オリックス・バファローズの二軍は、2026年から始まったNPBファーム・リーグの1リーグ3地区制において、阪神タイガース、広島東洋カープ、福岡ソフトバンクホークスとともに西地区で戦った。2026年シーズンは9月27日に全日程が終了し、オリックスは119試合54勝57敗8分、勝率.486で西地区2位となった。地区優勝を果たしたソフトバンクとの勝率差や、若手選手の成長を示す個人成績には、チームの現在地が表れている。
本拠地として知られる大阪・舞洲の杉本商事バファローズスタジアム舞洲をはじめ、大阪シティ信用金庫スタジアムでの開催、2026年の試合日程・結果、順位表、選手成績、チケット料金、ネット配信までを整理する。今シーズンの公式戦は終了しているため、確定した2026年の記録と、次シーズンの観戦に向けて押さえたい情報を分けて紹介する。
【2026年は何が変わった?】オリックス二軍とファーム3地区制の仕組み

2026年のファーム観戦で最初に理解しておきたいのが、NPBによるリーグ制度の変更だ。従来のイースタン・リーグとウエスタン・リーグという2リーグ制から、東地区・中地区・西地区の3地区を設ける1リーグ制へと移行した。
NPBが2026年1月22日に発表した公式日程によると、所属球団は合計14球団。東地区と中地区がそれぞれ5球団、西地区が4球団で構成される。オリックスは西地区に所属し、従来から対戦機会の多かった関西・中国・九州の球団との競争を続ける形になった。
2026年の西地区は4球団で構成西地区の所属球団は次の4チームだ。
- オリックス・バファローズ:大阪府大阪市・杉本商事バファローズスタジアム舞洲
- 阪神タイガース:兵庫県尼崎市・日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎
- 広島東洋カープ:山口県岩国市・由宇練習場
- 福岡ソフトバンクホークス:福岡県筑後市・タマホームスタジアム筑後
同じ地区の球団との対戦だけでなく、他地区との交流戦も組み込まれている。NPBの試合日程補足では、地区内対戦を6カード続けた後に他地区との交流戦を2カード実施する方式が基本とされた。
順位決定とファーム日本選手権も変更順位は勝利数ではなく勝率によって決まる。加えて、雨天中止などで消化試合数が球団ごとに異なっても、中止試合の再試合は実施しないルールとなった。
ファーム日本選手権の出場方式も刷新された。各地区の優勝球団3チームに加え、各地区2位の中で最も勝率が高い球団をワイルドカードとして加えた、合計4球団によるトーナメント方式で日本一を争う。
つまり、2026年のオリックス二軍にとっては、西地区優勝だけでなく、地区2位となった場合の勝率も重要な意味を持つ。単純な勝利数だけで他球団と比較できないのが、新制度の特徴だ。
なお、2026年の西地区優勝はソフトバンク。オリックスは2位でシーズンを終えた。従来のウエスタン・リーグの感覚で順位表を見ると、制度変更による違いを見落としやすい。
【試合日程・結果・順位表】2026年オリックス二軍のシーズンを総括
2026年のファーム公式戦は3月14日に開幕した。オリックスの試合日程は、地区内の公式戦と他地区との交流戦を組み合わせた構成で、球団公式サイトでは月別カレンダー、試合結果、順位表を確認できる。
NPBの発表によれば、2026年9月27日にファーム・リーグの全日程が終了した。したがって、11月3日現在、2026年の公式戦については速報を待つ段階ではなく、確定した最終順位とシーズン成績を確認する段階にある。
2026年西地区の最終順位表NPB公式の2026年度ファーム・リーグ西地区チーム勝敗表による最終成績は次のとおりだ。
| 順位 | 球団 | 試合 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 首位との差 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | ソフトバンク | 125 | 70 | 49 | 6 | .588 | - |
| 2位 | オリックス | 119 | 54 | 57 | 8 | .486 | 12.0 |
| 3位 | 阪神 | 126 | 49 | 63 | 14 | .438 | 17.5 |
| 4位 | 広島 | 121 | 47 | 63 | 11 | .427 | 18.5 |
