2026年3月11日、日本レコード協会は「第40回日本ゴールドディスク大賞」の受賞作品・アーティストを発表した。記念すべき40回目となった今回は、Snow Manが邦楽部門の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を2年ぶり4度目に獲得し、最多となる7冠を達成。洋楽部門ではザ・ビートルズが史上初の10度目となる同賞を受賞した。加えて、Stray Kidsのベスト・エイジアン・アーティスト初受賞、HANAのニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー受賞など、国内外の幅広いアーティストが名を連ねた。
今回の受賞対象は2025年1月1日から12月31日までの音楽活動実績。CDや音楽ビデオの正味売上、音楽配信の売上、ストリーミング再生回数という客観的なデータが選考の土台になっている。ここでは第40回の受賞結果を主要部門から専門ジャンルまで整理し、Snow Manの7冠の内訳、ビートルズの記録、歴代受賞者、対象期間、選考基準と仕組みまで詳しく紹介する。
【2026年最新】第40回日本ゴールドディスク大賞の受賞結果と主要受賞者

第40回日本ゴールドディスク大賞は、一般社団法人日本レコード協会が2026年3月11日に発表した。受賞対象は合計65作品・アーティスト。1987年に創設された同賞が40回目の節目を迎えた年でもある。
今回の中心的な話題は、Snow Manの邦楽部門での7冠、ザ・ビートルズの洋楽部門での10度目の受賞、そしてStray KidsとHANAの躍進だ。主要部門の結果を整理すると、次のようになる。
アーティスト・オブ・ザ・イヤー邦楽部門:Snow Man
Snow Manが2年ぶり4度目の受賞を果たした。対象期間中のCD、音楽ビデオ、音楽配信などの正味売上金額を合計し、邦楽アーティストの中で最も高い実績を記録したアーティストに贈られる賞だ。
今回の受賞は、単一のヒット曲だけでなく、アルバム、シングル、映像作品など複数の販売分野で実績を積み重ねたことを示している。
洋楽部門:ザ・ビートルズ
ザ・ビートルズは、アーティスト・オブ・ザ・イヤー(洋楽)を受賞。これにより、同賞での受賞回数は史上初の10度に到達し、自身が持つ最多記録を更新した。
1960年代に世界的な人気を確立したグループが、2025年の日本市場における売上実績でも最上位に立ったことは、カタログ作品の継続的な需要を示す象徴的な結果だ。
ベスト・エイジアン・アーティストStray Kids
Stray Kidsが初めて受賞した。今回の第40回では、同賞に加えてアジア部門のアルバム・オブ・ザ・イヤー、ベスト3アルバム、ミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤーも獲得。合計4賞を受賞した。
アルバム『Hollow』がアルバム部門で高く評価されたほか、映像作品『Stray Kids Fan Connecting 2024 “SKZ TOY WORLD”』もアジア部門のミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤーに選ばれている。
ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー邦楽部門:HANA
HANAが邦楽部門のニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞した。さらにベスト5ニュー・アーティストにも選ばれ、楽曲「ROSE」はベスト5ソング・バイ・ストリーミングにも名を連ねた。
新人アーティストとしての総合的な売上実績と、楽曲単位でのストリーミング実績の双方に結果を残した点が特徴だ。
洋楽部門:KATSEYE
アジア部門:TWS
このほか、洋楽部門ではKATSEYE、アジア部門ではTWSがそれぞれニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーを獲得した。
なお、日本レコード協会の公式発表によると、今回の受賞発表に伴う授賞式は開催されていない。受賞結果の発表と授賞式の実施は別である点にも注意したい。
【注目記録を比較】Snow Man7冠・ビートルズ10度目・Stray Kids4冠の関係
第40回の結果を読み解くうえで重要なのは、アーティストごとに受賞した賞の性質が異なることだ。Snow Manは国内市場での総合的な売上実績、ザ・ビートルズは洋楽部門での長期的なカタログ需要、Stray Kidsはアジア部門での複数分野にわたる実績が評価された。
