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【2026年最新】大相撲の懸賞金はいくら?勝った力士の受取額と内訳

桂木 洋 桂木 洋 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
目次

懸賞金の仕組みを理解するうえで、最初に押さえておきたいのが、スポンサーが支払う金額と力士が獲得する金額の違いだ。

日本相撲協会の公式案内によると、懸賞金の基本額は次のとおりとなっている。


懸賞金1本あたりのスポンサー負担額

70,000円

大相撲の懸賞


勝ち力士の獲得額

60,000円




日本相撲協会の手数料

10,000円



取組表への提供者名掲載料・場内放送料を含む。日本相撲協会公式案内による。

2025年5月から懸賞袋の中身が変わった

ここで注意したいのが、勝ち力士の取り分6万円と、行司から手渡される現金の金額は同じではないという点だ。

2025年5月場所から、懸賞袋に入れる現金が従来の3万円から1万円に変更された。

変更後の配分は次のようになっている。

項目 2025年3月場所まで 2025年5月場所から
スポンサー負担 7万円 7万円
協会手数料 1万円 1万円
力士の獲得額 6万円 6万円
土俵上で渡す現金 3万円 1万円
別口座への振込 3万円 5万円

変更の理由は、大量の現金を持ち歩くことによる盗難リスクへの対策や、協会側の現金管理の負担軽減だった。

日本相撲協会は2025年5月場所から新しい方式を導入。勝ち力士の獲得額そのものは変更されていない。日刊スポーツの報道でも、現金支給分が減った一方、別口座への振込額が増えたことが説明されている。

つまり、懸賞金を10本獲得した場合は次の計算になる。

- 力士の獲得額:60万円
- 土俵上で受け取る現金:10万円
- 別口座への振込:50万円

50本なら、獲得額は300万円。その場で受け取る現金は50万円、口座への振込は250万円となる。

懸賞金の束が厚いからといって、袋の中に入っている現金がすべてではない。 ここが現在の制度を理解するポイントだ。

【スポンサーの正体】懸賞金は誰が出す?企業広告と申し込みの仕組み

大相撲の懸賞金を提供しているのは、主に民間企業や力士の後援団体などだ。

企業が特定の力士や取組に懸賞を出す背景には、広告宣伝、ブランド認知の向上、地域出身力士への応援、企業イメージの向上といった目的がある。

例えば、2026年9月場所では、熱海富士に対して地元静岡の企業から懸賞が集まった。日刊スポーツは、熱海ガスや「熱海プリン」を展開するTTCなど、地域にゆかりのある企業の申し込みが目立ったと報じている。

この事例からも、懸賞は単なる賞金ではなく、地域と力士、企業を結びつける広告・応援の仕組みとして機能していることが分かる。

懸賞に関係する主体と役割

懸賞金の提供から勝ち力士への支給まで

主体 役割・関係 具体的な内容 懸賞主 資金提供 企業・後援団体などが懸賞を申し込む 日本相撲協会 制度運営 受付、取組表掲載、場内放送、手数料管理 呼出 懸賞旗の掲示 旗を掲げて土俵を一周する 行司 賞金の受け渡し 勝ち名乗りの際に懸賞金を差し出す 勝ち力士 賞金獲得 手刀を切って懸賞金を受け取る

懸賞金の申し込み方法と必要な費用

日本相撲協会の公式サイトでは、企業や団体向けに懸賞の申し込み方法を案内している。

主な条件は以下のとおり。

- 対象は幕内の取組。
- 1日1本以上の申し込みが必要。
- 1場所15本以上が基本条件。
- 追加申し込みは1本単位で受け付ける。
- 提供者名は15文字以内。
- 懸賞旗は提供者側が制作して持ち込む。

1場所15本を申し込む場合、必要な費用は次の計算となる。

7万円 × 15本 = 105万円(税込み)

