俳優として数々のドラマや映画に出演しながら、プロ雀士としてもMリーグの舞台に立ち続ける萩原聖人。2018年のMリーグ発足時にTEAM RAIDEN/雷電からドラフト1巡目で指名された彼は、麻雀界の知名度向上に貢献してきた先駆的な存在だ。一方、2026年11月現在の成績を見ると、Mリーグ通算要点は▲2,787.1ポイント、2026-27シーズンも9試合で▲492.6ポイントと、厳しい状況に置かれている。
萩原聖人の麻雀は本当に弱くなったのか。それとも、門前主体の独特な雀風と勝負の巡り合わせが成績に影響しているのか。日本プロ麻雀連盟への入会理由、モンド杯や麻雀最強戦でのタイトル獲得、TEAM RAIDEN/雷電での歩みを振り返りながら、最新の客観的データから実力と復調の可能性を検証する。
【2026年最新】萩原聖人のMリーグ成績は?通算ポイントと今季の苦戦を検証

萩原聖人の現在地を知るには、まずMリーグの通算成績と2026-27シーズンの数字を分けて見る必要がある。長年にわたる累積成績と、今シーズンの短期的な不調は、同じ意味を持たないからだ。
2026-27シーズンは9試合で▲492.6ポイント2026年11月2日終了時点の集計では、萩原聖人の今季成績は次のとおりだ。
- 出場試合数:9試合
- 合計ポイント:▲492.6ポイント
- 平均着順:3.89
- トップ率:0.0%
- 連対率:0.0%
- 4着回避率:11.1%
- 着順内訳:1着0回、2着0回、3着1回、4着8回
個人順位は40人中40位。トップを取れていないだけでなく、9試合中8試合で4着という結果は、数字のうえでも極めて厳しい。
特に注目したいのは和了率と放銃率だ。今季の和了率は8.0%で、リーグ全体の19.7%を大きく下回る。一方、放銃率は17.7%で、全体平均の10.8%を上回っている。攻撃の成功率が低いだけでなく、失点につながる場面も増えている状況だ。
ただし、9試合という試行数は、長期的な実力を断定するには十分ではない。現在の成績が深刻であることと、選手としての能力が失われたと判断することは別問題である。ガチ雀のMリーグ集計データおよびABEMA TIMESの2026年11月2日終了時点の報道。
Mリーグ通算要点は▲2,787.1ポイント通算成績も決して良好とはいえない。2018-19シーズンから2026-27シーズンまでの全ステージを対象とした集計では、243試合で▲2,787.1ポイント。平均着順は2.77、トップ率は16.0%となっている。
内訳は1着39回、2着61回、3着61回、4着82回。4着の回数が最も多く、トップを取る回数が少ないことが、長期的なポイントマイナスの大きな要因だ。
比較対象となるリーグ全体のトップ率は約25%。萩原の16.0%との差は約9ポイントあり、トップを取る力が通算成績上の明確な課題となっている。
一方で、Mリーグの全試合を通じて243試合に出場している経験値は大きい。レギュラーシーズンだけでなく、セミファイナルやファイナルも経験しており、リーグの変化を初年度から知る選手の一人である。ガチ雀「萩原聖人のMリーグ成績・プロフィール」通算データ。
【俳優からプロ雀士へ】萩原聖人が麻雀プロになった理由と2018年ドラフト
萩原聖人が麻雀プロになった経緯は、一般的なプロ雀士とは少し異なる。彼はプロ入りしてから麻雀を始めたわけではなく、俳優として活動していた時代から長く競技麻雀に親しんできた。
麻雀との出会いは中学生時代2024年の双葉社「THE CHANGE」のインタビューで、萩原は中学生のときに友人から麻雀に誘われたことが始まりだったと振り返っている。
「麻雀は想像力が大事なゲームだと思っているんです」
相手がどのような手を作っているのか、自分の手をどう進めるべきか。牌の情報から状況を想像し、先の展開を考えることに魅力を感じていたという。
1990年代後半にはフジテレビ系の麻雀番組「THEわれめDEポン」に出演。プロ雀士と対局する機会も増え、芸能界屈指の麻雀実力者として知られるようになった。
俳優としての代表作には「はいすくーる落書2」「若者のすべて」「学校」「CURE」などがある。麻雀は俳優業とは別の趣味にとどまらず、長年にわたって本人の人生に深く関わる存在だった。双葉社「THE CHANGE」2024年2月8日インタビュー、KINENOTE人物略歴。
2018年、日本プロ麻雀連盟に入会転機となったのは2018年のMリーグ発足だ。
Mリーグは企業と契約したプロ雀士がチームを組み、年間を通じて競技するプロ麻雀リーグである。萩原はこの新しい舞台に強い魅力を感じ、プロとして参加する決断をした。
