2023年度後期のNHK連続テレビ小説、いわゆる次の朝ドラとして放送された作品は、趣里主演の『ブギウギ』です。放送開始日は2023年10月2日(月)。戦後の日本を歌と踊りで明るくした大スター・笠置シヅ子をモデルに、銭湯の看板娘だった花田鈴子が歌手として成長し、やがて「ブギの女王」と呼ばれるまでの人生を描きました。
草彅剛、水上恒司、蒼井優、菊地凛子ら実力派俳優が出演し、主題歌「ハッピーブギ」も話題になった本作。2026年現在、すでに本放送は終了していますが、放送期間や最終回、実在人物との関係、史実とドラマの違いを知りたい人は少なくありません。ここでは、作品の基本情報からキャストの役柄、笠置シヅ子の実際の人生まで整理します。
【放送情報】2023年度後期の次の朝ドラは趣里主演『ブギウギ』!開始日と最終回はいつ?

2023年度後期のNHK連続テレビ小説第109作として制作された『ブギウギ』。前作『らんまん』の後を引き継ぎ、2023年10月2日から放送されました。
ヒロインを演じるのは趣里。大阪の下町で育った花田鈴子が、歌劇団での経験を経て歌手となり、戦争や大切な人との別れを乗り越えながら、戦後のスターへと成長していく物語です。
『ブギウギ』の放送期間・基本情報放送情報を整理すると、次のとおりです。
- 作品名:連続テレビ小説『ブギウギ』
- シリーズ:NHK連続テレビ小説第109作
- 放送開始日:2023年10月2日(月)
- 最終回:2024年3月29日(金)
- 放送回数:全126回
- 主演:趣里
- 脚本:足立紳、櫻井剛
- 音楽:服部隆之
- 制作:NHK大阪放送局
NHKオンデマンドの番組情報でも、第26週「世紀のうた 心のうた」の第126回が2024年3月29日放送と記録されています。翌30日が本編の最終回という情報を見かけることがありますが、正確には3月29日が本編最終回です。
また、放送回数は全126回。最終週では、歌手としての引退を決意した福来スズ子が、これまでの人生を振り返る最後のステージに立ちます。
2026年現在はすでに放送終了した作品ですが、NHKオンデマンドの番組ページには全126回の情報が掲載されています。改めて作品を見たい場合は、同サービスで現在の配信状況を確認するとよいでしょう。
【あらすじ】笠置シヅ子がモデル!花田鈴子がブギの女王になるまでの物語
『ブギウギ』の主人公は、香川県生まれで大阪の下町に育った花田鈴子。演じるのは趣里です。後に歌手として活動するときには、福来スズ子という芸名を名乗ります。
モデルとなったのは、昭和の歌謡界で一世を風靡した歌手・笠置シヅ子(1914~1985年)。「東京ブギウギ」「買物ブギー」などの楽曲で知られ、戦後の日本に明るい歌声を届けた人物です。
大阪の銭湯の看板娘から歌劇団の舞台へ物語は大正時代の終わりから始まります。鈴子は大阪の銭湯「はな湯」を営む花田家の娘として育ちます。幼い頃から歌って踊ることが大好きで、やがて道頓堀にある梅丸少女歌劇団(USK)に入団します。
歌劇団では厳しい稽古を経験しながら、仲間や先輩との出会いを通じて成長していきます。特に蒼井優が演じる大和礼子は、鈴子にとって憧れの先輩です。舞台に向き合う姿勢や芸事への情熱は、鈴子のその後の人生にも大きな影響を与えます。
東京進出と羽鳥善一との出会い歌手として才能を発揮し始めた鈴子は、やがて東京へ進出します。そこで出会うのが、草彅剛演じる作曲家・羽鳥善一です。
羽鳥は鈴子の才能を認め、音楽的な指導を通じて一流の歌手へと導きます。鈴子がジャズやブギのリズムを取り入れた歌唱スタイルを確立していく過程は、作品の大きな見どころです。
戦争、恋愛、そして戦後の再出発順調に見えた歌手人生は、戦争によって大きく変わります。洋楽的な音楽や舞台表現が制限され、鈴子も思うように歌えない時代を経験します。
加えて、家族との別れや、村山愛助との恋愛など、人生を左右する出来事が続きます。水上恒司演じる愛助は、鈴子の歌を愛する青年であり、二人は互いに惹かれ合います。しかし、家族の反対や病気という厳しい現実が二人の関係に影を落とします。
戦後、鈴子が再び舞台に立ち、歌声で人々を励ましていく姿が物語の中心となります。その象徴となるのが「東京ブギウギ」。苦しい時代を経験した人々が音楽に希望を見いだしていく展開は、本作を代表する見どころです。
