2026年1月16日、AFC U23アジアカップ サウジアラビア2026の準々決勝で、U-23日本代表はU-23ヨルダン代表と対戦した。試合はヨルダンが先制し、日本が後半に追いつく展開となり、延長戦を終えても決着がつかず、最後はPK戦で日本が4-2と勝利。準決勝進出を決めた。
注目されたのは、GK荒木琉偉、市原吏音、大関友翔、佐藤龍之介らが名を連ねた日本の先発メンバーと、アリ・アザイゼを攻撃の中心に据えたヨルダンの3-4-3だ。両チームのスタメン11人、フォーメーション、得点者、選手交代、PK戦の結果まで、2026年1月16日の公式記録と試合報道をもとに整理する。
【試合結果】日本対ヨルダンは1-1、PK戦4-2で日本が勝利

2026年1月16日にサウジアラビアのジッダで開催された準々決勝は、日本とヨルダンが90分間で1-1、延長戦でも得点が生まれず、PK戦へ進んだ。
日本サッカー協会(JFA)の公式試合記録によると、会場はキング・アブドゥッラー・スポーツシティ・ホール・スタジアム。現地時間14時30分にキックオフされた試合は、最終的に日本がPK戦を4-2で制している。
日本は大会連覇を目指す立場で、この試合でも勝ち上がりが求められていた。一方のヨルダンも攻撃陣のスピードとカウンターを武器に、日本に対して簡単には主導権を渡さなかった。
結果を整理すると、次のとおりだ。
- 大会:AFC U23アジアカップ サウジアラビア2026
- 試合:U-23日本代表対U-23ヨルダン代表
- 開催日:2026年1月16日
- 会場:キング・アブドゥッラー・スポーツシティ・ホール・スタジアム(ジッダ)
- 前半:日本0-1ヨルダン
- 後半:日本1-0ヨルダン
- 延長戦:0-0
- PK戦:日本4-2ヨルダン
なお、JFAの公式結果欄ではヨルダンの得点者はチーム名で記載されているが、試合詳報ではアリ・アザイゼのゴールとして報じられている。日本の得点者は古谷柊介だ。
【スタメン一覧】U-23日本代表とヨルダン代表の先発11人
今回の日本対ヨルダンの先発メンバーは、両チームで対照的な構成となった。日本は中盤の技術と前線の機動力を生かす4-3-3。ヨルダンは3人のセンターバックを軸に、前線の3人でゴールを狙う3-4-3を採用した。
U-23日本代表のスタメン11人大岩剛監督が送り出した日本の先発は以下の11人。キャプテンはDF市原吏音が務めた。
フォーメーション:4-3-3
- GK:23 荒木琉偉
- DF:2 梅木怜
- DF:5 市原吏音(キャプテン)
- DF:15 森壮一朗
- DF:22 岡部タリクカナイ颯斗
- MF:6 小倉幸成
- MF:8 大関友翔
- MF:10 佐藤龍之介
- FW:9 ンワディケ・ウチェ・ブライアン世雄
- FW:11 横山夢樹
- FW:13 石橋瀬凪
GK荒木琉偉を最後方に置き、市原吏音を中心とした最終ラインを形成。中盤には小倉幸成、大関友翔、佐藤龍之介が並び、前線ではンワディケ、横山夢樹、石橋瀬凪が攻撃を担った。
特に注目されたのは、佐藤龍之介と大関友翔の中盤での役割だ。ボールを保持しながら攻撃のテンポを作り、前線へのパスやサイドへの展開でヨルダンの守備を動かすことが期待された。
U-23ヨルダン代表のスタメン11人オマール・ナジ監督率いるヨルダンは、3バックを基盤とする3-4-3を採用。キャプテンのアリ・アザイゼを含む3人を前線に配置し、日本の守備陣に圧力をかける布陣だった。
フォーメーション:3-4-3
- GK:22 アブデルラフマン・アルタラルガ
- DF:2 ジャファル・サマラ
- DF:3 アリ・ハジャビ
- DF:5 アフマド・アイマン
- MF:6 ユセフ・カシ
- MF:11 マフムード・クルバ
- MF:13 モハンマド・タハ
- MF:20 アナス・アルハブ
- FW:10 オデ・ファクーリー
- FW:19 モアメン・アルサケト
- FW:23 アリ・アザイゼ(キャプテン)
ヨルダンの最大の特徴は、前線3人の連係と素早い攻守の切り替えだった。アザイゼを中心に、ファクーリーやアルサケトが攻撃に加わることで、日本の最終ラインに対して複数の選択肢から仕掛けられる構造になっていた。
