ホーム スポーツ ワールドカップバレー2023の組み合わせは?男女別全プール・日程・結果と五輪予選を徹底解説

ワールドカップバレー2023の組み合わせは?男女別全プール・日程・結果と五輪予選を徹底解説

土谷 雅人 土谷 雅人 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
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2026年現在、ワールドカップバレー2023の組み合わせを振り返るうえで押さえておきたいのは、この大会が単なる国際大会ではなく、パリ2024オリンピックの出場権を懸けた重要な予選だったという点だ。女子は2023年9月16日から24日、男子は9月30日から10月8日まで開催され、日本代表は男女とも東京・国立代々木競技場 第一体育館を舞台に世界の強豪と対戦した。

女子日本代表のPOOL Bにはブラジル、トルコ、ベルギーなどが入り、男子日本代表のPOOL Bにはアメリカ、スロベニア、セルビアなどが集結。男女それぞれ24カ国が3つのプールに分かれ、各プールの上位2チームがパリ五輪への切符を獲得する仕組みだった。2023年3月17日の組み合わせ抽選会から大会終了後の結果、さらに2024年の五輪出場権獲得までを整理する。

【大会の正体】ワールドカップバレー2023はパリ五輪予選だった

ワールドカップバレー2023組み合わせ

大会の正式名称は「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」。国際バレーボール連盟(FIVB)が主催し、日本ではフジテレビなどが大会を中継した。

日本で親しまれた「ワールドカップバレー」という名称だけを見ると、通常の世界大会をイメージしやすい。しかし、2023年大会の最大の目的は、翌年に開催されるパリ2024オリンピックの出場国を決めることだった。

男女それぞれ24カ国が参加し、中国、日本、ポーランドなどの開催国に分かれて予選を実施。男子はブラジル、中国、日本、女子は中国、日本、ポーランドが開催地となった。

日本代表にとっては、ホームの観客の前でオリンピック出場権を獲得できる貴重な機会だった。

FIVBの2023年3月17日付発表によると、同日にスイス・ローザンヌで組み合わせ抽選会が行われ、男女それぞれ3つのプールが確定した。

また、パリ五輪の開催国フランスは、男女とも開催国枠ですでに出場権を確保していた。そのため、2023年の予選大会では各プールの上位2カ国、男女合計12カ国に五輪への直接出場枠が用意された。

【出典:FIVB公式発表、日本バレーボール協会大会概要】

【男女別一覧】ワールドカップバレー2023の組み合わせと全POOL出場国

今回の組み合わせで最も注目されたのは、日本が入った男女のPOOL Bだ。

女子はブラジルやトルコ、男子はアメリカやスロベニアといった世界トップクラスの代表チームが同じ組に集まった。

以下が2023年大会の全プールの組み分けと開催地だ。

性別・POOL 開催地・開催期間 出場国
女子POOL A 中国・寧波/9月16~24日 中国、セルビア、ドミニカ共和国、オランダ、カナダ、チェコ、メキシコ、ウクライナ
女子POOL B 日本・東京/9月16~24日 日本、ブラジル、トルコ、ベルギー、ブルガリア、プエルトリコ、アルゼンチン、ペルー
女子POOL C ポーランド・ウッチ/9月16~24日 ポーランド、イタリア、アメリカ、ドイツ、タイ、コロンビア、韓国、スロベニア
男子POOL A ブラジル・リオデジャネイロ/9月30日~10月8日 ブラジル、イタリア、イラン、キューバ、ウクライナ、ドイツ、チェコ、カタール
男子POOL B 日本・東京/9月30日~10月8日 日本、アメリカ、スロベニア、セルビア、トルコ、チュニジア、エジプト、フィンランド
男子POOL C 中国・西安/9月30日~10月8日 中国、ポーランド、アルゼンチン、オランダ、カナダ、メキシコ、ベルギー、ブルガリア

