2026年現在、荒汐部屋の親方を務めているのは、元前頭・蒼国来(そうこくらい)の荒汐栄吉(あらしお・えいきち)親方です。中国内モンゴル自治区出身で、2020年に先代の荒汐親方から部屋を継承しました。日本相撲協会の公式プロフィールでも、現在の師匠として登録されています。
荒汐部屋は2002年6月に元小結・大豊が創設した相撲部屋で、東京都中央区日本橋浜町にあります。日本相撲協会に所属し、時津風一門に属する部屋として、若元春、若隆景、大青山らを育ててきました。2026年11月場所を前に、親方の経歴や歴代師匠、所属力士、部屋の運営体制にも関心が集まっています。
【2026年最新】荒汐部屋親方は誰?現在の師匠の名前とプロフィール

荒汐部屋の現在の師匠は、荒汐栄吉親方(元蒼国来)です。現役時代の四股名である蒼国来の印象が強いため、現在も「蒼国来親方」と呼ばれることがありますが、正式な年寄名は荒汐です。
荒汐栄吉親方の基本プロフィール日本相撲協会の年寄プロフィールによると、荒汐親方は1984年1月9日生まれ。2026年11月2日時点で42歳です。中国内モンゴル自治区出身で、本名はエンクー・トプシン。現役時代は蒼国来栄吉の四股名で土俵に上がっていました。
現役時代の最高位は前頭二枚目。右四つや寄り、投げを得意とし、幕内で長く活躍しました。日本相撲協会に登録されている生涯戦歴は466勝440敗49休で、技能賞1回、金星1個などの実績があります。
- 現在の年寄名:荒汐栄吉
- 現役時代の四股名:蒼国来栄吉
- 本名:エンクー・トプシン
- 生年月日:1984年1月9日
- 出身地:中国内モンゴル自治区
- 最高位:前頭二枚目
- 初土俵:2003年9月場所
- 新十両:2010年1月場所
- 新入幕:2010年9月場所
- 現役引退:2020年7月場所
- 生涯戦歴:466勝440敗49休
- 受賞歴:技能賞1回、金星1個
蒼国来は2003年6月に中国の内モンゴルから来日し、同年9月場所で初土俵を踏みました。けがを乗り越えて番付を上げ、2009年11月場所に十両昇進を決め、2010年9月場所には新入幕を果たしています。
最高位は前頭二枚目。幕内優勝こそありませんでしたが、十両優勝1回、幕下優勝1回、三段目優勝1回など、下位の番付から着実に実績を積み上げた力士でした。
2020年には先代から荒汐部屋を継承し、同年7月場所で現役を引退。その後は師匠として弟子の育成と部屋の運営を担っています。
ここで押さえておきたいのは、「蒼国来」と「荒汐」は別人の名前ではなく、同一人物の現役時代と親方時代の呼称だという点です。検索すると両方の名前が出てくる理由も、この襲名によるものです。
【歴代親方】荒汐部屋を創設した大豊から蒼国来への継承
荒汐部屋の歴代親方を調べると、現在の部屋の歴史を理解するうえで欠かせない人物が2人います。初代の師匠である元小結・大豊と、部屋を引き継いだ元前頭・蒼国来です。
初代師匠・荒汐崇司(元小結・大豊)荒汐部屋を創設したのは、元小結・大豊こと荒汐崇司親方です。本名は鈴木栄二。1955年3月29日生まれ、新潟県出身の力士でした。
1973年11月場所で初土俵を踏み、1982年5月場所に新入幕。1983年1月場所には小結に昇進しました。1987年1月場所で現役を引退し、年寄・荒汐を襲名しています。
その後、時津風部屋から独立し、2002年6月に東京都中央区日本橋浜町で荒汐部屋を創設しました。相撲の伝承と弟子の育成に取り組み、2020年に後進へ部屋を引き継ぐまで師匠を務めました。
2代目師匠・荒汐栄吉(元蒼国来)2020年に部屋を継承したのが、当時の部屋の有力力士だった蒼国来です。荒汐部屋の公式紹介では、2020年2月に元前頭・蒼国来が部屋を継承したと説明されています。
先代が築いた部屋の伝統を受け継ぎながら、今度は自分が師匠として力士を育てる立場になりました。現役時代を知る弟子たちとの関係も含め、指導者としての新しい役割が始まった転換点です。
なお、荒汐という名前は個人の本名や四股名ではなく、日本相撲協会の年寄名跡です。親方が交代すると、同じ荒汐の名を別の人物が襲名します。そのため、古い記事に登場する荒汐親方と、2026年現在の荒汐親方を同一人物だと考えないことが大切です。
