中国発の動画共有プラットフォーム「bilibili(ビリビリ)」を利用したいものの、「個人情報を抜き取られるのではないか」「位置情報を勝手に取得されるのではないか」「アプリをインストールするとウイルスに感染するのではないか」と不安に感じている人は少なくありません。特に、海外向けアプリと中国国内向けアプリが存在することから、どのアプリを選べばよいのか迷うケースもあります。
2026年11月3日時点で確認できる公式情報では、海外ユーザー向けのbilibiliプライバシーポリシーは2026年8月7日更新です。運営主体はBILIBILI SINGAPORE PTE. LTD.で、利用履歴、端末情報、IPアドレス、位置情報などの取り扱いが明記されています。一方、Apple App StoreとGoogle Playのプライバシー表示には、広告・分析・コンテンツのパーソナライズに関係するデータ収集についても記載があります。
先に結論を述べると、公式ストアから入手したbilibiliアプリについて、直ちにウイルス感染を引き起こす危険なアプリだと判断できる根拠はありません。ただし、個人情報の収集範囲は決して小さくなく、非公式APKや偽アプリには別のセキュリティリスクがあります。安全に利用するには、アプリの入手先とアクセス権限、アカウント設定をそれぞれ確認する必要があります。
【先に結論】2026年のbilibiliの安全性は?危険性を3つの視点から検証

bilibiliの安全性を判断するとき、まず区別したいのが「アプリ自体にウイルスが含まれている危険性」と「利用者の情報が収集・利用されるプライバシー上のリスク」です。この2つは同じ問題ではありません。
動画を視聴するために必要な通信や利用履歴の収集は、動画配信サービスの運営に伴うものです。一方、非公式サイトからダウンロードした改変アプリをインストールすると、正規版にはない不正プログラムが組み込まれている可能性があります。
① 公式アプリのウイルス感染リスクApple App StoreやGoogle Playで配信されている正規アプリは、第三者サイトから入手する正体不明のAPKと比べ、配信元やアプリ情報を確認しやすい環境にあります。
Google Playでは、bilibiliのアプリについて、データの通信時暗号化とデータ削除のリクエストが可能であることが表示されています。また、Google Play Protectはインストール時や定期的な検査を通じて、有害なアプリを検出する仕組みを提供しています。
ただし、ストアで配信されていることやPlay Protectの検査を通過したことは、将来にわたる安全性を保証するものではありません。アプリの更新状況や配信元を継続して確認することが必要です。
② 個人情報の収集リスクこちらは慎重に考える必要があります。2026年8月7日更新の公式プライバシーポリシーには、アカウント情報だけでなく、検索履歴、閲覧履歴、端末情報、IPアドレス、Wi-Fi関連情報なども収集対象として記載されています。
特に注目したいのは、利用者が動画を見るだけの場合でも、サービスの利用状況や端末に関する技術情報が自動的に収集される可能性がある点です。位置情報の許可をオフにしたからといって、IPアドレスなどから推定される概算位置情報まで必ず取得されなくなるわけではありません。
③ アカウント情報漏洩のリスクアカウントの安全性については、運営会社が公表した2025年版ESGレポートも参考になります。同レポートでは、2025年に重大なデータ漏洩やプライバシー関連の苦情がなかったと報告されています。また、外部パートナーの100%がデータセキュリティに関する契約または誓約を締結したとしています。
これは運営会社が公表したセキュリティ実績として評価できる情報ですが、あらゆる種類の情報事故が一切なかったことを第三者が保証するものではありません。過去の実績と、利用者自身が実施できるアカウント保護は分けて考えるべきです。
以上を踏まえると、bilibiliは「ウイルス感染が確認された危険なアプリ」と一括りにするよりも、「公式アプリを選び、データ収集と権限設定を理解して使うべき動画サービス」と捉えるのが適切です。
【2026年8月7日更新】公式プライバシーポリシーで判明した個人情報の収集範囲
今回の重要な判断材料となるのが、bilibiliの公式プライバシーポリシーです。2026年8月7日付の最新版では、海外ユーザー向けサービスにおける情報の取得、利用、第三者共有、保管、国際移転について説明されています。
