2026年度の岐阜学生野球秋季リーグ戦は、8月22日から10月5日まで開催された。参加したのは、次の7大学だ。
- 中部学院大学
- 朝日大学
- 岐阜協立大学
- 岐阜聖徳学園大学
- 東海学院大学
- 中京学院大学
- 岐阜大学
大会は各大学が12試合を戦う形式で、順位は勝率によって決定される。単純な勝利数だけでなく、引き分けを含む最終成績が順位に影響する仕組みだ。
岐阜県リーグは、東海地区大学野球連盟を構成する地域リーグの一つ。静岡県リーグ、三重県リーグとともに東海地区の大学野球を支えている。
2026年秋季は中部学院大学が9勝3敗で優勝。朝日大学が1ゲーム差で続き、岐阜協立大学も勝ち越しで3位に入った。
【優勝争いを解説】中部学院大学が3季連続25回目の栄冠

中部学院大学
9勝3敗・勝率.750
中部学院大学は2026年秋季、9勝3敗という成績で頂点に立った。これで3季連続、通算25回目の岐阜リーグ優勝となる。
優勝回数の推移を見ると、2025年秋季に23回目、2026年春季に24回目、そして2026年秋季に25回目を記録。春と秋をまたいで安定した結果を残している。
優勝を決めた10月5日の朝日大学戦今季の優勝争いを象徴したのが、10月5日にカヤバスタジアムで行われた中部学院大学対朝日大学の一戦だ。
2026年10月5日・秋季リーグ最終盤
朝日大学3
中部学院大学5
試合結果:朝日大学3-5中部学院大学
中部学院大学が逆転で勝利し、優勝を決定。
試合は初回に朝日大学が2点を先制する展開となった。
しかし中部学院大学は4回、徳山憂真のソロ本塁打で1点を返す。6回には寺澤海音が同点ソロを放ち、試合を振り出しに戻した。
そして8回、寺澤が勝ち越しにつながる2点三塁打を記録。竹田智紀の適時打も加わり、3点を奪ってリードを広げた。
朝日大学も9回に1点を返したが、最終的には中部学院大学が5対3で逃げ切った。
この試合は、両校の力関係を理解するうえでも重要だ。
朝日大学は12試合で58得点を記録し、リーグ最多の攻撃力を見せた。一方、中部学院大学は48得点ながら9勝を挙げている。
得点力だけでなく、試合の終盤に勝ち越す力やリードを守る総合力が、中部学院大学の優勝を支えた。
朝日大学は8勝4敗で2位朝日大学は中部学院大学に次ぐ8勝4敗、勝率.667で2位となった。
注目したいのは得点力だ。58得点は7大学中トップで、打線の破壊力は優勝校を上回っている。
一方、中部学院大学との直接対決では2試合とも敗戦。優勝を争う相手との対戦結果が、最終的な1ゲーム差につながった。
朝日大学は個人表彰でも複数の選手が名前を連ねており、2027年春季に向けても上位争いの中心となる存在だ。
【2026年最新順位一覧】全7大学の勝敗・勝率を徹底比較
ここが2026年秋季リーグの基本データとなる。
以下は一球速報.comの勝敗表に掲載された公式速報記録に基づく順位比較だ。勝率が同じ東海学院大学と中京学院大学は同率5位となっている。
1位・中部学院大学
9勝3敗で優勝。朝日大学、岐阜協立大学、東海学院大学、岐阜大学などに対して勝ち越し、安定したシーズンを送った。
興味深いのは、中京学院大学との直接対決では2敗していることだ。それでもリーグ全体で9勝を挙げた結果、優勝をつかんだ。
2位・朝日大学
8勝4敗で2位。58得点という数字が示すように、攻撃力が大きな持ち味となった。藤田泰聖や片野琉斗など、個人表彰でも存在感を発揮した選手が多い。
3位・岐阜協立大学
7勝5敗で3位。54得点と打線が機能し、上位3校の一角を占めた。新名颯汰朗や小川蒼空など、個人賞に選ばれた選手もいる。
4位・岐阜聖徳学園大学
6勝6敗で勝率5割。投手の孫俊郎や遊撃手の榎本有峰がベストナインに選ばれた。チーム順位以上に個人の活躍が目立ったシーズンとなった。
同率5位・中京学院大学
5勝6敗1分。中部学院大学との直接対決で2勝した点は特筆すべき材料だ。清水陽耀が本塁打王とベストナインに名を連ね、打撃面で結果を残した。
同率5位・東海学院大学
5勝6敗1分。中京学院大学と同じ勝率でシーズンを終えた。捕手の木津慎之介、二塁手の鈴木虎徹がベストナインに選ばれている。
7位・岐阜大学
