2027年1月2日・3日に開催される第103回箱根駅伝。優勝争いの中心に浮上したのは、2026年の出雲駅伝と全日本大学駅伝を連続制覇した早稲田大学だ。特に11月1日の第58回全日本大学駅伝では、5時間3分31秒の大会新記録で優勝。2位の國學院大學、3位の創価大学、4位の青山学院大学にも注目が集まっている。
一方、箱根駅伝では青山学院大学が第102回大会まで3年連続で総合優勝を達成しており、箱根特有の山登り・山下りや復路の選手層では依然として強さを持つ。2026年の箱根、出雲、全日本の成績を比較すると、各大学の得意分野と課題も見えてくる。ここでは第103回の出場校20校、最新の大会成績、主要選手の実績を踏まえ、2027年の優勝候補と往路・復路の順位を予想する。
【2027年箱根駅伝の優勝候補は?本命・対抗・ダークホースを先取り】

2026年11月2日時点の最有力候補は早稲田大学だ。2026年度の大学三大駅伝では、10月12日の出雲駅伝で大会新記録の優勝を飾り、11月1日の全日本大学駅伝でも大会新記録を樹立。短距離寄りの出雲と、106.8kmを8区間でつなぐ全日本の両方で結果を残した点は高く評価できる。
ただし、箱根駅伝は全10区間217.1kmを2日間で走る特殊な大会だ。単純なスピードだけでなく、20kmを超える長距離区間への対応、山登り・山下りの適性、16人の登録メンバーから10人を組み立てる選手層が問われる。
本命:早稲田大学2026年度の大学駅伝シーズンで最も勢いがあるチーム。出雲・全日本の2冠に加え、全日本では5時間3分31秒という大会新記録を記録した。特に1年生の増子陽太、新妻遼己が全日本で区間賞を獲得し、鈴木琉胤や工藤慎作といった実績ある選手も結果を残した。
前回の第102回箱根駅伝では総合4位ながら、往路は2位。5区では工藤慎作が区間3位の走りを見せている。箱根への適性を示す材料もあり、現状の総合評価では最も優勝に近い存在と見る。
対抗:國學院大學安定感で早稲田に対抗するのが國學院大學だ。2026年の出雲駅伝、全日本大学駅伝ともに2位。第102回箱根駅伝でも総合2位に入っている。
特筆すべきは、主要大会で大崩れしにくいこと。全日本では飯國新太が4区区間賞、吉田蔵之介が6区区間賞を獲得するなど、中盤から後半にかけての戦力も充実している。箱根の5区を経験した髙石樹も、今大会での成長が期待される選手だ。
優勝候補3番手:青山学院大学箱根駅伝に限れば、青山学院大学を本命候補から外すことはできない。第102回大会では10時間37分34秒の大会新記録で優勝し、3年連続9回目の総合優勝を達成した。
2026年の全日本大学駅伝では4位。出雲駅伝では11位だったものの、全日本では順位を大きく上げている。ただし、前回の箱根で5区区間賞を獲得した黒田朝日、8区区間賞の塩出翔太、9区区間賞の佐藤有一はいずれも当時4年生。2027年大会では新しい選手による穴埋めが必要になる。
ダークホース:創価大学今回、特に注目したいのが創価大学だ。2026年の全日本大学駅伝では5時間9分28秒で3位。これは同大会におけるチーム過去最高順位である。
序盤は苦戦し、3区終了時点では11位だったが、後半に順位を上げた。最終8区の山口翔輝が青山学院大学を逆転し、表彰台を確保した展開は印象的だった。前回箱根は8位だったが、全日本で示した終盤の粘りが箱根でも発揮されれば、上位進出だけでなく優勝争いへの食い込みも期待できる。
【2026年最新大学駅伝ランキング!箱根・出雲・全日本の成績を比較】
2026年11月2日時点で各大学の実力を比較するには、直近の大学三大駅伝の成績を並べるのが分かりやすい。ここでは公式の統一ランキングではなく、第102回箱根駅伝、2026年出雲駅伝、第58回全日本大学駅伝の実際の順位を基準に整理した。
特に重要なのは、箱根での実績と2026年度の勢いが必ずしも一致していないことだ。早稲田は今季2大会で優勝し、國學院は3大会を通して安定。青学は箱根で圧倒的な実績を持ちながら、今季の出雲では苦戦した。
| 大学 | 2026年箱根 | 2026年出雲 | 2026年全日本 | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| 早稲田大学 | 4位 | 1位 | 1位・大会新 | 本命 |
