第105回全国高等学校サッカー選手権大会は、2026年12月28日から2027年1月11日までの15日間にわたって開催される。主催は日本サッカー協会(JFA)と民間放送43社、共催は全国高等学校体育連盟だ。
出場枠は全国48チーム。46道府県から各1校、東京都から2校が出場する。全国大会は一発勝負のノックアウト方式で、負ければその時点で敗退となる。
2026-2027年の全国大会スケジュールJFAが2026年10月21日に発表した大会概要によると、各ラウンドの日程は次のとおりだ。
- 12月28日(月): 開会式・開幕戦
- 12月29日(火): 1回戦
- 12月31日(木): 2回戦
- 2027年1月2日(土): 3回戦
- 1月4日(月): 準々決勝
- 1月9日(土): 準決勝
- 1月11日(月・祝): 決勝
年末年始を通じて試合が続き、1月9日の準決勝から決勝までは2日間の間隔が設けられている。選手にとっては疲労回復とコンディション調整も勝敗を左右する要素になる。
決勝の舞台はMUFGスタジアム(国立競技場)。準決勝も同会場で行われる予定で、全国の強豪校が憧れる舞台での頂上決戦となる。JFA大会概要・日本テレビ大会公式情報
全国大会の開催会場は9か所試合会場は東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県に設けられる。全9会場の内訳は以下のとおり。
東京都
- MUFGスタジアム(国立競技場):開幕戦・準決勝・決勝
- 駒沢陸上競技場:1回戦~3回戦
- 味の素フィールド西が丘:1回戦・2回戦
神奈川県
- Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu:1回戦~準々決勝
- ニッパツ三ツ沢球技場:1回戦・2回戦
埼玉県
- 埼玉スタジアム2002:1回戦~3回戦
- NACK5スタジアム大宮:1回戦・2回戦
千葉県
- フクダ電子アリーナ:1回戦~準々決勝
- 県立柏の葉公園総合競技場:1回戦・2回戦
観戦時に注意したいのは、試合によって開催地が異なる点だ。応援する学校の試合が進んだ場合も、次のラウンドで同じスタジアムが使用されるとは限らない。遠方から観戦する場合は、対戦カードだけでなく会場も確認しておきたい。
また、日本テレビの大会公式案内では、各会場に専用駐車場を設けていないと案内されている。現地観戦では公共交通機関を利用するのが基本となる。日本テレビ・第105回大会概要
【出場校一覧】11月3日時点で決定した8校と都道府県予選結果

全国48枠のうち、11月3日時点で決定しているのは8校だ。北海道・東北地区を中心に、北信越、中国地区でも代表校が決まり、残る40代表は11月7日から15日にかけて行われる決勝で確定する。
今回の代表校には、全国大会の常連である青森山田や尚志、独自の技術力で知られる聖和学園、北陸の伝統校・丸岡などが名を連ねている。
第105回大会の出場決定校一覧出典:フットボールチャンネル、高校サッカードットコム、サッカーキングの第105回大会代表校・予選結果情報。2026年11月3日時点。
8校の顔ぶれを見ると、青森山田の30年連続出場や丸岡の35回目という数字が目を引く。一方、明桜や羽黒のように久しぶりに全国への切符を獲得した学校もあり、代表校の顔ぶれには各地域の競争の激しさが表れている。
残る40代表の都道府県予選決勝日程11月3日以降の予選決勝は、4つの日程に分かれている。東京はA・Bの2代表枠があるため、出場枠としては40代表がこの日程で決まる。
11月7日(土)・10代表枠
滋賀、沖縄、岐阜、奈良、茨城、京都、島根、熊本、富山、香川。
11月8日(日)・12代表枠
福岡、広島、愛媛、石川、新潟、長崎、岩手、神奈川、鹿児島、長野、北海道、佐賀。
11月14日(土)・10代表枠
三重、宮崎、兵庫、栃木、千葉、静岡、大阪、徳島、山梨、愛知。
11月15日(日)・8代表枠
群馬、東京A、東京B、大分、山口、和歌山、高知、埼玉。
特に注目したいのが11月8日と15日だ。北海道や神奈川、福岡、鹿児島などの代表が決まる11月8日は、全国大会の勢力図を占ううえで見逃せない。最終日の11月15日には東京A・Bを含む8枠が決まり、全国48校が出そろう予定となっている。サッカーキング・第105回大会都道府県予選日程
予選結果で注目したいポイント今回の予選で特徴的なのは、全国大会の実績だけでは出場権を保証されないことだ。
たとえば、前回大会王者の神村学園も鹿児島県予選を勝ち抜かなければ全国大会に出場できない。11月3日時点では、鹿児島県予選の準決勝を控えている段階であり、全国大会への出場は確定していない。
全国大会で優勝した実績と、翌年度も全国大会に出場できるかどうかは別問題だ。各都道府県の予選は、実績校にとっても厳しい戦いになる。
【組み合わせ抽選会】11月16日にトーナメント表が決定!
