キックボクシング界で世界的な評価を高めている原口健飛(はらぐち・けんと)。2026年6月6日、東京・大田区総合体育館で開催された「GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENT Final」で、長年勝てなかったペットパノムルン・キャットムーカオを延長判定で破り、世界規模の65kgトーナメントを制覇した。
RISE公式プロフィールによると、原口の最新掲載戦績は38戦31勝6敗1分、18KO。ISKA世界ライトウェルター級王者、第6代RISEライト級王者という実績も持つ。準決勝では新鋭YURAを退け、決勝では過去3度敗れていたペットパノムルンにリベンジを果たした。2026年11月3日時点のプロフィール、キャリア、試合内容を整理すると、原口が日本キックボクシング界でどのような位置にいるのかが見えてくる。
【2026年最新】原口健飛の現在は?GLORY×RISE世界トーナメント優勝の快挙

2026年の原口健飛を語るうえで欠かせないのが、6月6日に行われた「GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENT」の決勝戦だ。
この大会は、日本のRISEと海外のGLORYが共同で開催した-65kg契約の国際トーナメント。2025年に24選手でスタートし、約1年にわたって世界各国の実力者が勝ち上がりを争った。最終日の東京大会では、準決勝と決勝が実施され、最後に原口が頂点へ立った。
準決勝・YURA戦は技術と試合運びで圧倒準決勝の相手は、DIATIGER GYM所属のYURA。BreakingDownで知名度を高め、RISEでも実績を積み重ねていた若手選手だ。強いパンチを持ち、攻撃的なファイトスタイルで知られる。
2026年6月6日の対戦では、原口が判定3-0(30-28、30-28、30-28)で勝利した。
試合では、YURAが前に出てパンチを狙う展開に対し、原口は距離を調整しながらカウンターを合わせた。左のハイキックやミドルキック、三日月蹴りも効果的に使い、相手の攻撃をまともに受けない戦い方を徹底した。
単純な打ち合いに付き合わず、相手が攻め込む瞬間を利用する。経験値の差を技術面と判断力で表現した試合だった。
決勝・ペットパノムルン戦で4度目の対決に決着決勝の相手は、タイの強豪ペットパノムルン・キャットムーカオ。GLORY世界フェザー級王者として君臨していた選手で、日本のキックボクシングファンにも知られる存在だ。「ペッチ」の愛称でも呼ばれている。
原口は過去3度、ペットパノムルンと対戦していずれも敗れていた。2021年、2022年のRISEでの対戦に続き、2024年7月にはオランダのGLORY93で世界王座に挑戦したものの、判定で敗れている。
しかし、4度目となった2026年6月6日の決勝では流れが変わった。
本戦3ラウンドは判定1-1(29-28、28-29、29-29)の接戦。勝敗は延長ラウンドに持ち込まれた。最後は原口が攻防を制し、延長判定3-0(10-9、10-9、10-9)で勝利した。
過去3度の敗北を乗り越え、ついに宿敵を攻略。日本人選手がペットパノムルンから勝利したことも大きなニュースとなった。GLORY公式も原口の優勝を発表し、世界規模のトーナメントを制した選手として紹介している。
なお、この優勝はGLORYの世界フェザー級王座そのものを獲得したという意味ではない。あくまでGLORYとRISEが共同開催した-65kgトーナメントの優勝であり、GLORY世界王者のベルトとは区別する必要がある。
【プロフィール完全版】原口健飛の年齢・身長・所属ジム・基本情報
原口健飛は1998年4月9日生まれ。2026年11月3日時点で28歳になる。兵庫県伊丹市出身で、FASCINATE FIGHT TEAMに所属している。
RISE公式プロフィールでは、身長175cm、体重63kg。構えはスイッチで、得意技はパンチとキック。空手とボクシングをバックボーンに持ち、異なる競技で培った技術をキックボクシングに取り入れている。
原口健飛の基本プロフィール- 名前:原口健飛(はらぐち・けんと)
- 英語表記:Kento Haraguchi
- 生年月日:1998年4月9日
- 年齢:28歳(2026年11月3日時点)
- 出身地:兵庫県伊丹市
- 身長:175cm
- 体重:63kg(RISE公式プロフィール掲載値)
- 血液型:A型
- 所属:FASCINATE FIGHT TEAM
- 構え:スイッチ
- 得意技:パンチ、キック
- バックボーン:空手、ボクシング
- ニックネーム:魅惑の蹴才革命児