日本プロ麻雀連盟の公式発表によると、2018年7月24日に入会を表明し、翌25日に理事会で正式承認された。
麻雀専門メディア「キンマweb」の解説では、これまでの大会実績や実力が評価され、異例の形でプロ入りが認められた経緯も紹介されている。
TEAM RAIDEN/雷電からドラフト1巡目指名2018年8月のMリーグドラフト会議で、萩原はTEAM RAIDEN/雷電から1巡目指名を受けた。
当時のドラフト会見では、本人がMリーガーになることを目標にプロ入りしたと語っている。俳優としての知名度を生かし、麻雀を知らない人にも競技としての面白さを伝えたいという使命感も持っていた。
この選択は、単なる芸能人のリーグ参戦ではない。麻雀の競技性を広めるために、知名度と長年の競技経験を持つ人物がプロの舞台に立つという、Mリーグ黎明期を象徴する出来事だった。日本プロ麻雀連盟公式発表、MANTANWEBの2018年8月7日ドラフト会見報道。
【経歴・成績年表】萩原聖人とMリーグ、タイトル、TEAM RAIDENの関係
萩原聖人の麻雀人生は、プロ入り前のテレビ対局での実績、2018年のプロ転向、Mリーグでの長期参戦という三つの段階に分けられる。主要な出来事と実績を整理すると、次のようになる。
| 時期・対象 | 出来事・実績 | 関係性と意味 |
|---|---|---|
| 中学生時代 | 友人に誘われ麻雀を始める | 麻雀に興味を持った原点 |
| 1990年代後半 | THEわれめDEポンに出演 | 芸能界の麻雀実力者として知名度を獲得 |
| プロ入り前 | 第5回モンド杯、第6回麻雀最強戦各界雀豪大会などで優勝 | テレビ対局や大会で実績を積む |
| 2018年7月 | 日本プロ麻雀連盟に入会 | 正式にプロ雀士として活動開始 |
| 2018年8月 | TEAM RAIDEN/雷電からドラフト1巡目指名 | Mリーグ初年度から参戦 |
| 2018-19シーズン | 30試合、▲61.0ポイント | Mリーグでの初年度成績 |
| 2025-26シーズン | レギュラー30試合で▲147.4ポイント。トップ率30.0% | セミファイナルでは+52.1ポイントを記録 |
| 2026-27シーズン | 11月2日終了時点で9試合、▲492.6ポイント | トップなし、4着8回という苦境 |
| Mリーグ通算 | 243試合、▲2,787.1ポイント | 平均着順2.77、トップ率16.0% |
この年表から見えてくるのは、萩原が単に知名度だけでMリーグに選ばれた選手ではないという点だ。プロ入り前から複数の大会で優勝し、実戦経験を積み重ねていた。
また、TEAM RAIDEN/雷電に初年度から所属し続けていることも特徴である。チームを転々とするのではなく、同じ仲間と長期的に戦ってきた選手だ。
2025-26シーズンはチームが最終3位で終了しており、個人の成績が苦しくてもチーム全体として結果を残せることを示した。キンマweb、Mリーグ成績集計データ、日刊スポーツ2026年9月14日報道。
【雀風と打ち筋】萩原聖人は門前派?副露率から見る麻雀の実力
萩原聖人の麻雀を語る際によく登場するのが「門前派」という評価だ。
門前とは、他家の捨て牌をポン・チー・カンで鳴かず、自分の手牌を中心に手を進める打ち方を指す。鳴きを抑えることでリーチや門前役を狙いやすくなり、打点を高める余地も生まれる。
通算副露率16.9%が示す特徴2026年11月時点の通算集計では、萩原の主な打ち筋は以下のとおりだ。
- リーチ率:22.7%
- 副露率:16.9%
- 和了率:17.3%
- 放銃率:11.6%
- 平均打点:6,690点
副露率16.9%は、集計上のリーグ平均23%台と比べて低い。鳴いて早くアガリを目指すよりも、手牌を整えてから勝負する傾向が確認できる。
一方、リーチ率は22.7%で、リーグ平均と大きく離れていない。単純にリーチばかりをかけるタイプというより、門前で手を育て、状況に応じて勝負するスタイルと考えるのが自然だ。
また、直近4シーズンの103試合を対象とした分析でも、副露率は21.9%で平均25.0%を下回る。攻守のバランスを取りながら、比較的門前を重視する傾向が続いている。ガチ雀「雀風・打ち筋」データ。
門前主体の麻雀には強みと弱みがある門前主体の麻雀のメリットは、手役やリーチによって打点を伸ばせることだ。萩原の通算平均打点6,690点は、同集計のリーグ平均を上回っている。
ただし、門前にこだわりすぎると、鳴いて先手を取る選択肢が狭くなる。相手が先に仕掛けた場合、手牌の完成が遅れて守備に回らざるを得ない展開も生まれる。
