「NHK MUSIC EXPO 2024」の大きな特徴は、国や所属レーベルの垣根を越えたアーティスト構成にある。
出演したのは、韓国の音楽シーンを中心に世界で活動するグループだけではない。日本のNumber_i、新しい学校のリーダーズ、ME:I、XGなども参加し、アジアの音楽シーンを横断する番組となった。
2024年8月10日・11日の2日間、東京・NHKホールで収録されたライブには、約6,000人が集まったと報じられている。前年の2023年に開催された第1回から会場をNHK101スタジオからNHKホールへ移し、規模を拡大したことも注目点だ。
出演アーティスト11組- ILLIT(アイリット)
- 新しい学校のリーダーズ
- WayV(威神V)
- XG
- ENHYPEN(エンハイプン)
- TOMORROW X TOGETHER(TXT)
- Number_i
- BRIGHT
- ME:I(ミーアイ)
- RIIZE(ライズ)
- LE SSERAFIM(ルセラフィム)
出演者の組み合わせにも意味があった。
ILLIT、ME:I、XG、LE SSERAFIMは「世界でのライブ」をテーマにトークセッションを展開。タイ出身のBRIGHTとWayVのTEN(テン)は、タイのカルチャーについて語り合った。
加えて、新しい学校のリーダーズがK-POPアーティストと交流するビハインドトークも企画された。ステージだけでなく、アーティスト同士の会話にも番組の魅力があった。
司会・ナレーション
司会:
南海キャンディーズの山里亮太が司会を担当。2023年の第1回に続く進行役として、国際色豊かなアーティストたちの交流をつないだ。
ナレーション:
ナレーションは声優の小林千晃が担当。アーティスト紹介や番組の進行を音声面から支えた。
【セトリ・歌唱曲一覧】全11組のパフォーマンスをチェック

NHK MUSIC EXPO 2024の歌唱曲は、各グループの代表的な楽曲や当時の新曲を中心に構成されていた。
公開された出演者・曲目情報を整理すると、以下のとおりだ。
出典:NHK番組情報、音楽ナタリー、JOYSOUND音楽ニュースなどの出演者・曲目発表。
曲目から見える番組の特徴特に注目したいのは、出演者ごとに異なる音楽性が並んでいる点だ。
ILLITの「Magnetic」、RIIZEの「Boom Boom Bass」、LE SSERAFIMの「EASY」など、K-POPの異なるスタイルを楽しめる一方、Number_iの「GOAT」「INZM」や新しい学校のリーダーズの「Change」など、日本発のグループによるパフォーマンスも組み込まれている。
また、XGの「SOMETHING AIN'T RIGHT」やWayVの「Give Me That」など、グローバルな活動を意識した楽曲も並ぶ。
単純に人気グループを集めるのではなく、それぞれの個性を見せたうえで、特別企画によってアーティスト同士を結びつける構成が特徴的だった。
【豪華コラボ2企画】WayV・Number_i・RIIZEとTXT・ENHYPENの共演
NHK MUSIC EXPO 2024を語るうえで外せないのが、2つのスペシャルステージだ。
通常の音楽番組では、各グループが自分たちの楽曲を披露して終了するケースも多い。しかし、この番組ではグループを横断する企画を用意し、出演者同士の新たな組み合わせを実現した。
① WayV・Number_i・RIIZEのスペシャルダンスメドレーこの企画では、WayV、Number_i、RIIZEの3組がスペシャルダンスメドレーを披露した。
関連するパフォーマンス曲として紹介されたのは、次の3曲だ。
- WayV:「Phantom」
- RIIZE:「Siren」
- Number_i:「BON」
それぞれのグループが持つダンス表現を生かした企画であり、特に3組が同じステージでパフォーマンスをつなぐ構成に見どころがあった。
ここで重要なのは、単なる合同出演ではなく、異なるグループのダンス表現を比較できる企画だったことだ。
WayVのパフォーマンス、RIIZEの力強いダンス、Number_iの独自の表現が同じ番組内で交差することで、各グループのファンが普段とは異なる魅力を発見できる内容になっていた。
② TXT・ENHYPENのスペシャルカバーステージもう一つの目玉が、TOMORROW X TOGETHERとENHYPENによるJ-POPカバー企画だ。
披露された楽曲とメンバーの組み合わせは以下のとおり。
| メンバー | カバー曲 | オリジナルアーティスト |
|---|---|---|
| ヒュニンカイ(TXT)×ジョンウォン(ENHYPEN) | 東京フラッシュ | Vaundy |