【キャスト相関関係】趣里・水上恒司・草彅剛・蒼井優・菊地凛子の役柄
『ブギウギ』の魅力は、ヒロインの成長だけではありません。歌劇団の仲間、音楽家、ライバル、恋人、家族など、それぞれ異なる立場の人物が鈴子の人生に関わります。
主要キャストと役柄、実在人物との関係を一覧にまとめました。
| 俳優 | 役名 | 人物の役割・モデル |
|---|---|---|
| 趣里 | 花田鈴子/福来スズ子 | 主人公。笠置シヅ子をモデルにした歌手。 |
| 水上恒司 | 村山愛助 | 鈴子の最愛の人。実在の婚約者・吉本穎右を想起させる人物。 |
| 草彅剛 | 羽鳥善一 | 鈴子を導く作曲家。服部良一がモデル。 |
| 蒼井優 | 大和礼子 | 梅丸少女歌劇団のトップスター。鈴子の憧れの先輩。 |
| 菊地凛子 | 茨田りつ子 | 鈴子のライバル歌手。淡谷のり子がモデル。 |
| 柳葉敏郎 | 花田梅吉 | 鈴子の父。大阪で銭湯を営む。 |
| 水川あさみ | 花田ツヤ | 鈴子の母。家族と銭湯を支えるしっかり者。 |
| 小雪 | 村山トミ | 村山興業の社長で、愛助の母。 |
ヒロインを務めた趣里は、歌と踊りに情熱を注ぐ鈴子を演じました。幼少期の鈴子からスター歌手として活躍する福来スズ子まで、長い時間軸を持つ人物を表現しています。
特に注目したいのは、セリフだけでなく、歌唱や身体表現を通じて人物の感情を伝える点です。モデルとなった笠置シヅ子のエネルギッシュなパフォーマンスを、現代の視聴者に伝える役割を担いました。
水上恒司演じる村山愛助と鈴子の恋愛村山愛助は、演芸会社・村山興業の御曹司です。鈴子のファンとして出会い、やがて二人は恋愛関係になります。
愛助の存在は、鈴子の人生における大きな転換点です。単なる恋愛相手ではなく、歌手としての人生と一人の女性としての幸福を考えさせる重要な人物として描かれています。
草彅剛演じる羽鳥善一と音楽の力羽鳥善一は、鈴子の才能を見抜く作曲家です。モデルは「東京ブギウギ」などを生み出した服部良一。草彅剛は、音楽に対する情熱と独特の存在感を持つ人物を演じました。
鈴子と羽鳥の関係は、師匠と弟子であると同時に、時代を代表する音楽を生み出す創作者同士の関係でもあります。
蒼井優の大和礼子と菊地凛子の茨田りつ子蒼井優演じる大和礼子は、鈴子が所属する梅丸少女歌劇団の先輩です。舞台人としての誇りや、後輩への向き合い方などを通じて、鈴子の成長を支えます。
一方、菊地凛子演じる茨田りつ子は、鈴子のライバル歌手です。モデルは「ブルースの女王」と呼ばれた淡谷のり子。異なる音楽性や歌手としての美学を持つ二人が、競い合いながら互いを認めていく関係が印象的です。
【実話との違い】笠置シヅ子と花田鈴子はどこまで同じ?実在人物との関係を検証
『ブギウギ』を理解するうえで押さえておきたいのが、実在した笠置シヅ子の人生とドラマの設定の違いです。
NHKが発表した作品の基本設定では、笠置シヅ子をモデルにしながら、登場人物名や団体名などを一部変更し、フィクションとして再構成すると説明されています。つまり、史実をそのまま映像化した伝記ドラマではありません。
主人公のモデル・笠置シヅ子とは?笠置シヅ子は1914年生まれの歌手・女優です。戦前から歌手として活動し、戦後には「東京ブギウギ」や「買物ブギー」などのヒット曲で人気を集めました。
特徴的なのは、歌唱力だけでなく、全身を使ったダイナミックなパフォーマンスです。敗戦後の日本では、明るく躍動感のある歌と踊りが多くの人々に受け入れられました。
ドラマの花田鈴子は、こうした笠置シヅ子の音楽人生を土台に作られた主人公です。
村山愛助のモデルと実在の婚約者・吉本穎右水上恒司が演じた村山愛助の人物像を理解するうえで関係するのが、笠置シヅ子の婚約者だった吉本穎右(よしもと・えいすけ)です。
吉本穎右は、吉本興業の創業者・吉本せいの息子でした。笠置とは恋愛関係にあり、二人は結婚を考えていました。しかし、穎右は病気のため1947年5月に亡くなり、笠置はその後、娘を出産しています。
ドラマの村山興業や村山トミという設定には、吉本興業と吉本せいを連想させる要素があります。ただし、作品では名称や人物関係を変更しており、実在の企業や人物をそのまま再現したものではありません。
