2026年11月20日(金)、サンライズ50周年記念作品として、劇場アニメ『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女〈ヘクセ〉』の第1作が公開される。監督を務めるのは、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』などで知られる押井守。1983年に始まったリアルロボットアニメの金字塔『装甲騎兵ボトムズ』に、新たな戦争の物語が加わる。舞台はアストラギウス銀河の百年戦争末期。どんな過酷な作戦からも必ず生還するため「魔女」と恐れられる兵士アッシュ・ヴァンプスと、彼女の秘密を追う女性士官マキ・シュタウフェンベルクを中心に、極限状態の戦場が描かれる。
本作は全2部作の劇場作品で、第1作の公開日は2026年11月20日に決定済みだ。アッシュ役は沢城みゆき、マキ役は安藤麻吹。髙橋良輔による監修、Production I.Gの制作協力、川井憲次の音楽など、シリーズファンにとっても見逃せない布陣がそろった。2026年11月2日時点の公式発表を基に、作品の読み方、あらすじ、登場人物、声優・スタッフ、ATの設定、第2作の公開情報まで詳しく整理する。
【作品の基本情報】灰色の魔女〈ヘクセ〉の読み方・公開日・全2部作を解説

作品の正式名称は『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女〈ヘクセ〉』。サンライズワールドの公式作品情報では、作品名全体の読み方を「ソウコウキヘイボトムズ ハイイロノヘクセ」としている。
検索時に迷いやすいのが、漢字の「灰色の魔女」とカタカナの「ヘクセ」の関係だ。通常の日本語読みである「ハイイロノマジョ」ではなく、公式に示されている読みは「ハイイロノヘクセ」。作品名を調べる際には、この読み方を押さえておきたい。
第1作は2026年11月20日公開、第2作も制作決定2026年5月12日、サンライズは本作が全2部作の劇場公開作品になることを発表した。同時に、第1作の公開日を2026年11月20日(金)と公表。配給はバンダイナムコフィルムワークスが担当する。
ここで押さえておきたいのは、11月20日がシリーズ全体の完結日ではなく、第1作の公開日だという点だ。第2作の制作・劇場公開も公式に発表されている一方、2026年11月2日現在、具体的な公開日や公開月は明らかになっていない。
全2作セットのムビチケカードも企画段階で発表されており、単なる続編の可能性ではなく、当初から二部構成として展開される作品であることが分かる。
また、本作はサンライズ50周年記念プロジェクトに位置づけられる完全新作。1983年にテレビ放送が始まった『装甲騎兵ボトムズ』の世界観を受け継ぎながら、押井守監督による新しい物語を描く。サンライズワールド公式発表
作品概要一覧- 作品名:装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女〈ヘクセ〉
- 読み方:ソウコウキヘイボトムズ ハイイロノヘクセ
- 第1作公開日:2026年11月20日(金)
- 構成:全2部作
- 第2作公開日:後日発表
- 監督:押井守
- 原作:矢立肇・髙橋良輔
- 監修:髙橋良輔
- 企画・制作:サンライズ
- 制作協力:Production I.G
- 配給:バンダイナムコフィルムワークス
【あらすじと舞台設定】百年戦争末期のヴァルキュリアⅡで何が起きる?