【人物・関係者一覧】荒汐部屋の親方と所属力士の関係
荒汐部屋の人物関係を整理すると、師匠、部屋付きの年寄、所属力士という構成が見えてきます。日本相撲協会の部屋紹介と荒汐部屋の公式情報をもとに、主な関係者をまとめました。
| 人物・組織 | 荒汐部屋との関係 | 確認できる情報 |
|---|---|---|
| 荒汐栄吉 | 現師匠 | 元前頭・蒼国来。2020年に部屋を継承。 |
| 荒汐崇司 | 創設者・先代師匠 | 元小結・大豊。2002年6月に荒汐部屋を創設。 |
| 浦風冨道 | 部屋付き年寄 | 元前頭・敷島。日本相撲協会の部屋紹介に掲載。 |
| 若元春 | 所属力士 | 2026年九州場所の東前頭七枚目。 |
| 大青山 | 所属力士 | 2026年九州場所の東前頭十七枚目。 |
| 若隆景 | 所属力士 | 2026年九州場所の西十両五枚目。 |
| 丹治 | 所属力士 | 2026年九州場所の東十両七枚目。 |
| 時津風一門 | 所属する一門 | 荒汐部屋が属する相撲界の一門。 |
この関係から分かるのは、荒汐親方が単独で部屋を運営しているわけではないということです。部屋付き年寄の浦風冨道親方をはじめ、行司、床山、若者頭など、それぞれの役割を担う関係者がいます。
また、現役時代の師弟関係と、現在の組織上の役職は必ずしも一致しません。元力士が引退後に年寄となり、部屋の運営や後進の育成に関わることは、大相撲の仕組みの一部です。
【2026年最新】荒汐部屋の所属力士と九州場所の注目選手
荒汐部屋には、2026年時点で15人の力士が所属しています。日本相撲協会の2026年11月場所の番付では、幕内2人、十両2人の計4人が関取として名を連ねています。
幕内・十両で活躍する主な所属力士若元春は荒汐部屋を代表する幕内力士の一人です。2026年九州場所では東前頭七枚目に位置しています。安定した実力を持ち、部屋の看板力士として注目される存在です。
大青山は東前頭十七枚目。中国内モンゴル自治区出身で、荒汐部屋の国際的な背景を象徴する力士でもあります。九州場所では幕内での戦いが注目されます。
若隆景は西十両五枚目。幕内での優勝経験を持つ実力者ですが、2026年は左脚の負傷によって苦しい時期を過ごしました。
丹治は東十両七枚目。2026年九州場所では自己最高位を更新する形で十両上位に位置しており、今後の成長が期待される力士です。
荒汐部屋の所属力士15人2026年九州場所の番付を基準にした所属力士は、次のとおりです。
- 幕内:若元春、大青山
- 十両:若隆景、丹治
- 幕下:荒篤山
- 三段目:天照馬、大凜山、寛龍
- 序二段:霧乃華、飛騨野、佐藤、島野、綿谷、蒼乃駿
- 序ノ口:廣瀬
このように、荒汐部屋は幕内だけでなく、各段に幅広く力士を抱えています。関取の活躍だけでなく、下位の力士がどのように成長し、上位へ進んでいくかも部屋を追う楽しみの一つです。
2026年11月2日の最新動向:若隆景の九州場所出場判断2026年11月2日には、若隆景の復帰をめぐる動きが報じられました。
若隆景は7月1日の稽古で左脚を負傷し、緊急手術を受けました。名古屋場所と秋場所を連続で全休し、治療とリハビリに専念していました。
日刊スポーツの11月2日付報道によると、福岡県志免町の時津風部屋で行われた時津風一門の連合稽古に参加し、幕内の大栄翔らとの5番で全勝。術後、他部屋の関取と相撲を取ったのは初めてだったと荒汐親方が説明しています。
九州場所への出場については、荒汐親方が11月5日をめどに判断すると説明しました。11月8日に初日を迎える九州場所を前に、若隆景の回復状況と師匠の判断が大きな注目点となっています。
この一件からも、荒汐親方の役割が単なる番付上の管理にとどまらないことが分かります。力士の将来を見据え、本人の意欲だけでなく、身体の状態や医師の判断も踏まえて復帰時期を考える必要があるのです。
【運営体制】日本相撲協会・時津風一門と荒汐親方の役割