第105回全国高校サッカー選手権の組み合わせ抽選会は、2026年11月16日(月)に実施される。
11月3日時点では、全国大会の正式な対戦カードやトーナメント表は確定していない。残りの代表校が決まった後、抽選会によって1回戦から決勝までの勝ち上がりルートが明らかになる。
トーナメント表で確認したい3つのポイント抽選会後に注目すべきなのは、単純な強豪校同士の対戦だけではない。
1つ目は、初戦の対戦相手。 全国大会に初出場する学校や久しぶりに出場する学校にとって、初戦は大会の流れを左右する重要な一戦となる。経験豊富な常連校との対戦になれば、立ち上がりから厳しい試合が予想される。
2つ目は、同じブロックに入る強豪校の数。 青森山田、尚志、岡山学芸館などの実績校が同じブロックに集まると、準決勝や決勝に進む前に有力校が敗退する可能性がある。
3つ目は、連戦を戦うためのコンディション管理。 年末年始の短期間に複数試合を行うため、選手層や交代選手の質も勝ち上がりを左右する。
トーナメント表はいつ確認できる?抽選会の終了後、JFAの第105回大会公式ページや日本テレビの大会公式ページで組み合わせと試合日程を確認するのが基本となる。
試合結果速報を確認する際も、学校名だけでなく試合番号、キックオフ時刻、会場をセットで確認したい。特に同じ日に複数会場で試合が行われる1回戦から3回戦は、会場を取り違えないことが大切だ。
【大会方式・PK戦ルール】延長戦があるのは決勝だけ?
高校サッカー選手権の大会方式は、48校によるノックアウト方式だ。リーグ戦のように勝ち点を積み重ねる仕組みではなく、1試合ごとに勝敗を決めて次のラウンドへ進む。
第105回大会で押さえておきたいのが、ラウンドによって試合時間と引き分け時の扱いが異なる点だ。
試合時間と勝敗決定のルール- 準々決勝まで: 80分(前後半各40分)
- 準決勝・決勝: 90分(前後半各45分)
- 準々決勝までの同点: 延長戦を行わずPK戦
- 準決勝の同点: 延長戦を行わずPK戦
- 決勝の同点: 延長戦を行い、決着がつかなければPK戦
- 3位決定戦: 実施しない
このルールで特に覚えておきたいのは、準決勝でも延長戦がないことだ。
80分または90分を終えて同点ならPK戦に移行する。決勝だけは延長戦が設けられており、それでも勝敗が決まらない場合にPK戦を行う。
つまり、準々決勝までの試合では、90分制の一般的なサッカー大会と同じ感覚で延長戦を想定すると間違いやすい。観戦する側も、この違いを理解しておくと試合終盤の展開をより楽しめる。JFA・第105回大会競技方式
PK戦が高校サッカー選手権を象徴する理由PK戦は、選手にとって技術だけでなく精神面も試される場面だ。試合中にどれだけ攻め続けても、最後のPK戦で敗れれば全国大会から姿を消すことになる。
一方で、格上とされる相手に対して守備を固め、PK戦に持ち込んで勝ち上がるチームもある。実力差があると見られるカードでも、最後まで勝敗が分からないのがトーナメントの魅力だ。
前回の第104回大会でも、神村学園は準決勝の尚志戦を1-1で終え、PK戦を9-8で制して決勝に進んだ。決勝進出を懸けた緊迫した戦いは、PK戦の重要性を示す一例となった。神村学園高等部公式発表・第104回大会結果
【テレビ放送・無料ライブ配信】TVerとSPORTS BULLで全試合視聴可能
第105回大会は、テレビ中継だけでなくインターネット配信でも全試合を楽しめる。JFAの公式発表では、民間放送43社によるテレビ放送と、TVer・SPORTS BULLによる全試合無料ライブ配信が決定している。