※大会の公式組み合わせと開催地はFIVBの2023年6月15日付発表に基づく。

【出典:FIVB「Olympic Qualifier Tournament host cities unveiled」、2023年6月15日】

女子POOL Bはブラジル・トルコとの対戦が焦点

女子日本代表が入ったPOOL Bは、日本、ブラジル、トルコ、ベルギー、ブルガリア、プエルトリコ、アルゼンチン、ペルーの8カ国。

特に注目されたのが、ブラジルとトルコという強豪との対戦だった。

ブラジルは国際大会で安定した実績を持つ強豪であり、トルコも世界ランキング上位に位置する難敵。日本にとっては、序盤で勝ち星を積み重ねたうえで、終盤の強豪との直接対決をどう戦うかが大きな課題だった。

実際、日本は大会序盤の5試合に連勝したものの、最後の2試合でトルコ、ブラジルに敗れ、最終順位は3位となった。

男子POOL Bはアメリカ・スロベニアが強敵

男子日本代表のPOOL Bには、日本、アメリカ、スロベニア、セルビア、トルコ、チュニジア、エジプト、フィンランドが入った。

特にアメリカとスロベニアは、日本の五輪出場権獲得を左右する重要な対戦相手だった。

男子は日本が大会終盤まで好調を維持し、スロベニアをストレートで破るなど存在感を発揮。最終的にはアメリカに敗れたものの、5勝2敗で2位に入り、パリ五輪出場権を手にした。

日本代表の試合は、男女とも国立代々木競技場 第一体育館で開催された。

女子は2023年9月16日から24日、男子は9月30日から10月8日までの開催。日本戦はいずれも午後7時25分開始だった。

女子日本代表の試合日程・結果

は女子大会の初戦でペルーと対戦。大会序盤から安定した試合運びを見せ、最初の5試合をすべてストレート勝ちで終えた。

日付 対戦相手 試合結果
9月16日 ペルー 日本 3-0 ペルー
9月17日 アルゼンチン 日本 3-0 アルゼンチン
9月19日 プエルトリコ 日本 3-0 プエルトリコ
9月20日 ブルガリア 日本 3-0 ブルガリア
9月22日 ベルギー 日本 3-0 ベルギー
9月23日 トルコ 日本 1-3 トルコ
9月24日 ブラジル 日本 2-3 ブラジル

※上記は試合結果の整理であり、セットカウントは日本代表から見たもの。

日本はベルギー戦まで5連勝。ところが、世界ランキング上位のトルコに逆転負けを喫し、続くブラジル戦もフルセットの末に敗れた。

この2連敗によって、日本は5勝2敗でPOOL Bの3位。トルコとブラジルが上位2枠を獲得し、日本の2023年予選大会での五輪出場権獲得はならなかった。

JVAの大会報告では、トルコ戦はセットカウント1-3、ブラジル戦は2-3と記録されている。

男子日本代表の試合日程・結果

男子日本代表は9月30日のフィンランド戦からスタートした。

初戦をフルセットで制したものの、翌日のエジプト戦では逆転負け。しかし、その後はチュニジア、トルコ、セルビア、スロベニアを連破し、最終戦のアメリカ戦を迎えた。

日付 対戦相手 試合結果
9月30日 フィンランド 日本 3-2 フィンランド
10月1日 エジプト 日本 2-3 エジプト
10月3日 チュニジア 日本 3-0 チュニジア
10月4日 トルコ 日本 3-0 トルコ
10月6日 セルビア 日本 3-0 セルビア
10月7日 スロベニア 日本 3-0 スロベニア
10月8日 アメリカ 日本 2-3 アメリカ

日本は最終戦でアメリカに敗れたものの、5勝2敗でPOOL Bの2位を確定。アメリカが7戦全勝で1位となり、日本とともにパリ五輪出場権を獲得した。

女子と男子の結果を比較すると、同じPOOL Bで戦った日本代表でも、五輪出場権の獲得方法に大きな違いが生まれたことが分かる。

【出典:日本バレーボール協会2023年度事業報告、男女大会結果発表】

【8カ国総当たり戦のルール】上位2チームに入る条件とは?