荒汐部屋は、日本相撲協会に所属する相撲部屋であり、時津風一門に属しています。この2つは異なる組織上の位置づけです。
日本相撲協会と時津風一門の違い日本相撲協会は、大相撲の本場所や巡業を開催し、力士や年寄などの協会員を管理する公益財団法人です。荒汐部屋は、この協会に登録された相撲部屋の一つです。
一方、時津風一門は、相撲界における伝統的な系統・グループです。荒汐部屋は、時津風部屋から独立した経緯を持ち、現在も時津風一門に属しています。
共同通信のニュース用語解説でも、荒汐部屋は時津風一門の相撲部屋として紹介されています。したがって、「日本相撲協会所属」と「時津風一門所属」は矛盾するものではありません。
相撲部屋の親方には何が求められるのか相撲部屋の親方は、現役力士の指導者であると同時に、部屋の運営責任者でもあります。日本相撲協会の組織説明でも、年寄が相撲部屋を運営し、力士の養成や教育を担う仕組みが示されています。
主な役割は次のように整理できます。
- 稽古・技術指導:四股やすり足などの基本動作から実戦的な相撲まで指導する。
- 力士の育成:新弟子の受け入れ、番付上昇に向けた育成、進路や将来への助言を行う。
- 生活面の管理:共同生活を送る力士の生活習慣や礼儀作法を指導する。
- 健康管理:けがの予防や治療、復帰に向けた調整を関係者と進める。
- 部屋の運営:協会との連絡、後援会や地域との交流、部屋の管理などを担う。
荒汐部屋の前師匠である大豊親方の公式紹介には、四股やてっぽうなどの基本動作を重視し、一人一人に応じた細かな指導を行っていたことが記されています。こうした指導の積み重ねが部屋の伝統として受け継がれていくことも、師匠の重要な仕事です。
また、部屋付き年寄は師匠とは異なり、部屋の代表者ではありませんが、指導や協会業務などを通じて部屋を支えます。荒汐部屋では元敷島の浦風冨道親方が部屋付き年寄として登録されています。
【評判・真相】荒汐親方の評価と蒼国来時代の騒動を検証
荒汐親方の評判を考える際には、部屋の運営に関する実績と、現役時代の蒼国来をめぐる過去の問題を分けて見る必要があります。
荒汐部屋が注目される理由は?荒汐部屋は、一般の人にも相撲を身近に感じてもらう取り組みを続けてきた部屋です。公式サイトでは稽古見学の案内や力士のプロフィール、部屋の日常などを紹介しています。
稽古見学については、通常、朝の稽古を外から窓越しに見られる案内が設けられています。ただし、見学日程は変更されるため、訪問前に公式カレンダーを確認する必要があります。
また、中央区の地域資料や観光関連の紹介でも、荒汐部屋は日本橋浜町にある相撲部屋として取り上げられています。地域との交流や、力士の姿を身近に感じられる環境が、部屋の特徴の一つです。
ただし、荒汐親方個人に対する評価を数値化した公式ランキングや、統一された第三者評価が存在するわけではありません。見学案内、地域活動、育成した力士の実績など、具体的な活動を通じて評価を考えるのが適切です。
蒼国来の八百長疑惑と裁判の経緯蒼国来について調べると、2011年の大相撲八百長問題に関連した解雇と裁判の記録が見つかります。これは現役時代の蒼国来に関する重要な出来事であり、現在の荒汐親方を理解するうえでも避けて通れない経歴です。
2011年4月、日本相撲協会は蒼国来に対して八百長への関与を認定し、引退勧告を経て解雇処分を行いました。蒼国来は関与を否定し、処分の無効を求めて東京地方裁判所に訴えました。
2013年3月25日、東京地裁は問題となった取組について、八百長があったと認めるには十分な証拠がないと判断し、解雇処分を無効とする判決を出しました。
日本相撲協会は控訴を断念し、同年4月に蒼国来の現役復帰を正式に決定しました。さらに2013年10月には、協会の危機管理委員会による検証で、当時の八百長認定と解雇処分に誤りがあったとの報告がなされたことが日刊スポーツで報じられています。
この経緯を正確に理解するためには、次の3点を区別が必要です。
- 2011年に日本相撲協会が八百長関与を認定して解雇したこと。
- 2013年に東京地裁が問題となった取組について証拠不十分と判断し、解雇を無効としたこと。
