2025年の第76回NHK紅白歌合戦で、歌手別視聴率の1位を獲得したのは松田聖子だった。
2026年1月6日付の日刊スポーツによると、松田聖子は午後11時38分の歌唱中に39.9%を記録。特別企画での出演ながら、出場歌手を含めた全出演者の中でトップに立った。
2位は白組のトリを務めたMrs. GREEN APPLEの39.4%。3位には、前田敦子、大島優子ら卒業メンバーが参加したAKB48が37.1%で入った。
歌手別視聴率の上位出演者| 順位 | 歌手・グループ | 視聴率 | 注目された出演内容 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 松田聖子 | 39.9% | 特別企画・午後11時38分 |
| 2位 | Mrs. GREEN APPLE | 39.4% | 白組の大トリ |
| 3位 | AKB48 | 37.1% | OGメンバーとの記念ステージ |
| 4位 | MISIA | 数値非掲載 | 紅組のトリ |
| 上位 | TUBE | 数値非掲載 | 21時台の出演 |
| 上位 | 岩崎宏美 | 数値非掲載 | 21時台の出演 |
| 7位 | 矢沢永吉 | 36.0% | 特別企画・午後10時3分 |
出典:日刊スポーツ、2026年1月6日付の歌手別視聴率報道。数値が確認できない出演者については、順位や数値を補完していない。
1位・松田聖子が39.9%を記録した理由松田聖子が披露したのは「青い珊瑚礁 ~Blue Lagoon~」。
特別企画の最後を飾る出演となり、午後11時38分に39.9%を記録した。
今回の注目点は、単に往年の人気歌手が高い数字を獲得したことだけではない。
番組終盤に登場する大物歌手には、長年のファンだけでなく、家族と一緒にテレビを見ている視聴者や、年越し前に紅白を見届けようとする層も集まりやすい。
松田聖子のステージは、こうした幅広い視聴者の関心が重なる時間帯に放送された。
2位・Mrs. GREEN APPLEは39.4%白組の大トリを務めたMrs. GREEN APPLEは39.4%で2位。
松田聖子との差はわずか0.5ポイントだった。
番組を締めくくる白組の大トリという役割もあり、終盤の視聴者を引きつけた出演者の一組となった。
なお、一部のインターネット上のまとめ記事には39.8%とする記載もあるが、日刊スポーツの2026年1月6日付報道では39.4%となっている。数字を比較するときは、報道元と集計条件をそろえる必要がある。
3位・AKB48は37.1%今回のランキングで特に目を引くのがAKB48だ。
午後9時22分に37.1%を記録し、松田聖子、Mrs. GREEN APPLEに続く3位に入った。
ステージには前田敦子、大島優子ら歴代メンバーも参加。「恋するフォーチュンクッキー」「会いたかった」を披露した。
結成20周年という節目に、かつての人気メンバーと現役メンバーが同じステージに立ったことは、当時のファンにとって特別な演出だった。
現役の音楽ファンだけでなく、過去のAKB48全盛期を知る視聴者にも訴求する構成だった点が、上位に入った背景として考えられる。
【数字を比較】番組平均35.2%と瞬間最高40.7%の違い

2025年の紅白で話題になった数字は、歌手別の39.9%だけではない。
番組平均世帯視聴率35.2%、個人視聴率26.4%、瞬間最高視聴率40.7%という3つの数字も、それぞれ意味が異なる。
第76回紅白の公式視聴率ビデオリサーチが公表した関東地区のデータは次のとおり。
| 指標 | 第1部 | 第2部 |
|---|---|---|
| 平均世帯視聴率 | 30.8% | 35.2% |
| 平均個人視聴率 | 23.2% | 26.4% |
第1部は午後7時20分から午後8時55分、第2部は午後9時から午後11時45分まで。
第2部の世帯視聴率35.2%は、前年の第75回の32.7%から2.5ポイント上昇した。
個人視聴率も前年の23.4%から26.4%へと3.0ポイント上昇している。
これらはビデオリサーチの公式公開データで確認できる数字だ。
瞬間最高40.7%は誰の出演時?ここは誤解しやすいポイントだ。
2025年の紅白で記録された瞬間最高世帯視聴率は40.7%。
記録されたのは、午後11時44分。白組の優勝が発表された場面だった。
つまり、松田聖子の39.9%とは別の数字である。
| 視聴率 | 記録された場面 |
|---|---|
| 39.9% | 松田聖子の歌唱中 |
| 39.4% | Mrs. GREEN APPLEの歌唱時 |
| 37.1% | AKB48のステージ |
| 40.7% | 白組の優勝発表 |
スポニチの2026年1月5日付報道によると、瞬間最高40.7%は5年ぶりに40%台を回復した数字だった。
番組平均と瞬間最高を混同すると、歌手別ランキングの意味も変わってしまう。ここは明確に区別したい。
【歴代比較】紅白歌合戦の歌手別視聴率はどう変化した?
