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【歴代優勝校ランキング】箱根駅伝で最も優勝している大学は?

高峰 弦 高峰 弦 • 更新: • 公開: • 読了約 10 分
目次

箱根駅伝の歴史を振り返ると、総合タイムのランキングと優勝回数のランキングは必ずしも一致しない。近年は青山学院大学が圧倒的な存在感を示しているが、通算優勝回数では中央大学や早稲田大学が上位を維持している。

東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイトが公表する第102回大会までの優勝回数ランキングは、次のとおりだ。

大学別・歴代総合優勝回数


{#each [{n:"中央大学",v:14},{n:"早稲田大学",v:13},{n:"日本大学",v:12},{n:"順天堂大学",v:11},{n:"日本体育大学",v:10},{n:"青山学院大学",v:9},{n:"駒澤大学",v:8},{n:"明治大学",v:7},{n:"東洋大学",v:4},{n:"大東文化大学",v:4},{n:"山梨学院大学",v:3},{n:"神奈川大学",v:2}] as t,i}

{i+1}位


{t.n}
{t.v}回






{/each}
※東洋大学と大東文化大学は同数。ほかに1回優勝の大学が5校ある。

歴代最多優勝は中央大学の14回。1926年の第7回大会から1996年の第72回大会まで、長い期間にわたって優勝を重ねた。

2位は早稲田大学の13回、3位は日本大学の12回。順天堂大学が11回、日本体育大学が10回と続く。

青山学院大学は9回優勝で歴代6位

青山学院大学は2015年の第91回大会で初優勝を果たした。その後、2016年、2017年と3連覇を達成。2020年、2022年、2024年、2025年、2026年にも総合優勝し、通算9回となった。

特筆すべきは、2024年から2026年までの3連覇だ。2025年には総合10時間41分19秒、2026年には10時間37分34秒と、優勝を続けながら記録も更新している。

駒澤大学も2021年、2023年に優勝し、通算8回で歴代7位。青山学院大学と駒澤大学が近年の優勝争いを牽引する一方、中央大学や早稲田大学の長い歴史も箱根駅伝の大きな特徴になっている。

【コース変更と記録比較】箱根駅伝のタイムは昔と単純比較できない?

箱根駅伝の記録

箱根駅伝の歴代記録を見る際に、見落とされやすいのがコース変更の影響だ。現在の総距離は217.1kmだが、過去には中継所の移動や道路の変更、再計測によって区間距離が変わっている。

つまり、昔の大会で記録されたタイムと現在のタイムを並べるだけでは、実際の走力差を正確に評価できない。特に4区・5区と箱根の山を走る5区・6区は、記録の扱いに注意が必要だ。

2015年・第91回大会:函嶺洞門の通行止めによるコース変更

最初の大きな転換点は2015年の第91回大会だ。箱根の国道1号線にあった函嶺洞門が通行止めとなり、代わりにバイパスを通るコースへ変更された。

関東学生陸上競技連盟は日本陸連の公式計測員の指導を受けてコース全体を再計測。総距離は従来の217.9kmから217.1kmに変更された。

この変更では、特に5区・6区の走行コースが変わったため、同連盟は両区間の区間記録と往路・復路・総合記録について、第91回大会以降を新しい記録として取り扱う方針を示した。第90回大会以前の該当記録は参考記録となる。

2017年・第93回大会:4区と5区の距離を大幅変更

次の大きな変更は2017年の第93回大会。往路の小田原中継所が移動し、4区と5区の距離配分が見直された。


第93回大会前後の区間距離比較


4区
延長


変更前
18.5km


変更後

20.9km



2.4km延長



5区
短縮


変更前
23.2km


変更後

20.8km



2.4km短縮


変更の背景には、5区への負担集中があった。2006年の第82回大会では、5区の距離が20.9kmから23.4kmへ延長され、山上りの重要性が大きく高まっていた。

その結果、山上りに特化した選手の存在が総合順位を大きく左右するようになった。選手への身体的負担や、5区の成績が大会全体に与える影響の大きさも問題として議論され、2017年の変更につながった。

新コースでは4区が長くなり、5区は短縮された。これによって平地を走る選手の重要性が増し、4区から5区への選手配置やチーム戦略にも変化が生まれた。

現在の全10区間の距離と特徴

第102回大会で使用されたコースは、往路107.5km、復路109.6km、合計217.1km。各区間の距離は以下のとおりだ。

- 1区:21.3km(大手町~鶴見)
- 2区:23.1km(鶴見~戸塚)
- 3区:21.4km(戸塚~平塚)
- 4区:20.9km(平塚~小田原)
- 5区:20.8km(小田原~箱根・芦ノ湖)
- 6区:20.8km(箱根・芦ノ湖~小田原)
- 7区:21.3km(小田原~平塚)
- 8区:21.4km(平塚~戸塚)
- 9区:23.1km(戸塚~鶴見)
- 10区:23.0km(鶴見~大手町)