オリックスは2位で、優勝したソフトバンクとのゲーム差は12.0。勝率では.102の差がついた。阪神と広島に対しては上回ったものの、地区優勝には届かなかった。
阪神・広島・ソフトバンクとの対戦成績2026年の対戦成績を細かく見ると、オリックスの課題と強みがより明確になる。
- 対ソフトバンク:11勝18敗
- 対阪神:13勝16敗5分
- 対広島:16勝10敗
特に注目したいのは、優勝したソフトバンクとの直接対決だ。オリックスは11勝18敗と大きく負け越しており、地区優勝を逃した背景を考えるうえで重要な数字となる。
一方、広島には16勝10敗と勝ち越している。阪神との対戦は引き分けが5試合あり、勝敗だけでなく接戦をどれだけものにできたかも評価のポイントだ。
2026年9月27日の最終戦は広島に2対1で勝利オリックスの2026年ファーム公式戦最終戦は、9月27日の広島戦だった。大阪シティ信用金庫スタジアムで13時に始まった試合は、オリックスが2対1で勝利。広島を3安打に抑え、シーズン最終戦を白星で締めくくった。
NPBが同日に発表したファーム・リーグ全日程終了のニュースでも、この試合が最終日の開催カードとして記録されている。年間順位は2位だったが、最後の試合を勝利で終えたことは、次のシーズンにつながる材料の一つだ。
なお、オリックスの最終消化試合数は119試合。NPBの制度では中止試合の再試合を実施しないため、他球団と試合数が異なる。順位を比較する際は、勝利数よりも勝率を優先して見る必要がある。
【若手有望選手・育成選手】2026年の個人成績から見る注目ポイント
二軍を追いかける楽しみは、チーム順位だけではない。一軍での活躍を目指す若手選手や、育成契約から支配下登録を目指す選手が、どのような数字を残しているかも重要な観戦ポイントになる。
2026年の西地区個人打撃成績では、オリックスの内藤鵬と横山聖哉が規定打席以上のランキングに入った。両選手は、打撃面で今後の成長を追いたい選手だ。
内藤鵬:長打力と得点生産能力に注目内藤鵬は2026年のファーム公式戦で97試合、打率.220、11本塁打、53打点を記録した。
打率だけを見ると目立つ数字ではないものの、11本塁打と53打点は長打力と得点生産能力を示す材料になる。二塁打も19本記録しており、長打率は.371だった。
今後の成長を判断するなら、本塁打数だけでなく、出塁率.271、三振数75、打席での対応力も合わせて見たい。打球の強さを維持しながら、出塁機会を増やせるかが注目点になる。
横山聖哉:出場機会と打撃の確実性が課題横山聖哉は2026年に92試合へ出場し、打率.219、7本塁打、28打点を記録した。
出塁率は.307、長打率は.324。四球41を選んだ一方、三振は115に達している。打席数を重ねる中で、コンタクト能力と選球眼をどこまで高められるかが、今後の成長を測るポイントとなる。
若手内野手としては、打撃だけでなく守備位置、守備機会、失策数、走塁判断も合わせて確認したい。二軍の試合は、単純な打率ランキングでは見えない成長を観察できる場でもある。
投手陣ではマシューの救援成績に注目投手成績では、マシューが防御率2.28、25登板、11セーブを記録した。投球回は27回2/3で、奪三振23、与四球9、自責点7だった。
救援投手にとってセーブ数は重要な指標だが、防御率や奪三振、四球の数も合わせて評価したい。短いイニングを任された際に、どれだけ安定して打者を抑えられるかが一軍での役割につながる。
チーム全体の投手成績は119試合で防御率3.62。打撃成績ではチーム打率.240、本塁打55本だった。チームの勝率.486という結果を考える際には、個人の成績とともに投打全体のバランスを見る必要がある。
育成選手の成績は規定未満の記録も確認育成選手や出場機会の少ない若手を追いかける場合、規定打席以上のランキングだけでは情報が不足する。出場試合数が少ない選手や、途中から出場機会を増やした選手は、ランキングの上位に表示されないことがあるためだ。
オリックス球団公式のファーム個人成績では、規定打席以上・未満の切り替えや、投手・捕手・内野手・外野手といったポジション別の確認ができる。育成選手については、打率や防御率だけでなく、出場試合数、打席数、登板数、守備機会、支配下登録に関する球団発表も合わせて確認したい。
二軍の選手評価で大切なのは、現在の成績だけで将来性を決めつけないことだ。出場機会が増えているか、特定の課題が改善しているか、一軍昇格後に通用する能力を示しているか。こうした変化を追うことが、ファーム観戦の醍醐味になる。