| 國學院大學 | 2位 | 2位 | 2位 | 対抗 |
| 青山学院大学 | 1位 | 11位 | 4位 | 優勝候補 |
| 創価大学 | 8位 | 9位 | 3位 | ダークホース |
| 中央大学 | 5位 | 5位 | 5位 | 上位候補 |
| 駒澤大学 | 6位 | 7位 | 6位 | 上位候補 |
全日本大学駅伝の上位6校を見ると、早稲田が5時間3分31秒、國學院が5時間7分05秒、創価が5時間9分28秒、青学が5時間10分16秒。中央と駒澤はともに5時間11分29秒だった。早稲田と國學院の差は3分34秒で、両校の現時点での競争力には明確な差がある。
一方、箱根の結果は青学が総合優勝、國學院が2位、早稲田が4位。全日本の順位だけで箱根の最終順位を決められない理由が、この比較からも分かる。特に山岳区間を含む箱根では、各大学の得意分野が順位に大きく影響する。
【強豪6大学を徹底分析!早稲田・國學院・青学・創価・中央・駒澤】
早稲田大学駅伝部:若手と経験者が融合する充実の布陣早稲田大学競走部の最大の強みは、複数の学年に主力が分散していることだ。
2026年11月1日の全日本では、本田桜二郎、増子陽太、新妻遼己という1年生が出走。2年生の鈴木琉胤、堀野正太、3年生の山口竣平、4年生の小平敦之、工藤慎作もメンバーに入った。
増子は2区、新妻は3区で区間新記録を樹立し、鈴木も5区で区間賞を獲得。最終8区の工藤も区間賞で締めくくった。特定のエースだけに頼らず、複数の選手が区間上位の走りを見せたことは、箱根の長距離リレーを考えるうえで大きなプラス材料だ。
加えて、前回箱根の5区で工藤が区間3位だった点も見逃せない。山登りへの対応力を持つ選手が現チームにいることは、往路優勝を狙ううえで心強い。
國學院大學駅伝部:三大駅伝を通じた安定感が武器國學院大學陸上競技部は、今季の安定感で高い評価を得ている。
2026年の出雲では2位、全日本でも2位。箱根でも前回2位と、主要大会で継続して優勝争いに加わっている。
全日本では4区の飯國新太が区間1位、6区の吉田蔵之介も区間1位を記録。最終8区の髙石樹も区間3位だった。特定の区間だけでなく、中盤から終盤まで高い水準を維持できる点が強みだ。
特に箱根では、往路で大きく離されないことが重要になる。前回の5区を1年生で走った髙石が成長していることも、2027年大会に向けた注目材料だ。
青山学院大学駅伝部:箱根の経験値と選手層は依然として強力青山学院大学陸上競技部の評価は、箱根駅伝の実績を抜きに語れない。2026年大会では3年連続の総合優勝を達成し、総合タイムも大会新記録だった。
5区では黒田朝日が1時間7分16秒の区間新記録を樹立。8区の塩出翔太、9区の佐藤有一も区間賞を獲得した。往路だけでなく復路にも強力なランナーを配置できることが、青学の伝統的な強さにつながっている。
ただし、2027年大会では前回の主要区間を担った4年生が抜ける。2026年全日本で4位に入った新チームが、誰を5区・8区・9区に配置するのかが大きな焦点となる。
創価大学駅伝部:終盤の逆転力で上位進出を狙う創価大学は、2026年全日本大学駅伝で過去最高の3位に入った。特に最終8区の山口翔輝の走りは、チームの成長を象徴するものだった。
また、全日本では1年生の田村幸太、菅野元太、村上遵世も出走している。経験豊富な上級生と若い選手が同じチームにいることは、今後の選手層を考えるうえで好材料だ。
前回箱根の総合8位からどこまで順位を上げられるか。終盤に強いチームが箱根の復路で流れをつかめば、優勝争いをかき回す可能性がある。
中央大学駅伝部:安定した上位成績と往路の競争力中央大学は2026年の箱根、出雲、全日本でいずれも5位以内に入った。全日本では5時間11分29秒で5位、出雲でも5位と、安定した成績を残している。
前回箱根では1区の藤田大智が区間2位、3区の本間颯が区間賞、4区の岡田開成が区間2位を記録した。往路で先頭争いに絡める力は十分にある。
一方で、前回の5区は区間11位。往路優勝を狙うなら、山登りの強化と復路でのタイムロスを抑えることが課題となる。