特にMリーグのように、トッププロが短い時間の中で判断を重ねる環境では、手の完成速度と打点のバランスが重要になる。
萩原の打ち筋を理解するうえで重要なのは、門前派だから常に鳴かないという固定観念を持たないことだ。実際、シーズンや対局状況によって副露率は変化している。本人のスタイルは門前を軸にしながらも、状況に応じた柔軟性を含んでいる。
2026-27シーズンは和了率と放銃率が大きな課題今季の和了率8.0%、放銃率17.7%という数字は、通算成績と比べても明らかに厳しい。
和了率が低ければ、相手に先行される局面が増える。さらに放銃が増えれば、順位を上げるために必要なポイントを失いやすくなる。
今季の苦戦は、門前派という雀風だけで説明できるものではない。手牌の進行、押し引き、リーチ後の展開、親番での収支など、複数の要素を見直す必要がある。
【獲得タイトルと麻雀の実力】モンド杯・麻雀最強戦で残した実績
萩原聖人の麻雀の実力を考える際、Mリーグの通算ポイントだけで評価するのは適切ではない。Mリーグ参戦以前から、テレビ対局やプロ雀士が参加する大会で優勝経験を積んできたからだ。
第5回モンド杯など複数の優勝タイトルキンマwebの雀士紹介や麻雀関連のプロフィール情報で紹介されている主なタイトルには、次のものがある。
- 第5回モンド杯:MONDO TV系の麻雀大会での優勝実績。
- 第6回麻雀最強戦・各界雀豪大会:著名人や各界の実力者が競う大会での優勝。
- New Wave CUP:テレビ対局での優勝実績。
- 日刊スポーツ杯スリアロトーナメント:2014年の優勝実績。
さらに「THEわれめDEポン」では、優勝10回という実績も紹介されている。
こうした記録は、萩原が単なる麻雀好きの俳優ではなく、長年にわたって競技的な対局に取り組んできたことを示している。
ただし、これらはMリーグのタイトルとは別の実績である。Mリーグの個人成績では苦戦が続いており、外部大会の優勝歴とMリーグでの通算成績を混同してはいけない。キンマweb「どうして俳優の萩原聖人さんがMリーガーなの?」、麻雀プロ競輪部の選手プロフィール。
麻雀の実力をどう評価するべきか萩原の評価には、少なくとも三つの視点が必要だ。
第一に、プロ入り前からの大会実績。モンド杯や麻雀最強戦で優勝していることは、競技者としての経験と勝負強さを裏付ける。
第二に、Mリーグでの長期的な結果。243試合で▲2,787.1ポイント、平均着順2.77という数字は、トッププロが集まるリーグにおいて、長期的に結果を出せていないことを示す。
第三に、対局内容。通算の平均打点は比較的高い一方、和了率やトップ率には改善の余地がある。高打点のアガリを生み出す能力と、それを安定した順位結果につなげる能力は別々に評価する必要がある。
したがって、萩原は過去の実績だけで現在の強さを評価できる選手でも、通算ポイントだけで全てを否定できる選手でもない。実績と現在の数字を分けて見ることが、実力を理解するための基本となる。
【現在の評判と復調の可能性】萩原聖人が乗り越えるべき3つの課題
2026-27シーズンの萩原は、個人成績だけを見ると非常に厳しい状況にある。しかし、TEAM RAIDEN/雷電全体の成績を見ると、少し違った景色も見えてくる。
チームはプラスを維持、個人の不振との違い2026年11月2日終了時点で、TEAM RAIDEN/雷電はチームポイント+47.1ポイントで10チーム中4位につけている。
萩原個人は▲492.6ポイントと大きく沈んでいるものの、チームとしてはプラスを維持している。瀬戸熊直樹や本田朋広らチームメイトの成績も含め、個人の不調をチーム全体で補っている構図だ。
前シーズンの2025-26も、萩原自身はレギュラーシーズンで▲147.4ポイントだった一方、チームは最終的に3位となった。個人の数字とチームの結果が必ずしも一致しないことは、雷電の歩みからも確認できる。ABEMA TIMES、日刊スポーツ2026年9月14日報道。
開幕前には成長への意欲を表明2026年9月14日のMリーグ開幕式前の取材で、萩原は参戦9年目となるシーズンについて、年齢を重ねても成長できることを体験したいという趣旨の意欲を語った。
また、チームとしての目標についても、過去最高成績である2位以上を目指したいと話している。
この発言からは、長年の参戦によって満足するのではなく、まだ競技者として成長する余地を追求している姿勢がうかがえる。
もっとも、意欲と実際の成績は別だ。今季は9試合でトップなしという結果が出ている以上、今後は対局内容によって評価を変えていく必要がある。