アストラギウス銀河を二分するギルガメスとバララント『灰色の魔女』の物語を理解するうえで欠かせないのが、アストラギウス銀河の歴史だ。
この銀河では、二大勢力であるギルガメスとバララントが対立し、戦争を100年近く続けている。公式あらすじでは、戦争の原因すら定かではないと説明されている。終わりの見えない戦争が、兵士たちの命や人格を消耗させていく世界だ。
1983年から放送されたテレビシリーズ『装甲騎兵ボトムズ』は、百年戦争終結後の世界を舞台にしていた。一方、今回の映画はその戦争が終わる直前、つまり戦争末期を描く。
この時間軸の違いは大きい。従来のシリーズで描かれてきた戦後の世界ではなく、戦争そのものが続いている最前線に焦点を当てることで、兵士たちが生き残るために何を選択するのかというテーマが前面に出てくる。
舞台はアスガルズ星系第二惑星ヴァルキュリアⅡ物語の中心となる場所は、アスガルズ星系第二惑星ヴァルキュリアⅡに設けられた前線基地だ。
そこへ赴任してくるのが、女性士官マキ・シュタウフェンベルク。表向きは戦場取材を目的としているが、彼女には上級司令部から与えられた別の任務があった。それは、どんな危険な作戦からも生きて帰る兵士アッシュ・ヴァンプスの調査である。
アッシュが所属するのは、寄せ集めの問題兵士で構成された懲罰部隊。戦場での規律違反や問題行動などを背景に集められた兵士たちが、危険な任務を担っている。
マキは調査対象の部隊に自ら参加するマキの任務は、基地でアッシュを観察するだけでは終わらない。
アッシュたちの部隊に敵陣への強行降下作戦が命じられると、マキはAT(アーマードトルーパー)のパイロットとして作戦への参加を決意する。戦場の実態を知るには、実際に戦場へ身を置く必要があると判断したためだ。
しかし、作戦は生還すら難しいほど絶望的な状況へと変化していく。アッシュを追うマキは、戦闘の中で彼女の秘密に近づいていく。
公式あらすじから読み取れる物語の軸は、単純な敵味方の戦闘だけではない。調査する側と調査される側、取材する側と取材される側、そして生き残る者と命を失う者の関係が重なっている。二人の女性が戦場で何を見つけるのかが、物語の大きな見どころとなる。
【アッシュ・ヴァンプスの正体】灰色の魔女とヴァンプス小隊の秘密
アッシュは第601降下猟兵大隊の曹長検索で特に関心を集めるのが「アッシュ・ヴァンプスの正体」だ。
公式キャラクター紹介によると、アッシュは第601降下猟兵大隊の曹長であり、懲罰部隊である第3中隊に所属するATパイロット。どんな過酷な作戦でも生存者として帰還することから、周囲の兵士たちに「魔女」と呼ばれ、畏怖されている。
つまり、彼女の正体として公式に判明しているのは、特殊な能力を持つ存在という設定ではなく、戦場で異常なほど生還を重ねている軍人という人物像だ。
なぜアッシュだけが生き残るのか。優れた戦闘技術によるものなのか、判断力や運によるものなのか、それとも別の秘密が隠されているのか。公開前の公式情報では、その理由までは明かされていない。
この謎そのものが、マキに与えられた調査任務の核心となっている。したがって「魔女」という呼び名を、そのまま超自然的な存在や魔法使いという意味に解釈するのは早計だ。
ヴァンプス小隊は問題兵士たちが集められた懲罰部隊アッシュが所属する部隊は、一般的な精鋭部隊とは異なる。公式設定では、第601降下猟兵大隊の懲罰部隊である第3中隊に所属し、小隊長が不在であることから「ヴァンプス小隊」と呼ばれている。
小隊には、それぞれ異なる事情を抱えた兵士が集まっている。フリッツ・ゲルスドルフは他部隊で問題を起こした兵士、ブルンハルト・ミュラーは懲罰部隊への志願によって懲役を免除された兵士、アドリアン・ダイスラーは過去の抗命行為によって懲罰部隊に入った兵士だ。
マット・フンメルスも、ある事件を経て本人の強い希望により特例で懲罰部隊に入隊している。彼は火力支援型ATのパイロットという役割を担う。
この設定で興味深いのは、部隊の構成員が単に能力の低い兵士として描かれているわけではないことだ。ATの操縦に秀でた者や軍功を挙げた者も含まれている。それぞれが問題や事情を抱えながら、同じ危険な戦場に送り込まれている。