| テヒョン(TXT)×ヒスン(ENHYPEN) | Pretender | Official髭男dism |
ヒュニンカイとジョンウォンが歌ったのは、の「東京フラッシュ」。
一方、テヒョンとヒスンは、の「Pretender」をカバーした。
韓国の人気ボーイズグループのメンバーが、日本のヒット曲をそれぞれの歌唱スタイルで披露するという企画は、番組の国際交流というテーマにも合致していた。
この共演が興味深いのは、単に人気メンバーを組み合わせたからではない。J-POPの楽曲を通じて、韓国のアーティストが日本の音楽文化に触れる機会を作ったことにある。
Kstyleなどの音楽メディアも、このコラボレーションを番組の見どころとして取り上げている。
【放送日・放送時間】89分版と114分完全版の違い
NHK MUSIC EXPO 2024は、最初から114分の完全版として放送されたわけではない。
初回放送は89分。その後、未公開映像を追加した114分版がBS系で放送され、年末にはNHK総合でも再放送された。
放送履歴一覧| 放送日 | 放送局・チャンネル | 放送時間 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 2024年8月22日(木) | NHK総合 | 22:00~23:29 | 初回89分版 |
| 2024年10月26日(土) | NHK BSP4K | 21:00~22:54 | 114分完全版 |
| 2024年11月1日(金)深夜 | NHK BS | 24:10~26:04 | 114分完全版 |
| 2024年12月30日(月) | NHK総合 | 23:37~翌1:31 | 114分完全版 |
※NHK BSの11月1日24時10分は、日付をまたいだ11月2日午前0時10分と同じ放送開始時刻を表す。
114分完全版で追加された未公開映像とは?完全版は、初回放送の89分から25分拡大した114分構成だ。
追加された内容の中心は、ステージ上でのアーティスト同士の交流や、バックステージでの様子などである。
つまり、単に歌唱曲を増やした拡大版ではない。
初回放送ではパフォーマンスを中心に楽しんだ視聴者も、完全版ではアーティスト同士の関係性や、ステージ以外で見せる表情を楽しめる構成になっていた。
特に、以下のような企画に関心がある人には完全版の価値が高い。
- WayV・Number_i・RIIZEのステージ交流
- TXT・ENHYPENのコラボレーション
- ILLIT、ME:I、XG、LE SSERAFIMのトーク
- BRIGHTとWayVのTENによるタイ文化のトーク
- 新しい学校のリーダーズとK-POPアーティストのビハインドトーク
完全版の追加映像については、2024年10月のNHK関連告知や音楽メディアの報道でも、ステージ・バックステージでの交流が紹介されている。
【再放送・見逃し配信】2026年11月現在の視聴状況
「もう一度見たい」「114分の完全版を今から視聴したい」という人にとって、最も気になるのが再放送と配信の状況だろう。
2026年の再放送予定は?2026年11月3日時点で、NHK MUSIC EXPO 2024の新たな再放送日程について、確認できる公式発表は見当たらない。
これまでに確認できる完全版の放送実績は、2024年の以下の3回だ。
1. 10月26日:NHK BSP4K
2. 11月1日深夜:NHK BS
3. 12月30日:NHK総合
したがって、2024年の再放送実績を2026年の放送予定と混同しないことが大切だ。
2026年に視聴したい場合は、NHKの番組情報やNHK MUSICの公式告知で、新たな放送予定が掲載されているかを確認する必要がある。
NHKプラスの見逃し配信はいつまでだった?2024年8月22日の初回放送については、NHKプラスで同時配信と1週間の見逃し配信が案内されていた。
配信期間は次のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象番組 | 2024年8月22日放送の89分版 |
| 配信サービス | NHKプラス |
| 配信方式 | 同時配信・見逃し配信 |
| 見逃し配信終了 | 2024年8月29日23時29分 |
| 2026年現在 | 当時の配信期間は終了 |
114分完全版については、BSでの放送決定時にNHKプラスでの見逃し配信は案内されていなかった。
また、NHKオンデマンドやU-NEXTなどのサービスについても、過去に配信を紹介した情報と、2026年現在の視聴可能状況は分けて考えたい。過去の配信実績だけで現在も視聴できると判断することはできない。
