ホーム 映画・ドラマ 【ヒットの理由】任天堂とイルミネーションの協業が生んだ世界的な人気

【ヒットの理由】任天堂とイルミネーションの協業が生んだ世界的な人気

土谷 雅人 土谷 雅人 • 更新: • 公開: • 読了約 8 分
目次

マリオ映画の成功を理解するうえで欠かせないのが、任天堂とイルミネーションの制作体制です。

任天堂が映画制作に深く関わる体制


任天堂の代表的なゲームクリエイター。両作品で共同プロデューサーを務めています。



イルミネーションの創業者。任天堂とともに映画の企画・制作を推進しています。

任天堂の2025年のIR説明資料によると、前作と続編はいずれも、任天堂の宮本茂氏とイルミネーションのクリス・メレダンドリ氏が共同プロデューサーを務めています。

任天堂は単にゲームの映画化権を貸し出すだけではなく、映画の資金調達や企画・開発・制作にも関与する方針を示しています。

ゲームファン以外にも届く作品設計

前作の成功で特に注目されたのは、ゲームを遊んだ経験のない人にも作品が届いたことです。

任天堂は2023年のIR資料で、子どもからシニアまで幅広い年齢層が映画館を訪れ、ゲーム経験の有無を問わず鑑賞されたと説明しています。

この特徴は、マリオというキャラクターがゲームの枠を超えた世界的な知名度を持つことと深く関係しています。

続編では、宇宙を舞台にした冒険や新キャラクターの登場によって、ゲームファンが楽しめる要素を維持しながら、映画としての新しい魅力も加えています。

任天堂は2026年5月のIR資料でも、続編が公開から4週間で世界興収8億ドルを超えたことを報告しました。映画を通じて任天堂IPに触れる人を増やすという事業戦略も、両作品に共通する要点です。

続編の成功は前作のブランド力だけでは説明できない

続編が10億ドルを突破した背景には、前作で確立した認知度に加え、マリオというキャラクター自体の強さがあります。

加えて、イルミネーションが得意とする幅広い観客層に向けたアニメーション制作と、任天堂が持つキャラクター・世界観の資産が組み合わさっています。

映画をきっかけにゲームへ興味を持つ人もいれば、ゲームの思い出を映画館で楽しむ人もいる。こうした異なる観客層を同時に取り込めることが、シリーズの興行的な強みです。

【数字の落とし穴】マリオ映画の興行収入を比較するときの注意点

マリオ映画興行収入

インターネット上でマリオ映画の興行収入を調べると、サイトによって数字が微妙に違うことがあります。

これは必ずしも誤情報というわけではありません。集計日やデータの更新タイミング、対象地域の違いなどが影響します。

Box Office Mojoと任天堂の公表値は同じとは限らない

例えば前作の世界興収は、任天堂の2023年IR資料では13億6,125万ドル、Box Office Mojoでは13億6,078万3,214ドルです。

数値には差がありますが、どちらも約13億6,000万ドルという評価で一致しています。

また、興行収入は劇場でのチケット売上であり、映画会社がその金額をすべて利益として受け取るわけではありません。

製作費、宣伝費、配給会社や映画館との収益分配などを考慮しなければ、映画の最終的な利益は判断できません。

日本円換算とドル建ての数字を混同しない

全世界興収を円換算するときは、換算に使う為替レートによって金額が変わります。

例えば2026年6月15日の公式発表では、1ドル160.16円という換算レートを使い、世界興収10億235万7,423ドルを約1,605億円として紹介しています。

別の時点の為替レートで計算すれば、円換算額は異なります。

そのため、作品同士を比較する場合は、世界興収をドル建て、日本国内興収を円建てで確認するのが分かりやすい方法です。

信頼できる興行データの確認先
情報源 主に確認できる情報
世界・北米・各国の興行収入、歴代ランキング
日本国内の映画動員ランキング、興行成績
IR資料、映画事業の取り組み、公式実績
世界興行の節目、配給・映画関連の発表

特に日本国内の動員ランキングと世界興収ランキングは別物です。

興行通信社のランキングで1位になったことが、そのまま世界歴代興収1位を意味するわけではありません。ランキングを読むときは、必ず対象地域と集計期間を確認しましょう。

【マリオ映画の興行収入】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:マリオ映画の興行収入は2026年現在いくらですか?

A1:『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』は、日本国内79億円超、世界約10億1,263万ドルです。前作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、日本国内約140億円、世界約13億6,078万ドルです。国内の続編の数値は2026年8月17日発表の79億円突破が確認できる公表実績です。

Q2:マリオ映画は世界で10億ドルを突破しましたか?

A2:はい。2026年6月8日に『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』が世界興収10億ドルを突破しました。前作も約13億6,000万ドルを記録しており、マリオ映画2作品がそろって10億ドル超のヒットとなっています。

Q3:前作とギャラクシー・ムービーではどちらが人気ですか?

A3:累計興行収入で比較すると前作が上回っています。日本国内では前作が約140億円、続編が79億円超。世界では前作が約13億6,000万ドル、続編が約10億1,263万ドルです。ただし、続編もゲーム原作映画の世界興収で歴代2位に入る大ヒットです。

Q4:マリオ映画の観客動員数は何人ですか?

A4:前作は任天堂の推計で世界約1億6,984万人です。日本国内では2023年10月18日時点で984万1,933人でした。続編は2026年5月31日時点で日本国内518万3,072人を記録しています。続編の最終的な国内動員数は別途確認が必要です。

Q5:マリオ映画はゲーム原作映画の歴代1位ですか?

A5:前作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が世界興収で歴代1位、続編『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』が歴代2位です。2026年6月のNBCユニバーサルの発表でも、この順位が示されています。

2026年11月現在、マリオ映画の興行成績を比較すると、前作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が国内約140億円、世界約13億6,000万ドルで優位に立っています。

一方、続編『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』も国内79億円超、世界約10億1,263万ドルという大きな数字を記録しました。

今回の比較から分かる要点は3つです。

- 国内興収のトップは前作の約140億円。
- 世界興収のトップも前作の約13億6,000万ドル。
- 続編も世界10億ドルを突破し、ゲーム原作映画の歴代2位を獲得。

特に注目したいのは、マリオ映画が2作品だけで世界20億ドルを超えるシリーズに成長したことです。

任天堂とイルミネーションの協業によって、ゲームの人気キャラクターを映画という別のエンターテインメントへ広げる戦略が、大きな成果につながっています。

今後のマリオ映画の興行成績を追う際は、国内の興行収入、世界累計、北米市場、観客動員数をそれぞれ分けて確認することが大切です。単純な売上だけでなく、どの市場で、どれだけの観客を集めたのかを見ることで、シリーズの本当のヒット規模が見えてきます。

同じカテゴリの記事

土谷 雅人
コンテンツディレクター 土谷 雅人
プロフィールを見る →

芸能取材14年。所属事務所の公式リリース、制作発表の資料、配信サービスの告知を一次情報として確認し、確認できない話は記事にしていません。

おすすめの関連記事