うまい棒の製造拠点は、リスカの本社がある茨城県を中心に展開されています。リスカ公式サイトの「工場紹介」では、4つの工場が紹介されており、そのうち本社工場、石下工場、大子工場にうまい棒の製造ラインがあることを確認できます。
うまい棒を製造する3つの工場1. 本社(つくば)工場
所在地は茨城県常総市鴻野山1313です。リスカの本社機能を持つ工場で、うまい棒のほか、チョコシューやコーンポタージュなどを生産しています。
公式情報では、製造3課がたこ焼味・やきとり味のうまい棒を担当し、製造4課ではうまい棒各種を製造すると紹介されています。
2. 石下工場
所在地は茨城県常総市鴻野山1747-2です。チョコレート関連商品を幅広く製造する工場ですが、製造4課ではうまい棒も生産しています。
ハートチップルや納豆チップル、うまい輪など、リスカを代表する複数の商品も扱っています。
3. 大子工場
所在地は茨城県久慈郡大子町矢田331-1です。うまい棒の歴史を語るうえで、特に重要な工場です。
リスカの公式工場紹介では、大子工場を最も古くからうまい棒を生産している工場と説明しています。1979年にうまい棒の製造を開始した場所でもあり、茨城県大子町はうまい棒発祥の地として知られています。
4. 水戸工場
所在地は茨城県常陸大宮市工業団地24です。チョコ棒などの製造に加え、リスカの工場で唯一ゼリーを生産できる拠点として紹介されています。公式の工場紹介では、うまい棒の製造課は掲載されていません。
このように、リスカの4工場がすべてうまい棒を製造しているわけではありません。商品ごとに生産拠点が分かれている点も、菓子メーカーの製造体制を理解するうえで見逃せないポイントです。
【製造の仕組みを解説】うまい棒はどのような工程で作られる?

うまい棒の特徴といえば、軽くてサクサクした食感と、独特の中空に近い棒状の形です。この形を実現するために活躍するのが、コーンパフを成形する押出成形技術です。
うまい棒の基本的な製造工程2019年に公開されたパソナキャリアのやおきん担当者インタビューでは、うまい棒の開発当時、エクストルーダーと呼ばれるパフ製造機が普及し始めていたことが紹介されています。
この機械は、コーン原料に熱と圧力を加え、成形用の型から押し出すことでスナックの形を作るものです。長い棒状に成形するには、押し出された生地を適切に引き伸ばし、均一な長さにカットする技術が必要でした。
リスカの製造技術とやおきんの商品企画が協力して、現在の形状が生まれた背景があります。
製造工程を整理すると、次のようになります。
原料の準備・生地作り
コーンを主体とする原料を加工し、成形できる状態に整える。
押出成形
熱と圧力を利用して、コーン生地を長い棒状に押し出す。
カット・加熱加工
形状と長さを整え、加熱によってスナック特有の食感を作る。
味付け
フレーバーに応じたタレやパウダーで味を付ける。
検品・個包装
割れや欠けなどを確認し、1本ずつ包装する。
梱包・出荷
商品を箱詰めし、流通を通じて全国の販売店へ届ける。
この工程は公開されている製造技術の説明やリスカの採用関連資料を基に整理したものです。すべての味や製品について、同一の温度・時間・機械設定で製造されるという意味ではありません。
味付けの技術もリスカの強みうまい棒の魅力は、単にコーンを棒状に加工したことだけではありません。めんたい味、チーズ味、たこ焼味、コーンポタージュ味など、それぞれ異なる風味を実現する味付けも大切な要素です。
リスカの公式工場紹介によると、味付けに使用するタレやパウダーも自社で開発しています。原料を加工するだけでなく、商品の味を構成する技術も製造メーカー側に蓄積されているわけです。
一方、やおきん側も新しい味の提案や商品企画に携わっています。味のアイデアを販売元が提示し、製造元が技術面から実現可能性を検討するという共同開発の関係が、長年の商品展開を支えてきました。
【やおきんとリスカの関係】親会社・子会社なのか、それとも協力会社なのか?
