横綱審議委員会は、一般に「横審(よこしん)」と呼ばれる組織です。日本相撲協会の定款に基づいて設置され、協会外の有識者が委員を務めます。
最大の役割は、横綱に推薦する力士が現れた際に、その力士が最高位にふさわしいかを審議することです。また、現役横綱の成績や言動、休場問題などについても意見を示します。
横審は何のために存在するのか横綱は、大関以下の力士とは異なり、成績が振るわなくても通常の番付降下によって大関に戻ることはありません。
そのため、横綱には単純な勝ち星だけでなく、相撲界の象徴としての責任が大切です。
横審は、こうした横綱の特別な地位を踏まえ、協会内部だけではなく、外部の有識者の視点から推薦や評価を行う役割を担っています。
日本相撲協会の定款第52条には、横綱審議委員会の役割が次のように定められています。
横綱推薦、その他横綱に関する諸種の案件につきこの法人の諮問に答申し、又はその発議に基づき進言するものとする。
つまり、協会から相談された案件に回答するだけではありません。必要と判断すれば、横審側から協会に意見を伝えることもできます。
日本相撲協会の公式組織説明でも、横審は協会外の有識者によって構成され、主に横綱の推薦を行う諮問機関とされています。
横綱審議委員会の基本情報- 正式名称:横綱審議委員会
- 略称:横審
- 設置:1950年5月
- 所属:公益財団法人日本相撲協会の諮問機関
- 委員:協会外の有識者
- 定員:15人以内
- 任期:2年、最長5期10年
- 委員長の任期:最長2期4年
- 主な役割:横綱推薦、横綱に関する諸問題の審議・進言
委員は理事長から委嘱され、相撲への理解を持つ各界の有識者が選ばれます。
横綱審議委員会について、特に誤解されやすいのが昇進の決定権です。
横審が横綱昇進を推薦するため、横審そのものが横綱を正式に誕生させる機関だと思われがちです。しかし、制度上の最終決定は別の手続きで行われます。
横綱昇進が決まるまでの流れ基本的な流れは次のとおりです。
1. 審判部が力士の成績や昇進の可能性を検討する。
2. 日本相撲協会が横審に横綱推薦について諮問する。
3. 横審が推薦の可否を審議し、答申する。
4. 日本相撲協会の理事会が承認する。
5. 番付編成会議で横綱への推挙を決定する。
この手続きは、日本相撲協会の定款第49条第3項に明記されています。
横綱の推挙は、横綱審議委員会の答申又は進言により、理事会の承認を経て、番附編成会議において決定する。
ここで重要なのは、横審の答申だけでは昇進が正式決定しないという点です。
理事会の承認と番付編成会議による決定が必要になります。
横審・審判部・理事会・番付編成会議の関係それぞれの役割を整理すると、次のようになります。
この関係から分かるのは、横審が昇進審査において非常に大きな役割を担う一方、正式な決定権限は協会の制度的な手続きに分かれていることです。
実際、2025年には豊昇龍が第74代、大の里が第75代横綱に昇進しました。いずれも横審の推薦だけでなく、協会の理事会と番付編成会議を経て正式に決定しています。
【横綱推薦基準を解説】2場所連続優勝だけではない品格と力量

横綱昇進を考えるうえで欠かせないのが、横審の「横綱推薦の内規」です。
一般に知られているのは、大関で2場所連続優勝するという条件です。しかし、内規にはそれ以外の重要な審査項目もあります。
原則は大関で2場所連続優勝横綱推薦の内規では、次の条件が基本とされています。
- 横綱に推薦する力士は品格・力量が抜群であること。
- 大関で2場所連続優勝した力士を横綱に推薦することを原則とする。
- 2場所連続優勝に準ずる成績の力士を推薦する場合は、全委員の3分の2以上の決議を必要とする。
- 品格については、日本相撲協会の確認に基づいて審議する。
この基準は、横綱昇進が単なる優勝回数の競争ではないことを示しています。
「2場所連続優勝に準ずる成績」とは?2場所連続優勝が原則とはいえ、必ずしも2場所続けて優勝しなければ横綱になれないわけではありません。
内規には「それに準ずる成績」を認める余地があります。
例えば、優勝に準ずる成績を残した場合や、優勝決定戦を含めて高い水準の成績を続けた場合など、具体的な状況を総合的に審議することになります。
ただし、準ずる成績での推薦には、全委員の3分の2以上の賛成が必要です。
つまり、例外的な昇進を認める場合には、通常の推薦以上に委員の判断が重要になります。
横綱に求められる「品格」とは何か品格は、勝ち星のように数字だけで評価できるものではありません。
一般的には、次のような観点が関係します。