ワールドカップバレー2023の予選は、各プール8カ国による1回総当たり方式だった。

つまり、同じプールに入った8カ国が、それぞれ残る7カ国と1回ずつ対戦する仕組みだ。

1チームにつき7試合、1プール28試合

大会の基本的な試合数は次のとおり。

- 1プールの出場国:8カ国
- 1チームの試合数:7試合
- 1プールの総試合数:28試合
- 男女それぞれのプール数:3
- 男女それぞれの総試合数:84試合

この方式では、特定の相手との一戦だけでなく、大会期間中を通じた安定した成績が順位を決める。

順位を決める勝点の仕組み

勝敗数が並んだ場合などに重要となるのが、試合ごとに付与される勝点だ。

- 3-0または3-1で勝利:3点
- 3-2で勝利:2点
- 2-3で敗北:1点
- 0-3または1-3で敗北:0点

順位決定では、まず勝利数を確認する。同じ勝利数の場合は勝点を比較し、それでも並んだ場合はセット率、得点率などを確認する。

ここで注意したいのは、単純にセットを多く取れば上位になるわけではないことだ。

フルセットで敗れても勝点1を獲得できるため、最後まで粘り強く戦うことが順位争いに影響する。

FIVBの大会競技規則でも、勝利数、勝点、セット率、得点率などを用いた順位決定方法が定められている。

五輪出場権はプール全体の上位2カ国

最も重要な条件は、各プールの1位と2位になること。

例えば日本が入ったPOOL Bなら、女子はトルコとブラジル、男子はアメリカと日本が上位2枠を確保した。

POOL AやPOOL Cでも同じ条件が適用される。

つまり、男女それぞれ3プールで2カ国ずつ、合計6カ国が2023年の予選大会を通じて五輪出場権を獲得する仕組みだった。

【組み合わせ抽選会と世界ランキング】なぜこの対戦カードになった?

2023年大会の組み合わせ抽選会は、2023年3月17日にスイス・ローザンヌで開催された。

FIVBが主催した抽選会では、男女それぞれ24カ国をPOOL A、POOL B、POOL Cに振り分けた。

この大会では、開催国を含む各国のFIVB世界ランキングが出場国選定や組み分けに関係していた。

ただし、ランキングには基準日がある。日本バレーボール協会が大会日程発表時に掲載した2023年5月26日時点の世界ランキングでは、女子日本は6位、ブラジルは3位、トルコは7位。男子日本は7位、アメリカは6位、スロベニアは9位だった。

この数字は当時のランキングであり、2026年現在の順位ではない。また、出場国の選定に用いられた基準日とは区別する必要がある。

実際の出場国選定に関する基準日は、男子が2022年9月12日、女子が2022年10月17日だった。

このように、組み合わせを理解する際は、ランキングの順位だけでなく、その順位がいつ時点のものなのかを確認することが大切だ。

【出典:FIVB 2023年3月17日組み合わせ発表、日本バレーボール協会2023年5月26日競技日程発表】

【2026年から振り返る】ワールドカップバレーとパリ五輪予選の関係

2023年大会の結果を理解するうえで、もう一つ重要なのがパリ2024オリンピックの出場国決定プロセスだ。

五輪のバレーボール競技には男女それぞれ12カ国が参加した。

そのうちフランスは開催国枠で出場権を確保。残る11枠は、2023年の五輪予選大会と2024年のFIVB世界ランキングを組み合わせて決める方式だった。

パリ五輪出場権は2段階で決定

出場権獲得の仕組みは以下のとおり。

第1段階:2023年の五輪予選大会

男女それぞれ24カ国が3つのプールに分かれ、各プール上位2カ国が出場権を獲得する。

これにより、男女各6カ国が確定した。

第2段階:2024年の世界ランキング

残る5枠は、2024年のバレーボールネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド終了時点のFIVB世界ランキングを基準に決定する。