原口の競技人生は、幼少期の空手から始まった。RIZIN公式プロフィールによると、小学3年生から中学3年生まで聖武会館で空手を学び、高校時代にはボクシングへと活動の幅を広げた。
その後、2017年6月にキックボクシングへ転向してプロデビュー。早い段階から実績を残し、2戦目ではACCELフェザー級王座を獲得した。
空手で身につけた蹴りの技術と、ボクシングで磨いたパンチの技術。この2つを組み合わせたスタイルが、現在の原口の大きな武器になっている。
特に特徴的なのが、左右の構えを使い分けるスイッチスタイルだ。相手にとって攻撃の角度や距離を予測しにくく、パンチと蹴りを組み合わせた攻防を展開できる。
【戦績・経歴一覧】原口健飛の31勝6敗1分と獲得タイトルを整理
原口健飛の戦績は、RISE公式プロフィールで38戦31勝6敗1分(18KO)と掲載されている。31勝のうち18勝がKOによるもので、フィニッシュ能力の高さも数字に表れている。
ただし、原口の評価はKO数だけでは決まらない。国内外の強豪との対戦経験や、判定で競り合う試合をまとめる技術も、キャリアを評価するうえで重要な要素だ。
主要なキャリアと対戦相手の関係を時系列で比較| 時期 | 出来事・対戦相手 | 結果・実績 | キャリア上の意味 |
|---|---|---|---|
| 2017年6月 | キックボクシングプロデビュー | 勝利 | 本格的なキックボクシングキャリアが始まる |
| 2017年 | JAPAN CUP -57kg | トーナメント優勝 | 若手時代の主要実績 |
| 2018年 | Road to RIZIN KICK Tournament | 優勝 | RIZIN出場につながる実績 |
| 2020年 | RISEライト級タイトル・DEAD OR ALIVE | 第6代RISEライト級王者、-63kgトーナメント優勝 | 国内トップ選手としての地位を確立 |
| 2021年11月・2022年8月 | ペットパノムルン戦 | 2連敗 | 世界トップとの実力差を突きつけられる |
| 2023年3月 | ジェレミー・モンテーリョ戦 | KO勝利 | ISKA世界ライトウェルター級王座を獲得 |
| 2024年7月 | ペットパノムルン戦・GLORY93 | 判定負け | 世界王座挑戦も3連敗 |
| 2024年12月 | ミゲール・トリンダーデ戦 | 1R KO負け | 国際戦で大きな課題を経験 |
| 2025年8月・11月 | チャド・コリンズ戦、ペトル・モラリ戦 | 判定負け、1R KO勝ち | 敗戦から再起しトーナメントを勝ち進む |
| 2026年3月 | 笠原弘希戦 | 判定勝ち | GLORY×RISE準決勝へ進出 |
| 2026年6月6日 | YURA戦・ペットパノムルン戦 | 2連勝、世界トーナメント優勝 | 過去の敗北を乗り越え国際舞台で頂点に立つ |
この経歴で注目したいのは、2024年後半から2025年にかけての苦戦だ。ペットパノムルンへの3連敗に加え、ミゲール・トリンダーデには1ラウンドKO負け。さらにチャド・コリンズにも判定で敗れている。
それでも2025年11月にはペトル・モラリを1ラウンドKOで撃破。2026年3月にはシュートボクシングの実力者・笠原弘希から判定勝ちを収めた。そこからYURA、ペットパノムルンを連破した流れは、単なる一発の勝利ではなく、国際舞台での再起を示すものだった。
原口健飛が獲得した主なタイトル- GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENT 優勝
- ISKA世界ライトウェルター級王者
- RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント王者
- 第6代RISEライト級王者
- Road to RIZIN KICK Tournament優勝
- 第2代ACCELフェザー級王者
- JAPAN CUP 2017 -57kgトーナメント優勝
これらのタイトルは、異なる階級や大会で結果を残してきたことを示している。特に2020年のRISEライト級王座獲得と、2026年のGLORY×RISE世界トーナメント優勝は、原口のキャリアを代表する2つの節目だ。
なお、第6代RISEライト級王者という肩書きは過去に獲得したタイトルであり、2026年の-65kgトーナメント優勝とは別の実績である。
【試合分析】原口健飛はなぜ強い?YURA戦とペットパノムルン戦の勝因
原口健飛の強さを理解するには、単純なKO率だけでなく、2026年6月6日の2試合を比較する必要がある。YURA戦とペットパノムルン戦では、相手の特徴も試合展開も異なっていた。それぞれに対して異なる作戦を実行できた点が、優勝の大きな要因だった。