【布陣・選手の関係性】4-3-3の日本と3-4-3のヨルダンを比較
両チームの先発を比較すると、日本は中盤の3人を中心にボールを動かす構成、ヨルダンは3バックと4人の中盤を使って攻守のバランスを取る構成だった。
この違いは、試合の流れにも表れた。日本はボールを保持して攻める時間を作った一方、ヨルダンは日本の攻撃をしのぎながら、サイドや前線のスペースを利用して速攻を仕掛けた。
| 比較項目 | U-23日本代表 | U-23ヨルダン代表 |
|---|---|---|
| 監督 | 大岩剛 | オマール・ナジ |
| 基本布陣 | 4-3-3 | 3-4-3 |
| GK | 荒木琉偉 | アブデルラフマン・アルタラルガ |
| 守備の中心 | 市原吏音、梅木怜 | ジャファル・サマラ、アリ・ハジャビ、アフマド・アイマン |
| 中盤の注目選手 | 小倉幸成、大関友翔、佐藤龍之介 | ユセフ・カシ、マフムード・クルバ |
| 攻撃の中心 | ンワディケ、横山夢樹、石橋瀬凪 | アリ・アザイゼ、オデ・ファクーリー、モアメン・アルサケト |
| キャプテン | 市原吏音 | アリ・アザイゼ |
| 試合の得点 | 古谷柊介 | アリ・アザイゼ |
| 最終結果 | PK戦4-2で勝利 | PK戦2-4で敗退 |
日本の4-3-3では、中盤3人の距離感が攻撃の組み立てを左右する。大関友翔は前線との連係に関わり、佐藤龍之介は攻撃の組み立てやゴール前への関与が期待される存在だった。
ただし、ボールを保持できることと、相手の守備を崩し切ることは別問題だ。ヨルダンは日本が攻撃に人数をかけた際、奪ったボールを素早く前方へ運び、カウンターにつなげた。日本が優勢に見える時間帯にも、失点の危険が残っていた理由である。
ヨルダンの3トップとアリ・アザイゼヨルダンの前線では、アザイゼが攻撃の重要な役割を担った。30分の先制点も、マフムード・クルバの落としを受けたアザイゼがダイレクトシュートで仕留めたものだった。
日本にとって厄介だったのは、前線の選手が単純に前へ走るだけではなく、味方との連係で守備の背後やペナルティーエリア内のスペースを狙っていたことだ。3-4-3の配置が、カウンターの鋭さにつながっていた。
【試合経過・得点者】30分の失点から古谷柊介の同点弾まで
試合序盤は日本がボールを保持して攻撃を組み立てた。ンワディケや佐藤龍之介にチャンスが訪れたものの、得点には結びつかなかった。
一方のヨルダンは、相手の攻撃を受け止めながら前線への速い展開を狙う。日本の守備陣にとっては、ボールを持っていない時間の対応も重要だった。
前半30分:アリ・アザイゼがヨルダンに先制点試合が動いたのは30分。ヨルダンが日本の右サイドから攻め込み、マフムード・クルバがペナルティーエリア内でボールを落とす。そこに反応したアリ・アザイゼがダイレクトシュートを放ち、日本のゴールを破った。
日本はこれが大会での初失点となった。攻撃で主導権を握っていたにもかかわらず、相手の速攻から失点したことは、試合の難しさを象徴する場面だった。
後半開始:古谷柊介を投入大岩監督は後半開始時に石橋瀬凪を下げ、古谷柊介を投入した。この交代が試合の流れを変えることになる。
後半50分:古谷柊介が同点ゴール後半開始直後、梅木怜が中央付近でボールを受けて前進。前線へスルーパスを送り、反応した古谷がGKとの1対1を制してゴールを決めた。
途中出場から間もない古谷が結果を残し、日本は1-1に追いついた。JFAの公式記録にも50分の古谷柊介の得点が記載されている。
その後の交代と延長戦同点後も日本とヨルダンは勝ち越しを狙った。日本は交代を重ねながら攻撃の活性化を図り、ヨルダンも前線や中盤の選手を入れ替えて対応した。
日本の主な交代は次のとおり。
- 46分:古谷柊介 IN、石橋瀬凪 OUT
- 68分:小泉佳絃 IN、森壮一朗 OUT
- 80分:嶋本悠大 IN、大関友翔 OUT
- 90+1分:道脇豊 IN、ンワディケ OUT
- 90+1分:川合徳孟 IN、横山夢樹 OUT
- 103分:関富貫太 IN、梅木怜 OUT
