2026年大会の最終組み合わせ抽選会は、2025年12月5日にアメリカ・ワシントンD.C.のケネディ・センターで開催された。FIFAの公式発表によって、48か国を12グループに振り分ける大会の枠組みが決定した。
日本代表が入ったのはグループF。対戦相手はオランダ、スウェーデン、チュニジアの3か国だった。欧州の強豪2チームに加え、アフリカのチュニジアが入る構成で、初戦から厳しい戦いが予想される組み合わせだった。
特に注目されたのはオランダとの対戦だ。オランダは過去にワールドカップ準優勝を3度経験している伝統国で、攻守両面に優れた選手を擁する。日本にとっては、グループ突破を目指すうえで重要な初戦となった。
一方、スウェーデンはフィジカルと組織力に優れ、チュニジアは守備の強度とカウンターを武器とするチーム。対戦相手ごとに異なる戦い方が求められるグループだった。
日本代表が所属したグループF
FIFA WORLD CUP 2026グループF

F1
オランダ
欧州・UEFA
F2
日本
アジア・AFC
F3
スウェーデン
欧州・UEFA
F4
チュニジア
アフリカ・CAF
出典:FIFA最終組み合わせ、JFA出場国一覧
2026年大会では、従来の32か国から48か国へ出場枠が拡大した。グループ数も8組から12組に増え、北中米、南米、欧州、アフリカ、アジア、オセアニアの各地域から多彩な代表チームが参加した。
最終的に確定した全12グループの顔ぶれは以下の通り。日本と同じグループFだけでなく、各グループに強豪国や初出場国が配置された。
- グループA: メキシコ、南アフリカ、韓国、チェコ
- グループB: カナダ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、カタール、スイス
- グループC: ブラジル、モロッコ、ハイチ、スコットランド
- グループD: アメリカ、パラグアイ、オーストラリア、トルコ
- グループE: ドイツ、キュラソー、コートジボワール、エクアドル
- グループF: オランダ、日本、スウェーデン、チュニジア
- グループG: ベルギー、エジプト、イラン、ニュージーランド
- グループH: スペイン、カーボベルデ、サウジアラビア、ウルグアイ
- グループI: フランス、セネガル、イラク、ノルウェー
- グループJ: アルゼンチン、アルジェリア、オーストリア、ヨルダン
- グループK: ポルトガル、コンゴ民主共和国、ウズベキスタン、コロンビア
- グループL: イングランド、クロアチア、ガーナ、パナマ
今回の大会では、キュラソー、ヨルダン、カーボベルデ、ウズベキスタンなどがワールドカップ初出場を果たした。従来の強豪国同士の対決だけでなく、新興勢力の挑戦も大会の見どころとなった。
また、グループCにはブラジルとモロッコ、グループIにはフランスとノルウェー、グループLにはイングランドとクロアチアが入り、決勝トーナメントを見据えた勢力図にも注目が集まった。
日本が決勝トーナメントでブラジルと対戦することになった背景にも、この12グループ制と新しいトーナメント方式が関係している。
【日本代表のグループリーグ日程・結果】オランダ、チュニジア、スウェーデンとの激闘
日本代表のグループリーグは、日本時間の2026年6月15日に開幕した。初戦のオランダ戦で勝ち点1を獲得すると、第2戦のチュニジア戦では4得点を挙げて快勝。最終戦のスウェーデン戦も引き分け、1勝2分けの無敗でグループリーグを終えた。
第1戦:オランダ戦は2-2の引き分け
日本 2-2 オランダ
2026年6月15日 5:00・日本時間
ダラス・スタジアム
大会初戦の相手は、グループF最大の強敵と目されたオランダだった。森保一監督は3-4-2-1の布陣を採用し、鈴木彩艶をGKに起用。守備の安定と前線からの連動したプレスを狙った。
試合はオランダが先制する展開となった。50分にフィルジル・ファンダイクがヘディングシュートを決め、日本は追いかける立場になる。