1勝11敗で最下位。15得点に対して57失点という結果だった。上位校との勝敗差を縮めるためには、攻守両面の底上げが次の課題となる。
【個人表彰・最優秀選手賞】2026年秋季に輝いた選手たち
2026年秋季リーグでは、優勝した中部学院大学だけでなく、朝日大学、岐阜協立大学、中京学院大学などからも表彰選手が選出された。
個人賞は、チーム順位とは異なる角度から選手の活躍を評価する指標となる。
主要個人賞- 最優秀選手賞(MVP):古川莉玖(中部学院大学・4年)
- 最優秀投手賞:冷水孝輔(中部学院大学・2年)
- 敢闘賞:近藤泰星(朝日大学・3年)
- 優秀選手賞:新名颯汰朗(岐阜協立大学・3年)
- 首位打者:藤田泰聖(朝日大学・4年)
- 打点王:藤田泰聖(朝日大学・4年)
- 本塁打王:清水陽耀(中京学院大学・2年)、江口勇勝(朝日大学・2年)、小川蒼空(岐阜協立大学・2年)
- 盗塁王:片野琉斗(朝日大学・4年)
- 新人王:山田竜也(朝日大学・1年)
今季の最優秀選手賞に選ばれたのは、中部学院大学4年の古川莉玖だ。
優勝チームからMVPが選出されたことは、チーム全体の成績と個人の貢献が評価された結果といえる。
また、最優秀投手賞には同大学2年の冷水孝輔が選ばれた。4年生の古川と2年生の冷水が主要賞を獲得したことは、経験豊富な上級生と若い戦力の両方がチームを支えたことを示している。
朝日大学は打撃タイトルと新人王で存在感朝日大学からは藤田泰聖が首位打者と打点王を獲得。片野琉斗は盗塁王に選ばれた。
さらに1年生の山田竜也が新人王を受賞している。
上級生の打撃力に加え、下級生にもタイトル獲得選手が現れた点は、次季に向けた明るい材料だ。
2026年秋季ベストナインポジション別のベストナインは次のとおり。
- 投手:孫俊郎(岐阜聖徳学園大学)
- 捕手:木津慎之介(東海学院大学)
- 一塁手:中西虹太(岐阜協立大学)
- 二塁手:鈴木虎徹(東海学院大学)
- 三塁手:岩垣龍武(岐阜協立大学)
- 遊撃手:榎本有峰(岐阜聖徳学園大学)
- 外野手:藤田泰聖(朝日大学)
- 外野手:片野琉斗(朝日大学)
- 外野手:清水陽耀(中京学院大学)
- 指名打者:森岡颯太(中京学院大学)
注目したいのは、7大学のうち複数校からベストナインが選出されていることだ。
中部学院大学が優勝した一方、個人賞では朝日大学、岐阜協立大学、岐阜聖徳学園大学、東海学院大学、中京学院大学の選手も評価されている。
チームの順位だけでは測れない選手個人の実力が、2026年秋季リーグのもう一つの見どころだった。
【東海地区大学野球秋季選手権大会】岐阜代表2校の結果とその後
岐阜リーグの順位争いの先には、東海地区大学野球秋季選手権大会がある。
2026年は岐阜リーグから中部学院大学と朝日大学が出場した。大会は10月16日から18日まで静岡県で開催され、東海地区の6大学が優勝を争った。
朝日大学はサヨナラ勝ちから2回戦へ朝日大学は10月16日の初戦で四日市大学と対戦。
試合は序盤に2点を先行される苦しい展開だったが、9回裏に2点を奪い、3対2でサヨナラ勝ちを収めた。
しかし、続く日本大学国際関係学部との試合では1対8で敗戦。7回コールドとなり、決勝進出はならなかった。
中部学院大学は決勝進出、皇學館大学に惜敗中部学院大学は10月17日の準決勝で日本大学国際関係学部と対戦した。
6回に外山櫂が2ラン本塁打を放つなど、3対2で勝利。岐阜リーグ優勝校として決勝へ進んだ。
10月18日の決勝では皇學館大学と対戦。6回に2点本塁打を浴びて先制を許し、8回に一度は同点に追いついたものの、最終的には2対3で敗れた。
その結果、2026年秋季の東海地区大学野球秋季選手権大会は皇學館大学が優勝、中部学院大学が準優勝となった。
東海地区大会の個人表彰大会では次の選手が表彰された。
- 最優秀選手賞:出口智基(皇學館大学・4年)
- 最優秀投手賞:堤大和(皇學館大学院・2年)
- 打撃賞:出口智基(皇學館大学・4年)
- 優秀選手賞:田邉翔大(皇學館大学・4年)
- 優秀選手賞:堀内優介(皇學館大学・2年)
- 優秀選手賞:青木可吉(中部学院大学・3年)
- 優秀選手賞:外山櫂(中部学院大学・3年)