主要アーティストと受賞作品の関係を整理すると、次のとおりだ。
| アーティスト | 受賞内容 | 対象作品・記録 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| Snow Man | 7冠 | 『THE BEST 2020 – 2025』『音故知新』『SERIOUS』『Snow Man Dome Tour 2024 RAYS』 | 邦楽アーティスト・オブ・ザ・イヤー4度目 |
| ザ・ビートルズ | 主要2賞 | 『アンソロジー4』 | 洋楽アーティスト・オブ・ザ・イヤー史上初10度目 |
| Stray Kids | 4賞 | 『Hollow』『SKZ TOY WORLD』 | ベスト・エイジアン・アーティスト初受賞 |
| HANA | 新人賞など | 「ROSE」 | 邦楽ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー |
| レディー・ガガ | 複数賞 | 『メイヘム』『アブラカダブラ』 | 洋楽アルバム・オブ・ザ・イヤーなど |
| 米津玄師 | ダウンロード・ストリーミング各賞 | 「Plazma」「IRIS OUT」「BOW AND ARROW」 | ダウンロードとストリーミング双方で存在感 |
Snow Manの7冠は、単純に7曲がヒットしたという意味ではない。アーティスト賞、アルバム賞、シングル賞、ビデオ賞という異なる分野で、合計7つの受賞実績を獲得したものだ。
- アーティスト・オブ・ザ・イヤー(邦楽)
- アルバム・オブ・ザ・イヤー(邦楽):『THE BEST 2020 – 2025』
- ベスト5アルバム:『THE BEST 2020 – 2025』
- ベスト5アルバム:『音故知新』
- ベスト5シングル:「SERIOUS」
- ミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー(邦楽):『Snow Man Dome Tour 2024 RAYS』
- ベスト3ミュージック・ビデオ:『Snow Man Dome Tour 2024 RAYS』
特に注目したいのは、ベスト5アルバムで2作品が選ばれたことだ。『THE BEST 2020 – 2025』はアルバム・オブ・ザ・イヤーにも選出され、ベスト5アルバムとのダブル受賞となった。
また、ライブ映像作品『Snow Man Dome Tour 2024 RAYS』もビデオ部門の2賞を獲得。音源だけでなく、映像パッケージでも強さを示している。
日本レコード協会の公式発表は7賞と明記しており、これが第40回の最多受賞記録となる。
ザ・ビートルズの10度目は何がすごいのかビートルズの10度目の受賞は、単なる過去の名盤の再評価だけでは説明できない。第40回では『アンソロジー4』が洋楽部門のベスト3アルバムにも選ばれている。
つまり、アーティスト全体の正味売上金額で洋楽部門の頂点に立つと同時に、個別アルバムでも上位に入ったということだ。
長い活動歴を持つアーティストの作品が、現在の音楽市場でも購入され続けている点は、ストリーミング時代における旧作カタログの価値を考えるうえでも興味深い。
Stray KidsとHANAの受賞が示すものStray Kidsはアーティスト賞、アルバム賞、映像賞にまたがって受賞した。アジア部門での4賞獲得は、音源作品と映像作品の双方で評価されたことを意味する。
一方、HANAは新人アーティストとしての年間実績に加え、「ROSE」がストリーミング部門でも選出された。新人賞だけでなく、個別楽曲の再生実績も結果に反映された点が特徴的だ。
日本ゴールドディスク大賞は、アーティスト賞だけでなく、アルバム、シングル、ミュージックビデオ、ダウンロード、ストリーミングなど複数の部門で構成される。
第40回の公式受賞一覧に掲載された主な受賞者と作品を、部門別に整理する。
アーティスト賞・新人アーティスト賞アーティスト・オブ・ザ・イヤー
- 邦楽:Snow Man
- 洋楽:ザ・ビートルズ
ベスト・エイジアン・アーティスト
- Stray Kids
ベスト・演歌/歌謡曲・アーティスト
- 松田聖子
ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー
- 邦楽:HANA
- 洋楽:KATSEYE
- アジア:TWS
ベスト5ニュー・アーティスト(邦楽)
- CANDY TUNE
- CUTIE STREET
- HANA
- MATSURI
- ロージークロニクル
ベスト2ニュー・アーティスト(洋楽)
- CA7RIEL & Paco Amoroso