その際、まだ出場権を獲得していない大陸の国を優先するなど、地域的なバランスにも配慮した選定方式が採用された。

男子日本代表は2023年の予選で直接出場権を獲得

男子日本代表はPOOL Bで5勝2敗となり、アメリカに続く2位で大会を終えた。

この結果、2023年の予選大会だけでパリ五輪出場権を獲得した。

男子日本代表にとって、ホーム開催の予選で五輪への切符をつかんだことは大きな成果だった。

女子日本代表は2024年の世界ランキングで出場権を獲得

一方、女子日本代表は2023年の予選大会で3位。トルコとブラジルに続く順位となり、この大会での直接出場権獲得は逃した。

しかし、五輪出場への道は残されていた。

2024年6月14日、日本バレーボール協会は女子日本代表が世界ランキングによるパリ五輪出場条件を満たしたと発表した。

VNL予選ラウンドの結果を踏まえた世界ランキングによる選考で、日本は残る出場枠を獲得。2024年6月17日には女子のパリ五輪出場12カ国が確定した。

つまり、女子日本代表は2023年のPOOL Bでは3位だったものの、2024年の世界ランキングを通じて最終的にパリ五輪への出場を実現したのである。

この経緯からも、2023年大会の上位2枠と、パリ五輪全体の出場枠は別々に理解する必要がある。

【出典:FIVB「The Road to Paris 2024」、日本バレーボール協会2024年6月14日発表】

【よくある質問】ワールドカップバレー2023の組み合わせに関するFAQ

Q1:ワールドカップバレー2023で女子日本代表と対戦した国は?

A1:ペルー、アルゼンチン、プエルトリコ、ブルガリア、ベルギー、トルコ、ブラジルの7カ国。女子日本代表はPOOL Bで5勝2敗、最終順位3位だった。

Q2:男子日本代表のPOOL Bの対戦国は?

A2:アメリカ、スロベニア、セルビア、トルコ、チュニジア、エジプト、フィンランドの7カ国。日本は5勝2敗で2位となり、パリ五輪出場権を獲得した。

Q3:2023年の組み合わせ抽選会はいつ開催された?

A3:2023年3月17日。スイスのローザンヌでFIVBによる抽選会が行われ、男女それぞれ3プールの組み合わせが決まった。

Q4:POOL A・POOL B・POOL Cはそれぞれ何カ国で構成されていた?

A4:各プール8カ国で構成されていた。男女それぞれ24カ国が参加し、各チームが同じプールの他の7カ国と対戦した。

Q5:ワールドカップバレー2023で女子日本代表はパリ五輪に出場できた?

A5:2023年の予選大会では3位となり、直接出場権を獲得できなかった。しかし、2024年6月にFIVB世界ランキングによる出場条件を満たし、最終的にパリ五輪出場を決めた。

Q6:2026年もワールドカップバレー2023の試合は開催される?

A6:2023年大会はすでに終了している。2026年に開催される大会ではなく、パリ2024オリンピックの出場国を決めるために実施された過去の予選大会である。

ワールドカップバレー2023の組み合わせは、男女とも3プール・各8カ国という構成だった。

日本代表が所属したPOOL Bでは、女子がブラジルやトルコ、男子がアメリカやスロベニアなどの強豪と対戦した。

大会結果を整理すると、女子は5勝2敗で3位、男子は5勝2敗で2位。男子は2023年の予選で直接パリ五輪出場権を獲得し、女子は2024年の世界ランキングによって出場権を手にした。

この大会を調べる際に押さえておきたい判断基準は3つある。

- 組み合わせを調べるなら男女を分けること。 女子と男子では開催期間も出場国も異なる。
- 五輪出場条件は予選大会だけで判断しないこと。 2024年の世界ランキングによる選考も存在した。
- 世界ランキングには基準日があること。 2023年当時の順位と2026年現在の順位を混同しないこと。

2023年大会は、日本の男女代表がそれぞれ異なる形でパリ五輪への道を切り開いた大会だった。組み合わせ、試合結果、五輪出場条件を一緒に確認することで、大会の本当の意味と日本代表の歩みがより明確になる。

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コンテンツディレクター 土谷 雅人
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