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スキージャンプ混合団体2026、日本初の銅メダル!1034.0点の内訳と北京からの雪辱を徹底解説

桂木 洋 桂木 洋 • 更新: • 公開: • 読了約 18 分
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2026年2月10日(日本時間11日)、ミラノ・コルティナ冬季五輪のスキージャンプ混合団体で、日本代表が1034.0点を獲得し、銅メダルに輝いた。丸山希、小林陵侑、高梨沙羅、二階堂蓮の4選手が力を合わせ、同種目で日本初となるオリンピックの表彰台入りを果たした。金メダルは1069.2点のスロベニア、銀メダルは1038.3点のノルウェーだった。

今回の結果には、単なるメダル獲得以上の意味がある。2022年北京五輪では、高梨沙羅のスーツ規定違反による失格が響き、日本は4位に終わった。それから4年。再び混合団体の舞台に立った高梨を含む4人が、わずか1.2点差という接戦を制して銅メダルを手にした。競技ルール、1034.0点の詳細、選手それぞれの貢献、北京大会からの変化を整理する。

【競技ルール】スキージャンプ混合団体は男女各2人で争うチーム戦

スキージャンプ混合団体

スキージャンプ混合団体は、男女の選手が同じチームを組み、それぞれのジャンプの得点を積み重ねて順位を競う種目だ。

2022年北京五輪で初めてオリンピック正式種目として採用され、2026年ミラノ・コルティナ五輪でも実施された。

男女各2人、合計4人で構成する

1チームは女子2人、男子2人の合計4人。競技順は次のとおりだ。

1. 女子選手1人目
2. 男子選手1人目
3. 女子選手2人目
4. 男子選手2人目

この4人の順番で1本ずつジャンプを行い、1回目の競技を終える。

その後、上位8チームが2回目に進出。再び同じ4人がジャンプし、合計8本の得点で最終順位を決定する。

2026年大会では12チームが参加した。つまり、最初の4本で上位8チームに入らなければ、メダルを争う最終ラウンドには進めない。

ジャンプの得点は飛距離だけでは決まらない

スキージャンプの採点は、主に次の4要素で構成される。

- 飛距離点: K点を基準に、飛んだ距離に応じて加点・減点する。
- 飛型点: 空中姿勢、着地、着地後の動作などを審判が評価する。
- ゲート補正点: スタート位置の高さの違いによる条件差を補正する。
- 風補正点: 向かい風や追い風など、風の条件による有利・不利を調整する。

ミラノ・コルティナ大会の混合団体はノーマルヒルで実施され、K点は98メートルだった。ノーマルヒルではK点から1メートル伸びるごとに2.0点が加算される。

飛距離が同じでも、着地の美しさや風の条件によって最終得点は変わる。したがって、単純に最も遠くまで飛んだチームが優勝するわけではない。

この採点方式は国際スキー・スノーボード連盟(FIS)の競技規則と2026年大会公式リザルトブックにも記載されている。

【2026年大会の結果】日本は1034.0点で初の銅メダルを獲得

2026年2月10日、イタリアのプレダッツォ・ジャンプ競技場で行われた混合団体決勝。

日本は1回目を517.2点で終え、2位につけた。2回目も4選手が安定したジャンプを続け、合計1034.0点で3位を確保した。

特に注目されたのは、表彰台を争ったドイツとの接戦だ。

スキージャンプ混合団体の最終順位

2026年大会の公式結果は以下のとおり。

順位 国・地域 得点
1位 スロベニア 1069.2点
2位 ノルウェー 1038.3点
3位 日本 1034.0点
4位 ドイツ 1032.8点
5位 オーストリア 1027.8点
6位 フィンランド 938.0点
7位 アメリカ 932.9点
8位 中国 924.1点
9位 フランス 457.9点
10位 イタリア 451.5点
11位 ポーランド 447.4点
12位 ルーマニア 393.1点