駒澤大学駅伝部:伝統の強さを箱根で取り戻せるか駒澤大学は大学駅伝の歴代優勝校として知られる強豪だが、2026年は箱根6位、出雲7位、全日本6位という結果だった。
全日本では5時間11分29秒で中央大学と同タイム。桑田駿介や菅谷希弥ら中堅選手に加え、鈴木大翔、池谷陸斗といった下級生も出走した。
強豪校としての基礎力は高く、全区間で安定した走りを実現できれば上位進出は十分可能だ。ただし、今回の優勝争いでは、早稲田・國學院・青学と比べて直近の大会成績で一歩譲る。
【第103回箱根駅伝の出場校20校一覧!シード校と予選会通過校】
第103回箱根駅伝の出場20大学は、2026年10月17日の予選会終了をもって確定した。前回大会の総合10位以内に与えられるシード枠が10校、予選会を通過した大学が10校という構成だ。
シード校10大学- 青山学院大学
- 國學院大學
- 順天堂大学
- 早稲田大学
- 中央大学
- 駒澤大学
- 城西大学
- 創価大学
- 帝京大学
- 日本大学
シード校には、前回の箱根で総合優勝を争った大学がそろう。特に青学、國學院、早稲田、中央、駒澤は、2026年の主要大会でも上位争いを展開している。
予選会通過校10大学- 東洋大学
- 中央学院大学
- 東海大学
- 専修大学
- 東京農業大学
- 山梨学院大学
- 大東文化大学
- 神奈川大学
- 日本体育大学
- 法政大学
予選会で最も注目されたのは東洋大学だ。2026年10月17日の第103回予選会で、上位10人の合計タイム10時間31分30秒を記録してトップ通過。2位の中央学院大学に2分1秒差をつけた。
加えて、東洋大学の宮崎優は1時間1分5秒で日本人トップの総合4位。予選会での圧倒的な結果は、箱根本戦に向けた期待を高めている。
ただし、予選会は各校の上位10人の合計タイムで競う21.0975kmのレース。本戦の10区間217.1kmとは競技条件が異なる。予選会トップ通過だけで総合優勝候補と判断するのではなく、長距離区間への対応力や山岳区間の戦力も確認したい。
なお、関東学生連合チームもオープン参加するが、これは本戦出場20大学とは別枠だ。
【箱根駅伝2027の往路・復路順位予想!勝負を分ける5区と6区】
箱根駅伝の総合順位を予想するうえで、特に重要なのが往路と復路のバランスだ。往路は東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの107.5km、復路は箱根から大手町までの109.6km。合計217.1kmのコースを10区間でつなぐ。
往路順位予想1位予想:早稲田大学
2026年の出雲・全日本を連続制覇した勢いに加え、工藤慎作が前回の5区で区間3位に入った実績がある。1区から4区で大きく遅れず、山登りで優位に立てれば往路優勝が見えてくる。
2位予想:國學院大學
全日本2位、前回箱根2位という安定感が魅力。5区を経験した髙石樹の成長が往路順位を左右する。早稲田との差を小さく保てれば、復路で逆転する展開も考えられる。
3位予想:青山学院大学
前回大会の往路優勝校であり、箱根への適性は高い。ただし、5区区間賞の黒田朝日が卒業しているため、山登りの新しい切り札を用意できるかがポイントとなる。
復路順位予想上位候補:青山学院大学・國學院大學・早稲田大学
復路では、単独のエースだけでなく、7区から10区まで安定した走力を維持できるかが重要だ。青学は過去の箱根で復路の強さを示してきたが、前回の主力選手が抜けた影響も考慮する必要がある。
國學院は全日本で複数の区間賞を獲得しており、終盤まで戦える総合力がある。早稲田は若手選手の成長が続いており、前半からリードを確保できれば逃げ切りも狙える。
5区・6区の山岳区間が優勝争いを左右する箱根駅伝の最大の特徴は、5区の山登りと6区の山下りだ。2026年の5区では青山学院大学の黒田朝日が1時間7分16秒の区間記録を樹立。早稲田の工藤慎作は区間3位、國學院の髙石樹は区間4位だった。
この結果からも、2027年の5区は早稲田と國學院にとって有利な材料がある。一方、青学は前回の区間賞ランナーが抜けるため、新たな山登りの主力を確保できるかが注目される。
6区も軽視できない。下りではスピードだけでなく、フォームの安定性やコースへの慣れが問われる。往路で築いたリードが復路序盤で失われることもあり、6区の選手選考は優勝争いを左右する。
