「安美錦部屋」と検索すると、正式な部屋の名前や現在の所属力士、安青錦との関係が気になる人も多いのと考えられます。実際の正式名称は、元関脇・安美錦が師匠を務める安治川部屋(あじがわべや)です。2022年12月1日に伊勢ヶ濱部屋から独立して誕生し、現在は東京都江東区石島に拠点を構えています。
2026年11月場所では、所属力士の安青錦が大関として番付に名を連ねています。師匠の安治川親方は、現役時代に技能賞6回を獲得した技巧派力士。引退後は早稲田大学大学院でスポーツ科学を学び、独自の育成理念を掲げて部屋を運営しています。創設の経緯から最新番付、稽古見学や後援会の情報まで、現在の安治川部屋を詳しく紹介します。
【正式名称と現在の所在地】安美錦部屋の正体は安治川部屋!

まず押さえておきたいのは、「安美錦部屋」という名称は、師匠の現役時代の四股名に由来する通称的な検索表現であり、日本相撲協会に登録されている正式な部屋名は安治川部屋だという点です。
師匠の安治川親方は、現役時代に関脇まで昇進した安美錦竜児です。引退後に年寄名跡「安治川」を襲名し、2022年12月に独立して自らの相撲部屋を設立しました。
日本相撲協会の公式な相撲部屋紹介にも、師匠は安治川竜児、旧しこ名は関脇・安美錦と記載されています。したがって、両者は別人でも別々の部屋でもありません。
安治川部屋の基本情報- 正式名称:安治川部屋
- 師匠:安治川竜児(元関脇・安美錦)
- 創設日:2022年12月1日
- 所属一門:伊勢ヶ濱一門
- 所在地:〒135-0014 東京都江東区石島4-1
- 2026年11月場所の所属力士:9人
所在地は東京都江東区石島4-1です。2022年の独立当初は江東区千田に仮の拠点を置いていましたが、その後、石島に新しい相撲部屋を構えました。
2023年6月16日には新しい部屋の部屋開きが行われています。日本相撲協会の公式情報と安治川部屋の公式サイトで、現在の住所を確認できます。
なお、安治川部屋という名称そのものは、今回初めて登場したものではありません。共同通信の用語解説によると、かつての安治川部屋は2007年11月に伊勢ヶ濱部屋へ名称変更されています。2022年の独立は、元安美錦の安治川親方による新たな部屋の設立であり、歴史的にも名称が再び使われることになりました。
【創設の理由と経緯】2022年12月に伊勢ヶ濱部屋から独立した背景
安治川部屋が誕生したのは、2022年12月1日です。日本相撲協会は同日の理事会で、伊勢ヶ濱部屋付きだった安治川親方の独立と、新しい相撲部屋の設立を承認しました。
独立の背景には、安美錦として長年培ってきた経験を次の世代に伝え、自分自身の考えを反映した部屋を一から作りたいという思いがありました。
安治川親方が語った独立への思い2023年1月9日、安治川親方は大相撲初場所中に行われたトークイベントで、独立の理由について説明しています。
「一から部屋を作るところから始めたい」
自身が経験してきたことを弟子たちに教え、少しでも力士のためになる指導をしたいという考えも語りました。目指すのは、単に番付を上げる力士ではなく、多くの人に応援してもらえる力士を育てることです。
この発言からは、現役時代の経験を生かしながら、自分自身の理想とする育成環境を構築したいという親方の意志が読み取れます。
独立から新しい部屋の完成まで- 2022年12月1日:伊勢ヶ濱部屋から独立。日本相撲協会が安治川部屋の新設を承認。
- 2023年1月:親方が独立の理由と新しい部屋への抱負を説明。
- 2023年6月16日:東京都江東区石島の新施設で部屋開き。
- 2026年:安青錦が大関に復帰し、部屋を代表する存在として注目を集める。
2023年に完成した建物は4階建てです。内部には相撲の歴史を伝える錦絵が飾られ、稽古場には稽古内容を確認できるモニターも設置されています。