※9位以下は1回目終了時点で敗退したため、得点は1回目の合計。

出典:FIS公式競技結果、ミラノ・コルティナ2026公式リザルトブック。

日本と4位ドイツの差は、わずか1.2点。ノーマルヒルの距離点に換算すれば約60センチに相当する差だった。

一方、銀メダルのノルウェーとは4.3点差。日本があと一歩で銀メダルに届く位置にいたことも分かる。

金メダルのスロベニアは1069.2点で連覇

優勝したスロベニアは、ニカ・ヴォダン、アンジェ・ラニセク、ニカ・プレブツ、ドメン・プレブツの4人で臨んだ。

最終得点は1069.2点。日本との差は35.2点だった。

北京五輪でも金メダルを獲得したスロベニアは、今回もチーム全体の高い競技力を示し、混合団体のオリンピック連覇を達成した。

ノルウェーも1038.3点と高得点を記録。日本はこの2か国に続く3位で、欧州の強豪国が上位を占めるなか、堂々の表彰台入りを果たした。

【日本代表メンバー一覧】丸山希・小林陵侑・高梨沙羅・二階堂蓮の得点内訳

日本代表は、男女それぞれの実績と安定感を備えた4選手で構成された。

注目すべきなのは、個々の選手が異なる役割を担いながら、合計1034.0点を作り上げたことだ。

日本代表4人のジャンプ成績
選手 順番・性別 1回目 2回目 個人合計
丸山希 1番手・女子 118.9点 122.8点 241.7点
小林陵侑 2番手・男子 133.3点 134.3点 267.6点
高梨沙羅 3番手・女子 123.4点 125.6点 249.0点
二階堂蓮 4番手・男子 141.6点 134.1点 275.7点
日本合計 4人 517.2点 516.8点 1034.0点

出典:FIS公式競技結果。各選手の個人合計は各ラウンドの得点を合算したもの。

1番手・丸山希:チームの流れを作った女子のエース

丸山希は日本のトップバッターとして登場した。

1回目は97.0メートル、118.9点。2回目は97.5メートル、122.8点を記録した。

個人ノーマルヒルでも銅メダルを獲得していた丸山は、混合団体でも安定したパフォーマンスを披露。最初のジャンプでチームに勢いを与え、2回目も得点を伸ばした。

合計241.7点という成績は、チームの基礎を作る重要な働きだった。

2番手・小林陵侑:経験を生かした安定感

男子の1番手を担ったのは小林陵侑。

北京五輪の個人種目で金メダルを獲得した実績を持つ選手であり、大舞台での経験は日本チームにとって大きな強みだった。

1回目は100.5メートル、133.3点。2回目は98.5メートル、134.3点だった。

2回目は飛距離こそ短くなったものの、採点上の総得点は1回目を上回った。

2本合計267.6点という数字からも、チームの得点を支える重要な役割を果たしたことが分かる。

3番手・高梨沙羅:北京五輪からの再挑戦

今回の日本代表で、特に大きな注目を集めたのが高梨沙羅だった。

2022年北京五輪の混合団体では、スーツ規定違反によって1回目のジャンプが失格となり、悔しい経験をした選手だ。

しかし2026年大会では、1回目96.5メートルで123.4点、2回目97.0メートルで125.6点を獲得。

合計249.0点を記録し、2本とも得点を残した。

4年前の出来事を知るファンにとって、今回の安定したジャンプと銅メダル獲得は特別な意味を持つ結果となった。

4番手・二階堂蓮:アンカーとして銅メダルを守る

日本の最後を任されたのは二階堂蓮。

1回目に103.0メートル、141.6点というチーム最高のジャンプを記録した。

この得点は日本の4選手の1回目のジャンプのなかで最も高く、1回目終了時点で日本が2位につける大きな原動力になった。

2回目は101.0メートル、134.1点。

先に競技を終えたドイツなどとの厳しい争いのなか、最後まで大きく崩れることなく銅メダル圏内を維持した。

4選手の合計得点で最も高かったのも二階堂の275.7点だった。

【北京五輪2022からの雪辱】高梨沙羅のスーツ規定違反と4年越しのメダル

2026年大会の銅メダルを語るうえで、2022年北京五輪の出来事は避けて通れない。

北京五輪で初めて採用されたスキージャンプ混合団体は、日本にとってメダル獲得の期待がかかる種目だった。

しかし、競技中に予想外の事態が発生した。

2022年北京五輪で起きた高梨沙羅の失格

2022年2月7日、北京五輪の混合団体決勝。

日本代表は高梨沙羅、佐藤幸椰、伊藤有希、小林陵侑の4人だった。

1番手の高梨は103メートルのジャンプを成功させたものの、その後の検査でスーツの規定違反が判明。1回目の記録が無効となった。

当時の報道によれば、違反は太もも部分のスーツ寸法に関するものだった。コーチは、太ももの寸法が基準を超えていたことや、スタッフによる確認の問題について説明している。