出産と愛助の死をめぐる史実との違い実話との違いが特に分かりやすいのが、愛助の死を鈴子が知るタイミングです。
ドラマでは、鈴子が娘を出産した後、山下から愛助の訃報を知らされる展開になっています。一方、史実では、笠置の婚約者・吉本穎右は出産前に亡くなり、笠置は出産前にその知らせを受けていました。
この違いについて、2024年2月の「まいどなニュース」に掲載された制作統括・福岡利武氏への取材では、脚本家の足立紳ら制作スタッフが、出産と訃報をどの順番で描くかを議論したことが紹介されています。
ドラマでは、子どもの誕生と愛する人との別れを近接させることで、「生まれて死んで」という人生の対照的な出来事を物語の中に組み込んでいます。
これは史実を軽視したというよりも、朝ドラという連続ドラマの物語構成に合わせた演出です。実際の笠置の人生を知ることで、ドラマが描いた悲しみや再出発の意味がさらに深く伝わってきます。
実話とドラマを混同しないためのポイント- 共通点:笠置シヅ子をモデルとした女性歌手が、戦前・戦中・戦後の激動を生き抜く。
- 人物名:花田鈴子、福来スズ子、村山愛助などはドラマ上の名前。
- 音楽家:羽鳥善一には服部良一という実在のモデルがいる。
- ライバル:茨田りつ子には淡谷のり子という実在のモデルがいる。
- 脚色:恋愛、出産、人物同士の関係や出来事の順序にはドラマ独自の変更がある。
実在人物の人生を知りたい場合は、笠置シヅ子の評伝や当時の音楽資料を併せて読むと、ドラマとの違いをより立体的に理解できます。
【主題歌・脚本】「ハッピーブギ」の歌手は誰?制作陣と音楽の見どころ
『ブギウギ』を象徴するもう一つの要素が、主題歌「ハッピーブギ」です。作品の舞台となる時代や音楽性を反映した、軽快で力強い楽曲になっています。
主題歌を歌うのは中納良恵・さかいゆう・趣里「ハッピーブギ」の歌唱を担当したのは、EGO-WRAPPIN'のボーカルとして知られる中納良恵、シンガーソングライターのさかいゆう、そしてヒロインを演じる趣里の3人です。
作詞・作曲・編曲を担当したのは服部隆之。ドラマの音楽も手掛けています。
日本コロムビアの公式ディスコグラフィによると、同曲は2023年10月4日に配信が始まり、CDは11月15日、アナログ盤は11月22日に発売されました。
ここで混同しやすいのが「ハッピーブギ」と「東京ブギウギ」です。
- ハッピーブギ:中納良恵、さかいゆう、趣里が歌う本作の主題歌。
- 東京ブギウギ:笠置シヅ子の代表曲で、ドラマでは福来スズ子(趣里)が歌う楽曲。
「東京ブギウギ」は服部良一が作曲した実在の名曲です。ドラマの音楽を担当する服部隆之は、その服部良一の孫にあたります。実際の音楽史とドラマの物語がつながる、興味深いポイントです。
脚本は足立紳と櫻井剛が担当脚本を担当したのは足立紳と櫻井剛です。
足立紳は映画『百円の恋』などで知られる脚本家で、映画・ドラマ双方で活躍しています。櫻井剛はNHK夜ドラ『あなたのブツが、ここに』などを手掛けた脚本家です。
NHK出版のドラマ・ガイドでも、両者が脚本担当として掲載されています。
二人の脚本によって、歌劇団の舞台、音楽業界の競争、戦時下の表現規制、戦後の再出発という複数のテーマが一つの物語にまとめられています。
『ブギウギ』が描いた音楽と時代の関係作品の大きな特徴は、音楽を単なる背景として扱っていないことです。歌うことは鈴子にとって自己表現であり、生活の糧であり、人々とのつながりでもあります。
戦争によって歌う自由が制限される場面と、戦後に再び舞台へ戻る場面を対比すると、音楽が個人の人生だけでなく、社会の空気を映し出す存在だったことが分かります。
戦後の「東京ブギウギ」が人々の心を明るくした背景には、笠置シヅ子の歌唱力だけでなく、作曲家・服部良一との協働、当時の音楽文化の変化、そして戦後復興という社会状況がありました。
【プロの結論】2026年に『ブギウギ』を振り返る価値と作品の本当の見どころ
『ブギウギ』を単なる歌手の成功物語として見ると、作品の魅力を十分に捉えられません。注目したいのは、主人公が置かれた時代と、歌うことを続ける意味です。
見どころ1:女性歌手が自分の表現を確立するまで鈴子は最初から完成されたスターではありません。歌劇団での訓練、先輩との出会い、東京での音楽活動を通じて、自分にしかできない歌い方を身につけていきます。
