根尾昂の年俸が減少している最大の背景は、一軍で継続的な登板機会を確保できていないことです。
ただし、投手転向後の成績を年度別に見ると、単純に毎年結果が悪化しているわけではありません。登板数、投球回、防御率を分けて考える必要があります。
2023年の最高額から減額が続いた背景2023年度の年俸は1,850万円でした。この金額は2022年シーズンの評価を反映したものです。
2022年の根尾は野手として49試合に出場し、打率.200を記録。投手としても25試合に登板し、防御率3.41という成績を残しました。
2022年11月の契約更改では550万円増の1,850万円でサインしています。
日刊スポーツによると、当時の球団側は野手と投手それぞれの働きを査定し、野手としてはマイナス評価だった一方、投手としてはプラス評価だったと説明しています。
つまり、投手転向が年俸アップにつながった最初の大きな転換点だったのです。
2024年・2025年の契約更改も減額その後は一軍での登板機会が限られ、契約更改では減額が続きました。
- 2024年:1,850万円から1,600万円へ250万円減。
- 2025年:1,600万円から1,250万円へ350万円減。
- 2026年:1,250万円から1,050万円へ200万円減。
特に2024年シーズンは一軍3試合の登板で防御率9.39。2024年11月21日の契約更改では、350万円減の1,250万円となりました。
2025年シーズンも一軍4試合、防御率7.94に終わり、翌2026年度の年俸は1,050万円に減少しています。
減額理由を整理すると?年俸減額の背景は、次の3点に整理できます。
① 一軍での登板数が少ない
2023年以降、一軍登板は年間2~4試合にとどまる年度が続きました。2026年には9試合に増えましたが、まだ年間を通じて一軍で役割を確立したとはいえません。
② 防御率の安定性に課題がある
2024年は9.39、2025年は7.94と、一軍で安定した投球を続けることが課題となりました。
③ 二軍の結果を一軍での実績につなげる必要がある
2025年の二軍成績は42試合、防御率2.68でした。一方、一軍では4試合にとどまっています。ファームでの働きが、そのまま一軍での登板機会や評価に直結するわけではありません。
年俸減額を理解するうえでは、単なる勝敗だけでなく、登板機会と一軍での役割を確認することが大切です。
【投手転向後の成績】2022年から2026年までの変化を検証

根尾昂のプロ野球人生を語るうえで欠かせないのが、2022年6月の投手転向です。
もともとは遊撃手としてプロ入りし、その後は外野手としてもプレーしていました。しかし、プロ4年目の2022年、立浪和義監督の方針もあり、投手を中心とする起用へと変わります。
2022年6月に投手へ転向した理由2022年6月13日、立浪監督は根尾を投手登録に変更する方針を明らかにしました。
当時は野手としての出場も続けながら、投手としての能力を生かす方向性が示されていました。その後、6月21日に球団から投手への登録変更が発表されています。
立浪監督は、投手としての能力を評価し、本人との話し合いも踏まえて決断したと説明しています。
投手転向後の年度別成績NPB公式の年度別成績を確認すると、転向直後の2022年は25試合に登板し、防御率3.41を記録しました。
その後の推移は次のとおりです。
| 年度 | 登板 | 投球回 | 防御率 |
|---|---|---|---|
| 2022年 | 25試合 | 29回 | 3.41 |
| 2023年 | 2試合 | 12回2/3 | 0.71 |
| 2024年 | 3試合 | 7回2/3 | 9.39 |
| 2025年 | 4試合 | 5回2/3 | 7.94 |
| 2026年 | 9試合 | 9回 | 5.00 |
ここで注目したいのは、2023年の防御率0.71です。
数字だけを見ると非常に優秀ですが、登板は2試合、投球回は12回2/3にとどまっています。少ない登板数で残した好成績と、年間を通して結果を残すことは別の評価軸です。
2024年と2025年は防御率が悪化しましたが、2026年には一軍登板が9試合に増え、防御率も5.00となりました。
根尾昂の2026年成績は?NPB公式の個人年度別成績によると、2026年の一軍成績は次のとおりです。
2026年・一軍投手成績
中日ドラゴンズ
登板数9
防御率5.00
勝敗1勝1敗
奪三振13
投球回
9回
WHIP
1.33
出典:日本野球機構(NPB)個人年度別成績。
2026年はプロ初勝利を記録し、9イニングで13奪三振を奪いました。奪三振率は13.00と高い数字です。
一方、9イニングで3本の本塁打を許し、防御率は5.00。登板機会が増えたことは前進ですが、安定した救援投手として評価を固めるには、失点を抑える投球が大切です。
二軍では29試合に登板し、防御率7.86という成績でした。一軍と二軍の両方で課題が残るシーズンでもあります。
【プロフィールと経歴】大阪桐蔭から中日ドラゴンズへ、背番号30までの歩み
根尾昂は2000年4月19日生まれ、岐阜県出身のプロ野球選手です。