懸賞旗の寸法は横70cm、縦120cm。土俵上で掲げるため、デザインには一定の制限が設けられている。

申し込みや詳細の問い合わせ先は、日本相撲協会の懸賞係。公式案内では電話番号03-3623-5111が掲載されている。

企業にとっては、懸賞旗だけが広告媒体ではない。提供者名は当日の取組表に掲載され、取組直前には場内放送でも読み上げられる。

土俵上の視覚的な広告、場内放送、取組表への掲載という複数の接点を持てる点が、懸賞制度の特徴だ。

【懸賞旗の意味と由来】なぜ呼出が旗を持って土俵を回るのか

大相撲の懸賞旗は、単なる装飾ではない。

スポンサー企業や団体の名前、商品、ブランドなどを観客に知らせる広告媒体であり、懸賞がかかった取組であることを示す役割も担っている。

一般に「懸賞幕」と呼ばれることもあるが、日本相撲協会の公式案内では「懸賞旗」という名称が使われている。

懸賞旗はいつ登場する?

懸賞旗が土俵上を回るタイミングにも決まりがある。

日本相撲協会の2024年12月27日付の公式クイズでは、懸賞旗が登場するのは、力士が塵浄水(ちりちょうず)を終えた後と説明されている。

基本的な流れは次のとおり。

1. 力士が土俵に上がる。
2. 塵浄水などの所作を行う。
3. 呼出が懸賞旗を掲げる。
4. 懸賞旗が土俵を一周する。
5. 取組が行われる。
6. 勝った力士が勝ち名乗りの際に懸賞金を受け取る。

懸賞旗が何本も続く場合、呼出が次々と旗を掲げるため、土俵上が華やかな広告の舞台に変わる。

懸賞の歴史は平安時代までさかのぼる

懸賞の由来は、現在の企業広告よりもはるかに古い。

日本相撲協会の公式解説によると、平安時代の相撲節会では、勝った力士に米や布地などが贈られていた。

その後、武家相撲の時代にも勝者に品物を贈る慣習が続いた。武士にとって価値のある弓や矢などが懸賞として渡されることもあったという。

江戸時代には「纏頭(はな)」と呼ばれる祝儀の習慣も広がった。

観客が感動した取組に対して着物などを土俵に投げ、持ち主に返還する際に祝儀を渡すというものだ。

この投げ纏頭は明治42年(1909年)に禁止された。

そして、現在のように賞金という形で懸賞が制度化されたのは、昭和30年(1955年)である。

現在の千秋楽に行われる「これより三役」の儀式にも、古い懸賞文化の名残がある。

勝者に矢や弦が渡されるのは、かつて武家時代に弓、矢、刀などが懸賞として贈られていたことに由来する。勝者が受け取る弓・弦・矢には、現金では表せない大相撲の歴史が残されている。

【2026年最新記録】懸賞本数が多い力士は誰?歴代記録を検証

懸賞金をめぐる話題で、特に注目されるのが力士ごとの獲得本数だ。

2026年は企業の申し込みが増え、場所全体の懸賞本数でも過去最高の数字が出ている。

2026年9月場所で大の里が698本を獲得

2026年9月場所では、東横綱の大の里が懸賞698本を獲得した。

これは従来の1場所最多記録を更新する数字だ。

2026年9月29日付のゴールドオンラインの記事では、日本相撲協会などの公表データをもとに、同場所の懸賞実績が紹介されている。

- 大の里:698本
- 安青錦:365本
- 霧島:259本

大の里の獲得額を現在の制度で計算すると、次のようになる。

698本 × 6万円 = 4,188万円

その内訳は、土俵上で受け取る現金が698万円、別口座への振込が3,490万円となる。税金などを差し引いた最終的な手取り額とは異なる。

2026年の場所別懸賞実績

ここで注意したいのは、懸賞の「申し込み本数」と実際に土俵で掲出された「実績本数」は異なるという点だ。

2026年の主な記録を整理すると、次のようになる。

- 2026年5月場所:申し込み4,241本、実績3,563本。
- 2026年7月場所(名古屋):申し込み3,504本、実績3,377本。
- 2026年9月場所:申し込み3,895本、実績3,688本。

