第63回大会の出場チームは、全国の大学リーグと地域代表を合わせた14チーム。日本ラグビーフットボール協会が公表した出場条件では、関東・関西の主要リーグに加え、北海道・東北、東海・北陸・中国・四国、九州にも出場枠が設けられている。
今回の大きな特徴は、前回大会の決勝進出校がともに関東大学対抗戦Aグループだったことだ。明治大学と早稲田大学が所属する同グループには、通常の上位3枠に加えて、4位と5位にも出場権が与えられる。
2026年度の出場枠一覧以下は、日本ラグビーフットボール協会が発表した14チームの出場条件を整理したものだ。
出典:日本ラグビーフットボール協会「第63回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 大会概要及び試合日程について」。
関東大学対抗戦Aグループは5校が出場関東大学対抗戦Aグループは、通常の上位3校に前回決勝進出校の所属グループに対する追加枠が加わる。
そのため、今大会では1位から5位までが大学選手権に進出する。
この制度によって、リーグ優勝を逃した大学にも全国制覇への道が残される。特に、4位・5位争いはシーズン終盤まで目が離せない。
関東大学リーグ戦1部は上位3校関東大学リーグ戦1部からは、1位・2位・3位の3校が出場する。
1位には準々決勝からの出場権が与えられ、2位と3位は3回戦から登場する。
関西大学Aリーグも上位3校関西大学Aリーグからも3校が選ばれる。
1位は準々決勝から、2位と3位は3回戦からの出場となる。京都産業大学、天理大学、同志社大学など、関西の伝統校による順位争いは全国大会の組み合わせにも影響する。
地方代表は地域ごとの決定戦を突破北海道・東北地区は、北海道と東北の上位各2校が北日本大学ラグビー交流戦に進み、その優勝校が全国大会への切符を獲得する。
東海・北陸・中国・四国地区は、東海・北陸地区代表と中国・四国地区代表が最終決定戦を行う。
九州は九州学生ラグビーリーグの優勝校が代表となる。
このように、全国大学ラグビーは単純に全国の勝率上位14校を集める大会ではない。各地域の競技環境と代表決定方式を反映した出場制度が採用されている。
【11月3日最新】全国大学ラグビー2026の出場校と代表決定状況

2026年11月3日時点では、主要リーグの順位争いと地域代表決定戦が並行して進んでいる。
すでに代表校が確定した地域もある一方、全国大会の全14校が確定した段階ではない。
関東大学対抗戦Aグループの最新順位関東大学対抗戦Aグループでは、明治大学、帝京大学、早稲田大学が上位争いを展開している。
11月1日までの公式順位情報では、勝ち点は次のようになっている。
- 明治大学:30点
- 帝京大学:29点
- 早稲田大学:26点
- 慶應義塾大学:19点
上位3校が大学選手権の出場圏を争う一方、4位・5位にも出場枠があるため、慶應義塾大学を含めた順位争いにも注目したい。
関東大学リーグ戦1部の最新順位関東大学リーグ戦1部では、東海大学と東洋大学が先頭を争っている。
11月1日時点の公式順位情報では、東海大学が勝ち点29で1位、東洋大学が25点で2位。続いて流通経済大学、関東学院大学が追う展開だ。
- 1位:東海大学(29点)
- 2位:東洋大学(25点)
- 3位:流通経済大学(19点)
- 4位:関東学院大学(17点)
3位までが全国大会に進めるため、流通経済大学と関東学院大学の順位争いも重要になる。
関西大学Aリーグの最新順位関西大学Aリーグでは、京都産業大学が首位に立ち、天理大学と同志社大学が追いかけている。
11月初旬の公式順位表は次の通り。
- 1位:京都産業大学(19点)
- 2位:天理大学(17点)
- 3位:同志社大学(14点)
- 4位:関西大学(9点)
ただし、各校の消化試合数には違いがある。天理大学と同志社大学は京都産業大学より試合数が少ないため、勝ち点だけで最終順位を決めつけることはできない。
北海道・東北地区代表は八戸学院大学と北海道大学の直接対決へ北海道・東北地区では、各地区の上位2校が北日本大学ラグビーフットボール交流戦に進出した。
東北地区からは八戸学院大学と東北学院大学、北海道地区からは北海道大学と札幌大学が参加している。
11月3日時点の交流戦の順位表では、八戸学院大学と北海道大学がともに2勝0敗、勝ち点11で並んでいる。
11月8日には、八戸学院大学と北海道大学が直接対決する予定だ。
