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【おいしさを左右する】しめじ・舞茸・エリンギの組み合わせ方

宮部 宗介 宮部 宗介 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
目次

きのこのグラタンは、使うきのこの種類によって香り、歯ごたえ、ソースとのなじみ方が変わります。3種類を組み合わせるなら、それぞれの個性を生かすことがポイントです。



しめじ:うま味とほどよい歯ごたえ

加熱しても食感が残りやすく、ホワイトソースになじむ定番の具材です。小房に分け、ほかのきのこと一緒に炒めると全体の味がまとまります。


舞茸:香りと豊かな風味

独特の香りがあり、加熱すると柔らかな食感になります。手で食べやすい大きさに裂くと、ソースとの絡みもよくなります。ソースに色が移りやすい点は覚えておきましょう。


エリンギ:弾力のある食感

太めに切ると、グラタンの中でも存在感を発揮します。縦に裂いたり、5mm程度の厚さに切ったりすると、しっかりした歯ごたえを楽しめます。


3種類を組み合わせるなら、この配分がおすすめ

基本の目安は、きのこ全体で250g程度です。

- しめじ:100g
- 舞茸:80g
- エリンギ:70g

しめじをベースにして、舞茸で香りを加え、エリンギで食べ応えを出す構成です。

きのこのグラタンの人気レシピでも、しめじやエリンギ、舞茸などを複数組み合わせる方法は定番です。日本テレビ「キユーピー3分クッキング」でも、舞茸とエリンギを組み合わせたグラタンが紹介されています。

きのこのグラタンで最も気をつけたいのが、加熱によって出てくる水分です。

きのこは水分を多く含む食材です。例えば、文部科学省の食品成分データベースによると、生のエリンギの水分は可食部100g当たり90.2gです。

つまり、きのこを十分に加熱せずにホワイトソースと合わせると、焼いている途中に水分が出て、ソースの濃度が変わってしまう可能性があります。

下ごしらえで気をつけたい4つのこと

1. きのこを水に浸さない

きのこは汚れが気になる部分をキッチンペーパーなどで拭き取ります。水に長く浸す必要はありません。

2. 石づきを取り除く

しめじは根元の硬い部分を切り落として小房に分けます。舞茸は手で裂き、エリンギは厚さをそろえて切ります。

3. フライパンに詰め込みすぎない

一度に大量のきのこを入れると、焼き色がつく前に蒸し焼き状態になりやすくなります。量が多い場合は2回に分けましょう。

4. 塩は最後に加える

早い段階で塩を振ると、きのこから水分が出やすくなります。炒め終わりに味を調えるのがおすすめです。

カゴメの調理解説でも、きのこは強火で加熱し、香りが立つまでむやみに動かさないこと、塩を加えるタイミングを遅らせることが紹介されています。

水っぽさを防ぐ炒め方

おすすめの手順は次のとおりです。

1. フライパンを中火から強火で温める。
2. オリーブオイルを少量入れる。
3. きのこを広げ、すぐに何度も混ぜずに焼く。
4. 香りが立って焼き色がついたら上下を返す。
5. 水分が出た場合は、蒸発するまで加熱する。
6. 最後に塩とこしょうを加える。

ここで大切なのは、きのこを炒めた後にフライパンの底へ水分が残っていないことです。

ただし、完全に乾燥させる必要はありません。きのこの香りや食感を残しながら、余分な水分を飛ばすことが理想です。

きのこの種類別・下ごしらえ比較
種類 切り方・下処理 仕上がりの特徴 しめじ 石づきを取り、小房に分ける ほどよい歯ごたえとうま味 舞茸 手で食べやすく裂く 香りが強く、柔らかな食感 エリンギ 縦に裂くか、5mm程度に切る 弾力があり食べ応えが出る

【まとめレシピ】フライパンで作る簡単きのこのグラタン

きのこのグラタン

ここからは、家庭で作りやすい基本のきのこのグラタンを紹介します。

しめじ・舞茸・エリンギの3種類を使い、牛乳で作るホワイトソースとチーズを組み合わせたレシピです。


初心者向け
フライパン使用
2人分



約30分


調理時間の目安


2人分


出来上がり量


約380〜400


kcal/1人分・推定

材料(2人分)