FISの公式競技結果にも、高梨のスーツ違反による失格が記録されている。

加えて、この大会では高梨だけでなく、ノルウェーやドイツ、オーストリアの選手にもスーツ規定違反による失格が発生した。

つまり、個人のジャンプ能力とは別に、用具管理と検査への対応がチームの順位を大きく左右する出来事だった。

日本は最終的に836.3点で4位。メダルには届かなかった。

2026年大会で4位から3位へ

北京五輪から4年後、日本は再び混合団体に挑んだ。

今回のメンバーには高梨が残り、丸山、小林、二階堂とともに銅メダルを目指した。

2026年大会では高梨が2本とも有効なジャンプを記録し、合計249.0点を獲得。チームの1034.0点に貢献した。

北京大会で失格となった選手が、4年後には再び同じ種目でメダルを獲得したという経緯は、今回の結果を印象深いものにしている。

ただし、今回の銅メダルは高梨だけの成果ではない。

丸山の安定したスタート、小林の経験、二階堂の力強いジャンプ、そして4人全員が2本ずつ得点を積み重ねたことが、表彰台につながった。

【勝敗を分けた要素】日本が銅メダルを獲得できた3つの理由

今回の混合団体は、上位4チームの得点が非常に接近していた。

日本が銅メダルを獲得できた理由を、競技内容と採点方式から整理する。

1. 1回目で2位につける好スタート

日本は1回目を517.2点で終え、スロベニアに続く2位につけた。

12チームのうち上位8チームだけが最終ラウンドに進める方式では、最初の4本で安定した得点を確保することが欠かせない。

丸山、小林、高梨、二階堂の4人がそれぞれ得点を残したことで、日本は有利な位置から2回目に進めた。

2. 二階堂蓮の103メートルがチームを押し上げた

1回目のアンカーを務めた二階堂は103.0メートルを記録。

141.6点という高得点を獲得し、チーム内で最も高い1回目の得点となった。

混合団体では、先行する選手が作った順位を最後の選手が守るだけでなく、さらに押し上げることもできる。

二階堂のジャンプは、まさにその役割を果たした。

3. 2回目も4人全員が得点を積み重ねた

2回目の日本は516.8点。

1回目の517.2点とほぼ同じ水準を維持した。

特に注目したいのは、4人全員が2回目にも得点を伸ばしたことだ。

- 丸山:118.9点から122.8点へ
- 小林:133.3点から134.3点へ
- 高梨:123.4点から125.6点へ
- 二階堂:141.6点から134.1点へ

二階堂は1回目より得点を落としたものの、ほかの3人は得点を伸ばしている。

このように、誰か1人が突出するだけでなく、チーム全体で安定した得点を確保したことが銅メダル獲得につながった。

ゲート位置と風の補正も勝負の一部

今回の競技では、スタートゲートの位置を調整する戦略も注目された。

日刊スポーツの報道によると、2回目の終盤ではドイツとオーストリアがコーチリクエストによってスタートゲートを下げ、ゲート補正点を得る作戦を取った。

ゲートを下げると助走距離が短くなる一方、補正によって得点が加算される仕組みがある。

ただし、ゲートを下げれば必ず有利になるわけではない。選手のジャンプ力、風の状況、飛型点などを含めた総合的な判断が必要だ。

日本はこうした駆け引きが続くなかでも、最終的に1034.0点を確保した。

ドイツとの差は1.2点。わずかな飛距離や採点上の違いが順位を変える、混合団体の厳しさを示した結果だった。

【よくある誤解】混合団体は飛距離だけで順位が決まる競技ではない

スキージャンプ混合団体を観戦するとき、飛距離だけに注目してしまう人も少なくない。

しかし、今回の結果を正しく理解するには、採点方式とチーム戦ならではの特徴を知っておく必要がある。

103メートル飛べば必ず高得点になる?