このポリシーにおける運営主体はBILIBILI SINGAPORE PTE. LTD.です。対象となるのは中国本土以外で登録した利用者であり、ウェブサイト、アプリ、動画プレーヤー、コミュニティ機能、クリエイター向け機能などが含まれます。
収集される可能性がある個人情報・端末情報公式文書では、情報の取得方法を大きく3つに分類しています。利用者が自ら提供する情報、サービス利用時に自動的に取得される情報、外部の情報源から受け取る情報です。
| 情報の種類 | 具体的な内容 | 主な利用目的・注意点 |
|---|---|---|
| アカウント情報 | メールアドレス、電話番号、パスワード、生年月日、ニックネーム、プロフィール画像 | 登録、本人確認、アカウント管理 |
| 利用履歴 | 動画の閲覧、検索履歴、再生時間、コメント、いいね、ダウンロード履歴 | おすすめ表示、サービス改善、分析 |
| 端末情報 | 端末メーカー、機種、OS、アプリのバージョン、端末識別子 | サービス提供、端末識別、セキュリティ対策 |
| ネットワーク情報 | IPアドレス、通信方式、Wi-Fiリスト、Bluetoothアダプター情報、SSID、BSSID | 通信環境の把握、サービス運用、位置の推定 |
| アプリ・システム情報 | 実行中のプロセス、インストール済みアプリのリスト、システム構成情報 | 技術的な分析、サービス改善、セキュリティ |
| 位置情報 | SIMカードの地域、IPアドレス、端末設定に基づく概算位置情報、同意した場合の正確な位置情報 | 地域別コンテンツや広告の最適化、位置情報機能 |
| 投稿・ユーザーコンテンツ | 動画、画像、写真、コメント、弾幕、音声、メッセージ | 投稿、コミュニティ運営、コンテンツ機能 |
| 外部サービス由来の情報 | Apple・Googleなどの連携情報、決済情報、広告識別子、ハッシュ化されたメールアドレスや電話番号 | ログイン、決済、広告効果測定 |
ここで特に注目したいのが、端末にインストールされているアプリのリストや、実行中のプロセス、Wi-Fi関連情報まで収集対象として記載されていることです。
ただし、ポリシーに記載された情報が、すべての利用者から常に同じ方法で取得されているという意味ではありません。実際の取得範囲は、利用する機能、端末のOS、地域、アプリのバージョンなどによって異なります。
動画を見るだけでも情報は取得される?答えは「取得される可能性がある」です。
公式ポリシーでは、アカウントを作成していない利用者も対象に含めています。動画の再生、検索、クリック、閲覧時間、アプリの起動状況などは、サービスの運営や分析に利用される可能性があります。
また、興味深いのは、動画や画像などのユーザーコンテンツについて、作成・インポート・アップロードの段階で、保存や公開を選択する前に取得する場合があると説明されている点です。音声の候補提示やパーソナライズされたおすすめなどに利用するためとされています。
加えて、特定機能の利用時には、端末のクリップボードにあるテキストや画像をサービスに提供する場合もあります。コピーした情報を貼り付けたり、外部サービスへの共有を開始したりする場面では、クリップボードの内容にも注意が必要です。
【Apple・Googleの公式表示】App Storeのプライバシー表示とGoogle Playのデータセーフティを比較
公式プライバシーポリシーだけでなく、アプリストアの表示も確認しておきたいところです。Apple App Storeの「アプリのプライバシー」とGoogle Playの「データセーフティ」は、アプリ開発者が申告したデータの取り扱いを利用者に知らせるための情報です。
Apple App Storeのプライバシー表示日本のApp Storeに掲載されているbilibiliアプリの販売元は、BILIBILI SINGAPORE PTE. LTD.です。2026年11月3日時点で、アプリのプライバシー表示には次のような情報が掲載されています。
- トラッキングに使用される可能性がある情報:ID、診断情報。
- ユーザーに関連付けられる可能性がある情報:検索履歴、閲覧履歴、デバイスID、使用状況データ、広告データ、クラッシュ情報、パフォーマンス情報、メールアドレス、電話番号など。
- ユーザーに関連付けられない可能性がある情報:おおよその位置情報、使用状況データ、写真・動画などのユーザーコンテンツ、サポート関連情報など。