きのこの具材

- しめじ:100g
- 舞茸:80g
- エリンギ:70g
- 玉ねぎ:1/4個
- オリーブオイル:小さじ1
- 塩:少々
- 黒こしょう:少々

ホワイトソース

- 牛乳:250ml
- 無塩バター:25g
- 小麦粉:25g
- 塩:少々
- こしょう:少々
- ナツメグ:お好みで少々

仕上げ

- ピザ用チーズ:60g

作り方



STEP 1:きのこと玉ねぎを切る

しめじは小房に分け、舞茸は手で裂きます。エリンギは食べやすい厚さに切り、玉ねぎは薄切りにします。


STEP 2:きのこをしっかり炒める

フライパンにオリーブオイルを入れて温め、きのこを広げて炒めます。香りが立ったら玉ねぎを加え、余分な水分がなくなるまで加熱します。塩とこしょうで味を調え、一度取り出します。


STEP 3:ホワイトソースのルウを作る

同じフライパンを弱火にしてバターを溶かし、小麦粉を加えます。粉っぽさがなくなるまで、焦がさないように混ぜながら炒めます。


STEP 4:牛乳を少しずつ加える

火を弱め、牛乳を3〜4回に分けて加えます。その都度泡立て器などでよく混ぜ、なめらかな状態にします。弱火で加熱し、とろみが出たら塩、こしょうで調味します。


STEP 5:きのことソースを合わせる

炒めておいたきのこと玉ねぎをホワイトソースに戻し、全体を混ぜ合わせます。具材にソースが均等に絡むように整えます。


STEP 6:チーズをのせて焼く

耐熱皿に移し、ピザ用チーズを全体に広げます。220℃に予熱したオーブンで、表面にこんがり焼き色がつくまで8〜12分を目安に焼きます。機種や器の大きさに合わせて調整してください。


STEP 7:少し落ち着かせて完成

焼き上がったら取り出し、やけどに注意して数分置きます。表面のチーズが香ばしく、中はクリーミーな状態が食べ頃です。


チーズを香ばしく仕上げる3つのポイント

グラタンのおいしさを決めるのは、チーズの溶け方と焼き色です。

- 焼く前にオーブンを予熱する: 温度が安定してから焼くことで、表面に焼き色がつきやすくなります。
- チーズを均等に広げる: 中央だけに集めず、端まで薄く広げると仕上がりが整います。
- 最後は表面を観察する: 焼き時間だけに頼らず、きつね色になったら取り出します。

チーズは量を増やせば必ずおいしくなるわけではありません。きのこの香りを楽しむなら60g程度から調整するとよいでしょう。

【ホワイトソースの基本】牛乳と生クリームで味はどう変わる?

きのこのグラタンの味を大きく左右するのがホワイトソースです。

基本の材料は、バター、小麦粉、牛乳の3つ。そこに塩やこしょうを加えて味を整えます。

ダマにならないホワイトソースの黄金比

三越伊勢丹の食メディア「FOODIE」では、料理長が紹介するホワイトソースの基本比率として、バター・薄力粉・牛乳を重量比で1:1:10としています。

例えば、次の組み合わせです。

- バター:25g
- 薄力粉:25g
- 牛乳:250ml

作り方の要点は、バターと小麦粉を弱火でじっくり炒めること。牛乳は一気に注がず、少量ずつ加えて混ぜます。

同メディアでは、ルウを冷ましてから温めた牛乳を加える方法も紹介されています。温度と加える順番を意識すると、なめらかに仕上げやすくなります。

牛乳だけ・生クリーム入りの違い


牛乳だけ

軽やかで、きのこの香りを生かしやすい仕上がり。

生クリーム入り

濃厚でコクがあり、レストラン風の味わいに近づく。

普段使いなら牛乳だけで十分です。

より濃厚な味にしたい場合は、牛乳250mlのうち50mlを生クリームに置き換える方法がおすすめです。

生クリームは脂肪分が多いため、加える量によってカロリーも上がります。濃厚さを優先する日と、軽めに仕上げたい日で使い分けるとよいでしょう。

時短したいなら電子レンジも便利

鍋やフライパンでルウを作る時間がない場合は、電子レンジを使う方法もあります。

農林水産省が紹介する基本のホワイトソースでは、バターと小麦粉を炒め、牛乳を数回に分けて加える作り方が示されています。また、象印のレシピでは電子レンジを使ったホワイトソースの作り方も紹介されています。途中で取り出して混ぜることがポイントです。

【アレンジ5選】小麦粉なし・オーブンなしでも作れる?