【本拠地・舞洲】杉本商事バファローズスタジアム舞洲と大阪シティ信用金庫スタジアム
オリックス二軍の本拠地として知られているのが、大阪市此花区の舞洲にある杉本商事バファローズスタジアム舞洲だ。オリックスのファーム選手たちが日々の練習や公式戦に取り組む拠点であり、若手選手を間近で見られる場所としてファンにも親しまれている。
- 所在地:大阪府大阪市此花区北港緑地2丁目2-65
- 両翼:100メートル
- 中堅:122メートル
- 収容人数:約500人
NPBのファーム3地区制特設情報では、同球場の収容人数は約500人と紹介されている。京セラドーム大阪のような大規模球場とは異なり、選手との距離が近く、打球音や守備の動きを感じながら観戦できる点が魅力だ。
舞洲へのアクセス方法は西九条駅と桜島駅が基本杉本商事バファローズスタジアム舞洲へ公共交通機関で向かう場合、球団公式が案内している主なルートは2つある。
ルート1:西九条駅から大阪シティバス
- JR大阪環状線・阪神なんば線の西九条駅を利用。
- 大阪シティバス81系統「舞洲スポーツアイランド行き」に乗車。
- 「舞洲東」で下車し、徒歩約5分。
- バス乗車時間は約35分が目安。
ルート2:桜島駅から舞洲アクティブバス
- JRゆめ咲線の桜島駅を利用。
- 北港観光バスの舞洲アクティブバス2系統に乗車。
- 「おおきにアリーナ舞洲前(アリーナ東)」で下車。
- 徒歩約5分、バス乗車時間は約15分が目安。
球団公式のアクセス案内では、いずれもバスの時刻表を確認してから来場するよう案内されている。舞洲は駅から歩いてすぐの場所ではないため、試合開始時刻だけでなく帰りのバスの時間も考慮したい。
大阪シティ信用金庫スタジアムでも主催試合を開催オリックスのファーム公式戦は、杉本商事バファローズスタジアム舞洲だけで開催されるわけではない。大阪シティ信用金庫スタジアムも開催会場の一つだ。
2026年9月27日の広島戦も、この大阪シティ信用金庫スタジアムで開催された。球団公式の会場案内によると、所在地は大阪府大阪市此花区北港緑地2丁目3-142。
アクセスは西九条駅から大阪シティバス81系統を利用し、「舞洲中央」で下車する方法と、桜島駅から舞洲アクティブバスを利用して「大阪シティ信用金庫スタジアム前」で下車する方法がある。
観戦予定を立てる際は、球場名を必ず確認すること。同じ舞洲エリアでも、杉本商事バファローズスタジアム舞洲と大阪シティ信用金庫スタジアムでは所在地や最寄りのバス停が異なる。
【チケット・観戦方法】2026年の料金と購入時に知っておきたい注意点
オリックス二軍の試合は、一軍の京セラドーム大阪での試合とは異なる料金体系で観戦できる。2026年の球団公式ファームチケット情報では、舞洲の2球場を対象とした基本料金が設定されていた。
2026年のファーム公式戦チケット料金- 大人(高校生以上):1,200円(税込)
- 子ども(小・中学生):500円(税込)
- 舞洲球場バックネット裏特別エリアの大人:1,500円(税込)
- 同特別エリアの子ども:500円(税込)
全席指定席で、BsCLUB会員の割引や招待、チケット購入ポイントの付与は対象外だった。舞洲で開催される公式戦については前売り販売が実施され、球団公式ホームページや公式モバイルサイトから購入する方式となっていた。
当日券は必ず購入できるわけではない注意したいのが当日券の販売条件だ。球団のチケット案内では、会員先行販売枠と一般販売枠がともに完売した場合、当日券は販売しないとしている。
当日券が販売される場合も先着順となり、途中で売り切れる可能性がある。現地へ向かってから購入できない事態を避けるには、事前に前売り販売の状況を確認するのが確実だ。
なお、2026年のファーム公式戦はすでに全日程が終了している。上記料金は2026年シーズンの公式案内に基づくもので、2027年の料金や販売スケジュールが同じになるとは限らない。次シーズンの観戦では、新しい球団発表を確認したい。
初めてのファーム観戦に向いている人舞洲での二軍観戦は、次のような人に向いている。
- 一軍昇格を目指す若手選手の成長を継続して見たい人
- 試合中の守備位置や選手の動きまで細かく観察したい人
- 比較的コンパクトな球場で野球そのものを楽しみたい人
- 内藤鵬や横山聖哉など、将来の主力候補を追いかけたい人
一方、大規模球場の設備や多彩なイベント、豊富な飲食施設を重視する人は、観戦環境の違いを理解しておきたい。ファームの魅力は、華やかな演出よりも選手のプレーを近くで見られることにある。