- KATSEYE
ベスト3ニュー・アーティスト(アジア)
- ILLIT
- TWS
- PLAVE
ベスト・演歌/歌謡曲・ニュー・アーティスト
- 中村唯人
アルバム・オブ・ザ・イヤー
- 邦楽:Snow Man『THE BEST 2020 – 2025』
- 洋楽:レディー・ガガ『メイヘム』
- アジア:Stray Kids『Hollow』
ベスト5アルバム(邦楽)
- &TEAM『Back to Life』
- Snow Man『音故知新』
- Snow Man『THE BEST 2020 – 2025』
- timelesz『FAM』
- Mrs. GREEN APPLE『10』
ベスト3アルバム(洋楽)
- ザ・ビートルズ『アンソロジー4』
- テイラー・スウィフト『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』
- レディー・ガガ『メイヘム』
ベスト3アルバム(アジア)
- Stray Kids『Hollow』
- SEVENTEEN『HAPPY BURSTDAY』
- TOMORROW X TOGETHER『Starkissed』
専門ジャンル別アルバム賞
- クラシック:葉加瀬太郎『The Symphonic Sessions II』
- ジャズ:上原ひろみ Hiromi's Sonicwonder『OUT THERE』
- インストゥルメンタル:葉加瀬太郎『THE BEST OF 35 YEARS』
- サウンドトラック:ゲーム ミュージック『スーパーマリオRPG Original Soundtrack』
- アニメーション:蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ『おいでよ!石川大観光』
- 純邦楽:日本コロムビア吟詠音楽会『2025年度(第61回)日本コロムビア全国吟詠コンクール課題吟 曙椿』
- 企画:ヴァリアス・アーティスツ『Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-』
シングル・オブ・ザ・イヤー
- INI「THE WINTER MAGIC」
ベスト5シングル
- INI「THE WINTER MAGIC」
- &TEAM「Go in Blind(月狼)」
- Snow Man「SERIOUS」
- 乃木坂46「Same numbers」
- 乃木坂46「ビリヤニ」
ミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー
- 邦楽:Snow Man『Snow Man Dome Tour 2024 RAYS』
- 洋楽:PINK FLOYD『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』
- アジア:Stray Kids『Stray Kids Fan Connecting 2024 “SKZ TOY WORLD”』
ベスト3ミュージック・ビデオ
- SixTONES『YOUNG OLD』
- Snow Man『Snow Man Dome Tour 2024 RAYS』
- Mrs. GREEN APPLE『ゼンジン未到とヴェルトラウム〜銘銘編〜』
ソング・オブ・ザ・イヤー・バイ・ダウンロード
- 邦楽:米津玄師「Plazma」
- 洋楽:JENNIE「like JENNIE」
- アジア:HUNTR/X, EJAE, AUDREY NUNA, REI AMI, KPop Demon Hunters Cast「Golden」
ベスト3ソング・バイ・ダウンロード
- 米津玄師「IRIS OUT」
- 米津玄師「Plazma」
- 米津玄師「BOW AND ARROW」
ソング・オブ・ザ・イヤー・バイ・ストリーミング
- 邦楽:米津玄師「IRIS OUT」
- 洋楽:レディー・ガガ「アブラカダブラ」
- アジア:HUNTR/X, EJAE, AUDREY NUNA, REI AMI, KPop Demon Hunters Cast「Golden」
ベスト5ソング・バイ・ストリーミング
- サカナクション「怪獣」
- HANA「ROSE」
- Mrs. GREEN APPLE「クスシキ」
- Mrs. GREEN APPLE「ダーリン」
- 米津玄師「IRIS OUT」
以上が第40回の主要部門別受賞結果だ。公式受賞一覧では同一賞内のアーティストおよび同一アーティストの作品は五十音順で掲載されている。各作品の発売会社も公式資料に記載されている。
【選考基準と対象期間】2025年のCD売上・音楽配信・再生実績をどう評価する?