しかし、57分に中村敬斗がゴールを決めて同点に追いついた。その後、64分にクリセンシオ・サマーフィルの得点で再びリードを許したものの、87分にはコーナーキックから鎌田大地がゴール。日本は2度のビハインドを跳ね返し、2-2の引き分けに持ち込んだ。
強豪相手に最後まで諦めない姿勢を示した試合だった。勝利こそ逃したものの、初戦で勝ち点1を獲得したことは、その後のグループリーグ突破に向けて大きな意味を持った。
第2戦:チュニジア戦は4-0の圧勝
日本 4-0 チュニジア
2026年6月21日 13:00・日本時間
モンテレイ・スタジアム
第2戦はチュニジアとの対戦。初戦の引き分けを勝ちにつなげるためにも、重要な一戦となった。
日本は序盤から積極的に攻撃を仕掛け、開始4分に鎌田大地が先制点を記録。31分には上田綺世が追加点を挙げ、2-0で前半を折り返した。
後半も攻撃の手を緩めず、69分には伊東純也が3点目。83分には再び上田綺世がゴールを決め、最終スコアは4-0となった。
この試合は、日本のワールドカップにおける1試合最多得点記録を更新する内容だった。従来の最多は2010年南アフリカ大会のデンマーク戦で記録した3得点。チュニジア戦では4得点を挙げ、攻撃力の高さを示した。
特に上田綺世の2得点は大きな収穫だった。鎌田や伊東、田中碧らの連係も機能し、複数の選手が得点に関与する攻撃を展開した。
第3戦:スウェーデン戦は1-1で決着
日本 1-1 スウェーデン
2026年6月26日 8:00・日本時間
ダラス・スタジアム
グループリーグ最終戦の相手はスウェーデン。日本はチュニジア戦の勝利によって、引き分け以上で自力突破を決められる状況にあった。
前半は互いに譲らない展開が続いたが、56分に前田大然がゴールを決めて日本が先制した。堂安律と上田綺世の連係から生まれた得点で、攻撃の連動性が光った場面だった。
しかし62分、スウェーデンのアンソニー・エランガに得点を許し、試合は振り出しに戻る。
その後はスウェーデンの攻勢を受ける時間もあったが、GK鈴木彩艶の好セーブなどで追加失点を防ぎ、1-1で試合終了。日本は勝ち点5を獲得してグループFの2位となり、ラウンド32進出を決めた。
日本代表と対戦国の関係・大会結果一覧グループFの4か国と、決勝トーナメントで対戦したブラジルの関係を整理すると、2026年大会における日本の歩みが分かりやすい。
【グループF順位表と突破条件】日本は勝ち点5で2位通過
日本代表のグループリーグ最終成績は、1勝2分け0敗。勝ち点5で、オランダに次ぐ2位となった。
グループFの順位を決めた大きな要点は、チュニジア戦での4得点だった。日本はオランダ、スウェーデンとの接戦で勝ち点を積み重ねながら、チュニジア戦で得失点差も伸ばすことができた。
グループF最終順位
GROUP F STANDINGS
JFA公式最終順位
{#each [{n:"1",team:"オランダ",w:"2勝1分0敗",pts:7,gd:"+6"},{n:"2",team:"日本",w:"1勝2分0敗",pts:5,gd:"+4"},{n:"3",team:"スウェーデン",w:"1勝1分1敗",pts:4,gd:"0"},{n:"4",team:"チュニジア",w:"0勝0分3敗",pts:0,gd:"-10"}] as t}{t.n}
{t.team}
{t.w}{t.pts}
勝ち点
{t.gd}
得失点差
{#if t.n!=="4"}
{/each}
日本は2位でラウンド32に進出。
今大会の大きな変更点は、出場国が48か国に拡大されたことだ。FIFAワールドカップ2026では、12組に分かれてグループステージを戦い、各組の上位2チームと、3位チームのうち成績上位8チームが決勝トーナメントに進出する。
つまり、グループ3位になった場合でも、必ずしも敗退するわけではない。勝ち点、得失点差、総得点などを比較して、上位8チームに入れば次のステージへ進める仕組みだ。
グループ内で勝ち点が並んだ場合は、当該チーム同士の対戦成績を優先し、その後に当該対戦の得失点差や総得点、グループ全試合の得失点差、総得点、フェアプレーポイントなどを確認する。