NHK BSP4K・NHK BS・NHK総合の違い視聴履歴を整理すると、次のようになる。
- NHK総合: 89分の初回放送と、年末の114分完全版を放送。
- NHK BSP4K: 2024年10月26日に114分完全版を放送。
- NHK BS: 2024年11月1日深夜に114分完全版を放送。
- NHKプラス: 初回89分版の見逃し配信を実施。配信期間は終了。
なお、NHK BSとNHK BSP4Kは別の放送チャンネルだ。検索時に「NHK BSプレミアム」といった旧来のチャンネル名が混在している場合は、放送日と番組内容を照合すると間違えにくい。
【NHKホール収録・評判と反響】番組が支持された理由
収録は2024年8月10日・11日の2日間NHK MUSIC EXPO 2024の収録会場は、東京都渋谷区のNHKホールだった。
出演者を日程別に整理すると、次のようになる。
| 収録日 | 主な出演アーティスト |
|---|---|
| 8月10日(土) | WayV、XG、Number_i、RIIZE、LE SSERAFIM |
| 8月11日(日・祝) | ILLIT、新しい学校のリーダーズ、ENHYPEN、TOMORROW X TOGETHER、BRIGHT、ME:I |
観覧募集は事前申込制で、一般向けの募集に加えて、出演アーティストのファンクラブを通じた番組協力募集も行われた。
ME:IやTOMORROW X TOGETHERなどの公式ファンクラブも、8月11日の収録に関する案内を掲載していた。
NHKホールでの2日間の収録は、約6,000人を集めたイベントとして報じられている。
評判・反響で注目された3つのポイント1. 国籍やグループの違いを越えたコラボ
最大の特徴は、普段は別々の音楽番組やステージで活動するアーティストが、同じ番組内で特別企画を披露したことだ。
特にTXTとENHYPENによる日本のヒット曲のカバーは、両グループのファンだけでなく、J-POPを中心に聴く視聴者にも楽しめる内容だった。
2. 日本のアーティストと海外グループの共演
Number_iとWayV、RIIZEのダンスメドレーは、日本のグループと海外のグループが同じ企画に参加するという点で印象的だった。
海外アーティストを紹介するだけではなく、日本のアーティストも番組の中心的な役割を担っていたことが、企画の独自性につながっている。
3. パフォーマンス以外の交流も楽しめる
完全版で追加されたバックステージ映像は、アーティスト同士の交流を見たい視聴者にとって大きなポイントだった。
また、番組関連の公式コンテンツでは、NHK初挑戦としてチッケム(特定のメンバーを追い続ける個人フォーカス映像)も期間限定公開された。
こうした映像展開は、テレビ放送だけでなく、SNSや動画プラットフォームを通じて番組を楽しむファンの視聴スタイルにも合っていた。
【独自分析】単なるK-POP特番ではなかった理由NHK MUSIC EXPO 2024の価値は、出演者の豪華さだけでは説明できない。
注目すべきは、音楽ライブ、クロストーク、ビハインド映像という複数の要素を組み合わせた番組設計だ。
例えば、ILLITやLE SSERAFIMのパフォーマンスだけを楽しみたい人と、Number_iやXGのステージを見たい人では、番組に求めるものが異なる。
一方で、TXTとENHYPENのカバー企画や、WayV・Number_i・RIIZEのダンスメドレーは、普段は異なるグループを応援している視聴者が同じ場面を楽しめる仕掛けになっている。
この構造は、グローバル音楽番組における重要な方向性を示している。出演者の知名度を並べるだけでなく、共演によって新しい発見を生み出すことが、番組そのものの独自性になるからだ。
こんな人におすすめ・おすすめできない人- おすすめ: 11組すべてのパフォーマンスを楽しみたい人
- おすすめ: WayV・Number_i・RIIZEのダンス企画を見たい人
- おすすめ: TXTとENHYPENのカバー曲を聴きたい人
- おすすめ: アーティスト同士のトークや舞台裏に興味がある人
- おすすめしにくい人: 特定の1組だけの長時間ライブ映像を探している人
- おすすめしにくい人: すべての出演者が同じ時間だけパフォーマンスする番組を期待している人
【NHK MUSIC EXPO 2024】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:NHK MUSIC EXPO 2024の出演者は何組ですか?