ここで見逃せないのは、Appleが表示する情報について、開発者の申告内容であり、Apple自身がそのプライバシー慣行を検証したものではないと明記されていることです。
つまり、App Storeの表示は情報収集の範囲を把握するための有用な資料ですが、独立したセキュリティ監査の結果と同じではありません。
Google PlayのデータセーフティGoogle Playのbilibiliアプリの掲載情報では、2026年10月21日の更新が確認できます。データセーフティ欄には、次の項目が表示されています。
- 第三者と共有する可能性がある情報:個人情報、アプリのアクティビティなど4分類。
- 収集する可能性がある情報:個人情報、財務情報など7分類。
- データは通信時に暗号化される。
- 利用者はデータの削除をリクエストできる。
なお、ここに記載した分類はGoogle Play上の概要表示です。すべての収集項目や共有先がこの概要だけで特定できるわけではありません。詳細については、個別のデータセーフティ情報と公式プライバシーポリシーを併せて確認する必要があります。
評判・口コミから見える利用者の評価2026年11月3日時点の日本のApp Storeでは、bilibiliは5段階中4.4、評価件数は3,314件です。Google Playの海外向け掲載ページでは、4.2、約10.4万件のレビューが表示されています。
これらは利用者の満足度を知る参考情報ですが、セキュリティや個人情報保護の評価を直接示す数字ではありません。動画の読み込み速度、検索機能、字幕、アプリの使いやすさに対する評価と、情報管理の安全性は別々に考える必要があります。
実際にGoogle Playの2026年8月・9月のレビューには、国際展開後の使いやすさを評価する声がある一方、検索結果や字幕対応への改善要望も見られます。レビューの内容を確認するときも、使い勝手に関する意見をセキュリティ事故の証拠として扱わないことが大切です。
【位置情報・端末権限】bilibiliはGPSやカメラ、写真にアクセスする?
bilibiliのプライバシー面で特に気になるのが、位置情報と端末権限です。公式ポリシーでは、位置情報を概算位置情報と正確な位置情報に分けて説明しています。
位置情報は許可しなくても取得される?公式ポリシーによると、bilibiliはSIMカードの地域、IPアドレス、端末のシステム設定などをもとに、利用者のおおよその位置を取得する場合があります。
一方、GPSなどによる正確な地理的位置情報については、利用者の明示的な同意を得た場合にのみ取得すると説明されています。
つまり、スマートフォンの位置情報権限を拒否すれば、GPSなどを利用する機能へのアクセスを制限できます。しかし、IPアドレスやネットワーク情報を使った大まかな地域推定まで完全に防げるわけではありません。
この違いを理解しておくことは重要です。位置情報をオフにしているのに地域に合わせたコンテンツが表示される場合でも、それだけでGPSを無断取得している証拠にはなりません。
アプリが要求する可能性のある権限利用する機能によって、写真、カメラ、位置情報などへのアクセスが必要になる場合があります。
- 位置情報:投稿に位置情報を付ける機能や地域に基づくサービスに利用される場合がある。
- 写真・動画:プロフィール画像の設定、動画投稿、画像のアップロードなどに利用される。
- カメラ:撮影や配信関連機能で利用される場合がある。
- マイク:音声収録やライブ配信など、音声を扱う機能で必要になる場合がある。
- 連絡先:利用者が連絡先の同期を選択した場合、電話帳の情報などを取得する可能性がある。
特に連絡先の同期は、通常の動画視聴とは直接関係しない機能です。友人を探す必要がなければ、許可しない選択ができます。
権限を制限する具体的な方法iPhoneの場合は、「設定」から「プライバシーとセキュリティ」を開き、位置情報サービス、写真、カメラ、連絡先などの項目でbilibiliのアクセス状態を確認します。位置情報は「しない」を基本とし、必要な場合だけ「このAppの使用中」を選ぶ方法があります。写真についても、必要な画像だけを選択できる設定を利用するとよいでしょう。
Androidの場合は、「設定」から「アプリ」「bilibili」「権限」の順に進みます。位置情報、カメラ、マイク、写真と動画、連絡先などを個別に確認し、不要な権限を拒否します。OSのバージョンやメーカーによって表示名は異なります。