この試合の結果が、全国大学選手権に進む北海道・東北地区代表を左右する。
なお、八戸学院大学は東北地区の大学リーグで8年連続9回目の優勝を果たしており、地域の有力校として存在感を示している。
東海・北陸・中国・四国地区代表は11月8日に決定この地域では、中京大学とIPU・環太平洋大学が代表決定戦に臨む。
中国・四国側は、代表決定戦を経てIPU・環太平洋大学が出場することになった。対戦相手は東海・北陸代表の中京大学だ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年11月8日(日) |
| キックオフ | 11:00 |
| 会場 | 新日本ガス球技メドウ(岐阜) |
| 対戦 | 中京大学対IPU・環太平洋大学 |
| 入場料 | 無料 |
関西ラグビーフットボール協会の発表によると、この試合はYouTubeでライブ配信も予定されている。
九州学生ラグビーリーグは11月15日に優勝校決定九州地区は、九州学生ラグビーリーグAの順位決定戦が全国大会への出場権を左右する。
11月7日には次の準決勝が予定されている。
- 福岡工業大学(A1位)対日本文理大学(A4位)
- 福岡大学(A2位)対九州共立大学(A3位)
決勝は11月15日14時からJAPAN BASE第2グラウンドで開催予定だ。
優勝校が第63回大会の九州代表となり、11月29日の2回戦から登場する。
【全国大学ラグビー組み合わせ】トーナメント表とシード制度を解説
全国大学ラグビーの組み合わせを理解するうえで欠かせないのが、シード制度だ。
第63回大会は14チームによるトーナメント方式。全チームが初戦から戦うわけではなく、所属リーグの順位や前回大会の成績に応じて登場するラウンドが異なる。
準々決勝から出場する4校日本ラグビーフットボール協会が発表した規定では、次の4チームが準々決勝から登場する。
- 関東大学対抗戦Aグループ1位:シードA
- 関東大学対抗戦Aグループ2位:シードB
- 関西大学Aリーグ1位:シードC
- 関東大学リーグ戦1部1位:シードD
リーグ優勝の価値が大きいのは、単に出場権を獲得できるだけでなく、全国大会の序盤戦を戦わずに準々決勝へ進めるからだ。
3回戦から出場する7校3回戦から登場するのは次の7校。
- 関東大学対抗戦Aグループ3位
- 関東大学対抗戦Aグループ4位
- 関東大学対抗戦Aグループ5位
- 関東大学リーグ戦1部2位
- 関東大学リーグ戦1部3位
- 関西大学Aリーグ2位
- 関西大学Aリーグ3位
このうち4校にはシードE~Hが割り当てられる。
準々決勝で同じリーグの大学同士が早期に対戦しないよう、組み合わせが調整される点も特徴だ。
1回戦・2回戦から出場する3校地方代表と九州代表の3校は、序盤のラウンドから全国大会に挑む。
1回戦では北海道・東北地区代表と東海・北陸・中国・四国地区代表が対戦する。
2回戦では1回戦の勝者と九州学生ラグビーリーグ1位校が対戦する。
つまり、地方代表は1回戦から2連勝しなければ3回戦に進めない可能性がある。リーグ上位校と比べて試合数が多くなるため、選手層やコンディション管理も勝ち上がりを左右する。
前回大会の結果が2026年のシードに影響前回の第62回大会では、明治大学が早稲田大学を22-10で破り、7大会ぶり14回目の優勝を達成した。
両校はともに関東大学対抗戦Aグループに所属している。
そのため、第63回大会では、前回優勝校と準優勝校が同じリーグに所属する場合のシード規定が適用される。
シードA・Bだけでなく、シードC・DやE~Hの決定にも前回大会の成績が関係する。単純に各リーグの順位だけでトーナメントが決まるわけではない。
【全国大学ラグビー大会日程】1回戦から決勝までの会場・時間一覧
第63回全国大学ラグビーフットボール選手権大会は、2026年11月22日から2027年1月10日まで開催される。
日本ラグビーフットボール協会が10月22日に公表した日程は以下の通りだ。
2026~2027年の公式日程1回戦
- 開催日:2026年11月22日(日)
- キックオフ:13:00
- 会場:新日本ガス球技メドウ(岐阜県)
2回戦
- 開催日:2026年11月29日(日)
- キックオフ:13:00
- 会場:久留米総合スポーツセンター陸上競技場(福岡県)
3回戦
- 開催日:2026年12月13日(日)
- 第1試合:11:30
- 第2試合:14:00
- 会場:ホンダヒート・グリーンスタジアム(栃木県)、東大阪市花園ラグビー場(大阪府)
