記録保持者ですか?
A4:3区と4区の両方です。3区は2020年の59分25秒、4区は2023年の1時間00分00秒で、2026年の第102回大会終了時点でも歴代最速記録として残っています。
Q5:2026年の箱根駅伝で新記録を出した区間はどこですか?
A5:1区、2区、5区、8区、10区の5区間です。青木瑠郁、キムタイ、黒田朝日、塩出翔太、佐藤圭汰が、それぞれ歴代最速タイムを更新しました。
Q6:箱根駅伝の区間記録は昔の大会のタイムも比較できますか?
A6:区間によって比較対象が異なります。コースや距離が変更されているため、公式の歴代最速ランキングでは区間ごとに集計対象となる大会回が設定されています。特に4区・5区は第93回大会からのコース変更に注意が必要です。
2026年の第102回箱根駅伝は、青山学院大学が総合10時間37分34秒という歴代最高記録を打ち立てた大会となった。
往路5時間18分08秒、復路5時間19分26秒も大会新記録となり、総合・往路・復路の3つの記録を同時に更新した。
個人記録では、青木瑠郁の1区1時間00分28秒、キムタイの2区1時間05分09秒、黒田朝日の5区1時間07分16秒、塩出翔太の8区1時間03分45秒、佐藤圭汰の10区1時間07分31秒など、5区間で新たな歴代最速が誕生した。
一方、イェゴン・ヴィンセントの3区・4区、野村昭夢の6区、佐藤圭汰の7区、中村唯翔の9区の記録も健在だ。
箱根駅伝の記録は、大学の総合力を示す数字であると同時に、時代を超えて受け継がれる選手個人の挑戦の歴史でもある。
2027年の第103回大会では、2026年に生まれた記録がどこまで守られるのか、そして新たな記録保持者が現れるのかが大きな見どころになる。今後も総合記録と全10区間の歴代最速タイムの両方に注目したい。
主な公式根拠:
- 関東学生陸上競技連盟・読売新聞社「東京箱根間往復大学駅伝競走」歴代総合タイムランキング、区間別歴代最速ランキング。
- 日本テレビ「箱根駅伝」第102回大会記録・区間記録。