特に9月場所の実績3,688本は、それまでの最多だった2026年5月場所の3,563本を上回った。

9月場所の懸賞実績は、前年同場所と比較しても26%増加している。企業側の広告出稿が拡大していることを示す数字だ。

1場所の歴代最多記録と1取組の上限は別

歴代記録を調べるときは、1場所の個人獲得本数と、1取組にかけられる懸賞本数を分けて考える必要がある。

1場所の個人獲得本数では、2015年1月場所の白鵬が545本を記録していた。その後、2025年9月場所に大の里が519本を獲得し、2026年9月場所には698本まで記録を伸ばした。

一方、1取組にかけられる懸賞には上限がある。

日本相撲協会の2025年11月22日付公式クイズによれば、2006年1月場所から原則50本の制限が設けられ、2017年3月場所からは原則60本となった。

森永賞を含む場合には61本となることがあり、公式解説ではこれが1取組の最多記録として紹介されている。

つまり、1場所の獲得本数が698本という数字は、1回の取組で698本を受け取ったという意味ではない。15日間にわたって複数の取組で獲得した合計だ。

【税金と手取り】懸賞金には税金がかかる?預り金の正体

懸賞金を考えるとき、もう一つ見落とせないのが税金の問題だ。

懸賞金は勝った力士が自由に使える収入だが、獲得した金額がそのまま税引き後の利益になるわけではない。

懸賞金は事業所得として扱われる

2026年8月28日付の税理士ドットコムでは、税理士への取材をもとに力士の税金について解説している。

その整理によれば、力士の収入は種類によって所得区分が異なる。

- 月給・賞与:給与所得
- 力士褒賞金:給与所得
- スポンサーから受け取る懸賞金:事業所得
- 優勝時の表彰金:一時所得
- 引退時の退職金:退職所得

この区分の違いは重要だ。

一般の懸賞応募で受け取る賞金は、国税庁の説明では一時所得に該当する場合がある。しかし、大相撲の力士がスポンサーから受け取る懸賞金は、継続的な活動に関係する収入として事業所得に分類される。両者は同じ「懸賞金」という言葉でも税務上の扱いが異なる。

納税充当金と別口座への振込は何のため?

懸賞金には、力士の税負担に備えるための預り金の仕組みもある。

日本相撲協会の2023年の公式クイズでは、1本7万円のうち、1万円が協会の事務経費、3万円が獲得者本人名義の納税充当金、残り3万円が勝ち力士に現金で渡されると説明されていた。

その後、2025年5月場所から現金支給分が1万円に変更され、別口座への振込が1本5万円になった。

この口座は、税金や引退後に必要となる費用などに備えるためのものと報道されている。所定の手続きを踏めば引き出すことも可能だ。

ここで重要なのは、預り金や口座への振込を、そのまま納税済みの金額と考えないことだ。

懸賞金の獲得額は事業所得の収入として扱われ、実際の税額は必要経費や他の所得、所得控除などを踏まえて計算される。

そのため、懸賞1本6万円という力士の獲得額は、協会手数料を引いた後の金額であって、所得税・住民税などをすべて差し引いた最終的な手取り額ではない。

大の里の698本を税金の観点から見ると?

