2019年7月10日、「週刊文春」は、当時「東大王」に出演していた水上颯氏と、交際していた女性との間に起きた妊娠・中絶をめぐる問題を報じた。
記事で取り上げられたのは、当時20代だった女性の証言だ。
女性側の説明によると、水上氏とは長期間交際しており、2019年春に妊娠の可能性が浮上。そのことを伝えた後、水上氏の態度が変わり、最終的に女性は一人で中絶手術を受けることを決めたという。
ライブドアニュースも同日、この週刊文春の報道を紹介。女性側が2019年5月に中絶手術を受けたと証言していたことを伝えている。
女性側が主張した交際と妊娠の経緯女性側の主張で特に注目されたのは、妊娠の可能性を伝えた後の対応だった。
報道によれば、女性は水上氏に生理が来ていないことを伝え、今後について話し合いたいと考えていた。
しかし、女性の証言では、水上氏は以前とは異なる態度を示し、女性は精神的な負担を抱えながら一人で中絶を決断したとされる。
この証言が大きな反響を呼んだ背景には、水上氏がテレビ番組で築いていた人物像がある。
当時の水上氏は、東京大学医学部に在籍する優秀な学生であり、冷静な判断力と圧倒的なクイズの実力を持つ人物として知られていた。
その公的なイメージと、女性側が語った交際中の対応との間に大きなギャップがあるとして、報道が注目を集めた。
ただし、女性側の証言は報道された当事者の説明であり、すべての出来事が第三者によって確定されたわけではない。
【証言と反論】水上颯の所属事務所は何と回答したのか?

今回の報道を理解するうえで重要なのが、水上氏本人の説明と、当時の所属事務所による回答だ。
女性側の主張だけでなく、水上氏側も交際期間や別れ方、妊娠をめぐる認識について説明している。
水上颯本人は交際を認めていた週刊文春の取材に対し、水上氏は女性との交際そのものを認めた。
一方、女性から生理が来ていないことを相談されたとされる2019年4月27日の状況については、異なる説明をしている。
水上氏の説明では、その日に女性から生理の状況について相談された認識はなく、自分から確認した際には、女性からその話を聞かないでほしいと言われたため、生理は来たものと思っていたという。
つまり、妊娠の可能性をいつ、どのような形で認識していたかについて、女性側と水上氏側の説明には相違があった。
所属事務所ワタナベエンターテインメントの回答当時の所属事務所として報じられたワタナベエンターテインメントは、週刊文春の質問状に対し、書面で回答した。
回答の中心となったのは、交際期間と別れ方についての説明だった。
事務所側は、水上氏と女性が交際していた期間を2018年初頭から2019年4月までと説明。
また、2019年4月末に本人同士で真摯に話し合い、別れることになったとしている。
加えて、週刊文春の質問状には事実無根の記述が含まれているとし、十分な取材を行わないまま記事を作成・掲載しようとしていることに遺憾の意を示した。
この回答は、交際自体を否定するものではない。交際を認めたうえで、報道された内容の一部を否定するものだった。
女性側は事務所の説明に反論事務所の回答を受けた女性側も、週刊文春の追加取材に応じている。
女性は、自分が話した内容は事実であると主張。交際期間についても、水上氏側の説明とは異なり、3年以上付き合っていたと説明した。
また、別れ方についても、事務所側が説明したような4月末の話し合いではなく、6月15日に電話で別れを告げられたという認識を示している。
ここで重要なのは、双方の説明が次の2点で食い違っていたことだ。
- 交際期間: 事務所側は2018年初頭から2019年4月まで、女性側は3年以上と説明。
- 別れた時期・方法: 事務所側は4月末の話し合い、女性側は6月15日の電話での別れと説明。
したがって、この問題は単純に「事務所が交際を否定した」という内容ではない。交際は認められた一方で、交際の実態や妊娠をめぐる対応について双方の認識が一致していなかったのである。
報道だけを見ると、水上氏の活動がすべて中絶問題によって変化したように受け取られることもある。
しかし、実際の経歴を追うと、医学の道へ進むことは報道以前から本人が予定していたキャリアだった。
主な出来事を時系列で整理する。
| 時期 | 出来事 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 2016年 | QuizKnock加入 | ライターとして活動を開始 |