YURA戦で見せた距離管理とカウンター技術YURAはパンチの破壊力が魅力の選手だ。正面から打ち合えば危険な場面も想定される相手だったが、原口はその長所を生かさせなかった。
原口は相手の踏み込みに合わせて攻撃を返し、蹴りを効果的に使いながら距離を維持した。相手のパンチをブロックや回避で処理し、攻撃の入り際にカウンターを当てる。技術と判断力の両面で優位に立った。
試合後、原口はゴング格闘技の取材で、YURA戦について理想に近い動きができたと振り返っている。加えて、同じ場所を狙う蹴りの回数まで事前に考えていたことを明かした。
決勝でペットパノムルンを攻略した秘密ペットパノムルンは左ミドルキックを中心に距離を支配するムエタイの強豪。長いリーチを生かした蹴りと、相手の攻撃を受け止めながら返す技術を持つ。
原口にとって過去3度敗れている相手だけに、単に攻撃量を増やすだけでは勝てない。必要だったのは、相手の得意な展開を崩すための細かな作戦だった。
試合後の取材で原口は、YURA戦では決勝用に右足を温存していたと説明している。
「右足はペッチに取っておくってもう決めてた」
この発言が示すのは、トーナメント全体を見据えた戦略性だ。準決勝だけを勝つのではなく、その先にいるペットパノムルンとの決勝まで考えて戦っていた。
決勝では右の三日月蹴りや組み合った後の膝蹴りが効果を発揮。相手の得意な攻撃に付き合い続けるのではなく、これまでの対戦経験から得た課題を具体的な作戦に落とし込んでいた。勝利を引き寄せたのは、身体能力だけではなく、試合を組み立てる能力だったと考えられる。
こうした試合後の説明は、ゴング格闘技が2026年6月6日に掲載したインタビューで確認できる。
原口健飛の強さを評価する5つのポイント- スイッチスタイル:左右の構えを使い分け、相手に攻撃の角度を読ませにくい。
- 蹴りの技術:ハイキック、ミドルキック、三日月蹴りなどを状況に応じて使い分ける。
- パンチ技術:ボクシング経験を生かしたカウンターや距離の調整ができる。
- 試合運び:相手の得意な攻撃を分析し、ラウンドごとに戦い方を調整できる。
- 国際経験:GLORYの世界王者クラスと何度も対戦し、敗戦を次の作戦に反映している。
一方で、原口にも課題はある。2024年のミゲール・トリンダーデ戦では1ラウンドKO負けを喫し、2025年のチャド・コリンズ戦でも判定で敗れた。世界トップクラスの相手に対しては、技術だけでなく被弾後の対応や試合の流れを変える力も問われる。
2026年の優勝によって実力を証明した一方、今後も国際的な強豪との対戦で結果を積み重ねることが、評価をさらに高める条件になる。
【RISE・GLORY】原口健飛の立ち位置とYURAのその後
原口健飛のキャリアを理解するには、主戦場であるRISEと海外のGLORYという2つの団体を押さえておきたい。
RISEは日本を代表する立ち技格闘技イベントの一つ。原口は同団体でライト級王座やトーナメント優勝を経験し、日本のトップファイターとして実績を積み上げてきた。
一方、GLORYは海外の強豪が集うキックボクシング団体。ペットパノムルンやミゲール・トリンダーデなど、国際的な実績を持つ選手が参戦している。
今回の共同トーナメントは、両団体の実力者が同じ階級で競い合う場だった。原口がそこで優勝したことは、国内での評価にとどまらず、海外の強豪と比較するうえでも意味のある実績だ。
YURAとの対戦は世代交代を象徴する一戦だったYURAは原口との準決勝で敗れたものの、その後も成長を続けている。2026年9月19日のRISE WORLD SERIES 2026 TOKYO.2では、白鳥大珠とのスーパーライト級タイトルマッチに勝利。4ラウンド47秒、KOで新王者となった。
つまり、原口が6月に下したYURAは、その約3か月後にRISEの65kg級王座を獲得したことになる。
この結果は、原口の準決勝での勝利を振り返る際にも重要だ。YURAが若手の有望株にとどまらず、実際にタイトルを獲得する実力者だったことが、その後の試合で証明されたからだ。
ベテランの経験と若手の勢いがぶつかった6月の試合は、RISEの次世代を占う意味でも注目度の高い対戦だった。
GLORY×RISE優勝は世界王座とどう違う?インターネット上では、原口がGLORYの世界王者になったという理解が見られることもあるが、両者は区別しなければならない。
今回の優勝は、GLORYとRISEが共同開催した24選手参加の-65kgトーナメントの制覇である。決勝で破ったペットパノムルンはGLORY世界フェザー級王者だったが、原口が獲得したのは大会のトーナメント優勝という実績だ。