動画を見るだけなら、投稿・撮影・位置情報付きの機能に必要な権限を最初からすべて許可する必要はありません。機能を使うタイミングで、必要な権限だけを許可する運用が現実的です。
【第三者データ共有・情報漏洩】bilibiliの運営会社とデータ保管先を確認
個人情報を考えるうえでは、どの企業が運営しているのか、どこに情報が保管されるのか、どのような相手に共有される可能性があるのかも重要です。
BILIBILI SINGAPORE PTE. LTD.とは?海外向けbilibiliの2026年版プライバシーポリシーと利用規約では、サービスの提供主体としてBILIBILI SINGAPORE PTE. LTD.が記載されています。
所在地はシンガポールで、公式ポリシーでは同社と企業グループ内の関連会社が、サービスの運営、サポート、配信などに関わる場合があると説明されています。
この点で重要なのは、海外向けbilibiliと中国本土向けの哔哩哔哩を、すべて同一のアプリ・同一のプライバシーポリシーとして扱わないことです。アプリの販売元や適用される利用規約を確認してから使用する必要があります。
第三者へのデータ共有はある?2026年8月7日更新の公式プライバシーポリシーでは、次のような相手への情報共有が説明されています。
- クラウド・技術サービス事業者:データ保管、コンテンツ配信、システム運用などを支援する企業。
- 広告・分析パートナー:広告の配信、効果測定、利用状況の分析に関わる企業。
- SDK提供事業者:アプリに組み込まれたソフトウェア開発キットを提供する企業。
- 決済・配送事業者:購入や支払い、商品・サービスの提供に必要な企業。
- グループ関連会社:サービスの提供、維持、改善などに関係する企業。
- 法執行機関など:法律上の義務や正当な法的手続きに基づく場合。
また、広告・分析パートナーなどから、利用者がbilibili以外のウェブサイトで閲覧したページ、購入した商品、ダウンロードしたアプリなどに関する情報を受け取る場合があると説明されています。広告識別子やハッシュ化されたメールアドレス、電話番号なども例示されています。
ただし、第三者との情報共有が記載されていることと、個人情報が無制限に販売されていることは同義ではありません。公式ポリシーでは、サービス提供に必要な範囲や広告効果測定など、共有の目的と相手のカテゴリーが定められています。
データはどこの国に保管される?海外向けの公式プライバシーポリシーでは、個人情報の保管先としてシンガポールが明記されています。一方で、グループ企業、サービス提供事業者、パートナーを通じて、世界各地で情報が処理される可能性もあります。
日本の利用者については、日本の個人情報保護法に関する補足条項も設けられています。日本国外へのデータ移転について適切な保護措置を講じることや、一定の条件のもとで第三者提供の停止を求められることなどが説明されています。
また、利用者は個人情報の開示、訂正、更新、削除、処理への異議申し立て、同意の撤回などを請求できる場合があります。日本の利用者には、個人情報の第三者提供に関する情報開示を求める権利も記載されています。
セキュリティ対策と情報漏洩の実績公式プライバシーポリシーでは、仮名化・匿名化などの措置、厳格なアクセス制御、暗号化を含む技術的・組織的なセキュリティ対策を実施すると説明しています。
加えて、Bilibiliが公表した2025年版ESGレポートでは、重大なデータ漏洩やプライバシー関連の苦情がなかったこと、外部パートナーの100%がデータセキュリティ関連の契約または誓約を締結したことが報告されています。
同レポートでは、事業の90%超がISO 27001、ISO/IEC 27701、ISO/IEC 29151などの外部認証を取得したとされています。これは企業の情報セキュリティ管理体制を判断する材料になります。
ただし、これらは会社が公表した実績と管理体制です。個々の利用者のアカウントが絶対に漏洩しないことや、将来の事故が発生しないことを意味するものではありません。
【APKダウンロードの危険性】非公式アプリと公式bilibiliの見分け方
スマートフォンでbilibiliを利用する際、特に注意したいのがAPKファイルのダウンロードです。
APKはAndroidアプリのインストールファイルです。Google Play以外からも入手できるため、公式ストアで配信されていないアプリや旧バージョンを導入したい場合に利用されることがあります。
しかし、配布元が不明なAPKには、正規アプリを装った偽アプリや、改変されたプログラムが含まれている可能性があります。