今大会は全104試合が行われ、決勝は2026年7月19日に開催された。グループリーグを突破しただけでは優勝までの道のりは長く、ラウンド32からさらに4試合を勝ち抜く必要がある。
【日本代表のラウンド32ブラジル戦】佐野海舟が先制するも1-2で逆転負け
ブラジル 2-1 日本
2026年6月30日 2:00・日本時間
ヒューストン・スタジアム
グループFを2位で突破した日本代表の次なる相手は、グループCを首位で通過したブラジルだった。
これは大会のトーナメント表に基づく対戦だった。ラウンド32ではグループCの1位とグループFの2位が対戦する組み合わせとなっており、日本が2位になったことでブラジルとの対戦が実現した。
ブラジルはワールドカップ優勝5回を誇るサッカー大国。日本にとっては、グループリーグ以上に厳しい戦いが予想された。
前半29分、佐野海舟がブラジルから先制点試合序盤、日本は集中した守備でブラジルの攻撃を抑えながら、ボールを奪った後の速攻を狙った。
29分、その狙いが実を結ぶ。中盤で佐野海舟が相手の横パスをカットし、そのまま中央へ持ち上がって右足を振り抜く。シュートはゴールに吸い込まれ、日本が1-0とリードした。
ブラジル相手に先制した日本は、前半を無失点で終えた。世界的な強豪に対しても、自分たちの守備と攻撃の形を発揮できることを示した時間帯だった。
後半56分、カゼミーロのゴールで同点後半に入ると、ブラジルは攻撃の組み立てを修正。中盤の選手が前に出る動きや、サイドを広く使ったクロスによって、日本の守備陣を押し込む展開を作った。
56分にはカゼミーロがヘディングシュートを決めて1-1。日本は同点に追いつかれた。
その後、日本は交代選手を投入して守備の立て直しを図ったものの、ブラジルの攻勢を受ける時間が長くなった。ボールを奪っても相手陣内まで押し戻すことが難しく、追加点を奪うチャンスを十分に作れなかった。
後半アディショナルタイム、マルティネッリが決勝点延長戦が視野に入った90分以降、試合は大きく動いた。
ブラジルは攻撃を続け、最後はガブリエウ・マルティネッリがゴールを決めた。得点時間は90分+5分。日本は試合終了間際に逆転を許し、1-2で敗れた。
ブラジル対日本・得点経過
29分
佐野海舟
56分
カゼミーロ
90分+5分
ガブリエウ・マルティネッリ
2-1
ブラジルがラウンド16進出、日本は大会敗退
この試合で浮き彫りになったのは、強豪国と対戦する際の試合運びの難しさだった。前半は守備と速攻が機能し、先制点まで奪った。しかし、相手が後半に修正を加えた後、日本は自陣で守る時間が増え、試合の主導権を取り戻すことが難しくなった。
JFAの試合報告でも、ブラジルの中盤の押し上げやサイドからのクロスによって日本の守備ブロックが後退し、セカンドボールを回収できなくなった点が記されている。
日本は過去4大会で決勝トーナメント1回戦に進出してきたが、2026年大会ではラウンド32突破を果たせなかった。森保一監督が掲げる世界一という目標に向け、残された課題が明確になった試合でもあった。
【2026年日本代表の大会成績】1勝2分け1敗、総合21位で終了
日本代表の2026年ワールドカップは、ラウンド32で幕を閉じた。グループリーグでは無敗で突破したものの、決勝トーナメント初戦で敗れたため、最終的な大会成績は1勝2分け1敗となった。
FIFAが2026年7月20日に公表した最終順位では、日本は48か国中21位。アジア勢の中では最上位の成績となった。
日本代表の全4試合成績| 試合 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|
| グループF第1戦 | オランダ | 2-2 |
| グループF第2戦 | チュニジア | 4-0 |
| グループF第3戦 | スウェーデン | 1-1 |
| ラウンド32 | ブラジル | 1-2 |
日本代表・2026年大会最終データ21位
FIFA最終順位1勝2分1敗
大会通算成績8得点
大会通算得点5失点
大会通算失点
グループF順位
2位
グループリーグ勝ち点
5
最終到達ステージ
ラウンド32
