2026年の炎鵬は、幕下から十両に戻っただけでなく、復帰後も安定して15日間の取組を続けている。
日本相撲協会の公式記録に掲載された2026年の成績は次のとおりだ。
直近3場所の成績| 場所 | 番付 | 成績 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2026年5月 | 西十両十四枚目 | 8勝7敗 | 勝ち越し |
| 2026年7月 | 西十両十一枚目 | 8勝7敗 | 勝ち越し |
| 2026年9月 | 東十両九枚目 | 7勝8敗 | 負け越し |
| 2026年11月 | 東十両十枚目 | 取組前 | 九州場所 |
復帰後3場所の通算成績は23勝22敗。わずかながら勝ち星が負け星を上回っている。
特に注目したいのは、5月と7月に2場所連続で勝ち越したことだ。5月場所では十両十四枚目からスタートし、7月場所では十両十一枚目へと番付を上げた。9月場所では負け越したものの、十両十枚目で迎える11月場所につながっている。
2026年9月場所の星取表炎鵬の9月場所は、次の15番だった。
| 日 | 対戦相手 | 勝敗 |
|---|---|---|
| 初日 | 羽出山 | ○ |
| 2日目 | 東白龍 | ● |
| 3日目 | 生田目 | ○ |
| 4日目 | 日翔志 | ● |
| 5日目 | 竜電 | ● |
| 6日目 | 友風 | ○ |
| 7日目 | 玉正鳳 | ● |
| 8日目 | 丹治 | ○ |
| 9日目 | 白熊 | ● |
| 10日目 | 輝 | ● |
| 11日目 | 時不動 | ○ |
| 12日目 | 一意 | ○ |
| 13日目 | 栃大海 | ○ |
| 14日目 | 出羽ノ龍 | ● |
| 千秋楽 | 旭海雄 | ● |
○は勝ち、●は負け。日本相撲協会公式星取表より。
前半戦は黒星が先行したが、11日目から13日目まで3連勝。終盤に持ち直す力を見せた一方、14日目と千秋楽で連敗し、最終的には7勝8敗となった。
この星取表から読み取れるのは、炎鵬が十両の土俵で勝ち星を積み重ねる力を維持している一方、15日間を通じた安定性には、さらに伸ばす余地があるということだ。
九州場所では、序盤から勝ち星を先行させられるかが大きなポイントになる。
【炎鵬のプロフィール】本名・身長・体重・最高位と得意技

炎鵬(えんほう)
日本相撲協会公式プロフィール掲載情報
- 本名:中村友哉
- 出身地:石川県金沢市
- 生年月日:1994年10月18日
- 年齢:32歳
- 所属:伊勢ヶ濱部屋
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 四股名 | 炎鵬友哉 |
| 本名 | 中村友哉 |
| 身長 | 167.0cm |
| 体重 | 107.0kg |
| 得意技 | 左四つ・下手投げ |
| 初土俵 | 2017年3月場所 |
| 新十両 | 2018年3月場所 |
| 新入幕 | 2019年5月場所 |
| 最高位 | 前頭四枚目 |
| 技能賞 | 1回 |
| 所属部屋 | 伊勢ヶ濱部屋 |
ここで間違えやすいのが、本名と四股名の違いだ。
「炎鵬友哉」は現在の力士名であり、中村友哉が本名である。名前の「友哉」をそのまま本名として使っているわけではなく、四股名と本名は別の登録情報として整理されている。
得意技は左四つと下手投げ炎鵬の特徴は、小柄な体格を生かした機動力と、相手の懐に入る相撲だ。
日本相撲協会の公式プロフィールに記載されている得意技は、次の2つ。
左四つ
相手と組んだ際に左手を相手の右脇側へ差し込む組み方。相手の体勢を崩しながら、自分の得意な攻めにつなげるための基本となる。
下手投げ
相手のまわしを下側からつかみ、体をひねりながら投げる技。相手との体格差がある場合でも、組み手とタイミングによって勝機を生み出せる。
炎鵬の相撲を分析するうえで興味深いのは、得意技として登録されている下手投げと、実際の勝ち方には違いがあることだ。
日本相撲協会の過去6場所の決まり手傾向では、押し出しが36%、寄り切りが13%、下手投げが10%となっている。
つまり、炎鵬は下手投げだけに頼る力士ではない。相手の懐に入り、押し出しや寄り切りでも勝てる幅を持っている。
最高位は前頭四枚目!幕内での実績炎鵬は2017年3月場所に初土俵を踏み、2018年3月場所に新十両、2019年5月場所に新入幕を果たした。
その後、2020年3月場所には東前頭四枚目まで昇進。これが現在までの自己最高位となっている。
また、2019年5月場所には技能賞を受賞した。小柄な力士ならではの技術や取り口が評価された実績である。
日本相撲協会の公式プロフィールによれば、幕内通算成績は61勝74敗、幕内在位は9場所。最高位だけでなく、実際に幕内の土俵で戦ってきた経験も、現在の炎鵬を評価する重要な材料だ。