日本ゴールドディスク大賞の特徴は、ファン投票や審査員の主観を中心に受賞者を決める賞ではなく、実際の音楽市場における販売・配信実績を基礎にしていることだ。
日本レコード協会は、CDや音楽ビデオ等の正味売上実績、音楽配信の売上実績、ストリーミング再生実績を選考基準として公表している。
第40回の対象期間は2025年1月1日から12月31日まで第40回日本ゴールドディスク大賞の通常の対象期間は、2025年1月1日から2025年12月31日までだ。
この1年間に記録された売上・配信・再生実績を基に、2026年の受賞者が決定された。したがって、2026年3月に発表された賞であっても、2026年1月以降の売上が通常の対象に加算されるわけではない。
ただし、新人アーティスト賞には別のデビュー対象期間が設定されている。
- 通常の売上実績対象期間:2025年1月1日~2025年12月31日
- 新人賞のデビュー対象期間:2024年1月1日~2025年12月31日
この違いは新人賞を理解するうえで重要だ。新人賞はデビューした年だけで機械的に決まるのではなく、指定されたデビュー対象期間に該当するアーティストの作品・楽曲について、2025年の実績を比較して選出される。
CD・音楽ビデオの正味売上実績とは正味売上実績とは、総出荷数から返品数を差し引いた実績を指す。出荷された数量をそのまま売上として扱うのではなく、返品分を除外する仕組みだ。
そのため、出荷数だけが大きくても返品が多ければ、評価対象となる正味売上は小さくなる。
また、アーティスト・オブ・ザ・イヤーは、CD、音楽ビデオ、音楽配信などの正味売上金額の合計が基準になる。アルバム・オブ・ザ・イヤーやシングル・オブ・ザ・イヤーとは評価する指標が異なる。
音楽配信とストリーミング再生実績音楽配信については、有料ダウンロード数とストリーミング再生回数を基準とする部門が設けられている。
第40回の公式説明によると、ストリーミング再生回数はNIQ/GfK Japan(ジーエフケー・インサイト・ジャパン株式会社)の提供データを基に、日本レコード協会が算出している。
2025年12月末時点で集計対象となった音楽ストリーミングサービスは以下のとおり。
- Amazon Music Prime
- Amazon Music Unlimited
- Apple Music
- auスマートパスプレミアムミュージック
- AWA
- KKBOX
- LINE MUSIC
- Rakuten Music
- Spotify
- YouTube Music
- YouTube Music Premium
なお、公式説明ではMusic Videoはストリーミング再生実績の集計対象外とされている。音楽ビデオ作品はビデオ賞の販売実績として評価されるため、映像商品の売上と音源のストリーミング再生は区別されている。
【選考方法と仕組み】アーティスト賞・アルバム賞・ダウンロード賞の違い
日本ゴールドディスク大賞を正確に理解するには、すべての賞が同じ数字を基準にしているわけではないことを押さえておきたい。アーティスト全体の売上金額を競う賞もあれば、作品の販売枚数や再生回数を比較する賞もある。
アーティスト・オブ・ザ・イヤーは総合的な売上金額アーティスト・オブ・ザ・イヤーは、対象期間中のCD、音楽ビデオ、音楽配信などの正味売上金額を合計し、最も多かったアーティストに贈られる。
邦楽と洋楽でそれぞれ1組が選ばれる。Snow Manとザ・ビートルズが第40回で選出されたのは、この総合的な売上金額の基準によるものだ。
アルバム・オブ・ザ・イヤーは作品の正味売上枚数アルバム・オブ・ザ・イヤーは、対象期間中に発売されたアルバムの正味売上枚数が最も多い作品を選出する。
アーティスト・オブ・ザ・イヤーが複数の販売形態を合算したアーティスト単位の評価であるのに対し、こちらは個別のアルバム作品が対象となる。
そのため、アーティスト・オブ・ザ・イヤーとアルバム・オブ・ザ・イヤーを同じ基準の賞として比較することはできない。
シングル・オブ・ザ・イヤーは正味売上枚数シングル・オブ・ザ・イヤーは、対象期間中に発売されたシングルの正味売上枚数が最も多い作品に贈られる。第40回ではINIの「THE WINTER MAGIC」が選ばれた。
ベスト5シングルも同じく対象期間中の正味売上枚数を基に上位5作品を選ぶ仕組みだ。
ダウンロード賞とストリーミング賞は別々の指標ダウンロード賞は対象期間中に配信が開始された有料ダウンロード数を集計する。一方、ストリーミング賞は対象期間中にストリーミング配信が開始された作品の再生回数を集計する。