復調を判断するための3つの基準萩原の復調を判断するなら、単に一度トップを取ったかどうかだけでなく、次の三つを継続的に確認したい。
1.和了率の改善
今季8.0%という和了率は、攻撃面の大きな課題だ。まずはテンパイまでの進行や、アガリにつながる局面を増やせるかが重要になる。通算水準の17.3%に近づくかどうかは、改善を判断する一つの目安となる。
2.放銃率の抑制
今季17.7%の放銃率は、リーグ平均を大きく上回る。門前で手を育てるスタイルを維持する場合でも、相手のリーチや仕掛けに対して、どこで押し、どこで守るかという判断が重要だ。
3.トップを取り切る力の回復
通算トップ率16.0%という数字を改善するには、単に失点を減らすだけでは不十分だ。好配牌や有利な親番を生かし、トップ目に立ったときに逃げ切る力も必要になる。
2025-26シーズンのレギュラーでは30試合でトップ9回、トップ率30.0%を記録している。少なくとも一つのシーズンでは、トップを重ねる結果を残していた。この実績は、現在の不振だけで将来を断定できない理由の一つだ。
【プロの結論】復調の鍵は雀風を捨てることではない萩原聖人の麻雀を評価するうえで、門前主体というスタイルを全面的に変えることが正解とは限らない。
長年培ってきた手作りの感覚や、打点を重視する姿勢は本人の持ち味でもある。必要なのは、持ち味を残しながら、現代のMリーグで求められる速度や押し引きの判断にどこまで適応できるかという点だ。
特に、現在のように和了率が低く放銃率が高い状態では、手を育てることと局面を見極めることのバランスが問われる。
俳優としても長いキャリアを持つ萩原は、競技麻雀の世界では結果を常に公開される立場にある。過去の栄光や知名度ではなく、今後の対局でどのような数字を残すか。それが現在の評価を変える最も確かな方法となる。
【萩原聖人の麻雀】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:萩原聖人のMリーグ通算要点はいくつ?
A1:2026年11月時点の集計では、全ステージ243試合で▲2,787.1ポイント。平均着順2.77、トップ率16.0%となっている。
Q2:萩原聖人は2026-27シーズンにトップを取っている?
A2:11月2日終了時点ではトップなし。9試合で3着1回、4着8回、合計▲492.6ポイントとなっている。
Q3:萩原聖人の雀風は門前派?
A3:通算副露率16.9%という数字から、門前主体の傾向が確認できる。ただし、対局状況やシーズンによって仕掛けの頻度は変わるため、鳴きを全く使わない選手という意味ではない。
Q4:萩原聖人はなぜプロ雀士になった?
A4:2018年にMリーグが発足したことが大きなきっかけ。競技麻雀のプロとして戦う舞台に魅力を感じ、日本プロ麻雀連盟に入会した。
Q5:萩原聖人が優勝した麻雀大会は?
A5:第5回モンド杯、第6回麻雀最強戦各界雀豪大会、New Wave CUPなどが代表的な優勝実績として紹介されている。
Q6:萩原聖人が所属しているチームは?
A6:2018年のMリーグ初年度からTEAM RAIDEN/雷電に所属している。ドラフトでは同チームから1巡目指名を受けた。
Q7:萩原聖人が今後復調する可能性はある?
A7:可能性は残されている。2025-26シーズンのレギュラーではトップ率30.0%を記録した実績もある。ただし、今季の和了率と放銃率は厳しい数字であり、継続的な改善が必要だ。
萩原聖人は、俳優としての知名度を持ちながら、日本プロ麻雀連盟に所属するプロ雀士としてMリーグに参戦してきた異色の存在だ。第5回モンド杯や麻雀最強戦などで優勝した実績があり、麻雀に対する情熱と長年の競技経験は確かなものがある。
一方、Mリーグ通算243試合で▲2,787.1ポイント、トップ率16.0%という数字は、競技結果として厳しく受け止める必要がある。さらに2026-27シーズンは9試合で▲492.6ポイント、トップなし、4着8回と苦境が続いている。
復調を考えるうえで注目したいのは、和了率の回復、放銃率の改善、そしてトップを取り切る力だ。門前主体の雀風を維持しながら、現代のMリーグに適応した打ち方をどこまで実現できるかが問われる。
萩原聖人の麻雀人生は、俳優としてのキャリアと同じく、長い時間をかけて積み重ねられてきたものだ。2026-27シーズンは厳しいスタートとなったが、今後の対局でどのような変化を見せるのか。TEAM RAIDEN/雷電の一員として、そして競技麻雀の先駆者として、次の一勝が持つ意味は大きい。