また、ISKA世界ライトウェルター級王者という肩書きは別の団体のタイトルであり、RISE第6代ライト級王者という過去の実績とも異なる。団体、階級、獲得時期を分けて理解すると、原口の実績を正確に把握できる。
【2026年11月現在】原口健飛の今後は?次なる目標と注目ポイント
2026年11月3日時点で、RISE公式プロフィールに掲載されている原口の最新試合は6月6日のトーナメント決勝・準決勝だ。その後の試合結果は同プロフィールに掲載されていない。
今回の優勝で大きな勲章を手にした原口だが、本人にとっては過去の敗戦をすべて清算したわけではない。
次に注目したいのはトリンダーデとコリンズへの再挑戦2026年6月の優勝後、原口はミゲール・トリンダーデとチャド・コリンズへのリベンジを目指す考えを示した。東京ヘッドラインの試合後報道でも、過去に敗れた2人への再戦意欲が伝えられている。
トリンダーデは2024年12月に原口を1ラウンドKOで下した選手。コリンズは2025年8月のRISE世界スーパーライト級タイトルマッチで原口に判定勝ちした強豪だ。
ペットパノムルンに4度目の対戦で勝利した原口にとって、この2人との再戦は次のキャリアを占う重要なテーマになる。
今後の原口健飛を評価するための判断基準原口の今後を追う際には、単に勝敗だけを見るのではなく、次の3点に注目したい。
- 海外強豪への再挑戦:トリンダーデやコリンズなど、過去に敗れた選手との再戦が実現するか。
- 65kg級での継続的な実績:トーナメント優勝後も国際的なトップ選手と互角以上に戦えるか。
- 戦術の進化:スイッチスタイルやカウンターに加え、相手の圧力に対する対応力をさらに高められるか。
特に重要なのは、ペットパノムルン戦の勝利を一度限りの成功に終わらせないことだ。世界規模の大会で優勝した選手には、その後も強豪との対戦が期待される。原口が次の舞台でどのような戦いを見せるかが、2027年以降の評価にもつながっていく。
原口健飛に関するよくある質問(FAQ)
Q1:原口健飛の現在の戦績は何勝何敗ですか?
A1:RISE公式プロフィールでは、38戦31勝6敗1分、18KOです。2026年6月6日のGLORY×RISE世界トーナメント優勝までの実績が掲載されています。
Q2:原口健飛は2026年にペットパノムルンに勝ちましたか?
A2:はい。2026年6月6日の決勝で、ペットパノムルン・キャットムーカオに本戦判定1-1から延長判定3-0で勝利しました。過去3連敗していた相手への4度目の挑戦で、初勝利を挙げています。
Q3:原口健飛はYURAにも勝っていますか?
A3:はい。2026年6月6日の準決勝でYURAと対戦し、判定3-0で勝利しました。その後、YURAは同年9月19日に白鳥大珠をKOし、RISEスーパーライト級王者となっています。
Q4:原口健飛はGLORYの世界王者ですか?
A4:2026年6月にGLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENTで優勝しています。ただし、これはGLORY世界フェザー級王座とは別のトーナメントタイトルです。別途、ISKA世界ライトウェルター級王者の実績もあります。
Q5:原口健飛の所属ジムはどこですか?
A5:FASCINATE FIGHT TEAMです。空手とボクシングをバックボーンに持ち、左右の構えを使い分けるスイッチスタイルを得意としています。
原口健飛は、2026年6月6日のGLORY×RISE -65kg世界トーナメント優勝によって、キャリアの大きな節目を迎えた。準決勝でYURAを判定で下し、決勝では過去3度敗れたペットパノムルンを延長判定で撃破。技術、経験、戦略を組み合わせた勝利だった。
2026年11月3日時点で、RISE公式プロフィールに掲載されている戦績は38戦31勝6敗1分、18KO。ISKA世界ライトウェルター級王者、第6代RISEライト級王者をはじめ、複数のタイトルを獲得している。
原口の強さは、単純なパンチ力や蹴りの威力だけでは説明できない。空手とボクシングを融合した攻撃技術、左右の構えを使い分ける柔軟性、相手の特徴に合わせた試合運びが大きな武器だ。
一方、ミゲール・トリンダーデやチャド・コリンズへのリベンジという課題も残されている。ペットパノムルンを攻略した経験を次の国際戦でどう生かすのか。日本を代表するキックボクサーとして、原口健飛の次なる挑戦から目が離せない。
主な情報源: RISE公式選手プロフィール・2026年6月6日大会結果、GLORY公式大会結果、RIZIN公式選手紹介、ゴング格闘技の試合後インタビュー、BOUTREVIEWの大会レポート。