ここで注意したいのは、ストリーミング賞が単純に過去から存在する全楽曲の年間再生数を比較するものではない点だ。公式の各賞規程では、対象期間中にストリーミング配信が開始された作品が選考対象として定められている。
また、ダウンロード賞は有料ダウンロード数、ストリーミング賞は再生回数という違いがあるため、同じ楽曲でもそれぞれ別の順位になる可能性がある。
新人賞はデビュー期間と売上実績の組み合わせ新人賞は、規程で定められた期間中にデビューしたアーティストを対象とし、対象期間中の作品・楽曲の正味売上金額合計などを基に選出する。
第40回では邦楽のベスト5ニュー・アーティスト、洋楽のベスト2ニュー・アーティスト、アジアのベスト3ニュー・アーティストなど、ジャンル別に受賞枠が設けられた。
その中で、各部門の新人賞受賞者から最も高い正味売上金額を記録したアーティストがニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーとなる仕組みだ。
【歴代受賞者と40年の歩み】Snow Man・ビートルズの記録を振り返る
日本ゴールドディスク大賞は1987年に創設された。第40回を迎えた2026年まで、音楽市場の変化を反映しながら、国内外の多くのアーティストと作品を顕彰してきた。
歴代のアーティスト・オブ・ザ・イヤーを見ると、時代ごとに音楽市場を代表するアーティストが登場している。
近年の邦楽・洋楽アーティスト・オブ・ザ・イヤー- 第40回(2026年):邦楽 Snow Man/洋楽 ザ・ビートルズ
- 第39回(2025年):邦楽 Mrs. GREEN APPLE/洋楽 テイラー・スウィフト
- 第38回(2024年):邦楽 Snow Man/洋楽 ザ・ビートルズ
- 第37回(2023年):邦楽 Snow Man/洋楽 ザ・ビートルズ
- 第36回(2022年):邦楽 Snow Man/洋楽 ザ・ビートルズ
- 第35回(2021年):邦楽 嵐/洋楽 クイーン
この歴代記録から分かるのは、Snow Manが第36回から第38回まで3年連続で邦楽部門を受賞し、第39回を挟んで第40回に再び受賞したことだ。
ザ・ビートルズも第36回から第38回まで3年連続で洋楽部門を獲得し、その後、第40回に10度目の受賞を達成している。
歴代受賞者から見える音楽市場の変化第35回では嵐とクイーン、第39回ではMrs. GREEN APPLEとテイラー・スウィフトが受賞している。時代ごとの人気アーティストが入れ替わる一方、ビートルズのように長い期間にわたって市場で支持されるアーティストも存在する。
ここに日本ゴールドディスク大賞の特徴がある。音楽賞としての評価軸を、審査員の主観や一時的な話題性だけに置くのではなく、実際の購入・配信・再生という消費行動に結び付けている点だ。
CD中心だった時代からダウンロード、ストリーミングが一般化した時代へと市場が変わっても、実績を通じて音楽の支持を測るという基本的な考え方は維持されている。
【よくある誤解を検証】日本ゴールドディスク大賞の受賞結果を見る際の注意点
受賞一覧を確認するときには、賞の名称や集計期間を正しく理解する必要がある。特に、アーティスト・オブ・ザ・イヤーと作品別の賞を混同したり、対象期間を発表年と取り違えたりするケースには注意したい。
7冠は7曲の受賞という意味ではないSnow Manの7冠は、7曲がそれぞれ受賞したという意味ではない。アーティスト賞、アルバム賞、シングル賞、ビデオ賞にまたがる7つの受賞実績を指している。同じアルバムや映像作品が異なる賞で評価される場合もある。
2026年の賞だから2026年の売上が対象とは限らない第40回の発表年は2026年だが、通常の集計対象は2025年1月1日から12月31日までだ。発表された年と売上を集計する年は区別して理解する必要がある。
ストリーミング賞とダウンロード賞は同じではない有料ダウンロード数とストリーミング再生回数は異なる指標だ。ダウンロードで強い楽曲が必ずしもストリーミングでも同じ順位になるとは限らない。
ファン投票による人気ランキングではない日本ゴールドディスク大賞は、公式に公表された売上・配信・再生実績を基準にする賞だ。ファン投票で順位を決める一般的な人気投票とは仕組みが異なる。
したがって、SNSでの話題量やファンの応援活動だけを根拠に、受賞結果を説明することはできない。実際の賞ごとの集計基準を確認することが、結果を正しく読み解く近道になる。
【日本ゴールドディスク大賞に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:第40回日本ゴールドディスク大賞2026の発表日はいつ?