A1:出演アーティストは11組です。ILLIT、新しい学校のリーダーズ、WayV、XG、ENHYPEN、TOMORROW X TOGETHER、Number_i、BRIGHT、ME:I、RIIZE、LE SSERAFIMが参加しました。
Q2:NHK MUSIC EXPO 2024の初回放送日はいつですか?
A2:2024年8月22日(木)22時から23時29分まで、NHK総合で放送されました。放送時間は89分です。
Q3:114分の完全版はいつ放送されましたか?
A3:2024年10月26日にNHK BSP4K、11月1日深夜にNHK BS、12月30日にNHK総合で放送されました。
Q4:WayV・Number_i・RIIZEのダンスメドレーの曲は何ですか?
A4:関連するパフォーマンス曲はWayVの「Phantom」、RIIZEの「Siren」、Number_iの「BON」です。
Q5:TXTとENHYPENは何をカバーしましたか?
A5:ヒュニンカイとジョンウォンがVaundyの「東京フラッシュ」、テヒョンとヒスンがOfficial髭男dismの「Pretender」を披露しました。
Q6:NHKプラスで見逃し配信を視聴できますか?
A6:初回89分版は2024年8月29日23時29分まで見逃し配信されていました。2026年11月現在、その配信期間は終了しています。
Q7:2026年に再放送される予定はありますか?
A7:2026年11月3日時点で、新たな再放送日程の公式発表は確認できません。NHK総合、NHK BS、BSP4Kでの過去の放送実績と、今後の放送予定は区別して確認してください。
Q8:完全版では何が追加されましたか?
A8:初回89分版に対して、ステージ上やバックステージでのアーティスト同士の交流など、未公開映像が追加されました。合計114分に拡大しています。
NHK MUSIC EXPO 2024は、ILLIT、XG、LE SSERAFIM、ME:I、Number_i、RIIZE、WayV、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPENなど、11組のアーティストが参加した大型音楽特別番組だ。
初回放送は2024年8月22日の89分版。その後、10月26日のNHK BSP4K、11月1日深夜のNHK BSで114分の完全版が放送され、12月30日にはNHK総合でも完全版が再放送された。
特に見逃せないのは、WayV・Number_i・RIIZEのスペシャルダンスメドレーと、TXT・ENHYPENによる「東京フラッシュ」「Pretender」のカバーだ。加えて、完全版では未公開の交流映像が追加され、パフォーマンスだけでは伝わらない出演者同士の関係性も楽しめる構成となった。
2026年11月現在、新たな再放送予定は確認できない。視聴を希望する場合は、NHKの番組情報や公式告知を確認するのが確実だ。放送履歴と89分版・114分完全版の違いを押さえておけば、過去の番組情報や配信情報を探す際にも迷いにくい。
【プロの結論】
この番組を評価するうえで大切なのは、出演者の数や人気だけではなく、異なる音楽文化を持つアーティストがどのように共演し、新しいステージを作り上げたかという視点だ。
2024年の音楽シーンを振り返る資料としても、グローバルなアーティスト交流を楽しむ音楽番組としても、NHK MUSIC EXPO 2024は見どころの多い特別番組だった。特にコラボ企画と114分完全版の追加映像は、番組の個性を理解するうえで欠かせない要素となっている。
主な参考資料:NHK MUSIC番組告知、音楽ナタリー、JOYSOUND音楽ニュース、Real Sound、CINRA、Kstyle、各出演アーティスト公式サイト・ファンクラブ告知。