| 2017年 | 東大王出演 | 東大王チームで活躍 |
| 2019年6月 | 河野玄斗氏の中絶報道 | 週刊文春が妊娠・中絶問題を報道 |
| 2019年7月10日 | 水上氏の中絶報道 | 女性側の証言と事務所側の回答が注目される |
| 2019年10月 | 東大王卒業を発表 | 2020年3月の卒業を発表 |
| 2020年3月 | 東大王卒業 | 医学の道へ進むため番組を離れる |
| 2023年3月 | 東大王に一夜限りで出演 | 鶴崎修功氏の卒業に関連して復帰 |
| 2024年10月 | QJWebインタビュー | 精神科医としての仕事やクイズ活動について語る |
| 2026年4月 | 東大精神医学教室の教員一覧 | 助教として掲載 |
| 2026年11月 | 東京大学公式プロフィール | 精神神経科所属の助教として掲載 |
水上氏は2019年10月2日放送の「東大王SP」で、2020年3月いっぱいで番組を卒業することを発表している。
WEBザテレビジョンの2020年1月8日付インタビューでは、卒業は番組に出演し始めた当初から決めていたことだと本人が説明していた。
医学部を卒業して研修医になるため、テレビ出演を終えるという進路上の理由だった。
つまり、2019年7月の中絶報道から約3か月後に卒業が発表されたものの、卒業そのものは以前から計画されていた。
両者を直接結び付ける根拠はない。
【2026年最新】水上颯は現在何をしている?東大病院の助教として活動
検索ユーザーが気にしているもう一つの疑問が、水上氏の現在だ。
テレビ出演が減ったことで、引退したのか、医師になったのか、QuizKnockとの関係は続いているのかといった疑問が生まれている。
2026年11月現在、確認できる最も重要な情報は東京大学の公式プロフィールにある。
東京大学公式プロフィールに「助教」と掲載東京大学の公式人物紹介ページでは、水上颯氏について次のように掲載されている。
| 項目 | 公式プロフィールの内容 |
|---|---|
| 氏名 | 水上颯 |
| 英語表記 | MIZUKAMI So |
| 職名 | 助教 |
| 所属 | 東京大学医学部附属病院 |
| 部門 | 精神神経科診療部門・精神神経科 |
加えて、東京大学医学部精神医学教室の公式サイトでは、2026年4月12日現在の教室員一覧にも水上颯氏の名前が助教として掲載されている。
したがって、2026年現在の職務については、単なるネット上の噂ではなく、大学の公式情報で確認できる。
精神科医を目指した理由は?水上氏が精神科の道に進んだ背景については、2023年12月の週刊女性PRIMEの記事と、2024年10月のQJWebインタビューが参考になる。
週刊女性PRIMEによると、水上氏は医師国家試験に合格した後、都内の病院で精神科医として勤務していた。
また、当時の病院の広報誌では、発達障害への関心から精神科を志望した趣旨を語っていたと紹介されている。
2024年10月23日のQJWebインタビューでは、本人が現在の仕事についてさらに詳しく説明している。
将来的には発達障害の研究など、児童精神医学の道に進みたいと考え、臨床現場で経験を積んでいるという。
テレビでクイズに答えていた人物から、精神科医として患者と向き合う人物へとキャリアの軸が移っている。
QuizKnockとの関係は現在も続いている?水上氏は2016年にQuizKnockへ加入し、記事執筆などを担当していた。
2024年のQJWebインタビューでは、QuizKnockのメンバーとの交流が続いていることも明らかになっている。
具体的には、鶴崎修功氏とのクイズ大会「Megalomania Tokyo」や、河村拓哉氏、山上大喜氏らと開催した「Triangle」などが紹介された。
本人もクイズは現在も一番の趣味だと話しており、知り合いが主催する大会にも参加しているという。
ただし、これは以前と同じようにQuizKnockのレギュラーメンバーとして動画出演を続けているという意味ではない。
現在は医師としての仕事を中心にしながら、クイズの活動や旧メンバーとの交流を楽しんでいる姿がうかがえる。
【河野玄斗との違い】同じ東大医学部の中絶報道でも何が違った?
