関東大学ラグビー対抗戦は、関東地区の大学ラグビー公式戦に設けられた独立した大会区分です。2026年度はAグループとBグループに分かれ、それぞれの所属大学が秋季に総当たり形式の試合を行います。
特にAグループには、早稲田大学、明治大学、慶應義塾大学、帝京大学、筑波大学といった全国大学ラグビーでも実績のある大学が所属しています。
一方、関東大学ラグビーリーグ戦は別の大会区分です。こちらは1部から5部までの階層を設け、所属チームが各部の順位を競います。
ここで押さえておきたいのは、対抗戦とリーグ戦は、単に同じ大会の上位・下位を意味する名称ではないという点です。
両者はそれぞれ異なる競技運営の仕組みを持ち、独自の順位決定方法で大会を進めています。
つまり、関東大学ラグビーの全体像を理解するには、次の3点を分けて考える必要があります。
- 対抗戦グループ:A・Bグループで構成される大会区分
- リーグ戦グループ:1部から5部までの階層で構成される大会区分
- 全国大学選手権:対抗戦やリーグ戦など、各地区の代表校が集まる全国大会
この構造を理解すれば、大学ラグビーの順位表や大会結果を見た際にも、異なるグループの順位を混同せずに済みます。
【2026年度の所属チーム】対抗戦A・Bとリーグ戦1部を整理

関東大学ラグビーの所属チームは、年度によって変更されることがあります。
そのため、過去の大会結果に掲載された大学名を、そのまま2026年度の所属チームとして扱うのは適切ではありません。
関東ラグビーフットボール協会が公開している2026年度の大会日程・試合結果を基準に、各グループの構成を整理します。
対抗戦Aグループの所属大学2026年度のAグループは、次の8大学で構成されています。
1. 早稲田大学
2. 明治大学
3. 慶應義塾大学
4. 帝京大学
5. 筑波大学
6. 青山学院大学
7. 立教大学
8. 日本体育大学
Aグループでは8大学による総当たり戦が行われます。
各大学は原則として他の7大学と対戦するため、1チームあたり7試合です。大会全体では28試合が組まれます。
2026年11月1日には、帝京大学が早稲田大学に15対13で勝利し、明治大学は慶應義塾大学に48対26で勝利しました。
シーズン終盤に向けて、伝統校同士の直接対決が順位や全国大学選手権への出場に影響する構図となっています。
対抗戦Bグループの所属大学2026年度のBグループは、次の8大学です。
1. 東京大学
2. 一橋大学
3. 明治学院大学
4. 上智大学
5. 成蹊大学
6. 成城大学
7. 武蔵大学
8. 学習院大学
Bグループも総当たり形式で試合を実施します。
Aグループとは別に順位を決定し、グループ内の競争を通じて翌年度以降の所属区分につなげていきます。
関東大学リーグ戦1部の所属大学一方、2026年度の関東大学リーグ戦1部には、次の8大学が所属しています。
1. 東海大学
2. 東洋大学
3. 流通経済大学
4. 立正大学
5. 日本大学
6. 専修大学
7. 法政大学
8. 関東学院大学
対抗戦Aグループの大学と比較すると、所属大学の顔ぶれが異なることが分かります。
東海大学、東洋大学、流通経済大学などはリーグ戦1部の所属校であり、対抗戦Aグループの順位表に加わるわけではありません。
この区別は、試合結果や全国大学選手権の出場校を調べる際にも欠かせないポイントです。
【運営組織の関係】関東ラグビーフットボール協会と大学連盟は何が違う?
関東大学ラグビーの大会情報を調べると、似た名称の組織が複数登場します。
特に混同されやすいのが、関東ラグビーフットボール協会と関東大学ラグビーフットボール連盟です。
両者は名称が似ていますが、組織の目的や公開している情報を区別して理解する必要があります。
関東ラグビーフットボール協会の役割関東ラグビーフットボール協会は、東日本地域のラグビー競技を統括する地域組織です。
同協会の規約では、東日本地域のラグビー競技に関する中枢機関として、競技の普及や健全な発達を目的に掲げています。
主な事業には次のようなものがあります。
- 競技会の開催および主管
- 競技規則の解説と普及
- レフリーの養成や派遣
- 競技記録の収録と保存
- 選手の保健・安全対策
- ラグビー競技の普及活動
大学ラグビーについても、同協会の公式サイトで対抗戦A・Bグループやリーグ戦1部から5部までの試合日程、結果などが公開されています。
2026年度の大学公式戦情報も同サイトに掲載されており、観戦者が大会全体を確認する際の重要な情報源となっています。
関東大学ラグビーフットボール連盟の役割関東大学ラグビーフットボール連盟は、大学ラグビーに関係する組織です。
同連盟の公開規約では、次のように組織の位置づけを定めています。