アッシュが「魔女」と呼ばれる理由も、この部隊の性質を踏まえると一層際立つ。周囲が次々と危機に直面するなか、彼女だけが生き残って帰還する。その異様な生存記録が、部隊内外の疑念を生み出している。
マキ・シュタウフェンベルクは調査者であり戦闘参加者マキは第808独立宣伝中隊に所属する大尉だ。上級司令部からの命令を受け、部下とともにヴァルキュリアⅡの前線基地へ赴任する。
興味深いのは、マキの所属する独立宣伝中隊が戦場の取材・報道を任務とする部隊であることだ。彼女は戦場を観察する立場でありながら、アッシュの謎を追うために実際の作戦にも参加する。
マキの直属の部下であるアリクス・バラックと、今回の任務から配属されたイグニス・シュバインシュタイガーも、彼女と行動をともにする。調査任務がどこまで上級司令部の意向に沿うものなのか、基地内の軍人たちがどのような思惑を持つのかも、物語の緊張感を高める要素だ。
【声優・キャスト一覧】沢城みゆきと安藤麻吹を中心とした14名の出演陣
アッシュ役は沢城みゆき、マキ役は安藤麻吹2026年8月21日に主演キャストが発表され、9月4日にはメインキャラクターと追加キャストの情報が公開された。
アッシュ・ヴァンプス役は沢城みゆき。『ルパン三世』シリーズの峰不二子役など幅広い役柄で知られる声優であり、本作では生還を繰り返す謎めいた女性兵士を担当する。
一方、マキ・シュタウフェンベルク役は安藤麻吹。アッシュの秘密を追い、最終的には彼女の部隊とともに危険な作戦へ参加する女性士官を演じる。
主演二人の関係は、単純な仲間や敵というものではない。マキはアッシュを調査する立場にありながら、戦場で同じ危険を共有することになる。物語の進行に伴って変化する二人の距離感が、声優の演技に求められる大きなポイントだ。
『灰色の魔女』公式キャスト・キャラクター相関一覧以下は、サンライズが公開している本作の公式キャスト14名と、それぞれの役割を整理した一覧だ。1983年のテレビシリーズ全体の出演者一覧ではなく、2026年公開の新作映画に登場するキャラクターを対象としている。
| キャラクター | 担当声優 | 所属・役割・関係性 |
|---|---|---|
| アッシュ・ヴァンプス | 沢城みゆき | 第601降下猟兵大隊曹長。懲罰部隊のATパイロットで「魔女」と呼ばれる主人公。 |
| マキ・シュタウフェンベルク | 安藤麻吹 | 第808独立宣伝中隊大尉。アッシュの秘密を調査する女性士官。 |
| アリクス・バラック | 三木眞一郎 | 第808独立宣伝中隊所属の軍曹。マキの直属の部下。 |
| イグニス・シュバインシュタイガー | 梶裕貴 | 第808独立宣伝中隊所属の伍長。愛称はシュバイニ。 |
| フリッツ・ゲルスドルフ | 中村悠一 | ヴァンプス小隊の一等兵。粗暴な性格だがAT操縦に優れる。 |
| ブルンハルト・ミュラー | 鶴岡聡 | ヴァンプス小隊の一等兵。懲罰部隊に志願した凶悪な兵士。 |
| アドリアン・ダイスラー | 杉田智和 | ヴァンプス小隊の一等兵。AT操縦に優れた元軍功賞受賞者。 |
| マット・フンメルス | 三宅健太 | ヴァンプス小隊の一等兵。火力支援型ATのパイロット。 |
| ソルティグ・ヴァン・グンナル | 茶風林 | 第601降下猟兵大隊大佐。ヴァルキュリアⅡ前線基地司令。 |
| ヴィド・ヒルデブラント | 大塚芳忠 | 第601降下猟兵大隊付き憲兵大尉。軍規維持や調査を担当。 |
| メテウシュ・ユリアン・ポドルスキー | 小野大輔 | 憲兵少尉。ヒルデブラントの副官。 |
| ヴァイスヴァイラー | 菅生隆之 | 特務少尉。整備中隊で基地ATの整備管理を担当。 |
| オリバー | 櫻井孝宏 | 整備中隊所属の上級曹長。ヴァイスヴァイラーの副官。 |
| 整備兵の少女 | 上坂すみれ | ヴァイスヴァイラーとともに働く整備中隊の少女。 |
このキャスト構成から見えてくるのは、物語が主人公二人だけで進むのではなく、前線基地の組織全体を描く設計になっていることだ。懲罰部隊、独立宣伝中隊、基地司令部、憲兵、整備中隊と、異なる立場の人物が配置されている。