記録を比較するときに押さえたい3つのポイント

歴代タイムを正しく読むには、次の3点を区別する必要がある。

1. 同じ区間でも距離・走行ルートが変わっていないか。

4区と5区は第93回大会からコースが変更されている。現在の4区20.9km、5区20.8kmと、それ以前の記録を無条件に比較するのは適切ではない。

2. 参考記録と公式ランキングの記録を混同しない。

関東学生陸上競技連盟は、距離や走行ルートの変更に伴って記録の取り扱いを定めている。公式の歴代最速ランキングも参考記録を除外し、区間ごとに集計対象となる大会を設定している。

3. 区間特性と気象条件も考慮する。

同じ距離でも、上り・下り、海風、気温、路面状況によって難易度は異なる。例えば5区の20.8kmと6区の20.8kmは距離こそ同じだが、山上りと山下りという正反対の条件を持つ。

そのため、歴代最速タイムは選手の能力を測る重要な指標である一方、数字だけで選手の優劣を決めるものではない。コースの歴史まで理解して初めて、記録の価値が見えてくる。

【箱根駅伝の記録】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:箱根駅伝の歴代総合最速記録は何時間何分ですか?
A1:2026年第102回大会終了時点では、青山学院大学が記録した10時間37分34秒が歴代最速の総合記録だ。2026年1月3日に達成された大会新記録である。

Q2:箱根駅伝の往路・復路の歴代最速記録は?
A2:往路は青山学院大学の5時間18分08秒、復路は同大学の5時間19分26秒。いずれも第102回大会の2026年に更新された大会記録だ。

Q3:箱根駅伝の区間記録で最も速い選手は誰ですか?
A3:区間によって異なる。最も短いタイムは6区の野村昭夢(青山学院大学)が2025年に記録した56分47秒。3区ではイェゴン・ヴィンセントの59分25秒が歴代最速となっている。

Q4:2026年大会で区間記録を更新した選手は誰ですか?
A4:青木瑠郁(1区)、キムタイ(2区)、黒田朝日(5区)、塩出翔太(8区)、佐藤圭汰(10区)の5人。いずれも第102回大会で各区間の歴代最速を更新した。

Q5:箱根駅伝で最も優勝回数が多い大学はどこですか?
A5:中央大学の14回が最多。早稲田大学が13回、日本大学が12回と続く。青山学院大学は2026年の優勝で通算9回となり、歴代6位に位置している。

Q6:箱根駅伝の昔の記録と現在の記録は比較できますか?
A6:区間や大会によって注意が必要だ。函嶺洞門のバイパス化や第93回大会の小田原中継所移動などでコースと距離が変更されている。特に4区・5区は2017年以降のコースを基準に比較する必要がある。

2026年第102回大会は、青山学院大学が総合10時間37分34秒、往路5時間18分08秒、復路5時間19分26秒という3つの大会新記録を打ち立てた歴史的な大会となった。

個人記録でも、青木瑠郁、キムタイ、黒田朝日、塩出翔太、佐藤圭汰が歴代最速を更新。加えて、イェゴン・ヴィンセントの3区・4区、野村昭夢の6区、中村唯翔の9区など、異なる年代の名選手たちが残した記録も現在まで受け継がれている。

一方、総合優勝回数では中央大学が14回で最多を維持し、青山学院大学は9回で歴代6位。近年の記録更新だけでなく、100年以上にわたる大会の歴史を振り返ることで、箱根駅伝の奥深さがわかる。

今後の大会で新記録が誕生したときは、単純にタイムの速さだけを見るのではなく、コース条件、区間距離、参考記録の扱いまで確認したい。そうすることで、選手が残した記録の本当の価値を正しく評価できる。

第102回大会で更新された記録が、次の第103回大会でどこまで守られるのか。青山学院大学の連覇と記録更新に挑む各大学の戦いは、これからも箱根駅伝の大きな見どころとなる。

主な参照資料:東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト(歴代総合タイムランキング・区間別歴代最速ランキング・優勝回数ランキング・第102回大会公式成績)、日本テレビ箱根駅伝番組公式サイト(大会記録・歴代優勝校・コース紹介)、関東学生陸上競技連盟(距離変更と記録の取り扱いに関する資料)。

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コンテンツディレクター 高峰 弦
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