大和礼子から受け継ぐ舞台人としての精神、羽鳥善一から学ぶ音楽性、茨田りつ子との競争。それぞれの関係が、鈴子の表現を形づくっています。
見どころ2:実在の音楽史をドラマとして楽しめる笠置シヅ子、服部良一、淡谷のり子という実在の音楽家をモデルとする人物が登場するため、昭和の歌謡史に興味がある人にも楽しめます。
特に「東京ブギウギ」が生まれるまでの背景を知ると、戦後の音楽が単なる娯楽ではなく、人々が前を向くための力でもあったことが伝わります。
見どころ3:史実と脚色を比較することで深まる理解本作は伝記そのものではなく、実在の人物をモデルにしたフィクションです。史実を知ったうえで視聴すると、人物名や出来事の変更、時間軸の再構成にも意味があることが分かります。
とりわけ笠置シヅ子と吉本穎右の関係、出産前後の出来事、戦後の歌手活動を比較すると、実際の人生がドラマ以上に厳しい局面を含んでいたことも理解できます。
こんな人におすすめ・おすすめできない人- おすすめ:昭和歌謡やブギウギの音楽に興味がある人。
- おすすめ:笠置シヅ子や服部良一の実際の人生を知りたい人。
- おすすめ:女性のキャリア形成や芸能界の歴史を描くドラマが好きな人。
- 注意したい人:史実を一切変更しない歴史ドキュメンタリーを求める人。
- 注意したい人:恋愛や家族との別れなど、重い人間ドラマが苦手な人。
作品の評価を考える際は、歌唱シーンだけでなく、音楽と時代背景、登場人物の関係、実在の笠置シヅ子との共通点を合わせて見ることがポイントです。
【よくある質問】2023年後期の次の朝ドラ『ブギウギ』に関するFAQ
Q1:2023年後期の次の朝ドラは何ですか?
A1:NHK連続テレビ小説第109作の『ブギウギ』です。趣里が主演を務め、2023年10月2日に放送が始まりました。
Q2:『ブギウギ』の放送期間はいつからいつまでですか?
A2:2023年10月2日から2024年3月29日までです。本編は全126回で、2024年3月29日に最終回を迎えました。
Q3:『ブギウギ』の主人公のモデルは誰ですか?
A3:戦後の大スター歌手・笠置シヅ子です。「東京ブギウギ」「買物ブギー」などのヒット曲で知られる実在の人物です。
Q4:趣里が演じた花田鈴子と福来スズ子は同じ人物ですか?
A4:同じ主人公です。花田鈴子が歌手として活動する際に福来スズ子という名前を使用します。
Q5:水上恒司が演じた村山愛助のモデルは誰ですか?
A5:笠置シヅ子の婚約者だった吉本穎右を想起させる人物です。ドラマでは名前や家族、企業などの設定が変更されています。
Q6:草彅剛、蒼井優、菊地凛子はそれぞれ何役ですか?
A6:草彅剛は作曲家の羽鳥善一、蒼井優は梅丸少女歌劇団の大和礼子、菊地凛子はライバル歌手の茨田りつ子を演じています。羽鳥善一のモデルは服部良一、茨田りつ子のモデルは淡谷のり子です。
Q7:『ブギウギ』の主題歌は誰が歌っていますか?
A7:「ハッピーブギ」を中納良恵、さかいゆう、趣里の3人が歌っています。作詞・作曲・編曲は服部隆之です。
Q8:『ブギウギ』は実話ですか?
A8:笠置シヅ子の人生をモデルにしたフィクションです。実在人物や実際の音楽史を土台にしていますが、人物名や団体名、出来事の順序などにはドラマ独自の脚色があります。
2023年度後期の次の朝ドラとして放送された『ブギウギ』は、趣里主演で笠置シヅ子の人生をモデルにした連続テレビ小説です。2023年10月2日に始まり、2024年3月29日の第126回で本編が完結しました。
水上恒司演じる村山愛助との恋愛、草彅剛演じる羽鳥善一との音楽的な関係、蒼井優演じる大和礼子から受け継ぐ舞台人の精神、菊地凛子演じる茨田りつ子とのライバル関係など、見どころは多岐にわたります。
主題歌「ハッピーブギ」も、中納良恵、さかいゆう、趣里という個性の異なる3人の歌声が作品の世界観を彩りました。
2026年に改めて作品を振り返るなら、ドラマの展開だけでなく、モデルとなった笠置シヅ子の実際の人生や、服部良一らが築いた戦後の音楽史にも目を向けてみてください。『ブギウギ』が描いたのは、一人の歌手の成功だけではなく、音楽によって時代を明るくしようとした人々の姿でもあります。