2019年の中絶報道を振り返る際、比較対象として名前が挙がるのが河野玄斗氏だ。
河野氏も当時、東京大学医学部に在籍し、「頭脳王」などで知られていた人物だった。
両者の報道が約1か月の間隔で続いたことから、当時のメディアでは東大生タレントをめぐる女性問題として取り上げられた。
2人の報道内容と対応の違い| 比較項目 | 水上颯 | 河野玄斗 |
|---|---|---|
| 報道時期 | 2019年7月 | 2019年6月 |
| 当時の活動 | 東大王・QuizKnock | 頭脳王など |
| 相手女性 | 元交際相手の女性 | タレント活動経験のある女性 |
| 報道の中心 | 交際期間、妊娠の認識、別れ方、中絶をめぐる証言 | 妊娠・中絶をめぐる経緯と双方の対応 |
| 本人側の説明 | 交際を認め、妊娠の認識について女性側と異なる説明 | 妊娠・中絶の経緯について取材に回答し、女性を傷つけたことへの反省を表明 |
| 事務所・本人の対応 | 所属事務所が書面で一部記述を否定 | 本人が取材に対して説明 |
河野氏については、2019年6月13日発売の「週刊文春」で女性との妊娠・中絶問題が報じられた。
同氏は取材に対して自らの説明を行い、女性を傷つけたことについて反省の意を示したと報じられている。
一方、水上氏の場合は、交際を認めながらも、事務所が交際期間や別れ方について説明し、記事の一部を事実無根と主張した点が特徴的だった。
2人を同じ事案として扱えない理由両者には、東大医学部の学生であり、クイズ番組で知名度を得ていたという共通点がある。
しかし、交際の経緯や女性側の説明、本人側の回答内容はそれぞれ異なる。
河野氏が取材で反省を表明したことと、水上氏側が一部記述を否定したことも、対応を比較する際の違いとなる。
共通するキーワードだけで2人の問題を同一視するのではなく、それぞれの報道内容と当事者の説明を分けて理解することが大切だ。
【評判と世間の反応】水上颯の報道はどのように受け止められた?
2019年当時、水上氏はクイズ番組で高い知名度を持っていた。
そのため、女性問題の報道は単なる芸能ニュースにとどまらず、将来医師を目指す人物の行動や倫理観をめぐる議論にも発展した。
報道直後に注目された3つの論点1. 女性側の証言と事務所回答の食い違い
特に注目されたのは、交際期間と別れ方に関する説明の相違だった。
交際そのものは認められていたものの、女性側と事務所側では関係の終わり方について認識が異なっていた。
2. 医師を目指す人物としての倫理観
当時の芸能ニュースでは、医師になる予定だった水上氏の女性への対応をめぐり、医療従事者としての倫理観を問う批判的な意見も紹介された。
これは、医学的な知識や学歴と、対人関係における誠実さは別の問題であるという議論につながった。
3. テレビで築いたイメージと私生活報道の落差
「東大王」での水上氏は、知的で冷静なクイズプレイヤーという印象を持たれていた。
そうしたイメージと週刊誌報道の内容が衝突したことで、視聴者の関心が高まったと考えられる。
ただし、当時のネットニュースで紹介された批判的なコメントだけをもって、世間全体の評価を断定することはできない。
2026年現在の評価を考えるうえで重要なこと現在の水上氏については、テレビ出演の多さよりも、医師としてのキャリアが公的な情報で確認できることが大きな変化だ。
2024年のインタビューでは、自身の仕事や将来の研究分野について本人が語っている。
一方、2019年の報道に関する新たな説明や、双方の認識の違いを解消する公表情報は、今回確認した資料からは把握できない。
過去の報道と現在の職務を混同せず、それぞれを独立した情報として捉える必要がある。
【よくある質問】東大王の中絶報道に関するFAQ
Q1:東大王の中絶報道の対象となった人物は誰ですか?