ヨルダンも75分にモハンマド・アルシャッティ、80分にサレハ・フライジを投入。その後、延長戦ではベイカー・カルボーネやアラファト・アルハジ、ハシェム・アルムバイディンらを送り出した。
延長戦でも両チームにチャンスはあったが、追加点は生まれなかった。90分と延長30分を終えて1-1。勝敗はPK戦で決めることになった。
【PK戦の結果】荒木琉偉が2本をセーブ、日本は4人全員成功
この試合の最大の見どころとなったのがPK戦だ。日本は4人が蹴って全員成功。ヨルダンは4人のうち2人が成功したが、GK荒木琉偉が2本を止めたことで、日本の勝利が決まった。
日本のPK成功者は、市原吏音、道脇豊、佐藤龍之介、川合徳孟。ヨルダンは1人目と4人目のキックを荒木が阻止し、2人目と3人目が成功した。
PK戦の結果一覧- 日本1人目:市原吏音・成功
- ヨルダン1人目:モハンマド・タハ・荒木がセーブ
- 日本2人目:道脇豊・成功
- ヨルダン2人目:サレハ・フライジ・成功
- 日本3人目:佐藤龍之介・成功
- ヨルダン3人目:オデ・ファクーリー・成功
- 日本4人目:川合徳孟・成功
- ヨルダン4人目:モハンマド・アルシャッティ・荒木がセーブ
特に印象的だったのは、日本2人目の道脇豊のキックだ。相手GKに一度は弾かれたものの、浮き上がったボールがそのままゴールに吸い込まれ、得点となった。
日本の4人全員が成功した一方、ヨルダンは2本を止められた。結果は日本4-2ヨルダン。荒木のセーブが勝敗を決定づけた。
荒木琉偉が見せたGKとしての勝負強さ荒木琉偉は通常の90分と延長戦でもヨルダンの攻撃に対応し、最後はPK戦で2本のシュートを止めた。
PK戦ではキッカーの技術だけでなく、GKの反応、コースの読み、集中力が結果を左右する。2本のセーブを記録した荒木の働きは、単なる好プレーにとどまらず、日本の準決勝進出を直接支えたものだった。
【試合分析】日本はなぜ苦戦したのか?勝敗を分けた3つのポイント
日本はボールを保持して攻撃する時間を作りながらも、ヨルダンの守備と速攻に苦しんだ。最終的に勝利したとはいえ、試合内容には今後の強化につながる論点がいくつもあった。
1.ボール保持と決定力は別の課題日本は4-3-3を採用し、中盤でボールを動かしながら相手の守備を崩そうとした。しかし、攻撃の回数がそのまま得点につながるわけではない。前半はチャンスを作りながら決め切れず、逆にヨルダンの攻撃から失点した。
試合を通して問われたのは、ボールを持った際にどれだけ相手の守備ブロックを動かし、最後の局面で精度の高いプレーを選択できるかという点だった。
2.途中出場の古谷柊介が試合を変えた後半開始から投入された古谷は、梅木怜のパスを受けて同点ゴールを決めた。先発メンバーだけでなく、交代選手がどのタイミングで試合に影響を与えられるかは、トーナメント戦で重要な要素になる。
日本は先制された状況でも、ベンチから流れを変える選手を送り出せた。古谷の得点は、その選手層の厚さを示す場面だった。
3.最後に勝敗を決めたのはGKの働き延長戦まで1-1だった試合では、PK戦に向けた集中力と準備が重要になった。荒木は相手のキックを2本止め、日本のキッカーは4人全員が成功させた。
PK戦は運だけで説明できるものではない。GKの反応、キッカーの技術、プレッシャー下での判断が重なって結果が決まる。荒木の活躍と日本の成功率は、チームとして最後まで勝負を続けたことを示している。
スタメン9人の変更にも注目この試合で日本は、グループステージ最終戦のカタール戦から先発を9人変更していた。報道によると、小倉幸成がその試合から引き続き先発した選手だった。
これは単純なメンバー変更ではなく、長い大会を戦い抜くための選手起用という側面もある。2028年ロサンゼルス五輪を見据えた世代の強化という位置づけもあり、複数の選手に実戦経験を与えることには意味があった。
一方、トーナメント戦では勝ち続けることが最優先になる。先発選手の入れ替えと試合中の交代を組み合わせ、苦しい展開でも勝ち切った点は、この試合を評価するうえで外せない。
【よくある質問】U-23日本代表対U-23ヨルダン代表のスタメンに関するFAQ
Q1:2026年1月16日の日本対ヨルダンのスタメンは誰でしたか?