A1:2026年3月11日。日本レコード協会が受賞作品・アーティストを発表した。今回は計65作品・アーティストが受賞し、発表に伴う授賞式は開催されていない。
Q2:Snow Manの7冠の内訳は?
A2:アーティスト・オブ・ザ・イヤー、アルバム・オブ・ザ・イヤー、ベスト5アルバム2作品、ベスト5シングル、ミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー、ベスト3ミュージック・ビデオの合計7賞。邦楽アーティスト・オブ・ザ・イヤーは4度目の受賞となった。
Q3:ザ・ビートルズの10度目の受賞とは何の記録?
A3:アーティスト・オブ・ザ・イヤーの洋楽部門で10度目の受賞を達成したという記録だ。日本ゴールドディスク大賞史上初の10度目であり、自身が持つ最多記録を更新した。
Q4:第40回の対象期間はいつからいつまで?
A4:通常の対象期間は2025年1月1日から12月31日まで。ニュー・アーティスト賞については、デビュー対象期間が2024年1月1日から2025年12月31日までと定められている。
Q5:日本ゴールドディスク大賞は何を基準に決まる?
A5:CDや音楽ビデオの正味売上実績、音楽配信の売上実績、ストリーミング再生実績などが基準となる。ただし、アーティスト賞、アルバム賞、ダウンロード賞など、賞によって具体的な集計指標は異なる。
第40回日本ゴールドディスク大賞は、Snow Manの7冠、ザ・ビートルズの史上初10度目の受賞、Stray Kidsのベスト・エイジアン・アーティスト初受賞、HANAの新人賞獲得など、国内外の音楽シーンを象徴する結果となった。
今回の結果を正しく理解するための要点は3つある。第一に、受賞結果は2026年に発表されたものの、通常の集計対象は2025年の実績であること。第二に、アーティスト・オブ・ザ・イヤーは総合的な正味売上金額、アルバム賞やシングル賞は作品の正味売上枚数など、賞によって評価指標が違うこと。第三に、ダウンロードとストリーミングも別々の実績として集計されることだ。
【プロの結論】
日本ゴールドディスク大賞の本質は、単にその年に話題になったアーティストを選ぶことではなく、実際の音楽市場でどのような作品が購入され、配信され、聴かれたのかを複数の指標から記録する点にある。
Snow Manの7冠は国内市場における複数形態の強さを示し、ザ・ビートルズの10度目は長期間にわたる作品価値の持続を示した。Stray KidsやHANAの受賞は、アジアのアーティストや新しい世代の音楽が日本市場で存在感を高めていることを示す結果でもある。
受賞者の名前だけでなく、どの部門で、どのような指標によって評価されたのかを確認すること。それが第40回の結果をより深く理解するための判断基準となる。40年の歴史を迎えた日本ゴールドディスク大賞は、今後もCD、ダウンロード、ストリーミングという音楽の楽しみ方の変化を記録する重要な音楽賞として注目される。
主な公式根拠: 日本レコード協会の2026年3月11日付受賞発表、第40回受賞者一覧、各賞の選考規程、公式歴代受賞者一覧。