第105回大会は、48校が優勝を目指すノックアウト方式を採用する。リーグ戦のように勝ち点を積み重ねる形式ではなく、敗れた時点で全国大会から姿を消す一発勝負だ。
試合時間はラウンドによって異なるJFAが公表した競技方式では、準々決勝までと準決勝・決勝で試合時間が異なる。
- 準々決勝まで:80分
- 準決勝・決勝:90分
- 同点の場合:PK戦で勝者を決定
- 決勝のみ:延長戦を実施し、決着しなければPK戦
特に注意したいのは、決勝とそれ以外の試合では引き分け時の扱いが異なることだ。準々決勝までの試合は規定時間終了時に同点ならPK戦に進む。一方、準決勝と決勝は90分で決着しなければPK戦となるが、決勝だけはその前に延長戦が設けられている。
PK戦が大会の流れを変えることも高校サッカー選手権では、最後まで得点差がつかず、PK戦によって勝敗が決まる試合も少なくない。特に全国大会の終盤では、選手の技術だけでなく、試合終盤の集中力やGKの対応、キッカーの精神的な強さが勝敗を左右する。
第104回大会でも、その象徴的な試合が準決勝の尚志対神村学園だった。両校は1-1で規定時間を終え、PK戦の末に神村学園が決勝進出を決めた。
このように、得点力の高いチームが必ずしも勝ち上がるとは限らない。守備の安定感、交代選手の活用、PK戦を見据えた試合運びも、優勝を占う重要な観点となる。
【前回大会の結果】神村学園が初優勝!第104回の決勝を振り返る

前回大会の優勝校:神村学園(鹿児島県)
3-0
決勝・対鹿島学園
2026年1月12日/MUFGスタジアム(国立競技場)
2025年度の第104回全国高校サッカー選手権大会は、2025年12月28日に開幕し、2026年1月12日に決勝が行われた。全国の高校サッカーファンが注目した決勝カードは、鹿児島県の神村学園と茨城県の鹿島学園だった。
試合は神村学園が3-0で勝利。全国大会初優勝を達成するとともに、同年度の全国高校総体(インターハイ)に続く夏冬2冠を達成した。これは史上6校目の快挙だった。
決勝の得点経過| 得点時間 | 得点者 | 内容 |
|---|---|---|
| 前半19分 | 日高元 | 神村学園が先制 |
| 前半39分 | 堀ノ口瑛太 | 追加点で2点差 |
| 後半90+2分 | 佐々木悠太 | 勝利を決定づける3点目 |
前半のうちに2点を奪った神村学園は、後半も鹿島学園の反撃を抑え、無失点で試合を終えた。鹿島学園も準決勝で流通経済大柏を1-0で下すなど、初優勝を目指して決勝まで勝ち上がっていたが、最後は神村学園が全国制覇を果たした。
加えて、この決勝には6万142人が来場。高校サッカー選手権の決勝における過去最多入場者数を更新し、国立競技場に大観衆が集まったことも大きな話題になった。
神村学園にとっては、単なる全国大会の優勝ではない。夏のインターハイで結果を残したチームが冬の選手権でも頂点に立ち、年間を通じたチーム力を証明した大会だった。
全国高校サッカー選手権の歴代優勝校JFAの歴代優勝チーム一覧を見ると、近年は青森山田、前橋育英、静岡学園、山梨学院など、全国大会で複数回の優勝実績を持つ学校が存在感を示している。
| 大会年度 | 優勝校 |
|---|---|
| 2016年・第95回 | 青森山田 |
| 2017年・第96回 | 前橋育英 |
| 2018年・第97回 | 青森山田 |
| 2019年・第98回 | 静岡学園 |
| 2020年・第99回 | 山梨学院 |
| 2021年・第100回 | 青森山田 |
| 2022年・第101回 | 岡山学芸館 |
| 2023年・第102回 | 青森山田 |
| 2024年・第103回 | 前橋育英 |
| 2025年・第104回 | 神村学園 |
この10大会を見ると、青森山田が4度、前橋育英が2度優勝している。静岡学園、山梨学院、岡山学芸館、神村学園もそれぞれ歴史に名を刻んだ。
大会そのものの歴史は古く、JFAの記録では第1回大会は1917年。戦争による中断などを経ながら続いてきた伝統ある全国大会だ。2026年度の第105回大会は、その長い歴史に新たな優勝校が加わる節目となる。
【テレビ放送・ライブ配信】全国高校サッカー選手権2026はどこで見られる?