日本代表にとって最大の収穫は、欧州の強豪オランダを相手に2度のビハインドを追いつき、チュニジア戦では4得点を記録したことだ。
異なるタイプの対戦相手に対し、試合ごとに先発メンバーや戦術を調整しながら勝ち点を積み上げた点も評価できる。森保監督は、選手の組み合わせや試合状況に応じた対応を重視してチームを運営した。
一方で、ブラジル戦では相手の後半の修正に対する対応が難しくなった。先制してリードを奪った試合を最後まで勝ち切るためには、守備だけでなく、相手の攻勢を受けた際にボールを保持して試合の流れを変える力も必要になる。
日本が目標とする世界一に近づくには、グループリーグ突破を達成するだけでなく、決勝トーナメントで相手の修正に対応し、試合終盤まで主導権を争えるチーム作りが欠かせない。
【プロの結論】2026年W杯の組み合わせから見えた日本代表の現在地
今回の日本代表の戦いを評価する際には、単純にベスト16に届かなかったという結果だけで判断するべきではない。グループFでオランダ、スウェーデン、チュニジアと対戦し、勝ち点5を獲得して2位で突破したことには明確な成果がある。
特にオランダ戦での粘り強さと、チュニジア戦での4得点は、日本の攻撃力と試合中の対応力を示す結果だった。
ただし、ブラジル戦では相手の戦術変更に対して守備の負担が増え、最終盤に逆転を許した。世界のトップレベルを目指すなら、先制点を奪う力と同じくらい、リードを維持するためのゲームコントロールが重要になる。
今後の日本代表を評価するときに注目したいのは、次の3点だ。
- 試合終盤の対応力: 相手が攻撃方法を変えたときに、守備陣形を修正できるか。
- ボール保持と攻撃の継続性: 押し込まれた状況でも、自分たちの攻撃時間を確保できるか。
- 選手層の厚さ: 主力選手の負傷や疲労に対応し、交代選手が試合の流れを変えられるか。
2026年大会は日本にとって、グループリーグを自力突破する力を再確認すると同時に、世界の強豪を倒すために何が必要なのかを突きつけられた大会だった。
【サッカー日本代表の組み合わせ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年ワールドカップで日本代表はどのグループに入った?
A1:日本代表はグループFに入り、オランダ、チュニジア、スウェーデンと対戦した。1勝2分け、勝ち点5で2位となり、ラウンド32へ進出した。
Q2:日本代表のグループリーグの日程と結果は?
A2:日本時間で6月15日にオランダと2-2、6月21日にチュニジアと4-0、6月26日にスウェーデンと1-1だった。3試合を無敗で終えている。
Q3:日本代表は決勝トーナメントでブラジルと対戦した?
A3:対戦した。2026年6月30日(日本時間)のラウンド32でブラジルと対戦し、佐野海舟の先制点でリードしたものの、最終的には1-2で敗れた。
Q4:日本代表の2026年ワールドカップ最終順位は?
A4:FIFAが発表した最終順位は21位。大会通算成績は1勝2分け1敗で、ラウンド32敗退となった。
Q5:2026年ワールドカップは何か国が出場し、どのような方式だった?
A5:48か国が出場し、12グループに分かれて総当たり戦を実施した。各組の上位2チームと、成績上位8チームの3位国がラウンド32へ進む方式だった。
2026年のFIFAワールドカップで、日本代表はグループFに入り、オランダ、チュニジア、スウェーデンと対戦した。
初戦のオランダ戦は2-2、第2戦のチュニジア戦は4-0、第3戦のスウェーデン戦は1-1。1勝2分けでグループFを2位通過し、ラウンド32への進出を決めた。
しかし、決勝トーナメント初戦のブラジル戦では、佐野海舟の先制点を守り切れず、1-2で逆転負け。日本代表の最終順位は21位となった。
今回の大会は、グループリーグでの安定した戦いと、世界トップクラスとの一発勝負で求められる課題の両方が明らかになった大会だった。2030年大会に向けて、日本代表がどのようにチームを進化させるのか。2026年の経験は、次の世界への挑戦につながる重要な財産となる。