- 日本相撲協会が控訴を断念し、蒼国来の現役復帰を認めたこと。
したがって、蒼国来について「八百長が確定していた」と説明するのは、裁判結果と整合しません。一方、当時の調査や裁判の経緯を省略して、単純に騒動がなかったかのように扱うのも正確ではありません。
この問題は2013年に現役復帰という形で大きな節目を迎え、その後、蒼国来は荒汐部屋の師匠を引き継ぐことになりました。過去の騒動と現在の部屋運営は、時系列を分けて理解する必要があります。
2026年の最新情報を確認する際の判断基準荒汐部屋に関する情報は、親方の襲名や番付改定、所属力士の休場などによって更新されます。特に古い記事には、先代の大豊親方を現在の師匠として紹介しているものもあります。
情報の新旧を見分けるには、次の順番で確認すると分かりやすくなります。
- 親方の名前:日本相撲協会の年寄プロフィールで現在の年寄名を確認する。
- 部屋の歴史:荒汐部屋公式サイトの部屋紹介と前師匠の紹介を照合する。
- 所属力士:日本相撲協会の最新番付と相撲部屋紹介を確認する。
- 直近の動向:日刊スポーツなどの報道で、発表日や取材日を確認する。
- 過去の騒動:当時の報道だけでなく、裁判結果や協会の後日の発表まで確認する。
とりわけ「荒汐親方」という名前だけで検索すると、先代の大豊親方と現在の蒼国来親方の情報が混在しやすくなります。記事の公開日だけでなく、本文に記載された出来事の年月日まで確認することが、誤解を防ぐポイントです。
【FAQ】荒汐部屋親方に関するよくある質問
Q1:2026年現在の荒汐部屋の親方は誰ですか?
A1:元前頭・蒼国来の荒汐栄吉親方です。2020年に先代の大豊親方から部屋を継承しました。
Q2:荒汐親方の本名と出身地は?
A2:本名はエンクー・トプシンで、中国内モンゴル自治区出身です。1984年1月9日生まれで、2026年11月2日時点で42歳です。
Q3:荒汐部屋の歴代親方は誰ですか?
A3:現在の部屋の歴史では、2002年に創設した元小結・大豊(荒汐崇司)と、2020年に継承した元前頭・蒼国来(荒汐栄吉)が主な歴代師匠です。
Q4:荒汐部屋は何一門に所属していますか?
A4:時津風一門です。日本相撲協会に所属する相撲部屋であり、時津風部屋から独立した歴史があります。
Q5:荒汐部屋には何人の力士が所属していますか?
A5:2026年時点の公式部屋情報では15人です。2026年九州場所の番付には幕内2人、十両2人の計4人の関取が掲載されています。
Q6:荒汐親方・蒼国来に八百長疑惑があったというのは本当ですか?
A6:2011年に日本相撲協会から八百長関与を認定されて解雇されましたが、2013年の東京地裁判決では問題となった取組の八百長を認める証拠が不十分と判断され、解雇は無効となりました。協会は控訴せず、現役復帰を認めています。
Q7:荒汐部屋の親方は現在も稽古指導をしていますか?
A7:荒汐栄吉親方は現在の師匠として部屋を運営し、所属力士の育成を担っています。2026年11月2日の報道でも、若隆景の復帰判断について師匠として説明しています。
2026年現在、荒汐部屋の師匠は元前頭・蒼国来の荒汐栄吉親方です。2002年に元小結・大豊が創設した部屋を2020年に引き継ぎ、現在は15人の力士を抱える師匠として活動しています。
荒汐部屋の歴史を理解するうえでは、大豊親方による創設と蒼国来親方への継承という2つの節目が重要です。また、日本相撲協会に所属し、時津風一門に属するという組織上の位置づけも押さえておきたいポイントです。
2026年の注目材料は、若元春や大青山の幕内での活躍に加え、負傷からの復帰を目指す若隆景の動向です。11月2日の連合稽古では5戦全勝という結果を残し、九州場所への出場判断は11月5日をめどに行われると報じられました。
荒汐部屋親方について調べるときは、現在の師匠と先代を混同せず、日本相撲協会の年寄プロフィール、公式番付、荒汐部屋の公式発表、信頼できる報道を照らし合わせることが大切です。親方の経歴だけでなく、所属力士の成長や部屋の運営体制まで見ることで、荒汐部屋が歩んできた歴史と2026年現在の姿をより正確に理解できます。