特に中村悠一、鶴岡聡、杉田智和、三宅健太が担当するヴァンプス小隊のメンバーは、アッシュの生存能力を際立たせる存在になる。彼らがどのような事情で懲罰部隊に集められ、どんな関係を築くのかも注目したい。
押井守・髙橋良輔を中心とする制作スタッフ監督・脚本は押井守と山邑圭。原作は矢立肇・髙橋良輔で、『装甲騎兵ボトムズ』の生みの親である髙橋良輔が監修として参加する。
キャラクター原案は黄瀬和哉、キャラクターデザインは西尾鉄也、小島崇史、小木曽伸吾。オリジナルメカニカルデザインは大河原邦男が担当し、メカニカルデザインには常木志伸、曽野由大、石口十、稲田航が名を連ねる。
音楽は川井憲次、音響監督は若林和弘。企画・制作はサンライズ、制作協力はProduction I.Gという布陣だ。
押井守の映像演出と髙橋良輔による作品世界の監修が組み合わさることで、シリーズの根幹を尊重しながら、新たな表現を加える体制が整えられている。サンライズ公式キャスト発表・作品情報
【ボトムズの世界観】AT・スコープドッグ・ギルガメスとバララントを理解する
ATとはアーマードトルーパーの略称『装甲騎兵ボトムズ』の世界を象徴するのが、AT(アーマードトルーパー)と呼ばれる人型兵器だ。
本作で重要な機体となるのが、ギルガメス軍の主力ATであるスコープドッグ。大量生産された汎用機であり、戦場に合わせた改造や現地仕様への変更が可能という特徴を持つ。
公式メカ情報では、ヴァルキュリアⅡの環境に合わせたデザートカラー、グリーンカラー、指揮官機などが紹介されている。頭部の3連ターレットレンズ、脚部のグライディングホイールによるローラーダッシュ、腕部を伸縮させて攻撃するアームパンチなど、シリーズを象徴する機構も健在だ。
ATは単なる巨大ロボットではない。兵士が搭乗し、戦場で消耗していく兵器として描かれる。そのため、機体の性能だけでなく、操縦する兵士の判断や戦術、整備状態も生死に直結する。
バララント軍のATも登場敵対勢力であるバララント軍にも、独自のATが存在する。
2026年10月23日に公開された追加メカ情報では、ファッティーとブロッカーが紹介された。
ファッティーはバララント軍のミッド級ATで、スコープドッグを研究して開発されたヴァルキュリア戦線用の派生機。丸みを帯びた機体形状には、敵弾を滑らせる避弾経始の考え方が取り入れられている。
ブロッカーはバララント軍が開発した主力ミッド級AT。後継機への転換が進められているものの、ヴァルキュリア戦線では改良型が運用され続けている。
ギルガメス側のスコープドッグとバララント側のATが同じ戦場に登場することで、作品の戦闘描写は一方的な機体紹介ではなく、両陣営の兵器思想や戦力差を含むものになる。サンライズ公式メカ情報
1983年のテレビシリーズとの時間軸の違い『装甲騎兵ボトムズ』は、髙橋良輔が原作・監督を務め、1983~1984年にテレビシリーズが放送されたリアルロボットアニメだ。その後もOVA、外伝、劇場作品、イベント上映、書籍など多様な展開が続き、40年以上の歴史を持つ。
今回の映画は、従来のテレビシリーズで描かれた百年戦争終結後の時代とは異なり、戦争末期に位置する物語だ。シリーズの世界観を知っている人にとっては、後に描かれる戦後の社会がどのような戦場を経て成立したのかを考える手掛かりにもなる。
一方、初めてボトムズに触れる人にとっても、戦争末期の前線基地という限定された舞台から物語へ入れる点は分かりやすい。過去の全シリーズを見ていなければ理解できない続編としてではなく、新たな登場人物による独立した戦場ドラマとして楽しめる構成が期待される。
【押井守の演出と最新情報】主題歌・公開前イベント・第2作の行方
押井守監督が語った「真面目な戦争アクション」本作の発表時、押井守監督は自身がもともと『ボトムズ』の大ファンだったことを明かしている。いつか同作のような作品を手掛けたいという思いがあったという。
一部では押井作品らしい独特のユーモアや日常描写が入るのではないかという関心も想定されるが、監督自身は作品の方向性について次のように語っている。
「真面目に戦争アクションを作っています。」