伝統文化を感じられる空間と、稽古を振り返るための設備を組み合わせている点が特徴です。単に力士が寝食を共にする場所ではなく、相撲の文化と競技力の両方を育てる環境を目指していることがうかがえます。
【師匠の現在】安治川親方・元安美錦の経歴と引退後の活動
安治川部屋を理解するうえで欠かせないのが、師匠である安治川竜児親方です。現役時代の四股名は安美錦竜児。多彩な技と相手の動きを読む相撲で、長く幕内上位を支えた技巧派力士でした。
安美錦のプロフィールと現役時代- 本名:杉野森竜児
- 生年月日:1978年10月3日
- 出身地:青森県西津軽郡深浦町
- 初土俵:1997年1月場所
- 新入幕:2000年7月場所
- 新三役:2006年11月場所
- 最高位:関脇
- 引退:2019年7月場所
日本相撲協会の公式記録によると、生涯戦歴は907勝908敗55休。殊勲賞4回、敢闘賞2回、技能賞6回を受賞し、金星も8個獲得しています。
特に注目したいのは、技能賞を6回受賞していることです。相手の力を利用した技や、状況に応じた柔軟な取り口で存在感を示してきました。単純な体格や力任せの勝負ではなく、技術と判断力で勝機を見いだす力士として知られています。
引退後は早稲田大学大学院でスポーツ科学を研究安美錦は2019年7月場所で現役を引退し、年寄・安治川を襲名しました。その後、伊勢ヶ濱部屋付きの親方として後進の指導に携わりながら、将来の部屋運営に向けた準備を進めています。
2021年には早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に進学。2022年に修了し、スポーツマネジメントなどについて学びました。
加えて、修士論文では「相撲部屋におけるおかみさんの役割について」を研究しています。相撲の技術だけでなく、部屋の運営や力士を支える生活環境にも関心を向けてきたことが分かります。
2024年には早稲田大学の卒業生組織に関係する稲門相撲會の設立にも携わり、相撲界と大学との交流にも取り組んでいます。
安治川部屋が掲げる育成方針安治川部屋の公式サイトでは、部屋づくりの基本理念として次の3つを掲げています。
- 感謝する姿勢:家族や支援者、仲間など、周囲の支えに感謝できる力士を育てる。
- 学び続ける意欲:相撲の稽古だけでなく、進学や資格取得などを通じて幅広く学ぶ姿勢を大切にする。
- 社会貢献する心:地域交流や子どもたちとの交流、異文化交流を通じて相撲の魅力を伝える。
特に教育面への姿勢は、安治川親方自身の大学院での経験と結び付いています。力士としての強さだけでなく、引退後の人生も見据えた人間形成を重視している点が、この部屋の特徴です。
【2026年最新番付】安治川部屋の所属力士一覧と現在の顔ぶれ
2026年11月場所の日本相撲協会公式情報によると、安治川部屋には9人の力士が所属しています。幕内から序ノ口まで幅広い番付に力士が在籍しており、大関・安青錦を筆頭に、それぞれの段階で上位を目指しています。
安治川部屋の2026年11月場所・所属力士一覧| 力士名 | 2026年11月場所の番付 | 読み方 |
|---|---|---|
| 安青錦 | 東大関 | あおにしき |
| 安響 | 東幕下20枚目 | あんひびき |
| 安大翔 | 西幕下28枚目 | あんおおしょう |
| 川副 | 東三段目20枚目 | かわぞえ |
| 安強羅 | 東三段目40枚目 | あごうら |
| 安琉海 | 西三段目61枚目 | あんりゅうかい |
| 安寿真 | 西序二段27枚目 | あずま |
| 安氣乃山 | 東序ノ口10枚目 | あけのやま |
| 安櫻 | 西序ノ口17枚目 | あんざくら |
※番付は2026年11月場所の情報です。場所ごとに昇降があるため、最新の所属状況は日本相撲協会の公式発表で確認してください。