きのこのグラタンは、基本のホワイトソースにこだわらなくても楽しめます。

1. 小麦粉なしなら里芋やじゃがいもを活用

小麦粉を使いたくない場合は、里芋やじゃがいもの自然なとろみを利用する方法があります。

里芋を柔らかくゆでてつぶし、牛乳とバターを加えて加熱すると、クリーミーなソースになります。

日本テレビ「キユーピー3分クッキング」では、里芋を使って小麦粉を加えずに仕上げる「里芋ときのこのグラタン」が紹介されています。1人前370kcalのレシピです。

また、米粉を使う方法もあります。小麦粉の代わりに米粉を使い、牛乳や豆乳と混ぜて加熱すると、別の風味を楽しめます。

※小麦アレルギーがある場合は、チーズや調味料などの原材料表示も確認してください。

2. フライパンだけで作るきのこのグラタン

オーブンがなくても、フライパンでグラタン風の料理を作れます。

作り方は簡単です。

1. フライパンできのこと玉ねぎを炒める。
2. 牛乳と小麦粉を混ぜたソースを加える。
3. 弱火で混ぜながらとろみをつける。
4. ピザ用チーズを全体に広げる。
5. ふたをして弱火で加熱し、チーズが溶けたら完成。

片栗粉を水で溶いてとろみをつける方法もあります。

クラシルで紹介されているフライパン1つのきのこグラタンも、片栗粉を使ってとろみをつけ、ふたをしてチーズを溶かす調理法です。

ただし、ふたを使う方法はチーズを溶かすのが中心で、オーブンのような焼き色はつきにくい点に注意してください。

3. オーブンなしで香ばしく仕上げたい場合

オーブンがなくても、オーブントースターがあれば十分です。

耐熱皿に具材とソースを入れ、チーズをのせて表面が色づくまで加熱します。

オーブントースターもない場合は、別の小さなフライパンでチーズを薄く焼いて香ばしいチーズチップを作り、仕上げにのせる方法もあります。

4. ベーコンを加えてうま味をアップ

ベーコンを加えると、塩気とうま味がプラスされます。

きのこと一緒に炒めるだけでよく、肉のうま味がソースに溶け込むため、満足感も高まります。

ただし、ベーコンには塩分が含まれるため、最後の味付けは控えめにしましょう。

5. 冷凍きのこを使って手軽に作る

きのこは石づきを取り、使いやすい大きさに分けて冷凍保存できます。

旭化成ホームプロダクツの保存情報では、複数のきのこを混ぜて冷凍し、調理するときは凍ったまま使う方法が紹介されています。

忙しい日にすぐ調理できるよう、しめじ・舞茸・エリンギをあらかじめ小分けしておくと便利です。

【カロリーと栄養】きのこのグラタンはどれくらいヘルシー?

きのこのグラタンは、きのこ自体のエネルギーが比較的低い一方、ホワイトソースに使うバターや牛乳、チーズによって全体のカロリーが変わります。

今回紹介した基本レシピでは、1人分約380〜400kcalが目安です。これは材料の標準的なエネルギー値をもとにした概算で、商品や使用量によって変動します。

カロリーを左右する主な材料
材料 カロリーへの影響
きのこ 比較的低エネルギー
牛乳 使用量と乳脂肪分によって変わる
バター 増やすとエネルギーが上がる
生クリーム 濃厚になる一方、エネルギーも増える
チーズ 量によって総カロリーが変わる

文部科学省の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」は、食品の栄養価を確認するための公的な基礎資料です。2026年時点でも、食品成分データベースで各食材のエネルギーや栄養成分を調べられます。

カロリーを抑える4つの工夫

- 生クリームを省く: 牛乳を基本にして、濃厚さはきのこのうま味で補う。
- チーズを適量にする: 60gを基準に、好みに応じて調整する。
- きのこの割合を増やす: ボリュームを確保しながら、ソースの使用量を調整する。
- バターを使いすぎない: ホワイトソースの基本比率を守り、必要以上に追加しない。

カロリーを抑えることだけを優先して、ソースを極端に薄くしたり、チーズを完全に省いたりすると、グラタンらしい満足感が損なわれることもあります。

量と材料のバランスを考えることが大切です。

【よくある質問】きのこのグラタンに関するFAQ

Q1:きのこのグラタンに一番おすすめのきのこは何ですか?