【炎鵬の今後の番付と幕内復帰の可能性】九州場所が重要な理由
炎鵬が次に目指すのは、十両上位への浮上、そして幕内復帰だ。
2026年11月場所の東十両十枚目という位置から考えると、幕内への復帰はまだ簡単ではない。しかし、これまでの復帰過程を踏まえれば、目標として十分に注目する価値がある。
幕内復帰には十両上位への浮上が必要大相撲の番付は、単純に勝ち越しただけで幕内へ昇進できる仕組みではない。
十両での成績に加え、番付上の位置や幕内から十両へ降格する力士の人数なども関係する。
炎鵬の場合、まずは東十両十枚目から勝ち越しを重ね、十両上位へ進出することが現実的な目標となる。
目安としては、次のような段階が考えられる。
- 第一段階: 九州場所で8勝以上を挙げ、勝ち越しを回復する。
- 第二段階: 十両で連続して勝ち越し、上位の番付を目指す。
- 第三段階: 十両上位で二桁勝利を狙い、幕内昇進候補に入る。
これは今後の番付を考えるための目安であり、実際の昇進は他の力士の成績や番付編成によって変わる。
幕内復帰を左右する3つの評価ポイント1.15日間を通じた安定した相撲
炎鵬は2026年5月、7月、9月の3場所を連続して十両で戦った。長期休場を経験した力士にとって、15日間の本場所を継続して戦うこと自体が重要な意味を持つ。
今後は、序盤で星を落としすぎず、終盤まで勝ち越し争いに残れるかが焦点となる。
2.大型力士に対する攻めの組み立て
167cmという身長は、十両でも大きな体格差につながる場合がある。
そのため、相手の得意な形に持ち込ませないこと、自分の左四つや下手投げを生かせる展開をつくることが重要になる。
3.勝ち越しを継続できるか
5月と7月は連続して8勝7敗だったが、9月は7勝8敗だった。
この結果を踏まえると、九州場所では再び勝ち越しを達成し、翌場所につながる番付上昇を実現できるかに注目したい。
炎鵬は幕内に戻れるのか?幕内復帰の可能性は残されている。
ただし、2026年11月時点で東十両十枚目という位置から、すぐに幕内へ戻れると考えるのは早い。
十両上位まで番付を上げ、そこで安定して勝ち越せるかが重要だ。特に、2023年の大けがから戻ってきた経緯を考えれば、短期的な勝敗だけでなく、継続して力を発揮できるかを評価する必要がある。
炎鵬にとって九州場所は、復帰を果たした後の次の成長段階を示す場所になる。
【大相撲の炎鵬に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:炎鵬の現在の番付は何枚目ですか?
2026年11月場所の番付は、東十両十枚目です。9月場所は東十両九枚目で7勝8敗だったため、11月場所では一枚下がりました。
Q2:炎鵬はなぜ長期間休場していたのですか?
2023年5月の夏場所で脊髄損傷という大けがを負ったためです。翌場所から2024年5月場所まで6場所連続で全休し、番付は序ノ口まで降下しました。2024年7月場所に復帰しています。
Q3:炎鵬が十両に復帰したのはいつですか?
2026年5月場所です。3月場所に東幕下四枚目で5勝2敗を挙げ、3月25日の番付編成会議で3年ぶりの十両昇進が発表されました。復帰後の5月場所は8勝7敗でした。
Q4:炎鵬の本名と身長・体重は?
本名は中村友哉。日本相撲協会の公式プロフィールでは、身長167.0cm、体重107.0kgとされています。得意技は左四つと下手投げです。
Q5:炎鵬の最高位は何枚目ですか?
最高位は前頭四枚目です。2020年3月場所に東前頭四枚目まで昇進しました。2019年5月場所には技能賞も受賞しています。
2026年の炎鵬は、脊髄損傷による長期休場、序ノ口への降下、幕下からの再昇進という大きな試練を乗り越え、3年ぶりに関取へ復帰した。
5月場所と7月場所で連続勝ち越しを達成し、9月場所は7勝8敗。11月場所は東十両十枚目から再出発する。
炎鵬の歩みを評価するうえで重要なのは、最高位の前頭四枚目に戻れるかどうかだけではない。
- 序ノ口から関取まで番付を戻した実績
- 2026年に十両で23勝を挙げた安定感
- 左四つや下手投げを生かした独自の相撲
- けがを乗り越えて本場所の15日間を戦い続ける姿勢
これらが、現在の炎鵬を理解するための要点だ。
幕内復帰はまだ確定した目標達成ではない。しかし、序ノ口まで降下した力士が再び十両の土俵に立ち、勝ち越しを重ねていることには大きな意味がある。
2026年九州場所で再び勝ち越しを達成できるか。そして、十両上位から幕内復帰への道を切り開けるか。
炎鵬の次の一番は、単なる勝敗だけでは測れない、復活の続きとなる。
主な情報源:日本相撲協会公式力士プロフィール・過去の星取表、日刊スポーツ(2026年3月25日・5月10日報道)、TBS NEWS DIG(2026年6月2日特集)。2026年11月3日時点。