この発言は、本作を理解するうえで重要だ。押井守の個性を生かしながらも、戦場の緊張感や兵士たちの生存を懸けた戦いを中心に据える姿勢が示されている。
また、髙橋良輔は押井守特有の演出を「押井タッチ」と表現し、その映像表現が『ボトムズ』の世界で発揮されることへの期待を寄せている。
シリーズの生みの親が監修に参加し、監督が新たな映像表現を持ち込む。この役割分担は、長年のファンにとっても新規ファンにとっても、本作を楽しむための大きなポイントとなる。
主題歌は中島美嘉「名も無き詩人のように」2026年10月23日、主題歌が中島美嘉の「名も無き詩人のように」に決定したと発表された。楽曲提供はTHE ALFEEの高見沢俊彦が担当する。
高見沢は、百年戦争の絶望と希望、生と死が隣り合わせにある状況を考えながら作詞・作曲・編曲を手掛けたとコメントしている。ストリングスとギターのリフを対比させ、戦場の緊張感や人間の意志を音楽で表現したという。
楽曲は2026年11月20日から配信開始予定。CDシングルは11月25日に発売予定で、価格は税込1,450円。映画公開と同日に配信が始まり、映画を見た後も主題歌を通じて作品の世界に触れられる。
11月8日に完成披露上映会、11月20日に初日舞台挨拶公開に向けたイベントも発表されている。
最初に、2026年11月8日(日)にはTOHOシネマズ六本木ヒルズで完成披露上映会が開催予定だ。上映後の舞台挨拶には、押井守監督、沢城みゆき、安藤麻吹、三木眞一郎、上坂すみれらが登壇する予定となっている。
加えて、公開初日の11月20日(金)にはTOHOシネマズ新宿で舞台挨拶を実施予定。17時の上映後と20時10分の上映前の2回が予定され、押井守監督、沢城みゆき、安藤麻吹、三木眞一郎、梶裕貴が登壇者として発表されている。
公開前の完成披露上映会と初日舞台挨拶が用意されていることから、制作陣や主要キャストによる作品紹介にも注目が集まる。2026年10月16日・23日付のサンライズ公式イベント発表
第2作の公開日はいつ?2026年11月2日時点の最新状況第2作については、2026年5月12日の公式発表で全2部作構成が明らかになった際、「第2作の公開時期は後日発表」と案内されている。
その後、キャスト発表、メカ情報の解禁、主題歌発表、直前予告の公開など、第1作に関する情報は段階的に増えてきた。しかし、11月2日時点で第2作の具体的な公開日は公表されていない。
したがって、2027年公開、2028年公開、あるいは第1作から一定期間後の公開といった情報を、確定したスケジュールとして扱うことはできない。
今後注目したい公式発表は、次の3点だ。
- 第2作の正式な公開日と劇場公開スケジュール
- 第1作の物語がどこまで完結し、どの謎が第2作へ引き継がれるのか
- 追加キャラクターや新型AT、敵勢力の設定が発表されるか
特にアッシュがなぜ生還を続けているのかという謎は、作品の中心的な興味となる。第1作の物語がその答えをどこまで示すのか、あるいは二部作を通じて明らかにするのかが、今後の大きな焦点になる。
【プロの結論】灰色の魔女はどんな人におすすめ?注目すべき3つのポイント
1. ボトムズファンは戦争の時間軸に注目長年のシリーズファンにとって、本作の大きな魅力は百年戦争末期を舞台にしていることだ。テレビシリーズの戦後世界とは異なり、戦争が続く最前線の兵士たちを描くことで、ボトムズの世界観に別の角度から迫る。
特に、スコープドッグをはじめとするATの描写や、ギルガメスとバララントの戦力関係、懲罰部隊という設定は、従来のシリーズが持っていたリアルな戦場描写を期待するファンにとって重要な見どころとなる。
2. 押井守作品のファンは人物描写と戦場の演出に注目押井守作品に関心がある人には、戦争アクションの中で人物同士の関係がどう描かれるかが見どころだ。
アッシュを調査するマキは、観察者でありながら自ら危険な作戦に参加する。アッシュもまた、他者から恐れられる存在でありながら、懲罰部隊という特殊な環境に身を置いている。
この二人の関係を軸に、戦場での判断、軍組織の思惑、兵士の生存といったテーマがどう展開するか。単なるロボット同士の戦闘以上の人間ドラマを期待する人に向いている。