しめじ・舞茸・エリンギの組み合わせがおすすめです。しめじでうま味を出し、舞茸で香りを加え、エリンギで歯ごたえを楽しめます。1種類だけなら、食感と扱いやすさのバランスがよいしめじもおすすめです。

Q2:きのこのグラタンが水っぽくなる原因は何ですか?

きのこから出た水分を十分に飛ばさず、ホワイトソースと合わせていることが主な原因です。きのこは強めの火加減で炒め、余分な水分を蒸発させてからソースに加えましょう。塩は仕上げに加えるのがポイントです。

Q3:牛乳だけでもおいしいグラタンは作れますか?

作れます。牛乳にバターと小麦粉を組み合わせれば、十分にコクのあるホワイトソースになります。より濃厚にしたい場合は、生クリームを一部加える方法もあります。

Q4:小麦粉なしでもホワイトソースは作れますか?

作れます。里芋やじゃがいもをつぶして牛乳と合わせる方法や、米粉を使う方法があります。自然なとろみを生かせば、きのこの風味を楽しめるグラタンになります。

Q5:オーブンなしでもグラタンは作れますか?

作れます。フライパンで具材とソースを加熱し、チーズをのせてふたをすれば溶かすことができます。焼き色をつけたい場合は、オーブントースターを使うと便利です。

Q6:きのこのグラタンは作り置きできますか?

具材とホワイトソースを先に作っておき、食べる直前に耐熱皿へ移してチーズをのせて焼く方法がおすすめです。保存する場合は、調理後速やかに冷まして冷蔵し、早めに食べ切ってください。再加熱するときは中心まで十分に熱を通しましょう。

【プロの結論】きのこのグラタンは水分・香り・ソースの3つで決まる

きのこのグラタンをおいしく作るために、特別な調理器具や高価な材料は必要ありません。大切なのは、きのこの特徴を理解し、工程ごとに役割を分けることです。

特に覚えておきたいのは、次の3点です。

1. きのこは複数種類を組み合わせる。 しめじ・舞茸・エリンギを使い、うま味、香り、食感に変化をつける。
2. きのこは先に炒めて水分を飛ばす。 ホワイトソースに余計な水分が混ざらないようにする。
3. ホワイトソースは弱火で丁寧に作る。 バター、小麦粉、牛乳の比率を守り、牛乳を少しずつ加える。

濃厚さを求めるなら生クリームを加え、軽く仕上げたいなら牛乳だけにする。小麦粉を使わない場合は里芋やじゃがいもを活用し、オーブンがなければフライパンでチーズを溶かす方法もあります。

初めて作る人には、しめじ・舞茸・エリンギを使った基本レシピがおすすめです。 まずは水分を飛ばす炒め方とホワイトソースの作り方を覚えるだけで、仕上がりは大きく変わります。

2026年の家庭料理でも、手軽さとおいしさを両立できるきのこのグラタン。季節のきのこや好みのチーズを組み合わせながら、自分の家庭に合った一皿に仕上げてみてください。

参考資料:農林水産省「寒い日に食べたい牛乳レシピ」、文部科学省「日本食品標準成分表・食品成分データベース」、三越伊勢丹 FOODIE、カゴメ「きのこ料理のおいしさが変わる!煮る、炒める、揚げるコツ」、日本テレビ「キユーピー3分クッキング」、クラシル、旭化成ホームプロダクツ。

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宮部 宗介
トレンドリサーチャー 宮部 宗介
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アニメ・漫画の制作発表を担当。制作会社・出版社の公式告知と原作者コメントを確認してから記事化します。

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