A1:日本はGK荒木琉偉、DF梅木怜、市原吏音、森壮一朗、岡部タリクカナイ颯斗、MF小倉幸成、大関友翔、佐藤龍之介、FWンワディケ・ウチェ・ブライアン世雄、横山夢樹、石橋瀬凪の11人でした。ヨルダンはGKアブデルラフマン・アルタラルガ、DFジャファル・サマラ、アリ・ハジャビ、アフマド・アイマンらが先発しました。
Q2:日本代表とヨルダン代表のフォーメーションは何でしたか?
A2:日本は4-3-3、ヨルダンは3-4-3を採用しました。日本は中盤3人を中心にボールを保持し、ヨルダンは3バックと前線3人の連係を生かして攻撃しました。
Q3:日本対ヨルダンの得点者は誰ですか?
A3:ヨルダンは前半30分にアリ・アザイゼが先制しました。日本は後半50分に古谷柊介が同点ゴールを決めています。
Q4:PK戦の結果はどうなりましたか?
A4:日本が4-2で勝利しました。日本は市原吏音、道脇豊、佐藤龍之介、川合徳孟が成功。GK荒木琉偉がヨルダンのキックを2本止めました。
Q5:荒木琉偉はPK戦で何本セーブしましたか?
A5:2本です。ヨルダンの1人目と4人目のキックを阻止し、日本の準決勝進出に大きく貢献しました。
Q6:古谷柊介は先発出場でしたか?
A6:いいえ。古谷はベンチスタートで、後半開始から石橋瀬凪に代わって途中出場しました。その後、後半50分に同点ゴールを決めています。
2026年1月16日のAFC U23アジアカップ準々決勝、U-23日本代表対U-23ヨルダン代表は、1-1からPK戦にもつれ込む接戦となった。日本は大岩剛監督の4-3-3、ヨルダンはオマール・ナジ監督の3-4-3で試合に臨み、互いに持ち味をぶつけ合った。
日本の先発では荒木琉偉、市原吏音、大関友翔、佐藤龍之介らが出場。ヨルダンではアリ・アザイゼが先制点を挙げ、試合の主導権を揺さぶった。後半には途中出場の古谷柊介が同点ゴールを決め、試合を振り出しに戻した。
そして最後に勝敗を分けたのがPK戦だった。荒木琉偉の2本のセーブ、日本のキッカー4人全員の成功によって、日本は4-2で勝利。準決勝への切符を手にした。
この試合から読み取れるのは、先発メンバーの名前やフォーメーションだけでは勝敗の全体像を理解できないということだ。途中出場選手の働き、相手の戦術への対応、そしてGKの勝負強さまで含めて振り返ることで、日本が苦しい試合をどう勝ち抜いたのかが見えてくる。
スタメンを確認する際は、選手名だけでなく、実際の布陣、交代のタイミング、得点経過、PK戦の結果を合わせて見ることが、この試合を正確に理解するポイントとなる。