本連盟は、関東大学ラグビーフットボール協会の内部機構とする。
また、関東の各都県のラグビー協会に加盟する大学によって組織されることや、ラグビーの普及、技術向上、加盟校の親睦を目的とすることも規定されています。
連盟の公式情報には、リーグ戦の日程・結果、チーム一覧、競技規則などが掲載されています。
特に関東大学リーグ戦の運営や順位決定方法を理解するうえで、重要な組織です。
組織と大会区分の関係を一覧で比較それぞれの役割を整理すると、次のようになります。
| 組織・大会区分 | 主な位置づけ・役割 | 関連する情報 |
|---|---|---|
| 関東ラグビーフットボール協会 | 東日本地域のラグビー競技を統括する地域組織 | 大学公式戦の日程・結果・大会運営 |
| 関東大学ラグビーフットボール連盟 | 大学ラグビーに関する組織 | リーグ戦の規約・競技細則・チーム情報 |
| 対抗戦グループ | 関東大学ラグビーの大会区分 | Aグループ・Bグループ |
| リーグ戦グループ | 連盟のリーグ戦に参加する大学チームの集まり | 1部・2部・3部・4部・5部 |
| 全国大学ラグビーフットボール選手権大会 | 地区・リーグの代表校が出場する全国大会 | 各グループの出場枠と全国順位 |
ここで注意したいのは、関東大学ラグビーフットボール連盟の規約が、内部機構の位置づけについて「関東大学ラグビーフットボール協会」という名称を使用している点です。
この名称は「関東ラグビーフットボール協会」と完全に同じではありません。名称の類似だけで、両組織の規約上の関係を同一視することはできません。
実際の大会情報を確認する場合は、関東ラグビーフットボール協会の大学公式戦ページと、関東大学ラグビーフットボール連盟の規約・競技情報を照らし合わせると、役割を把握しやすくなります。
【対抗戦とリーグ戦の違い】順位決定方式と入替戦を徹底比較
対抗戦とリーグ戦の違いを理解するうえで、最も注目したいのが順位決定方式です。
どちらも大学同士が公式戦で競い合う大会ですが、順位を決める仕組みには明確な違いがあります。
対抗戦は勝敗数を基本とする関東大学対抗戦の順位決定方法では、基本的に勝利数の多い大学が上位となります。
勝利数が同じ場合は、敗戦数の少ない大学を上位とする考え方です。
加えて、2校の勝敗が並んだ場合には、直接対決の結果を確認します。
直接対決が引き分けだった場合などには、次の要素を順番に確認します。
- 総得失点差
- 総得失トライ数差
- 総得点
- 総トライ数
- 抽選
また、3校以上が同じ勝敗数で並んだ場合には、当該校同士の成績やグループ全体の得失点差などを用いて順位を決定します。
特徴的なのは、対抗戦の順位決定規定が、単純にすべての大学を1位から8位まで機械的に並べるためだけのものではないことです。
同率の順位を認める考え方があり、大学選手権や入替戦など、次の大会に進むための順位を確定する必要がある場合に細かな規定が適用されます。
リーグ戦は勝ち点によって順位を決める関東大学ラグビーフットボール連盟の競技細則では、リーグ戦の順位は各部の全試合で獲得した勝ち点の合計によって決定すると定められています。
基本的な勝ち点は次のとおりです。
- 勝利:4点
- 引き分け:2点
- 敗戦:0点
- 不戦勝:5点
- 不戦敗:0点
加えて、ボーナスポイントも設定されています。
- 7点差以内で敗れた場合:勝ち点1を追加
- 3トライ差以上で勝利した場合:勝ち点1を追加
この仕組みでは、試合に敗れた場合でも、接戦を演じれば勝ち点を獲得できます。
また、勝利した場合も、相手とのトライ数の差によって追加点を獲得できるため、最後まで攻撃を続けることが順位争いに影響します。
対抗戦の基本的な勝敗数による順位決定とは異なり、リーグ戦では勝ち点を積み重ねることが重要になります。
A・Bグループと1部・2部には入替戦がある対抗戦A・Bグループとリーグ戦1部・2部には、それぞれ入替戦の仕組みがあります。
2025年度の関東ラグビーフットボール協会の公式案内では、次の組み合わせで入替戦が実施されました。
- 対抗戦Aグループ7位 対 対抗戦Bグループ2位
- 対抗戦Aグループ8位 対 対抗戦Bグループ1位
- リーグ戦1部7位 対 リーグ戦2部2位
- リーグ戦1部8位 対 リーグ戦2部1位
つまり、対抗戦とリーグ戦は別々の大会区分でありながら、それぞれの内部に昇格・降格につながる仕組みを持っています。
ただし、入替戦はリーグの成立条件などにも左右されるため、実施の有無や組み合わせは年度ごとの公式発表を確認する必要があります。
【全国大学選手権との接続】対抗戦とリーグ戦の代表校はどう決まる?