検索する人が特に気になるのが、やおきんとリスカの資本関係です。2社が長年うまい棒に携わっていることから、同じグループ企業なのではないかと考える人もいるでしょう。
しかし、公開されている会社概要から確認できるのは、両社が別々の法人として事業を行い、うまい棒について企画・販売と製造を分担しているという関係です。公式会社概要には、両社の間に親会社・子会社の関係があるという説明は掲載されていません。
両社の関係を整理すると- やおきん: 商品の企画、ブランド展開、販売、流通などを担当。
- リスカ: 商品の製造、加工、味付け、包装などを担当。
- 共通点: うまい棒という商品を長期的に育ててきた協力関係。
2019年のパソナキャリアによるやおきん担当者へのインタビューでは、うまい棒の開発時にリスカと一緒に試行錯誤したことが紹介されています。
特に、長い棒状のコーンパフを均一に成形する技術は、商品の成立に欠かせない要素でした。販売側のアイデアだけでも、製造側の技術だけでも、現在のうまい棒は生まれなかったという背景があります。
また、味の開発でも、やおきんとリスカが互いに提案しながら話し合いを重ねてきたことが、食品業界のインタビュー記事で紹介されています。
うまい棒の会社が2社に分かれているメリットこの仕組みには、企業ごとに得意分野を集中させられるメリットがあります。
やおきんは、多様な菓子の企画や販売、販路開拓、消費者への情報発信に力を注げます。リスカは、食品製造設備や技術、品質管理、生産効率の改善に集中できます。
特に駄菓子は、価格を抑えながら品質を維持し、さまざまな味を展開する必要があります。商品企画と製造技術を分担することで、専門性を生かした商品開発が可能になります。
なお、やおきんの公式会社情報にはリスカの子会社という記載はなく、リスカの公式会社情報に掲載された関連会社にもやおきんの名前はありません。公開情報だけから両社の株式保有や資本系列を断定することはできません。
【プロの結論】うまい棒の会社を知るならブランドと製造現場を分けて考える
うまい棒の企業構造を調べると、商品を世に送り出す会社と、実際に商品を作る会社が必ずしも同じではないことが分かります。
この違いを理解すると、うまい棒に関するニュースや商品情報も読み解きやすくなります。
会社の役割を間違えないための判断基準例えば、うまい棒の新商品やキャンペーン、ブランド展開、販売価格に関する情報を調べるなら、まずやおきんの公式発表を見るのが適切です。
一方、製造工場の所在地や生産設備、製造技術、リスカの事業内容を知りたい場合は、リスカの公式企業情報や工場紹介が有力な情報源になります。
また、食品のパッケージに記載されている「販売元」と「製造元」は、それぞれ異なる意味を持っています。商品を企画・販売する会社と、実際に食品を製造する会社を区別して確認することが大切です。
1979年から続くロングセラーを支えるものうまい棒が長く親しまれてきた理由は、手頃な価格や多彩な味だけではありません。長い棒状のコーンパフを安定して作る製造技術、味の開発、個包装による扱いやすさ、全国へ届ける販売網など、複数の要素が組み合わさっています。
1979年の誕生から2026年まで、商品の歴史は47年に及びます。その間、やおきんは商品ブランドを育て、リスカは製造現場から商品を支えてきました。
うまい棒を単なる駄菓子として見るのではなく、企画会社と製造メーカーが専門性を持ち寄って育てた商品として見ると、そのロングセラーの背景がより鮮明になります。
【うまい棒の会社】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:うまい棒を作っている会社はどこですか?
A1:うまい棒の製造元はリスカ株式会社です。茨城県にある本社工場、石下工場、大子工場などで製造されています。販売元は株式会社やおきんです。
Q2:うまい棒の会社名はやおきんですか?
A2:商品ブランドの企画・販売を担当する会社は株式会社やおきんです。ただし、実際に製造しているのはリスカ株式会社です。「うまい棒の会社」という表現は、販売元を指すのか製造元を指すのかによって答えが変わります。
Q3:うまい棒はいつから製造されていますか?
A3:1979年です。やおきんの公式ヒストリーでは同年に最初のうまい棒が誕生したと紹介され、リスカの公式沿革でも大子工場でうまい棒の製造を開始したと記録されています。
Q4:やおきんとリスカは同じ会社ですか?
A4:いいえ、会社名も本社所在地も異なる別法人です。うまい棒では、やおきんが企画・販売、リスカが製造を担当しています。
Q5:うまい棒は茨城県のどこで作られていますか?
A5:リスカの公式工場紹介では、常総市の本社工場と石下工場、久慈郡大子町の大子工場にうまい棒の製造部門が掲載されています。特に大子工場は、最も古くからうまい棒を生産している工場です。
うまい棒の会社を調べたときに、やおきんとリスカという2つの名前が出てくる理由は、販売と製造をそれぞれ別の企業が担っているためです。
株式会社やおきんは販売元、リスカ株式会社は製造元。これが、うまい棒の企業関係を理解するための最も要点です。
やおきんは1960年創業の菓子企画・販売会社で、2025年12月現在の公式掲載年商は233億円。リスカは1971年創業の菓子メーカーで、1979年には大子工場でうまい棒の製造を始めています。
2026年現在も、両社はそれぞれの専門分野を担っています。うまい棒のブランドを育てる販売側と、商品を実際に作り上げる製造側。この2つの力が組み合わさって、世代を超えて親しまれる駄菓子が生まれています。
次にうまい棒を手に取ったときは、パッケージに記載された販売元と製造元にも注目してみてください。おなじみの1本の裏側には、1979年から続く2社のものづくりの歴史があります。