第105回大会は、民間放送43社によるテレビ放送に加え、TVerとSPORTS BULLで全試合を無料ライブ配信する予定だ。現地観戦が難しい人も、スマートフォンやパソコンなどを利用して試合を視聴できる。
全試合無料ライブ配信予定。民放公式サービスで視聴できる。
全試合無料ライブ配信予定。高校サッカーの試合をオンラインで視聴できる。
系列・民間放送43社
地上波を中心に大会を放送。地域ごとの番組表で放送時間を確認できる。
テレビ放送は地域や試合によって放送時間が異なる場合がある。特に地方大会の中継は各系列局の番組編成に左右されるため、全国大会と都道府県予選を分けて確認したい。
ライブ配信については、全試合が無料配信の対象として発表されている点が大きな特徴だ。応援する学校の試合が地上波の放送対象外であっても、配信サービスを利用すれば観戦できる機会がある。
視聴環境を整える際は、配信アプリの利用条件や通信環境、試合ごとの配信ページを事前に確認しておこう。
【チケット発売日は11月22日】国立競技場で観戦する方法
第105回全国高校サッカー選手権のチケット発売は、2026年11月22日(日)午前10時に予定されている。開幕戦、準決勝、決勝を現地で観戦したい場合は、発売日を事前に把握しておきたい。
第105回大会・チケット発売予定11月22日 10:00
観戦計画の確認事項
- 観戦する試合と開催会場
- 券種・座席区分・料金
- 販売開始時刻と購入方法
- 当日の入場方法・観戦ルール
チケットの購入では、試合会場と開催日を間違えないことが基本だ。特に準決勝は国立競技場で2試合が開催されるため、観戦したい試合とチケットの対象条件を確認しておきたい。
前回大会の決勝は6万142人を集め、過去最多の入場者数を記録した。国立での決勝観戦には高い関心が集まる可能性があり、現地観戦を希望する人は発売開始に合わせて公式の販売案内を確認するのがよい。
なお、第105回大会の具体的な料金や座席区分については、発売時の公式チケット案内を確認したい。前回大会の料金をそのまま2026年度の価格として扱わないよう注意しよう。
【プロの結論】全国高校サッカー選手権2026で注目すべき3つのポイント
第105回大会を楽しむうえで、注目したいのは次の3点だ。
1. 前回王者・神村学園の連覇への挑戦第104回大会で初優勝した神村学園は、今大会の注目校の一つとなる。夏冬2冠を達成した前回大会の実績は大きいが、連覇への道は簡単ではない。まずは鹿児島県予選を勝ち抜き、全国大会への出場権を得られるかが最初の焦点となる。
2. 伝統校と新勢力の競争青森山田や前橋育英などの全国大会優勝経験校に加え、各地域の予選を勝ち上がる学校にも注目したい。全国大会では過去の実績だけで勝敗が決まるわけではない。初出場校や久しぶりに全国へ戻ってきた学校が、強豪校を破る展開も大会の醍醐味だ。
3. 抽選結果と短期決戦への対応11月16日の抽選会以降は、対戦相手と勝ち上がりルートが明らかになる。強豪校同士の早期対戦があるか、初戦で勢いに乗れる組み合わせになるかは、各校の戦い方にも影響する。
また、年末年始の連戦では、選手のコンディション管理や交代選手の層も重要になる。80分・90分という試合時間の違いに加え、PK戦を含む勝負への対応力が優勝を左右する。
観戦する側は、学校の知名度や過去の優勝回数だけで評価するのではなく、直近の予選内容、試合の勝ち方、抽選後の対戦相手を基準に注目校を選ぶと、大会をより深く楽しめる。
【全国高校サッカー選手権】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:全国高校サッカー選手権2026はいつからいつまで開催されますか?
A1:第105回大会は2026年12月28日(月)に開幕し、2027年1月11日(月・祝)に決勝が行われる予定です。開幕戦と決勝の会場はMUFGスタジアム(国立競技場)です。
Q2:全国高校サッカー選手権2026の出場校は何校ですか?
A2:合計48校です。46道府県から各1校、東京都から2校が出場します。2026年11月3日時点では、8校の代表が決定しており、残り40枠は都道府県予選の結果を待つ状況です。
Q3:組み合わせ抽選会はいつですか?
A3:2026年11月16日(月)に予定されています。抽選会後に初戦の対戦カードやトーナメント表が具体化します。
Q4:全国高校サッカー選手権2026は無料で視聴できますか?
A4:JFAの大会概要では、TVerとSPORTS BULLによる全試合無料ライブ配信が発表されています。テレビ放送は民間放送43社が担当する予定です。
Q5:チケットはいつ発売されますか?
A5:2026年11月22日(日)午前10時に発売予定です。券種や価格、購入条件は大会の公式チケット案内で確認してください。
Q6:前回大会の優勝校はどこですか?
A6:第104回大会の優勝校は鹿児島県の神村学園です。2026年1月12日の決勝で鹿島学園を3-0で破り、初優勝と夏冬2冠を達成しました。
Q7:試合が同点で終わった場合はどうなりますか?
A7:準々決勝までは80分、準決勝と決勝は90分で試合を行います。決勝以外は規定時間終了時に同点ならPK戦です。決勝は延長戦を行い、それでも決まらなければPK戦で勝者を決定します。
第105回全国高等学校サッカー選手権大会は、2026年12月28日開幕、2027年1月11日決勝という日程で開催される。全国48校が参加し、東京・神奈川・埼玉・千葉の8会場で日本一を争う。
11月3日時点では、代表校は8校が決定し、残り40枠は都道府県予選の結果を待っている。11月16日の組み合わせ抽選会は、全国大会の対戦カードを知るうえで重要な日程だ。
前回王者の神村学園が連覇を目指す一方、青森山田や尚志、各地域の予選を勝ち抜いた新たな代表校がどのような戦いを見せるかにも期待が集まる。
観戦する人は11月22日のチケット発売、テレビ放送やTVer・SPORTS BULLの無料配信を確認しておきたい。大会期間中はJFAの公式情報を基準に、出場校一覧、トーナメント表、日程・結果を追うことで、年末年始の高校サッカーを余すところなく楽しめる。
高校生たちが仲間と積み重ねた時間の集大成となる冬の選手権。第105回大会で新たな歴史を刻むのは、どの学校なのか。国立競技場で迎える2027年1月11日の決勝に向け、全国の代表校の戦いから目が離せない。