2026年9月場所の大の里の記録を、現在の配分制度で整理すると次のようになる。


大の里・2026年9月場所の懸賞金試算

4,188万円


698本 × 力士獲得額6万円


土俵上の現金
698万円


別口座への振込
3,490万円


協会手数料
698万円

スポンサー負担総額は4,886万円。税引き後の最終的な個人所得を示す数字ではない。

これほどの金額になると、納税資金の確保や資産管理も重要になる。

懸賞金の額面だけを見て「そのまま自由に使える大金」と考えるのは正確ではない。賞金の配分、預り金、税務上の所得区分まで理解して初めて、力士が実際に得る経済的なメリットが見えてくる。

【プロの結論】大相撲の懸賞は賞金であり、企業広告であり、応援の証でもある

大相撲の懸賞制度を理解するうえで、注目すべきなのは金額だけではない。

懸賞には、少なくとも3つの異なる価値が存在する。

第一に、力士への経済的な報酬。

勝利した力士は1本につき6万円を獲得する。上位力士や人気力士の取組に懸賞が集中すれば、1場所で数千万円規模の獲得額になることもある。

第二に、スポンサー企業の広告効果。

懸賞旗は観客の目に入り、提供者名は場内放送や取組表にも登場する。企業にとっては、相撲という伝統的な興行の中で、自社の名前を幅広い観客に届けられる機会となる。

第三に、力士と地域社会のつながり。

2026年9月場所で熱海富士に地元企業の懸賞が集まったように、地域企業が出身地やゆかりのある力士を応援する動きもある。

懸賞本数は力士の人気を映す一つの指標だが、強さそのものを証明する数字ではない。企業の広告戦略、地域との関係、対戦相手、優勝争いの状況など、さまざまな要素が反映される。

したがって、懸賞ランキングを見るときは、単純な本数だけでなく、どの企業が、どの取組に、どのような理由で懸賞を出しているかにも目を向けたい。

【大相撲の懸賞金】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:大相撲の懸賞金は1本いくらですか?

A1:2026年11月現在、1本7万円(税込み)です。日本相撲協会の手数料1万円を差し引き、勝ち力士の獲得額は6万円となります。

Q2:懸賞金は勝った力士が全部現金でもらえるのですか?

A2:いいえ。2025年5月場所から、1本につき現金1万円が懸賞袋に入り、残り5万円は別口座に振り込まれる方式になりました。力士の獲得額6万円は変わっていません。

Q3:懸賞旗は誰が用意するのですか?

A3:懸賞を申し込んだ企業や団体などが制作して持ち込みます。公式寸法は横70cm、縦120cmで、土俵上に掲げるためデザインには一定の制限があります。

Q4:懸賞金は負けた力士にも渡されますか?

A4:基本的に渡されません。懸賞金は対象の取組に勝った力士が受け取る賞金です。不戦勝の場合は懸賞が取り下げられます。

Q5:1つの取組に何本まで懸賞をかけられますか?

A5:原則60本です。森永賞を含める場合は61本となることがあります。これは日本相撲協会の公式解説でも紹介されています。

Q6:懸賞金を個人でも申し込めますか?

A6:日本相撲協会の公式案内では、企業や民間団体、力士の後援団体などが懸賞を提供する仕組みを案内しています。個人での申し込みの可否や具体的な条件は、懸賞係への問い合わせが確実です。

大相撲の懸賞金は、1本7万円。そのうち6万円が勝ち力士の獲得額となり、2025年5月からは現金1万円と口座振込5万円に分けて支給されている。

2026年9月場所では、大の里が698本、4,188万円相当を獲得。場所全体でも実績3,688本という過去最多を記録した。企業の広告活動や地域からの応援が、土俵上の懸賞旗という形で目に見える数字になっている。

一方、懸賞金には協会手数料、預り金、税務上の所得区分といった仕組みがあり、獲得額がそのまま税引き後の手取りになるわけではない。

次に大相撲中継を見るときは、懸賞旗の企業名、旗の本数、勝ち力士が受け取る懸賞金にも注目してほしい。そこには、力士の人気だけでなく、企業の広告戦略、地域の期待、そして長い歴史を持つ大相撲の経済的な仕組みまで映し出されている。

土俵上の一番を彩る懸賞旗は、勝負の行方とともに、大相撲を支える人々や企業の思いを伝える存在でもある。

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映画・ドラマの公開情報を担当。配給会社のプレスシートと公式サイト記載を基準に、あらすじと配役をまとめます。

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