非公式APKに潜む主な危険性- マルウェアの混入:正規アプリに見せかけて、不正なプログラムが組み込まれている可能性がある。
- アカウント情報の窃取:偽のログイン画面などを通じて、メールアドレスやパスワードを盗まれるおそれがある。
- 広告・追跡プログラムの追加:正規版にはない広告表示や情報収集機能が追加される場合がある。
- 更新停止:古いAPKを使い続けると、修正済みの脆弱性が残る可能性がある。
- 改変による動作不良:アプリが不安定になったり、予期しない権限を要求したりする可能性がある。
注意したいのは、APKファイルという形式そのものが危険なのではないことです。問題は、ファイルの配布元、開発者の正当性、署名、改変の有無を確認できないままインストールすることにあります。
2026年版・公式アプリを見分けるポイント2026年11月3日時点で、日本のApp Storeに掲載されている海外向けbilibiliアプリの販売元はBILIBILI SINGAPORE PTE. LTD.です。
Google Playにも同社が開発者として表示されている海外向けbilibiliの掲載ページがあり、AndroidアプリのIDは「com.bilibili.app.in」です。アプリ名だけで判断せず、開発者名と掲載ページの情報を合わせて確認することが大切です。
なお、Google Playには「BALABOOM PTE. LTD.」を開発者とする類似名称のbilibili関連アプリも掲載されています。名称が似ているからといって同一のアプリだと決めつけず、どのサービスのどの配信元なのかを確認してください。開発者名の違いだけでマルウェアだと断定することもできません。
公式アプリを見分ける際は、次の項目を確認しましょう。
- Apple App StoreまたはGoogle Playの正規掲載ページから入手する。
- 開発者・販売元がBILIBILI SINGAPORE PTE. LTD.と表示されているか確認する。
- アプリの説明、プライバシーポリシー、サポート情報を確認する。
- AndroidではアプリのIDや配信元も確認する。
- 外部サイトから提供される不明なAPKや、改変版・非公式MOD版を避ける。
Google Play Protectは、Google Play以外から入手したアプリについても有害な動作を検査し、危険性が認められた場合には警告やインストールの制限を行う場合があります。ただし、すべての不正アプリを確実に検出できるわけではありません。
公式ストアからインストールすることが、余計なリスクを避けるための基本です。
【安全に見る方法】bilibiliのおすすめ設定と個人情報を守る7つの対策
ここまでの情報を踏まえると、bilibiliを利用する際は、アプリの入手先、端末権限、アカウント、公開情報の4つを中心に管理することが効果的です。
1. 必ず公式ストアからインストールするiPhoneではApple App Store、AndroidではGoogle Playを利用してください。検索結果に表示される広告や第三者サイトのダウンロードボタンから、安易にAPKを取得しないことが大切です。
2. 位置情報へのアクセスを原則オフにする動画の視聴だけなら、正確な位置情報を提供する必要性は高くありません。位置情報付きの投稿などを利用しない場合は、端末側で位置情報のアクセスを拒否しておくとよいでしょう。
ただし、IPアドレスなどから推定される概算位置情報は別の仕組みで取得される可能性があります。
3. 連絡先の同期を許可しない友人を検索するための連絡先同期は、必要がなければオフにしておきましょう。電話帳には本人だけでなく、家族や友人、仕事関係者の個人情報も含まれています。
4. 写真・カメラ・マイクの権限を必要なときだけ許可する動画を視聴するだけなら、写真やカメラ、マイクを常時許可する必要はありません。投稿や配信などの機能を使う際に、必要な範囲だけ許可する設定がおすすめです。
5. パスワードを使い回さない他のサービスと同じパスワードを使っていると、別のサービスで情報漏洩が発生した際に、bilibiliのアカウントまで不正アクセスされる可能性があります。長く複雑な固有パスワードを設定し、他サービスとは共有しないようにしましょう。
また、正規のサポートを装った偽メールやメッセージに注意し、ログイン情報や認証情報を不用意に入力しないことも重要です。