必ずしもそうではない。

飛距離は重要な評価要素だが、飛型点、風補正点、ゲート補正点も加算・減算される。

たとえば、飛距離が長くても着地で大きく乱れれば飛型点を失う。反対に、飛距離が少し短くても、きれいなジャンプや不利な風に対する補正によって得点が伸びる場合がある。

男女の選手で得点の計算方法が違う?

混合団体では男女の選手が同じチームとして競うが、基本的な得点計算の考え方は共通している。

各選手のジャンプ得点を合算し、チーム全体の合計点で順位を決める。

男女それぞれの競技力を組み合わせることが、この種目の大きな特徴だ。

日本は北京五輪でもメダルを獲得していた?

これは誤解されやすい点だ。

日本は2022年北京五輪の混合団体で4位となり、メダルを獲得していない。

オリンピック混合団体で日本が初めて表彰台に立ったのは、2026年ミラノ・コルティナ五輪の銅メダルだ。

【スキージャンプ混合団体のルールと結果】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:スキージャンプ混合団体は何人で競いますか?

A1:男女各2人、合計4人で1チームを構成します。女子、男子、女子、男子の順にジャンプし、4人の得点を合算して順位を決定します。

Q2:2026年ミラノ・コルティナ五輪で日本は何位でしたか?

A2:日本は1034.0点で3位となり、銅メダルを獲得しました。金メダルはスロベニア、銀メダルはノルウェーです。

Q3:日本代表のメンバーは誰ですか?

A3:丸山希、小林陵侑、高梨沙羅、二階堂蓮の4選手です。競技順もこの順番でした。

Q4:日本の1034.0点はどのように構成されていますか?

A4:1回目が517.2点、2回目が516.8点です。丸山希が241.7点、小林陵侑が267.6点、高梨沙羅が249.0点、二階堂蓮が275.7点を記録しました。

Q5:北京五輪で高梨沙羅に何が起きたのですか?

A5:2022年北京五輪の混合団体決勝で、1回目のジャンプ後にスーツの規定違反が判明し、記録が無効となりました。日本は最終的に4位でした。

Q6:日本が混合団体で初めてメダルを獲得したのはいつですか?

A6:2026年2月10日のミラノ・コルティナ五輪です。日本は1034.0点で銅メダルを獲得しました。

Q7:スキージャンプ混合団体の順位はどのように決まりますか?

A7:1回目と2回目の全選手のジャンプ得点を合計し、最も高いチームが優勝します。1回目の上位8チームだけが2回目に進出できます。

2026年ミラノ・コルティナ五輪のスキージャンプ混合団体で、日本は1034.0点を獲得し、同種目初の銅メダルを手にした。

丸山希、小林陵侑、高梨沙羅、二階堂蓮の4人が、それぞれの役割を果たした結果だ。

特に注目すべきなのは、2022年北京五輪で4位に終わった日本が、4年後に順位を一つ上げて表彰台に立ったことだ。高梨沙羅にとっては、スーツ規定違反による失格という苦い経験を経て、再び同じ種目でメダルを獲得した大会となった。

一方、今回の順位はわずかな得点差で決まっている。日本とドイツの差は1.2点、ノルウェーとの差も4.3点だった。飛距離だけでなく、飛型、風、ゲート位置、そして4人全員の安定感が結果を左右した。

今回の銅メダルが示した最大の価値は、個人の実績をチームの結果へと結びつけたことにある。 北京大会からの雪辱を果たした日本代表の1034.0点は、スキージャンプ混合団体における日本の新たな歴史として記憶される結果となった。

主な根拠資料: FIS公式競技結果・2026年大会リザルトブック、オリンピック関連公式記録、日刊スポーツの北京大会・ミラノ大会報道、オリンピック評議会(OCA)の大会報告。

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桂木 洋

映画・ドラマの公開情報を担当。配給会社のプレスシートと公式サイト記載を基準に、あらすじと配役をまとめます。

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