2025年の松田聖子39.9%は、その年の歌手別トップとして大きな注目を集めた。
しかし、歴代の歌手別視聴率と比べると、さらに高い記録が存在する。
歴代歌手別視聴率の最高記録過去の歌手別視聴率を整理した記録によると、歴代最高は1998年の安室奈美恵。
「CAN YOU CELEBRATE?」で64.9%を記録した。
| 歴代順位 | 歌手 | 年 | 歌手別視聴率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 安室奈美恵 | 1998年 | 64.9% |
| 2位 | DREAMS COME TRUE | 1992年 | 62.0% |
| 3位 | 米米CLUB | 1995年 | 60.3% |
| 4位 | 玉置浩二 | 1996年 | 59.9% |
| 5位 | 安室奈美恵 | 1997年 | 59.1% |
| 6位 | 谷村新司 | 1991年 | 58.5% |
| 7位 | SMAP | 2003年 | 57.1% |
出典:紅白歌合戦の歴代歌手別視聴率記録の整理資料。
1998年の安室奈美恵は、前年の紅白出演後に産休に入り、1年ぶりにステージへ復帰した年だった。
復帰への関心が高まる中での出演が64.9%という歴史的な数字につながった。
また、DREAMS COME TRUEや米米CLUB、玉置浩二など、1990年代の音楽シーンを代表するアーティストも高い数字を残している。
SMAPが複数回トップを獲得した時代歴代ランキングで見逃せないのがSMAPの存在だ。
歴代記録の整理では、SMAPは歌手別最高視聴率を8回獲得したとされる。
2000~2002年、2005~2007年には、それぞれ3年連続でトップを記録した。
2003年には「世界に一つだけの花」で57.1%を記録している。
こうした歴史を見ると、紅白の歌手別視聴率は、単純な楽曲の人気だけでは決まらないことが分かる。
その年の話題性、出演するタイミング、アーティストの希少性、視聴者が抱く思い出などが複合的に影響している。
近年の紅白平均世帯視聴率の推移一方、番組全体の第2部平均世帯視聴率を比較すると、次のようになる。
| 年 | 回 | 第2部平均世帯視聴率 |
|---|---|---|
| 2020年 | 第71回 | 40.3% |
| 2021年 | 第72回 | 34.3% |
| 2022年 | 第73回 | 35.3% |
| 2023年 | 第74回 | 31.9% |
| 2024年 | 第75回 | 32.7% |
| 2025年 | 第76回 | 35.2% |
出典:ビデオリサーチ「NHK総合・紅白歌合戦 世帯視聴率」。
2023年に31.9%まで下がった後、2024年は32.7%、2025年は35.2%と回復している。
ただし、1990年代や2000年代と現在では、テレビを取り巻く環境が大きく異なる。動画配信サービスやインターネット視聴の普及もあり、過去の数字と現在の数字を単純に人気の優劣として比較することはできない。
【調査の仕組み】歌手別視聴率はどのように計測される?
紅白の視聴率を正確に理解するには、ビデオリサーチの調査方法を知っておきたい。
ビデオリサーチの視聴率調査ビデオリサーチは、全国32地区でテレビ視聴率を調査している。
2025年時点の公表仕様では、関東地区の調査対象は2,700世帯。全国合計では10,800世帯となっている。
調査にはPM(ピープルメーター)という機械式の測定システムが使用される。
対象世帯のテレビに専用機器を設置し、誰がどのチャンネルを見ているかを毎分単位で測定する仕組みだ。
調査対象は統計学に基づく無作為抽出で選ばれ、集めたデータから対象地域全体の視聴状況を推計する。
世帯視聴率と個人視聴率の違いこの2つは混同されやすい。
- 世帯視聴率:テレビを所有する世帯のうち、番組を視聴していた世帯の割合。
- 個人視聴率:調査対象世帯に住む4歳以上の人のうち、番組を視聴していた人の割合。
例えば、家族4人のうち3人が紅白を見ていても、世帯視聴率では1世帯としてカウントされる。
一方、個人視聴率では実際に見ていた3人が測定対象になる。
この違いがあるため、世帯視聴率35.2%と個人視聴率26.4%を直接比較して、どちらが高い人気を示していると判断するのは適切ではない。
歌手別視聴率は歌唱全体の平均ではないもう一つ重要なのが、歌手別視聴率の集計単位だ。
2025年の報道では、松田聖子の39.9%は午後11時38分、AKB48の37.1%は午後9時22分に記録された数字として紹介されている。
これは、歌手が出演している時間帯の毎分視聴率に着目した数字であり、楽曲を最初から最後まで見た人の平均割合と同じではない。
そのため、次の3つを区別する必要がある。
1. 番組平均視聴率:番組全体の平均的な視聴状況。
2. 歌手別視聴率:歌手の出演時間中に記録された視聴率を比較したもの。
3. 瞬間最高視聴率:番組内で最も高い瞬間の数字。
ビデオリサーチの視聴率は、統計学に基づく標本調査によって推計されている。放送業界で広く利用される客観的な指標だ。
ただし、調査対象世帯の実測値を全国民の全数調査と同じように扱うことはできない。
また、歌手別のランキングについては、報道された毎分値と、ビデオリサーチが公式アーカイブで公表している番組平均値を区別する必要がある。
したがって、ランキングを読むときは次の条件を確認するとよい。
- 関東地区なのか、全国の数値なのか。
- 世帯視聴率なのか、個人視聴率なのか。
- 歌唱中の最高値なのか、出演時間全体の平均なのか。
- リアルタイム視聴なのか、録画視聴を含む総合視聴率なのか。
これらの条件がそろっていれば、数字の比較はより正確になる。
【2026年最新】第77回紅白の視聴率はいつ分かる?