3. 初めてボトムズを見る人は作品単体の物語を楽しめる『装甲騎兵ボトムズ』を見たことがない人でも、今回の映画はアッシュとマキという新キャラクターを中心にした物語から入れる。
ただし、ギルガメスとバララントの対立、ATの役割、百年戦争の位置づけを知っておくと、戦場の背景や兵士たちが置かれた状況をより深く理解できる。
初見の人は、まず本予告で登場人物と機体の関係を把握し、次に作品の基本設定を押さえるとよい。旧シリーズをすべて視聴することを前提にする必要はない。
公開前の評価で判断を急がないことも大切2026年11月2日はまだ劇場公開前であり、一般観客による本編の評価や興行成績は確定していない。予告映像やキャストコメントだけで作品全体の完成度を断定することは難しい。
作品選びの判断基準としては、戦場を舞台にした重厚なドラマが好きか、ATのメカニック描写に関心があるか、押井守の独特な映像演出を楽しめるか、という3点が分かりやすい。
反対に、明るい学園ものや軽快な日常系作品を期待している人にとっては、懲罰部隊と戦争末期を描く本作の重い世界観が好みと異なる可能性がある。
【灰色の魔女】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女』の公開日はいつですか?
A1:第1作は2026年11月20日(金)に劇場公開予定です。全2部作で、第2作の公開時期は2026年11月2日時点で後日発表となっています。
Q2:「灰色の魔女」の読み方はヘクセですか?
A2:はい。正式タイトルは『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女〈ヘクセ〉』で、公式の読み方は「ソウコウキヘイボトムズ ハイイロノヘクセ」です。
Q3:アッシュ・ヴァンプスの正体は何者ですか?
A3:第601降下猟兵大隊の曹長で、懲罰部隊の第3中隊に所属するATパイロットです。どんな過酷な作戦でも生還することから「魔女」と呼ばれています。なぜ彼女だけが生き残るのかという秘密は、作品の重要な謎です。
Q4:アッシュとマキの声優は誰ですか?
A4:アッシュ・ヴァンプス役は沢城みゆき、マキ・シュタウフェンベルク役は安藤麻吹です。ほかに三木眞一郎、梶裕貴、中村悠一、鶴岡聡、杉田智和、三宅健太などが出演します。
Q5:押井守監督はどのような立場で参加していますか?
A5:監督と脚本を担当しています。脚本は山邑圭との共同名義です。原作は矢立肇・髙橋良輔で、髙橋良輔は監修として参加しています。
Q6:第2作の公開日は決まっていますか?
A6:全2部作であることは公式発表済みですが、第2作の具体的な公開日はまだ発表されていません。公開時期は後日発表とされています。
Q7:過去の『装甲騎兵ボトムズ』を見ていなくても楽しめますか?
A7:本作は新たな登場人物であるアッシュとマキを中心に、百年戦争末期の物語を描きます。旧シリーズの視聴経験がなくても、基本的な世界観と登場人物の関係を把握すれば、物語に入りやすい構成です。
『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女〈ヘクセ〉』は、押井守監督が手掛ける全2部作の劇場アニメーション作品だ。第1作は2026年11月20日(金)公開予定。百年戦争末期のヴァルキュリアⅡを舞台に、必ず生還する兵士アッシュ・ヴァンプスと、その秘密を追う女性士官マキ・シュタウフェンベルクの物語が展開する。
沢城みゆきと安藤麻吹を中心に、三木眞一郎、中村悠一、梶裕貴、杉田智和、三宅健太ら実力派声優が参加。髙橋良輔の監修、川井憲次の音楽、Production I.Gの制作協力など、シリーズの新章を支える制作体制も充実している。
作品の核心となるのは、アッシュがなぜ「灰色の魔女」と呼ばれ、絶望的な戦場から生還し続けるのかという謎だ。マキの調査がどのような真実につながるのか、そして第1作が二部作全体の中でどこまで物語を進めるのかが注目される。
第2作の公開日はまだ発表されていない。まずは11月20日の第1作を通じて、押井守が描く新たなボトムズの戦場と、アッシュとマキの物語を確かめたい。