関東大学ラグビーの対抗戦とリーグ戦を理解するうえで、もう一つ欠かせないのが全国大学ラグビーフットボール選手権大会です。
この大会は、関東だけでなく関西、九州、北海道・東北などの代表校が参加する全国規模の大会です。
2026年10月22日に日本ラグビーフットボール協会が発表した第63回大会の概要では、出場チームは合計14チームとされています。
2026年度の出場枠は次の構成です。
- 関東大学対抗戦Aグループ:3枠
- 関東大学リーグ戦1部:3枠
- 関西大学Aリーグ:3枠
- 前回大会優勝チーム所属グループ:1枠
- 前回大会準優勝チーム所属グループ:1枠
- 九州学生ラグビーリーグ:1枠
- 北海道・東北地区代表:1枠
- 東海・北陸・中国・四国地区代表:1枠
今回の大会では、前回大会の優勝校と準優勝校がともに関東大学対抗戦Aグループ所属だったため、同グループから追加の出場枠が設定されています。
その結果、対抗戦Aグループからは合計5校、リーグ戦1部からは3校が出場する構成です。
ここで重要なのは、対抗戦Aグループとリーグ戦1部の順位が、全国大学選手権の出場枠に直結するという点です。
両者は関東地区の大会として並列に位置づけられていますが、全国大会ではそれぞれのグループから代表校を送り出します。
また、全国大学選手権の出場枠は毎年まったく同じとは限りません。前年度の決勝進出校の所属グループなどが、シードや出場枠の構成に影響するためです。
そのため、単に「対抗戦1位が関東最強」「リーグ戦1位が関東2番手」といった順位づけをすることはできません。
両大会は異なる競技区分であり、それぞれの優勝校や上位校が全国の舞台で実力を競い合う関係にあります。
【プロの結論】関東大学ラグビーを正しく理解するための判断基準
関東大学ラグビーの情報を調べる際に、最も避けたいのは、大会名と所属区分を混同することです。
例えば、明治大学と東海大学は、どちらも関東大学ラグビーを代表する強豪校ですが、2026年度の所属区分は異なります。
明治大学は対抗戦Aグループ、東海大学はリーグ戦1部です。
両大学の試合結果を比較することはできますが、通常の対抗戦Aグループの順位表に東海大学が掲載されるわけではありません。
また、リーグ戦グループに所属する大学すべてが1部の大学というわけでもありません。
1部から5部までの階層が存在するため、大学名だけで競技レベルや所属区分を判断するのも避けるべきです。
情報を見極める際には、次の3つを確認してください。
1. 大会区分を確認する
関東大学対抗戦なのか、関東大学リーグ戦なのかを最初に確認します。両者の順位は別々に管理されます。
2. グループ・部を確認する
対抗戦ならA・B、リーグ戦なら1部から5部までのどこに所属しているかを確認します。
3. 年度を確認する
大学の所属区分は入替戦などによって変更される場合があります。過去の所属情報ではなく、対象年度の公式大会情報を基準にします。
この3点を押さえるだけで、大学ラグビーの大会構造や順位争いをかなり正確に把握できます。
関東大学ラグビーの魅力は、伝統校同士の対抗戦だけではありません。各部で昇格を目指すチームの競争や、全国大学選手権で異なる大会区分の代表校が対戦することにもあります。
【関東大学ラグビー対抗戦】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:関東大学ラグビーの対抗戦とリーグ戦は何が違う?
対抗戦はA・Bグループに分かれた大会区分で、リーグ戦は1部から5部までの階層に分かれた大会区分です。順位決定方法も異なり、対抗戦は勝敗数を基本とし、リーグ戦は勝ち点制を採用しています。
Q2:関東大学ラグビー対抗戦Aグループには何校が所属している?
2026年度は8校です。早稲田大学、明治大学、慶應義塾大学、帝京大学、筑波大学、青山学院大学、立教大学、日本体育大学が所属しています。
Q3:関東大学ラグビーリーグ戦グループとは何?
関東大学ラグビーフットボール連盟に関係する大学チームが、リーグ戦を行うための大会区分です。2026年度の公式大会案内では1部から5部までが設けられています。
Q4:関東ラグビーフットボール協会と関東大学ラグビーフットボール連盟は同じ組織?
同じ名称の組織ではありません。関東ラグビーフットボール協会は東日本地域のラグビー競技を統括する地域組織で、関東大学ラグビーフットボール連盟は大学ラグビーに関する組織です。それぞれの公式規約や大会情報を区別して確認することが大切です。
Q5:対抗戦Aグループとリーグ戦1部では、どちらが上?
両者は別々の大会区分であり、同じ順位表で比較する制度ではありません。全国大学選手権では、それぞれの上位校が代表として出場し、全国の舞台で競い合います。
関東大学ラグビー対抗戦は、関東地区の大学ラグビーを構成する主要な大会区分の一つです。
2026年度はA・Bグループに分かれ、関東大学ラグビーリーグ戦は1部から5部までの構成となっています。
関東ラグビーフットボール協会は地域の競技運営や大会情報の公開を担い、関東大学ラグビーフットボール連盟は大学ラグビーの規約やリーグ戦の競技運営に関係しています。
両者の役割を区別し、対抗戦とリーグ戦の順位決定方式、入替戦、全国大学選手権への出場枠を理解することが、関東大学ラグビーを正確に楽しむための基本です。
今後の試合結果を追う際も、大学名だけでなく、所属グループと対象年度を確認することが大切です。
公式資料による確認:関東ラグビーフットボール協会、関東大学ラグビーフットボール連盟、日本ラグビーフットボール協会。