準々決勝
- 開催日:2026年12月19日(土)
- 第1試合:11:30
- 第2試合:14:05
- 会場:熊谷ラグビー場(埼玉県)
- 開催日:2026年12月20日(日)
- 第1試合:12:00
- 第2試合:14:30
- 会場:ヤンマースタジアム長居(大阪府)
準決勝
- 開催日:2027年1月2日(土)
- 第1試合:12:22
- 第2試合:14:42
- 会場:MUFGスタジアム(国立競技場・東京都)
- キックオフ:13:16
- 会場:MUFGスタジアム(国立競技場・東京都)
観戦料金については、1回戦と2回戦が無料試合、3回戦以降が有料試合と発表されている。
そのため、大学ラグビーを初めて現地で観戦する人は、地方代表の戦いから気軽に大会の雰囲気を体験できる。
ただし、無料試合であっても会場の入場方法や運営上の注意事項は別途確認しておきたい。
3回戦以降はチケットの購入が必要になるため、試合カードの確定後に日本ラグビーフットボール協会の案内を確認するのが確実だ。
【放送・配信予定と歴代優勝校】大学日本一を争う注目ポイント
全国大学ラグビーは、現地観戦だけでなくテレビやインターネット配信でも楽しめる大会だ。
ただし、2026年11月3日時点では、すべての試合の放送・配信情報が確定しているわけではない。
J SPORTSの配信予定J SPORTSの大学ラグビー公式情報では、第63回大会のオンデマンド配信予定が掲載されている。
確認できる主な配信枠は次の通り。
- 11月22日(日)12:50~15:30:1回戦
- 11月29日(日)12:50~15:30:2回戦
いずれもライブ配信として案内されている。
テレビ放送については、J SPORTSの番組案内では現時点で今月・来月の放送予定が掲載されていない。
また、日本ラグビーフットボール協会も大会発表時点では、放送・配信予定を決定次第発表するとしている。
NHKは大会の後援予定に記載されているが、これだけで決勝の生中継が確定したと判断することはできない。
全国大学ラグビーの歴代優勝校と優勝回数大学選手権の歴史を振り返ると、早稲田大学、明治大学、帝京大学が特に多くの優勝実績を残している。
第62回大会終了時点の主な優勝回数は次の通りだ。
| 大学 | 通算優勝回数 |
|---|---|
| 早稲田大学 | 16回 |
| 明治大学 | 14回 |
| 帝京大学 | 13回 |
| 関東学院大学 | 6回 |
| 同志社大学 | 4回 |
出典:大学選手権の歴代記録集計。第62回大会終了時点。
早稲田大学は通算16回で最多。明治大学は14回で続き、帝京大学は13回の優勝を誇る。
特に帝京大学は2009年度から2017年度まで9連覇を達成した実績があり、大学ラグビーの歴史に残る強さを見せた。
一方、直近の第62回大会では明治大学が優勝。早稲田大学との決勝は22-10で、明治大学が7大会ぶりに大学日本一を取り戻した。
2026年度の優勝争いで注目したい大学
明治大学
前回王者として連覇を目指す存在。関東大学対抗戦Aグループでの順位争いと、前回大会の優勝経験をどう生かすかが焦点となる。
帝京大学
大学選手権で13回の優勝実績を持つ強豪。過去の連覇実績もあり、全国大会での勝負強さが注目される。
早稲田大学
歴代最多16回の優勝を誇る伝統校。前回大会の準優勝から巻き返しを狙う。
京都産業大学
関西大学Aリーグの上位を争う大学。関西勢の代表として全国の強豪にどこまで対抗できるかが見どころだ。
東海大学
関東大学リーグ戦1部で首位を争う大学。リーグ1位を確保して準々決勝から登場できるかに注目したい。
これらの大学は、過去の優勝実績や2026年シーズンのリーグ順位から注目できる存在だ。ただし、最終的な優勝候補の評価には、出場校確定後の対戦相手や選手のコンディションも影響する。
【プロの結論】2026年大会はリーグ順位とシード制度が優勝への鍵
第63回全国大学ラグビーフットボール選手権大会を読み解くうえで、注目すべきなのは単純な大学の知名度や過去の優勝回数ではない。
勝ち上がりを左右する要点は、大きく3つある。
1. リーグ戦の1位には大きなアドバンテージがある関東大学対抗戦Aグループ、関東大学リーグ戦1部、関西大学Aリーグの優勝校には、準々決勝から出場できるシードが与えられる。
1回戦から勝ち上がるチームと比べて、試合数が少なくなることは、選手の疲労管理という観点でも見逃せない。