テレビ放送予定大会は民間放送43社が放送を担当する。日本テレビを中心とした高校サッカー中継の枠組みで、各地域の系列局などを通じて試合を楽しめる。
ただし、JFAが公表した大会概要に記載されているのは民間放送43社での放送という基本情報であり、全国大会の全試合について個別の放送局・放送開始時刻まで確定した番組表ではない。視聴したい試合の地上波中継については、今後の日本テレビ大会公式ページや各放送局の番組表で確認する必要がある。
TVerは全国大会の全試合を無料ライブ配信
見逃し配信・ダイジェストにも対応
TVerでは、第105回全国高校サッカー選手権の全国大会全試合をライブ配信する。加えて、試合終了後のフルマッチ見逃し配信やダイジェスト配信も予定されている。
スマートフォン、タブレット、パソコンに加えてテレビアプリにも対応するため、外出先ではスマートフォン、自宅ではテレビの大画面という使い分けも可能だ。
また、全国大会だけでなく、都道府県地区大会の決勝全48試合もライブ配信の対象となっている。代表校が決まる瞬間を見届けたい人にも便利なサービスだ。TVer・2026年10月24日付配信発表
SPORTS BULLも全試合を無料ライブ配信
ライブ・アーカイブ・ハイライト
SPORTS BULLでも、地区大会決勝から全国大会までの試合を無料ライブ配信する。
2026年10月22日の運営会社発表によると、ライブ動画だけでなく、アーカイブ動画やハイライト動画も配信対象となる。加えて、ピクチャ・イン・ピクチャ機能にも対応しており、別のアプリを利用しながら試合映像を表示できる。
両サービスとも無料で視聴できるため、料金をかけずに全国大会を追いたい人には有力な選択肢となる。SPORTS BULL・2026年10月22日付配信発表
どの視聴方法がおすすめ?- リアルタイムで全試合を追いたい人: TVerまたはSPORTS BULL。
- 試合を大画面で楽しみたい人: テレビ放送または対応するテレビアプリ。
- 見逃した試合を後から見たい人: TVerのフルマッチ見逃し配信。
- 試合の重要場面を短時間で確認したい人: TVerまたはSPORTS BULLのダイジェスト・ハイライト。
全国大会の全試合を追うなら、テレビ放送だけに限定せず、無料配信サービスを併用するのが効率的だ。
【歴代優勝校】前回王者・神村学園は連覇を達成できるか
高校サッカー選手権では、全国大会の常連校が長年にわたって優勝争いを繰り広げてきた。第105回大会を楽しむうえでは、前回大会の結果や近年の優勝校を知っておくと、各校の立ち位置が分かりやすくなる。
第104回大会は神村学園が初優勝
(鹿児島県)
3-0
決勝:鹿島学園戦/2026年1月12日
2025年度に開催された第104回大会では、鹿児島県代表の神村学園が茨城県代表の鹿島学園を3-0で下し、選手権初優勝を果たした。
決勝では前半19分に日髙元、39分に堀ノ口瑛太が得点。後半アディショナルタイムには佐々木悠太もゴールを決め、3点差で勝利した。
神村学園は同年度の全国高校総体(インターハイ)でも優勝しており、史上6校目となる夏冬2冠を達成。鹿児島県の高校サッカーに大きな実績を残した。JFA第104回大会公式記録・神村学園高等部公式発表
直近5大会の歴代優勝校過去5大会の優勝校を見ると、青森山田や前橋育英、岡山学芸館など、全国大会で実績を残してきた学校が並ぶ。
- 第104回・2025年度: 神村学園(鹿児島)
- 第103回・2024年度: 前橋育英(群馬)
- 第102回・2023年度: 青森山田(青森)
- 第101回・2022年度: 岡山学芸館(岡山)
- 第100回・2021年度: 青森山田(青森)