2026年11月2日時点では、第77回NHK紅白歌合戦はまだ放送されていない。
NHKの公式イベント情報によると、2026年12月31日に放送予定で、放送時間は午後7時20分から午後11時45分まで。
司会は芦田愛菜、堺雅人、二宮和也、鈴木奈穂子アナウンサーの4人と発表されている。
出場歌手や曲順などの情報と、実際の放送視聴率は別の段階で明らかになる。
2026年の歌手別視聴率が判明するのは、実際の放送が終了し、毎分視聴率が集計・報道された後になる。
したがって、2026年11月現在の最新の歌手別実績は、2025年の第76回の記録だ。
【紅白視聴率歌手別】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2025年の紅白で歌手別視聴率1位は誰?
松田聖子。2025年12月31日の第76回NHK紅白歌合戦で39.9%を記録し、歌手別1位となった。
Q2:Mrs. GREEN APPLEの歌手別視聴率は何%?
日刊スポーツの2026年1月6日付報道では39.4%で2位。松田聖子との差は0.5ポイントだった。
Q3:AKB48の視聴率は何%だった?
37.1%で3位。前田敦子、大島優子ら歴代メンバーが参加したステージが注目を集めた。
Q4:2025年の紅白の瞬間最高視聴率は何%?
40.7%。午後11時44分に白組の優勝が発表された場面で記録された。
Q5:2025年の紅白の平均視聴率は?
関東地区の第2部平均世帯視聴率は35.2%、平均個人視聴率は26.4%だった。
Q6:紅白の歌手別視聴率の歴代1位は誰?
1998年の安室奈美恵で64.9%。「CAN YOU CELEBRATE?」を披露した際に記録した歴代最高値として知られている。
Q7:2026年の紅白歌手別視聴率はもう発表された?
まだ発表されていない。第77回は2026年12月31日に放送予定であり、歌手別の数字は放送後に判明する。
2025年の第76回NHK紅白歌合戦では、松田聖子が39.9%で歌手別1位を獲得した。
2位のMrs. GREEN APPLEは39.4%、3位のAKB48は37.1%。ベテラン歌手の存在感と、過去の人気グループによる記念ステージ、現役アーティストの大トリという異なる魅力が上位に並んだ。
番組全体では、第2部平均世帯視聴率35.2%、個人視聴率26.4%。瞬間最高は白組の優勝発表時に記録した40.7%だった。
歴代に目を向ければ、安室奈美恵の64.9%という記録が今も大きな壁として残っている。
【プロの結論】
紅白の視聴率を読み解くうえで大切なのは、単純に順位だけを見るのではなく、数字が生まれた時間帯と出演者の役割まで考えることだ。
歌手別視聴率は、その瞬間にどれだけ視聴者の関心を集めたかを示す一つの指標である。一方、番組平均は番組全体の支持の広がりを示し、個人視聴率は世帯という単位を超えて視聴者の動きを捉える。
この3つを組み合わせることで、紅白の人気の変化や時代ごとの音楽シーンの違いが見えてくる。
2026年の第77回では、どのアーティストが視聴者を引きつけるのか。松田聖子の39.9%を超える数字が生まれるのかも、年末の大きな注目ポイントとなりそうだ。
主な参考資料
- ビデオリサーチ「NHK総合・紅白歌合戦 世帯視聴率」
- ビデオリサーチ「NHK総合・紅白歌合戦 個人視聴率」
- ビデオリサーチ「視聴率の調査地区と測定方法」
- 日刊スポーツ「松田聖子が歌手別トップ39.9%、AKB48は3位」(2026年1月6日)
- スポニチアネックス「NHK紅白歌合戦 瞬間最高視聴率40.7%」(2026年1月5日)
- NHKオンライン「第77回NHK紅白歌合戦」開催情報