大関・安青錦が部屋を代表する存在に安治川部屋の最大の注目力士は、ウクライナ出身の安青錦新大です。2004年3月23日生まれで、2023年9月場所に初土俵を踏みました。
その後、2024年11月場所に新十両、2025年3月場所に新入幕、同年9月場所に新三役へ昇進。着実に番付を上げ、2026年1月場所には新大関となりました。
2026年11月場所では東大関に位置しています。安治川部屋から誕生した大関として、部屋の知名度を大きく押し上げる存在です。
ほかにも幕下の安響、安大翔、三段目の川副、安強羅、安琉海など、次の関取を目指す力士が所属しています。現在の番付だけでなく、これからどの力士が十両、幕内へ進むのかにも注目したいところです。
【安青錦の大関復帰】2026年に起きた降格と再昇進の全貌
2026年の安治川部屋を語るうえで、安青錦の大関復帰は重要な出来事です。新大関として華々しいスタートを切った一方、けがによる休場で一度関脇に陥落。その後、わずか1場所で大関に返り咲くというドラマを経験しました。
2026年の安青錦の主な転換点- 1月場所:新大関として出場し、12勝3敗で優勝。
- 3月場所:左足小指のけがなどもあり、7勝8敗で負け越し。
- 5月場所:左足首の負傷などにより全休。大関からの陥落が決定。
- 7月場所:関脇として12勝3敗を記録し、3度目の幕内優勝。大関復帰を決める。
- 9月場所:大関に復帰。
- 11月場所:東大関として番付に掲載。
特に注目すべきなのは、5月場所の全休です。春場所で負け越していた安青錦は、左足首の負傷も重なり、師匠の判断で途中出場を断念しました。
安治川親方は、弟子の状態を優先して無理をさせない判断を下しています。結果として大関から関脇への陥落が決まりましたが、復帰を急がせるよりも、本来の相撲を取り戻すことを重視した判断でした。
7月場所で優勝し、1場所で大関に復帰安青錦は7月の名古屋場所で関脇として出場し、12勝3敗で優勝しました。これにより大関復帰の条件を満たし、9月場所から再び大関として土俵に上がっています。
日本相撲協会の公式プロフィールでも、大関在位は2026年1月場所から5月場所までと、9月場所から再開したことが記録されています。
2026年11月場所時点の公式記録では、安青錦の幕内優勝は3回。大関としての戦歴は30勝15敗15休です。
この一連の経緯は、安青錦の実力だけでなく、師匠の判断力や選手のコンディション管理という面でも興味深いものがあります。安治川部屋にとって、弟子の長期的な成長を優先する指導姿勢が表れた出来事でした。
【稽古見学・後援会】安治川部屋を応援する方法と注意点
安治川部屋の力士を応援したい人にとって、気になるのが稽古見学や後援会への参加方法です。
相撲部屋は一般的な観光施設とは異なり、力士が生活し、稽古に励む場所です。そのため、訪問すれば自由に稽古を見学できるわけではありません。
安治川部屋の稽古見学は一般公開されている?安治川部屋の公式サイトでは、後援会会員向けの稽古見学会について案内されています。公式のお知らせでは、後援会員を対象に、年間2〜3回程度の稽古見学会を実施するとしています。
また、地方場所の宿舎における見学についても、公式Q&Aに具体的な注意事項が掲載されています。
- 本場所前の1週間は見学を控える。
- 番付発表後の1週間は後援会員に限り、個別に問い合わせる。
- 名古屋場所の宿舎については、2026年は基本的に見学を控えるよう案内されている。
- 大阪・九州場所の宿舎でも、施設の利用状況や周囲への配慮が必要。
つまり、突然部屋を訪問して稽古を見せてもらうという方法は適切ではありません。見学を希望する場合は、公式サイトのお知らせやQ&Aで最新の条件を確認することが大切です。