- 土俵上での礼節や態度
- 勝敗に対する姿勢
- 横綱としての責任感
- 相撲道に対する理解と尊重
- 社会的な立場にふさわしい言動
特に横綱は、相撲界を代表する存在です。
強さだけでなく、土俵上での振る舞いや周囲からの信頼も評価の対象になります。
ただし、内規は品格について協会の確認に基づいて審議するとしており、個々の項目を点数化した採点表が公開されているわけではありません。
「力量」は優勝回数だけで判断できない力量については、優勝回数や勝率だけでなく、対戦相手との力関係、安定感、相撲内容なども判断材料になります。
横綱は大関より上の地位にあり、長期にわたって角界の頂点を担うことが期待されます。
そのため、昇進直前の2場所だけでなく、横綱として活躍し続けられる実力があるかという視点も欠かせません。
重要なのは、優勝が昇進の入口であり、品格と力量が横綱としての適格性を判断する柱になっていることです。
【2026年最新】横綱審議委員会のメンバーと大島理森委員長・歴代委員長
2026年の横審を理解するうえで中心となる人物が、委員長の大島理森氏です。
大島氏は元衆議院議長で、2025年1月30日に横審委員長に就任しました。
前委員長の山内昌之氏は、2025年1月27日の初場所後の定例会合を最後に任期満了で退任しています。同時に都倉俊一氏と丹呉泰健氏も退任し、新たに3人が委員に加わりました。
横綱審議委員会のメンバーは現在何人?委員の定員は15人以内で、2025年1月の改選時には9人体制でした。
2026年も大島氏が委員長として定例会合後の記者会見などに出席しています。
ただし、日本相撲協会の公式サイトには委員全員の最新名簿が掲載されていません。以下は2025年1月30日の改選報道から確認できる9人の顔ぶれです。
- 大島理森:元衆議院議長、委員長
- 大島宇一郎:中日新聞社社長
- 池坊保子:元文部科学副大臣
- 紺野美沙子:俳優
- 上原茂:大正製薬社長
- 鹿島茂:フランス文学者
- 室瀬和美:漆芸家
- 真砂靖:元財務省関係者
- 一力雅彦:新聞社経営者
このうち、大島理森氏、池坊保子氏、紺野美沙子氏らは2025年以前からの委員です。室瀬和美氏、真砂靖氏、一力雅彦氏は2025年1月の改選で新たに加わりました。
2026年の委員全員の在任状況については、最新の公式名簿による確定情報とは区別する必要があります。
大島理森委員長とはどんな人物?氏は、1946年9月6日生まれ、青森県八戸市出身の政治家です。
慶應義塾大学法学部を卒業後、毎日新聞社に勤務。その後、青森県議会議員を経て、1983年に衆議院議員に初当選しました。
政治家としては、環境庁長官、文部大臣、農林水産大臣、自民党幹事長などを歴任。2015年から衆議院議長を務め、2021年に政界を引退しました。
2023年1月に横審委員に就任し、2025年1月から委員長を務めています。
国会運営を長年経験した人物が横審のトップに就いていることは、同委員会が相撲の技術面だけでなく、組織運営や社会的責任にも目を向ける機関であることを考えるうえで興味深い点です。
横綱審議委員会の歴代委員長一覧1950年の設立以来、委員長は各界の著名人や有識者が務めてきました。
歴代委員長は次のとおりです。
1. 初代・酒井忠正(1950年〜1969年)
2. 2代・舟橋聖一(1969年〜1976年)
3. 3代・石井光次郎(1976年〜1981年)
4. 4代・高橋義孝(1981年〜1990年)
5. 5代・上田英雄(1990年〜1993年)
6. 6代・渡辺誠毅(1993年〜1997年)
7. 7代・坂本朝一(1997年〜1999年)
8. 8代・一力一夫(1999年〜2001年)
9. 9代・渡邉恒雄(2001年〜2003年)
10. 10代・石橋義夫(2003年〜2007年)
11. 11代・海老沢勝二(2007年〜2009年)
12. 12代・鶴田卓彦(2009年〜2013年)
13. 13代・内山斉(2013年〜2015年)
14. 14代・守屋秀繁(2015年〜2017年)
15. 15代・北村正任(2017年〜2019年)
16. 16代・矢野弘典(2019年〜2022年)
17. 17代・高村正彦(2022年〜2023年)
18. 18代・山内昌之(2023年〜2025年)
19. 19代・大島理森(2025年〜)
歴代委員長を見ると、政治家、新聞社経営者、NHK関係者、学者、作家など、さまざまな分野の人物が就任していることが分かります。
【2026年の注目動向】大の里と豊昇龍に横審は何を求めている?