大阪桐蔭高校時代は投打両面で能力を発揮し、甲子園での春夏連覇にも貢献しました。高校時代から高い注目を集め、2018年ドラフトでは複数球団から1位指名を受けています。
2018年ドラフト1位で中日へ入団2018年のドラフト会議では、中日、巨人、ヤクルト、日本ハムの4球団が根尾を1位指名しました。
抽選の結果、中日ドラゴンズが交渉権を獲得。2018年11月の仮契約では、契約金1億円、出来高払い5,000万円、推定年俸1,500万円という条件が報じられました。
入団当初は遊撃手一本で勝負する意向を示しており、投手としての評価も高かった高校時代とは異なる方向性を選択していました。
背番号7から30への変更根尾はプロ入りから長く背番号7を着用していましたが、2025年シーズンから背番号30に変更しました。
この変更は、投手として新たな役割を担う時期と重なっています。
背番号72019~2024年
入団時から野手としてプレーした時期を含む。
背番号302025~2026年
投手として一軍定着を目指す現在の背番号。
野手から投手へ、そして背番号も変更。根尾のキャリアは、入団当初に想定されていた遊撃手としての道とは大きく異なるものになっています。
【プロの結論】根尾昂の年俸と生涯年俸から見える本当の評価
根尾昂の年俸を理解するうえで、押さえておきたい要点は3つあります。
1.最高年俸1,850万円は投手転向の評価が反映された金額2023年度の1,850万円は、現在までの最高年俸です。
この金額は2022年シーズンの野手・投手双方の働きを評価された結果でした。投手としての新たな可能性が、年俸の上昇に反映された象徴的なケースです。
2.生涯年俸1億950万円は契約金とは別の数字2019年から2026年までの推定年俸を合計すると、1億950万円になります。
ただし、この数字には入団時の契約金1億円や出来高払い5,000万円は含まれていません。
また、推定年俸の合計は実際の手取り額や総収入を示すものではありません。税金、各種経費、別途支給される報酬なども考慮していない数字です。
3.今後の評価は一軍での継続的な登板が鍵2026年は一軍9試合、1勝1敗、防御率5.00でした。
奪三振率13.00という数字には注目できますが、投球回は9回です。少ない投球回だけで年間を通した投手としての実力を判断することはできません。
今後の評価で注目したいのは、次のポイントです。
- 一軍で年間を通して登板できるか
- 防御率を安定させられるか
- 本塁打や長打による失点を減らせるか
- 二軍での成績を一軍での結果につなげられるか
- 中継ぎとして首脳陣から継続的な信頼を得られるか
年俸の数字だけを見ると減額が続いていますが、2026年は一軍登板数が前年の4試合から9試合に増えています。登板機会の変化も含めて評価することが、根尾の現在地を正しく理解するポイントです。
【根尾昂の年俸】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:根尾昂の2026年現在の年俸はいくらですか?
2026年度の推定年俸は1,050万円です。2025年11月4日の契約更改で、前年から200万円減の金額でサインしました。
Q2:根尾昂の歴代最高年俸はいくらですか?
最高年俸は2023年度の1,850万円です。2022年シーズンの野手・投手双方の働きが評価され、前年から550万円増額しました。
Q3:根尾昂の生涯年俸はいくらですか?
2019年から2026年までの推定年俸を合計した生涯年俸は1億950万円です。入団時の契約金や出来高払いは含まれていません。
Q4:根尾昂はいつ投手に転向しましたか?
2022年6月です。同月21日に球団から投手登録への変更が発表されました。それまでは内野手、外野手としてプレーしていました。
Q5:根尾昂の2026年の成績はどうでしたか?
一軍では9試合に登板し、1勝1敗、防御率5.00、13奪三振を記録しました。投球回は9回です。
2026年現在、根尾昂の推定年俸は1,050万円です。
2019年の入団時は1,500万円で、2023年には自己最高の1,850万円まで上昇しました。しかし、2024年から2026年にかけて3年連続で減額され、現在の金額に至っています。
これまでの経緯を振り返ると、特に重要なのは次のポイントです。
- 2018年:大阪桐蔭高校からドラフト1位で中日入団。
- 2022年:シーズン途中に投手へ転向。
- 2023年:推定年俸1,850万円で歴代最高額を記録。
- 2025年:背番号30に変更。一軍4試合、防御率7.94。
- 2026年:推定年俸1,050万円。一軍9試合、プロ初勝利を記録。
推定生涯年俸は1億950万円。高校時代から大きな期待を集めてきた選手だけに、現在の年俸だけでキャリア全体を判断することはできません。
2026年は一軍でプロ初勝利を挙げ、登板数も前年を上回りました。今後は一軍での登板機会を増やし、安定した投球を続けられるかが大きな焦点になります。
根尾昂の年俸が再び上昇するかどうか。その鍵を握るのは、一軍のマウンドで積み重ねる継続的な実績です。
主な参照資料:日本野球機構(NPB)公式年度別成績、日刊スポーツ、スポニチアネックス、週刊ベースボールONLINE、NPBデータストア。