リーグ戦で1位を確保することは、全国大会での優勝可能性を考えるうえでも大きな意味を持つ。
2. 地方代表の初戦は大会全体の流れを左右する北海道・東北地区と東海・北陸・中国・四国地区の代表は、1回戦で直接対戦する。
その勝者は九州代表との2回戦に進む。
関東・関西の強豪大学が登場する前に、地方代表同士が厳しい勝ち上がりを求められる構造だ。
特に九州代表には、地域リーグを勝ち抜いた実力がある。地方代表同士の戦いを単なる前哨戦として見るのではなく、全国大会の重要な見どころとして捉えたい。
3. 前回大会の実績と今季の実力は分けて考える明治大学は前回王者、早稲田大学は準優勝校だが、過去の実績がそのまま今大会の勝敗を保証するわけではない。
2026年度のリーグ戦では、帝京大学や東海大学、京都産業大学なども上位争いを展開している。
したがって、優勝争いを予想する際には、次の3点を基準にするとよい。
- リーグ順位: 全国大会の出場権だけでなく、シードによる有利な位置を確保できるか。
- 対戦相手: 同じリーグの大学との対戦回避など、トーナメントの組み合わせがどう影響するか。
- 試合内容: リーグ戦の勝敗だけでなく、得点力や失点の少なさ、接戦での対応力があるか。
過去の優勝回数だけで大学の強さを判断したい人には、今季の順位や試合結果も合わせて確認することをおすすめしたい。
【全国大学ラグビー2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:第63回全国大学ラグビー選手権大会はいつ開幕しますか?
A1:2026年11月22日(日)に開幕します。1回戦は13時キックオフ、新日本ガス球技メドウ(岐阜県)で開催予定です。
Q2:全国大学ラグビー2026の出場校は何校ですか?
A2:全14チームです。関東大学対抗戦Aグループ、関東大学リーグ戦1部、関西大学Aリーグ、九州学生ラグビーリーグ、北海道・東北地区、東海・北陸・中国・四国地区から出場します。
Q3:全国大学ラグビーの決勝はいつ、どこで開催されますか?
A3:2027年1月10日(日)13時16分キックオフ予定です。会場は東京都のMUFGスタジアム(国立競技場)です。
Q4:全国大学ラグビー2026は無料で観戦できますか?
A4:1回戦と2回戦は無料試合です。3回戦以降は有料試合となるため、チケット情報の確認が必要です。
Q5:全国大学ラグビー2026はテレビやネットで見られますか?
A5:J SPORTSオンデマンドでは11月22日の1回戦と11月29日の2回戦のライブ配信予定が掲載されています。テレビ放送を含む全試合の放送・配信情報については、追加発表を確認してください。
Q6:全国大学ラグビーで最も優勝回数が多い大学はどこですか?
A6:第62回大会終了時点では早稲田大学が最多の16回です。明治大学が14回、帝京大学が13回で続いています。
Q7:2026年大会の出場校はすべて確定していますか?
A7:11月3日時点では確定していません。北海道・東北地区代表は11月8日の交流戦、東海・北陸・中国・四国地区代表も11月8日の決定戦、九州代表は11月15日の決勝などを経て決まります。主要リーグも最終順位の確定を待つ段階です。
第63回全国大学ラグビーフットボール選手権大会は、2026年11月22日に開幕し、2027年1月10日に国立競技場で決勝を迎える。
出場枠は全国14チーム。関東大学対抗戦Aグループの5枠、関東大学リーグ戦1部と関西大学Aリーグの各3枠、九州と地方代表の計3枠という構成が特徴だ。
今後の注目日程は、11月8日の北海道・東北地区交流戦と東海・北陸・中国・四国地区代表決定戦、11月15日の九州学生ラグビーリーグ決勝となる。
優勝争いでは、前回王者の明治大学、歴代最多優勝の早稲田大学、帝京大学、京都産業大学、東海大学などの動向が注目される。
全国大学ラグビーの最大の見どころは、各地域のリーグ戦で積み上げた成果が、冬の一発勝負のトーナメントでどのような結果につながるかという点にある。
まずは各リーグの最終順位と代表決定戦を確認し、14チームが出そろった段階で組み合わせとシードを追うことが、2026年度の大学日本一争いを楽しむ最善の方法だ。
情報基準日:2026年11月3日。大会日程・出場条件は日本ラグビーフットボール協会の2026年10月22日発表を基準に整理。リーグ順位・地域代表情報は各地区協会の公表情報に基づく。