青森山田は第100回、第102回と近年2度の優勝を記録している。前橋育英も第103回大会で頂点に立ち、伝統校としての実力を示した。岡山学芸館は第101回大会で初優勝を果たしている。日刊スポーツ・高校サッカー歴代優勝校一覧
前回王者でも全国大会に自動出場できない第105回大会で誤解しやすいのが、前回優勝校の出場資格だ。
高校サッカー選手権では、前回大会の優勝校であっても、都道府県予選を勝ち抜く必要がある。神村学園には連覇への期待が集まるものの、鹿児島県予選を突破しなければ全国大会の舞台には立てない。
2026年11月3日時点では、鹿児島県の代表決定戦は11月8日に予定されている。神村学園はその前の準決勝を控えており、まずは県内での勝利が目標になる。
前回王者の連覇だけでなく、青森山田や尚志などの常連校、さらには今回初めて全国大会に出場する学校がどこまで勝ち進むのかも、第105回大会の見どころだ。
【よくある質問】高校サッカー選手権2026に関するFAQ
Q1:第105回全国高校サッカー選手権はいつからいつまで開催されますか?
A1:2026年12月28日(月)に開幕し、2027年1月11日(月・祝)に決勝が行われます。決勝会場はMUFGスタジアム(国立競技場)です。
Q2:2026年11月3日時点で決定している出場校は何校ですか?
A2:8校です。青森山田、聖和学園、明桜、羽黒、尚志、丸岡、米子北、岡山学芸館が代表に決定しています。残る40代表は各都道府県の予選で決まります。
Q3:組み合わせ抽選会はいつですか?
A3:2026年11月16日(月)に予定されています。抽選会後に全国大会の対戦カードとトーナメント表が確定します。
Q4:高校サッカー選手権2026は無料で視聴できますか?
A4:はい。TVerとSPORTS BULLで全国大会の全試合が無料ライブ配信されます。TVerではフルマッチの見逃し配信やダイジェストも予定されています。
Q5:試合が同点になった場合は延長戦がありますか?
A5:準々決勝までは80分、準決勝・決勝は90分です。決勝以外は同点の場合にPK戦を実施します。決勝のみ延長戦を行い、決着しなければPK戦となります。
Q6:前回優勝した神村学園は第105回大会に出場しますか?
A6:11月3日時点では出場が確定していません。鹿児島県予選を勝ち抜く必要があり、決勝は11月8日に予定されています。
Q7:全国大会の出場校は全部で何校ですか?
A7:48校です。46道府県から各1校、東京都から2校が出場します。
第105回全国高等学校サッカー選手権大会は、2026年12月28日に開幕し、2027年1月11日に国立競技場で決勝を迎える。
11月3日時点で決まった代表校は8校。青森山田、聖和学園、明桜、羽黒、尚志、丸岡、米子北、岡山学芸館が全国大会への出場を決めており、残る40枠は11月15日までに確定する予定だ。
今後の大きな節目は、11月8日と15日の各地の予選決勝、そして11月16日の組み合わせ抽選会となる。トーナメント表が決まれば、強豪校同士の対戦や優勝候補の勝ち上がりルートも具体的に見えてくる。
観戦方法については、民間放送43社によるテレビ放送に加え、TVerとSPORTS BULLで全試合を無料ライブ配信する体制が整っている。現地に足を運べない場合でも、全国の高校生が繰り広げる熱戦をリアルタイムで楽しめる。
前回王者の神村学園が連覇に向けて県予選を突破するのか、青森山田や尚志などの実力校が頂点を狙うのか。それとも新たな優勝校が誕生するのか。まずは代表48校が出そろう瞬間と、11月16日の抽選会に注目したい。
記事基準日:2026年11月3日。大会情報は日本サッカー協会、日本テレビ、各予選結果の報道・大会情報を基に整理。