安治川部屋の後援会とは?安治川部屋には、全国の支援者が参加できる公式後援会があります。会則では、部屋の支援だけでなく、会員同士の交流も目的として定められています。
主な活動内容は次のとおりです。
- 親睦会や力士激励会の開催
- 本場所千秋楽の打ち上げ式
- 毎月の会報発行(オンラインを含む)
- 安治川部屋の稽古観覧
- 部屋オリジナルグッズの制作
- 個人一般会員:年会費20,000円
- 個人VIP会員:年会費50,000円
- 法人会員:応相談
一般会員には年6場所に合わせた番付表が贈られます。VIP会員には一般会員の特典に加え、年末の大相撲カレンダーや部屋オリジナルの反物などが用意されています。
法人会員には、会員限定のちゃんこ会への招待や各種パーティーへの参加など、会員区分に応じた特典もあります。
稽古見学を目的に後援会への加入を検討している場合は、見学の実施時期や参加条件を事前に確認しておきましょう。会員になればいつでも自由に見学できるという制度ではありません。
【安治川部屋に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:安美錦部屋の正式名称は何ですか?
A1:正式名称は安治川部屋です。元関脇・安美錦の安治川竜児親方が師匠を務めています。
Q2:安治川部屋はいつ創設されましたか?
A2:2022年12月1日です。安治川親方が伊勢ヶ濱部屋から独立し、日本相撲協会の承認を受けて設立しました。
Q3:安治川部屋の所在地はどこですか?
A3:東京都江東区石島4-1です。郵便番号は135-0014です。
Q4:安治川部屋には安青錦が所属していますか?
A4:はい。安青錦新大は安治川部屋所属の力士です。2026年11月場所では東大関に位置しています。
Q5:安治川部屋の稽古は一般人でも見学できますか?
A5:常時一般公開されているわけではありません。公式後援会の会員向け見学会などが実施されており、参加条件は公式サイトで案内されています。
Q6:安美錦は引退後、現在何をしていますか?
A6:安治川親方として安治川部屋を運営し、所属力士の指導・育成に携わっています。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科も2022年に修了しています。
「安美錦部屋」の正式名称は安治川部屋です。2022年12月に伊勢ヶ濱部屋から独立し、東京都江東区石島4-1を拠点として活動しています。
師匠の安治川竜児親方は、現役時代に907勝を挙げ、技能賞6回、金星8個を獲得した元関脇・安美錦。引退後には大学院でスポーツ科学を学び、相撲の技術だけでなく、教育や部屋運営にも知識を生かしています。
2026年11月場所では所属力士9人のうち、安青錦が東大関として活躍しています。一度はけがによって大関から陥落したものの、7月場所で優勝して復帰した経緯は、安治川部屋の2026年を象徴する出来事です。
【プロの結論】安治川部屋を見るなら3つのポイントに注目安治川部屋を継続的に応援するなら、次の3点を意識すると、より深く相撲を楽しめます。
- 安青錦の大関としての成長:優勝経験を重ねた力士が、今後どのような相撲を見せるのか。
- 若手力士の番付上昇:幕下や三段目に所属する力士が関取へ昇進できるか。
- 安治川親方の育成方針:相撲の技術だけでなく、教育や社会貢献を重視する部屋づくりがどのような成果につながるか。
相撲部屋の評価は、所属する有名力士の実績だけでは決まりません。若手の育成、力士の健康管理、部屋の運営、地域とのつながりなど、複数の視点から見ることが大切です。
安治川部屋は、安美錦として培った長年の経験と、大学院で学んだ新しい知識を融合させながら、独自の相撲部屋づくりを進めています。安青錦の活躍に加え、次世代の力士がどのように成長していくのか。2026年以降も注目したい相撲部屋の一つです。