6. 投稿・プロフィールの公開範囲を見直す公式ポリシーでは、ユーザー名、プロフィール、投稿動画、コメント、弾幕、いいねなどの情報が、機能や設定によって他の利用者や一般公開の対象になると説明されています。
公開したコンテンツは検索エンジンに登録されたり、第三者に共有されたりする可能性があります。自宅の場所、学校、勤務先、顔写真、個人を特定できる情報などを不用意に公開しないようにしましょう。
7. アプリ内のプライバシー設定を確認するパーソナライズされた広告やおすすめコンテンツについては、アプリ内の設定で変更できる項目を確認してください。不要な通知や広告関連の設定を見直すことで、利用体験を調整できます。
なお、広告のパーソナライズを停止しても、動画の再生や不正利用防止などに必要な技術情報の取得まで、すべて停止されるわけではありません。
個人情報の開示・訂正・削除などを希望する場合は、公式プライバシーポリシーに記載されたオンラインサポート、またはglobal.support@bilibili.comへの問い合わせが利用できます。
アカウントの安全性を高めるには、アプリ側の設定だけでなく、端末のOSとアプリを最新状態に保ち、使用していないアカウントや不要な連携を整理することも有効です。
【bilibiliの安全性】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:bilibiliは日本から利用しても安全ですか?
A1:公式ストアから正規アプリを入手し、必要な権限だけを許可して利用することが基本です。公式ポリシーには個人情報や端末情報の収集について記載があるため、プライバシー面では注意が必要です。ウイルス感染が確認された危険なアプリだと一律に判断できる情報はありませんが、絶対的な安全を保証することもできません。
Q2:bilibiliは位置情報を勝手に取得しますか?
A2:公式ポリシーでは、IPアドレス、SIMカードの地域、端末設定などをもとに概算位置情報を取得する場合があると説明されています。一方、正確な位置情報は明示的な同意を得た場合に取得するとしています。GPSへのアクセスを拒否しても、IPアドレスなどから推定される地域情報まで完全に防げるわけではありません。
Q3:bilibiliのAPKを外部サイトからダウンロードしても大丈夫ですか?
A3:配布元が不明なAPKのインストールはおすすめできません。改変アプリや偽アプリには、マルウェアの混入、ログイン情報の窃取、不要な広告・追跡機能の追加などのリスクがあります。AndroidではGoogle Playから配信元を確認してインストールする方法が基本です。
2026年11月3日時点で確認できる情報から判断すると、bilibiliは公式ストア版を選び、端末のアクセス権限を適切に管理すれば、利用を検討できる動画プラットフォームです。ただし、個人情報の取り扱いについては、十分に理解しておく必要があります。
特に重要なのは、2026年8月7日更新の公式プライバシーポリシーに、検索・閲覧履歴、端末識別情報、Wi-Fi関連情報、概算位置情報などが収集対象として記載されていることです。Apple App StoreやGoogle Playの表示にも、広告、分析、パーソナライズなどに関係するデータの取り扱いが示されています。
一方、Bilibiliが公表した2025年版ESGレポートでは、重大なデータ漏洩やプライバシー関連の苦情がなかったと報告されており、情報セキュリティ管理の取り組みも説明されています。
利用するかどうかを判断するときは、次の3点を基準にするとよいでしょう。
- 公式性:App Store・Google Playで開発者と配信元を確認できるか。
- プライバシー:閲覧履歴、端末情報、位置情報などの収集を許容できるか。
- 自己管理:アプリ権限、パスワード、投稿内容、公開範囲を適切に管理できるか。
動画を見るだけであれば、位置情報や連絡先、カメラなどの権限を必要に応じて拒否し、個人情報を含む投稿を控えるだけでも、プライバシー上のリスクを抑えることにつながります。
反対に、個人情報の収集を極力避けたい人や、端末情報・閲覧履歴がサービス側で処理されることを受け入れられない人には、利用を慎重に検討する余地があります。
最終的な判断基準は、bilibiliが安全か危険かという二択ではありません。どのアプリを使い、どの情報を提供し、どの機能にアクセスを許可するのかを自分で把握できるかどうかです。公式情報と端末の設定を定期的に確認しながら利用することが、2026年における現実的な安全対策です。