2026年の横審を語るうえで、特に重要なのが大の里と豊昇龍への評価です。
両者はともに横綱ですが、2026年の土俵では異なる課題を抱えていました。
大の里:不振からの復活と横綱としての責任は、2025年5月に第75代横綱へ昇進した力士です。
2026年はけがや成績面で苦しい時期があり、横審からも横綱としての自覚と奮起を求める発言が出ていました。
特に注目されたのが、2026年7月27日の定例会合です。
名古屋場所で大の里は9勝6敗。優勝争いを主導する成績には届かず、横審は横綱としての責任や自覚について、八角理事長に委員の共通認識を伝えました。
ただし、このとき横審は激励や注意などの決議を行っていません。
大島委員長は、決議については「その前段階」という趣旨の説明をしており、まずは横綱本人の奮起を見守る姿勢を示しました。
その後、秋場所では状況が変わります。
大の里は2026年9月場所で、6場所ぶり6度目の優勝を果たしました。横綱として苦しい時期を乗り越えて結果を残したことが、横審から評価されました。
9月28日の定例会合後、大島委員長は大の里について、次のように述べています。
横綱の優勝というのは、相撲界全体に対する重みと責任があると感じた。
加えて、12勝3敗での優勝が6場所続いている現状にも触れ、より高い水準の優勝を目指してほしいという期待を示しました。
この評価から読み取れるのは、横審が優勝という結果だけでなく、横綱としての継続的な成長にも期待していることです。
豊昇龍:右膝のけがと復帰への期待は、2025年1月に第74代横綱へ昇進しました。
しかし、2026年は右膝のけがによる休場が続き、横綱として土俵に立てない状況が大きな課題となりました。
5月25日の定例会合では、大島委員長が豊昇龍と大の里の両横綱に対し、体づくりも横綱としての責任であるという趣旨の注文をつけました。
また、けがによる休場者が多かったことを問題視し、相撲協会全体で身体面や精神面の問題を分析するよう求めています。
さらに7月27日には、豊昇龍の途中休場を含む両横綱の不振について、横審としての考えを協会に伝えました。
ただし、ここでも引退勧告などの決議は行われていません。
9月17日の秋場所中の本場所総見では、右膝のけがで3場所連続休場となっていた豊昇龍について、大島委員長は九州場所に向けて万全な状態で臨んでほしいとの期待を示しました。
同じ日、大の里には横綱としての確信を持って千秋楽まで進んでほしいと声をかけています。
このように、2026年の横審は両横綱に対し、単に成績を求めるだけではなく、健康管理や横綱としての責任についても意見を示してきました。
2026年の横審と両横綱の動向まとめ- 5月25日:両横綱のけがと休場問題を取り上げ、体づくりの責任を指摘。
- 7月27日:名古屋場所の不振を受け、両横綱に自覚と責任を求める。ただし決議は行わず。
- 9月17日:秋場所の本場所総見で、大の里に奮起を促し、豊昇龍には九州場所に向けた万全な状態を期待。
- 9月28日:秋場所後の定例会合で大の里の復活優勝を評価し、さらなる成長を期待。
2026年11月初めの時点では、9月28日の定例会合で示された評価が、秋場所後の主要な横審の発言として確認できます。
【激励・注意・引退勧告】横審の権限と強制力はどこまである?