東海地区の大会でも、中部学院大学の選手が優秀選手賞を獲得した。リーグ優勝だけでなく、広域大会でも個人の実力を示した形だ。
11月2日時点の最新動向:三連盟王座決定戦さらに注目したいのが、10月30日から11月1日まで開催された第22回東海地区・北陸・愛知三連盟代表大学野球王座決定戦だ。
この大会は第57回明治神宮野球大会の代表決定戦を兼ねており、岐阜県リーグからは中部学院大学が東海地区の代表として出場した。
中部学院大学は愛知学院大学に5対4、金沢学院大学に3対0で勝利。その後、中京大学との試合では7対9で敗れた。
決勝では中京大学が皇學館大学に15対2で勝利。中京大学が19年ぶり9度目の明治神宮大会出場を決めた。
つまり、岐阜リーグの優勝校がそのまま明治神宮大会に進むわけではない。リーグ戦、東海地区選手権、三連盟王座決定戦という複数段階の競争を勝ち抜く必要がある。
この仕組みを理解しておくと、岐阜リーグの順位と全国大会への出場結果を混同せずに追える。
【プロの結論】2026年岐阜リーグで注目すべき3つのポイント
2026年秋季の成績を分析すると、今後の岐阜大学野球を追ううえで要点が3つ見えてくる。
1. 中部学院大学の強さは継続性にある3季連続優勝という結果は、一度の好調だけでは説明できない。
2025年秋季から2026年秋季まで、優勝を重ねている点は、チームとしての戦力維持やシーズンを通した安定感を示す。
ただし、中京学院大学には2敗している。全対戦で圧倒したわけではなく、苦手な相手が存在してもリーグ全体で勝ち星を積み重ねたことが優勝につながった。
2. 朝日大学は得点力を勝利につなげられるか58得点でリーグ最多を記録した朝日大学は、攻撃面で大きな強みを持つ。
藤田泰聖が打撃タイトルを2つ獲得し、片野琉斗も盗塁王に輝いた。山田竜也の新人王受賞も、次のシーズンに向けた期待材料だ。
今後の焦点は、得点力を優勝争いでの勝ち星にどれだけ結びつけられるかにある。
3. 中位校の順位変動にも注目岐阜協立大学は3位で勝ち越し、岐阜聖徳学園大学は4位で勝率5割だった。
また、中京学院大学は優勝校の中部学院大学に2勝しながら同率5位となった。
この結果は、特定の強豪校との対戦成績だけで順位が決まるわけではないことを示している。
岐阜リーグを継続的に見る場合、上位2校だけでなく、3位から6位までの勝率の変化にも注目したい。
【大学野球岐阜リーグ2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年秋季の大学野球岐阜リーグで優勝した大学は?
中部学院大学だ。9勝3敗、勝率.750で優勝し、3季連続25回目の岐阜リーグ制覇となった。
Q2:2026年秋季リーグには何大学が参加した?
中部学院大学、朝日大学、岐阜協立大学、岐阜聖徳学園大学、東海学院大学、中京学院大学、岐阜大学の全7大学が参加した。
Q3:東海地区大学野球秋季選手権大会に出場した岐阜県の大学は?
中部学院大学と朝日大学の2校だ。中部学院大学は準優勝、朝日大学は初戦をサヨナラ勝ちで突破したものの、次戦で敗れた。なお、三連盟王座決定戦では中部学院大学が中京大学に敗れ、明治神宮大会への出場はならなかった。
2026年の大学野球岐阜リーグ秋季は、中部学院大学が9勝3敗で3季連続25回目の優勝を果たした。
朝日大学は8勝4敗で2位、岐阜協立大学は7勝5敗で3位。個人賞では古川莉玖がMVP、冷水孝輔が最優秀投手賞を受賞し、藤田泰聖や片野琉斗など朝日大学の選手もタイトルを獲得した。
東海地区大学野球秋季選手権大会では中部学院大学が準優勝。さらに三連盟王座決定戦まで進んだものの、中京大学に敗れ、全国大会出場には届かなかった。
2027年春季リーグで注目したいのは、王者・中部学院大学が連覇を伸ばせるか、そして得点力を武器とする朝日大学が優勝を奪い返せるかという点だ。
岐阜協立大学や岐阜聖徳学園大学、中京学院大学、東海学院大学、岐阜大学を含めた7大学の戦力変化も見逃せない。
2026年秋季は中部学院大学の強さが際立ったシーズンだったが、各大学の個人賞や直接対決の結果を見ると、2027年の順位争いにも十分な変動要素が残されている。