【放送・ネット配信】オリックス二軍の試合を自宅で見る方法
舞洲まで足を運べないファンにとって便利なのが、ファーム公式戦のライブ配信だ。オリックス球団の2026年ファーム放映日程では、主催するファーム・リーグ公式戦の全試合を、次の2サービスでライブ配信すると案内されていた。
- パーソル パ・リーグTV
- イージースポーツ
どちらも視聴には有料会員登録が必要となる。配信予定は予告なく変更される場合があるため、視聴前に各サービスの放映スケジュールを確認したい。
パ・リーグTVとイージースポーツの使い分けパーソル パ・リーグTVは、パ・リーグ球団の試合を中心に追いかけているファンにとって利用しやすいサービスだ。オリックス一軍の試合も含めて視聴環境をまとめたい場合に選択肢となる。
イージースポーツは、ファームの試合を中心にチェックしたい人にとって候補となる。二軍の試合を継続的に見たい場合は、応援している選手の登板・出場予定と配信対象を照合するとよい。
ここで注意したいのは、球団公式が案内している全試合ライブ配信の対象がオリックス主催のファーム公式戦であることだ。ビジター開催の試合まで常に同じ条件で視聴できるという意味ではない。
試合速報・結果を確認する方法試合の勝敗やイニングごとの経過を知りたい場合は、オリックス球団公式サイトのファーム情報が基本となる。公式戦・交流戦の日程と結果、順位表・対戦成績、チーム打撃成績、チーム投手成績がそれぞれ整理されている。
リーグ全体の順位や個人タイトルを調べるなら、NPB公式のファーム成績ページも確認したい。球団別の記録とリーグ全体の記録を照らし合わせることで、オリックスの選手が西地区でどの位置にいるのかを把握しやすくなる。
なお、2026年シーズンの公式戦は終了しているため、現在確認できるのは確定した試合結果と個人成績だ。次シーズンの速報を追う際は、球団公式の試合日程と放映予定を基準にするのが確実である。
【オリックス二軍に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:オリックス二軍の2026年の最終順位は何位ですか?
A1:2026年のファーム・リーグ西地区で2位です。119試合54勝57敗8分、勝率.486で、優勝した福岡ソフトバンクホークスとのゲーム差は12.0でした。
Q2:オリックス二軍の本拠地はどこですか?
A2:大阪府大阪市此花区にある杉本商事バファローズスタジアム舞洲が中心となるファームの拠点です。大阪シティ信用金庫スタジアムでも主催試合が開催されます。試合ごとに会場が異なるため、日程表で確認してください。
Q3:オリックス二軍の試合はどこで配信されていますか?
A3:2026年のオリックス主催ファーム公式戦は、パーソル パ・リーグTVとイージースポーツで全試合ライブ配信されました。いずれも有料会員登録が必要です。配信対象や日程は変更される場合があります。
2026年のオリックス二軍は、NPBファーム・リーグの1リーグ3地区制という新しい環境で、西地区2位という成績を残した。ソフトバンクとの直接対決で11勝18敗と負け越した一方、広島には16勝10敗と勝ち越している。地区内の対戦成績を見ることで、単なる順位だけでは把握できないチームの強みと課題が浮かび上がる。
個人成績では内藤鵬の11本塁打、53打点、横山聖哉の92試合出場、マシューの11セーブなど、今後も追いかけたい記録が残った。二軍の価値は勝敗だけでは測れない。選手がどの課題に取り組み、出場機会をどう増やし、一軍で通用する力を身につけているかという視点が欠かせない。
観戦するなら杉本商事バファローズスタジアム舞洲と大阪シティ信用金庫スタジアムの開催場所を確認し、チケットは前売り販売の状況を優先して調べたい。現地へ行けない場合は、パーソル パ・リーグTVやイージースポーツの配信情報が役立つ。
プロの結論は、オリックス二軍を追うなら「西地区の順位」「若手の個人成績」「一軍への昇格につながる成長」の3つを組み合わせて見ることだ。2027年の新日程や新しいチケット情報が発表された際も、球団公式情報とNPBの記録を基準にすれば、試合観戦から選手の将来性まで、より深くファーム野球を楽しめる。
主な根拠資料: 日本野球機構(NPB)2026年度ファーム公式戦成績・日程・個人成績、オリックス・バファローズ公式ファーム情報、公式球場アクセス・チケット・放映案内。