横綱審議委員会には、成績不振や休場が目立つ横綱に対して「激励」「注意」「引退勧告」を決議する仕組みがあります。
この制度は、横綱に対する事実上の監督機能として知られています。
3段階の決議は何が違う?それぞれの意味は次のように整理できます。
1.激励
横綱として期待される成績や姿勢を取り戻すよう、奮起を促すものです。
休場が続いたり、成績が低迷したりした場合に、今後の巻き返しを期待して出されることがあります。
2.注意
激励よりも踏み込んだ指摘です。
横綱としての成績や行動に問題がある場合、改善を強く求める意味合いがあります。
3.引退勧告
横綱としての地位にふさわしい成績や行動を維持することが難しいと判断した場合に、引退を促すものです。
3つの中では最も重い決議に位置づけられます。
決議が行われる条件横綱推薦の内規第5条では、次のような場合が対象とされています。
- 休場が多い場合
- 横綱として体面を汚す場合
- 成績が不振で、その地位に耐えられないと認められる場合
決議には実態の調査が必要で、出席委員の3分の2以上の賛成が大切です。
ただし、けがや病気による休場の場合には、再起の可能性を認めて治療に専念させることも考慮されます。
横審の引退勧告に強制力はある?横審は諮問機関であり、横綱に対して引退を命令する権限を持っているわけではありません。
勧告を受けた横綱が、その場で引退しなければならないという制度でもありません。
つまり、横審の決議は、あくまで協会や力士本人に対する強い意見表明です。
一方、横綱にとって引退勧告は非常に重い意味を持ちます。
最高位にある力士に対して、外部有識者が引退を促すことは、競技成績だけでなく、横綱としての評価にも大きく関わるためです。
過去に激励・注意・引退勧告が出された事例代表的な事例として、次の2つが挙げられます。
- 2010年:朝青龍
暴行問題を受けて横審が引退勧告書を協会に提出しました。
- 2020年11月場所後:白鵬・鶴竜
休場が多かった両横綱に対して、横審が注意を決議しました。
いずれも横審が横綱の成績や行動に対して、具体的な意思表示を行った事例です。
横綱は負け越しても大関に降格しないもう一つ、覚えておきたいのが横綱の地位の特殊性です。
大関以下の力士は、成績によって番付が下がります。しかし、横綱には通常の降格制度がありません。
そのため、横綱として成績を残せなくなった場合には、引退が一つの選択肢になります。
ただし、何勝以下なら引退しなければならないという明確な数字の規定はありません。
横審の勧告も、横綱本人の引退を強制するものではないため、最終的には本人の判断と協会の運営が関わることになります。
【設立経緯と定例会合】横綱審議委員会はいつ、なぜ生まれた?