水上颯氏です。2019年7月10日、週刊文春が当時の交際女性との妊娠・中絶をめぐる問題を報じました。
Q2:水上颯の中絶報道は本当だったのでしょうか?
女性側は妊娠後に2019年5月に中絶手術を受けたと証言しています。一方、水上氏側は交際を認めながら、妊娠の認識や別れ方などについて異なる説明をしました。事務所も報道の一部を事実無根と主張しています。
Q3:水上颯の所属事務所は何とコメントしましたか?
当時の所属事務所は、2018年初頭から2019年4月まで交際していたと説明し、4月末に本人同士で話し合って別れたと回答しました。また、質問状の一部記述について事実無根と反論しました。
Q4:水上颯は2020年に東大王を卒業したのですか?
はい。2019年10月2日に卒業を発表し、2020年3月いっぱいで東大王チームを卒業しました。医学部卒業後に研修医となるためという進路上の理由を説明しています。
Q5:水上颯は2026年現在、何をしていますか?
東京大学の公式プロフィールでは、医学部附属病院の精神神経科に所属する助教として掲載されています。精神科医としての活動を続けていることも、2024年の本人インタビューで確認できます。
Q6:水上颯は現在もQuizKnockに関係していますか?
2024年のインタビューでは、QuizKnockのメンバーとのクイズ大会の共同開催や交流が紹介されています。現在もクイズを趣味として続けていますが、以前と同じレギュラー出演活動とは異なります。
Q7:河野玄斗の中絶報道と水上颯の報道は同じ内容ですか?
同じではありません。河野氏は2019年6月、水上氏は同年7月にそれぞれ別の女性との問題を報じられました。女性側の証言や本人側の回答内容も異なります。
【プロの結論】水上颯の中絶報道から現在までをどう理解すべきか
水上颯氏をめぐる2019年の中絶報道で、最も重要なのは、女性側の証言と所属事務所の回答を混同しないことだ。
確認できる事実を整理すると、次のようになる。
- 水上氏と女性が交際していたことは、本人側も認めている。
- 女性側は妊娠と中絶手術について証言した。
- 事務所側は交際期間と別れ方を説明し、報道の一部を否定した。
- 双方の説明には交際期間や別れ方などについて相違があった。
- 2026年現在、水上氏は東京大学医学部附属病院の精神神経科に所属する助教として公式に掲載されている。
この5点を押さえると、報道の内容とその後のキャリアを整理しやすい。
また、2020年の東大王卒業は、本人が以前から予定していた医学の道への進路変更と結び付いている。2019年の報道を卒業の直接的な原因とする根拠はない。
2024年のインタビューでは、精神科医として働く現在や、将来的に児童精神医学の研究に進みたいという希望も明らかになった。
過去の女性問題に対する評価と、現在の医師としての職務に対する評価は、別々の視点から考えるべきだろう。
水上氏の現在を知るうえで最も信頼できる資料は、東京大学の公式プロフィールと精神医学教室の教員一覧である。
2019年の報道だけで現在を判断するのではなく、その後の本人の発言や公的な職務情報まで確認することが、今回の話題を正確に理解するための判断基準となる。
主な参考資料
- 週刊文春(2019年7月の水上颯氏に関する報道)
- ライブドアニュース(2019年7月10日)
- WEBザテレビジョン(2020年1月8日)
- 週刊女性PRIME(2023年12月20日)
- QJWeb(2024年10月23日)
- 東京大学公式プロフィール「水上颯」
- 東京大学医学部精神医学教室「教室員一覧」(2026年4月12日現在)