【区間エントリーと選手層の見方!優勝予想を変える最終チェックポイント】
2026年11月2日時点では、第103回箱根駅伝の正式な区間エントリーは発表前だ。各大学の登録メンバーと1区から10区までの配置が明らかになる年末は、優勝予想を更新する重要なタイミングとなる。
エントリーで注目すべき3つのポイント1. 10000mやハーフマラソンの持ちタイムだけで判断しない
箱根では、トラックで速い選手が必ずしも山岳区間や長距離区間に適しているとは限らない。実際の箱根経験、過去の区間成績、20km前後の距離への対応力を合わせて確認したい。
2. 主力10人だけでなく補欠を含めた選手層を見る
箱根は2日間にわたるレースであり、当日のコンディションや故障などによって区間配置が変わる可能性もある。上位10人だけでなく、控え選手にも一定の走力がある大学ほど、予期せぬ変更に対応しやすい。
3. 5区・6区の適性を最優先でチェックする
往路の5区と復路の6区は、平地の長距離走とは異なる能力が求められる。過去に山岳区間を経験した選手が残っているか、下級生に適任者がいるかは、総合順位を予測する重要な判断材料だ。
大学別に注目したい最終確認ポイント- 早稲田大学:工藤慎作を中心とする長距離区間の配置と、1・2年生の起用人数。
- 國學院大學:髙石樹の5区適性と、飯國新太ら中核選手の配置。
- 青山学院大学:黒田朝日が担った5区の後継者と、復路の主力補充。
- 創価大学:山口翔輝ら後半に強い選手の起用と、山岳区間の配置。
- 中央大学:往路のスピードを生かす区間配置と、5区の改善。
- 駒澤大学:上級生と下級生を組み合わせた10区間の安定性。
特に、チームエントリーで名前が挙がった選手が、そのまま本番の区間を走るとは限らない。区間エントリーと当日の変更まで確認して、最終的な優勝候補を見極めたい。
【箱根駅伝2027の優勝候補に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:箱根駅伝2027の優勝候補で最も有力なのはどこ?
A1:2026年11月2日時点では早稲田大学を本命と予想する。出雲駅伝と全日本大学駅伝を連続制覇し、全日本では大会新記録を樹立したためだ。國學院大學と青山学院大学が有力な対抗馬となる。
Q2:全日本大学駅伝2026の優勝校はどこ?
A2:早稲田大学が5時間3分31秒の大会新記録で優勝した。2位は國學院大學、3位は創価大学、4位は青山学院大学、5位は中央大学、6位は駒澤大学だった。
Q3:第103回箱根駅伝の出場校20校は決まっている?
A3:2026年10月17日の予選会終了時点で確定している。シード校10大学と予選会通過校10大学の計20大学が出場する。関東学生連合チームもオープン参加する。
Q4:箱根駅伝2027の優勝予想で最も重要な区間は?
A4:特に注目したいのは5区の山登りと6区の山下りだ。平地の走力だけでは評価できない適性が求められるため、区間エントリーで誰を配置するかが優勝争いを左右する。
2026年11月2日時点の箱根駅伝2027優勝予想では、早稲田大学を本命、國學院大學を対抗、青山学院大学を3番手に位置付けたい。全日本大学駅伝で大会新記録を樹立した早稲田の勢いは圧倒的だが、箱根での実績と安定感を持つ國學院、過去3連覇を達成した青学も優勝候補から外せない。
加えて、全日本で過去最高の3位に入った創価大学はダークホースとして注目したい。中央大学と駒澤大学も上位争いに加わる可能性があり、第103回は有力校が接近する展開が予想される。
最終的な判断材料は、12月に発表される選手登録と区間エントリーだ。特に5区・6区の山岳区間、往路の主力配置、復路の控えを含めた選手層を確認することで、優勝候補の評価は大きく変わる。
2026年度の大学駅伝シーズンを締めくくる第103回箱根駅伝。早稲田が大学駅伝三冠を達成するのか、國學院が悲願の総合優勝を果たすのか、それとも青学が再び箱根の王者に返り咲くのか。2027年1月2日・3日の箱根路は、見逃せない戦いになりそうだ。
主な事実確認資料: 箱根駅伝公式記録、各大学競走部・陸上競技部の大会結果、日本テレビの第103回予選会公式結果、月刊陸上競技の全日本大学駅伝成績。