横審が設立されたのは1950年(昭和25年)5月です。
設立の背景には、当時の横綱の成績不振と、それに対する世論の反発がありました。
1950年、3横綱の不振が設立のきっかけに1950年春場所では、羽黒山、東富士、照国の3横綱が相次いで不振に陥りました。
場所序盤から敗戦や休場が続き、横綱不在に近い状況になったことで、相撲界への批判が高まりました。
当時、日本相撲協会は横綱の成績不振への対応として、2場所連続で負け越した横綱を大関に降格させる案を決定します。
ところが、この案には世論から強い反発が起きました。
横綱は単なる番付上の最高位ではなく、実力と品格を備えた特別な存在であるため、成績による降格制度はふさわしくないという考え方が広がったのです。
その結果、協会は横綱の格下げ案を白紙に戻し、外部有識者による審議機関を設ける方針に転換しました。
1950年1月29日の番付編成会議で設置が決まり、同年5月に横綱審議委員会が発足しました。
横綱審議委員会はいつ開催される?横審の活動は、主に次の3種類に分かれます。
定期委員会
原則として各本場所の終了後に開催されます。
場所全体の総括や横綱の成績、今後の課題などについて話し合います。横綱推薦の諮問があれば、その審議も重要な議題になります。
稽古総見
東京場所の前に行われる稽古の公開・見学です。
横綱や大関を含む上位力士の稽古を確認し、調整状況や相撲内容を見ます。
本場所総見
東京場所の期間中に行われ、委員が実際の取組を観戦します。
稽古場だけでは分からない、本場所での力士の状態や相撲内容を確認する機会です。
日本相撲協会の2025年度事業報告書でも、定期委員会は6場所すべてで開催され、稽古総見と本場所総見は1月・5月・9月の東京場所に実施されたことが確認できます。2026年5月には稽古総見の一般公開も行われました。
【横綱審議委員会に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:横綱審議委員会は横綱昇進を決定する機関ですか?
A1:厳密には違います。横審は横綱推薦について審議する諮問機関です。正式な横綱昇進は、横審の答申または進言を受け、理事会の承認を経て番付編成会議で決定されます。
Q2:横綱審議委員会の現在の委員長は誰ですか?
A2:2026年11月初め時点の委員長は、元衆議院議長の大島理森氏です。2025年1月30日に就任しました。
Q3:横綱推薦の基準は2場所連続優勝だけですか?
A3:原則は大関で2場所連続優勝ですが、それに準ずる成績でも推薦の対象になります。ただし、その場合は全委員の3分の2以上の賛成が必要です。品格と力量も審査されます。
Q4:横綱審議委員会の引退勧告に強制力はありますか?
A4:ありません。引退勧告は横審の意思表示であり、横綱に引退を強制する処分ではありません。
Q5:横審のメンバーは何人ですか?
A5:定員は15人以内です。2025年1月の改選時には9人でした。2026年の最新の全委員名簿は日本相撲協会の公式サイトで公表されていません。
Q6:横綱審議委員会は毎月開催されますか?
A6:毎月ではありません。定期委員会は原則として年6回、本場所終了後に開催されます。東京場所では稽古総見や本場所総見も実施されます。
Q7:2026年の大の里と豊昇龍に対する横審の評価は?
A7:大の里については、9月場所での6場所ぶりの優勝を高く評価し、さらなる成長を期待しました。豊昇龍については、右膝のけがからの回復と、九州場所に向けた万全な状態での復帰を期待する発言がありました。
横綱審議委員会は、1950年に設立された日本相撲協会の諮問機関です。
横綱昇進の推薦だけでなく、現役横綱の成績や品格、休場問題などについて審議し、必要に応じて激励・注意・引退勧告を行います。
特に理解しておきたいのは、次の5点です。
- 横審は横綱昇進を推薦する機関であり、正式な決定機関ではない。
- 横綱推薦の原則は大関で2場所連続優勝すること。
- 品格と力量も横綱に求められる重要な条件。
- 激励・注意・引退勧告には強制力がない。
- 2026年は大島理森委員長のもと、大の里と豊昇龍の成績や復帰が重要な論点となった。
2026年の大の里の復活優勝と豊昇龍のけがからの再起は、横審が横綱に何を求めているのかを考えるうえで象徴的な出来事です。
横綱は、単に優勝するだけでなく、相撲界の頂点に立つ存在として、強さと責任を示すことが大切です。
横審の発言を見る際には、正式な決議なのか、委員長個人のコメントなのか、協会への要望なのかを区別することが大切です。
横審の本質は、横綱を直接支配することではなく、横綱という地位の価値と相撲界の信頼を守るために、外部の視点から評価と提言を続けることにあります。
今後の九州場所や2027年の横綱審議委員会の動向でも、大の里と豊昇龍に対する評価、そして次世代の横綱候補への推薦判断が注目されます。
主な参照資料:日本相撲協会定款・協会公式組織説明・2025年度事業報告書、日刊スポーツ、共同通信、スポーツニッポン、デイリースポーツの関連報道。