2023年11月18日、U-22日本代表は静岡のIAIスタジアム日本平でU-22アルゼンチン代表と国際親善試合を行い、5-2で歴史的な勝利を収めました。 佐藤恵允の先制点を皮切りに、鈴木唯人が2ゴール、松村優太と福田師王も得点。パリ五輪を目指していた大岩剛監督率いるチームが、南米の強豪を相手に攻撃力を示した一戦です。
加えて、11月21日に同じIAIスタジアム日本平で行われた第2戦は0-0の引き分けでした。2026年現在、この試合に出場した選手たちはそれぞれのキャリアを歩み、代表チームもロサンゼルス五輪を目指す新しい世代へ移っています。
この記事では、2試合の結果、全得点者、スタメン、招集メンバー、アルゼンチン側の主力選手、そして2026年の年代別日本代表の状況まで整理します。
【試合結果】2023年11月18日、日本がアルゼンチンに5-2で快勝

国際親善試合・2023年11月18日5 - 2
U-22日本
前半1-1/後半4-1U-22アルゼンチン
南米の強豪
2023年11月18日 14:00キックオフ
静岡県・IAIスタジアム日本平
監督:大岩剛/アルゼンチン監督:ハビエル・マスチェラーノ
この試合は、パリオリンピック2024の出場を目指していたU-22日本代表にとって、国内で開催する初めての試合でした。
対戦相手のアルゼンチンも、翌年1月にパリ五輪の南米予選を控えていたチームです。JFAの試合前発表では、海外でプレーする選手も含めた強力なメンバーで来日することが見込まれていました。
試合は日本が18分に先制したものの、22分に追いつかれ、後半50分には逆転を許します。
しかし、日本はそこから崩れませんでした。鈴木唯人の連続ゴールで逆転し、松村優太、福田師王が追加点を記録。最終的には3点差をつけて試合を終えています。
【全得点者】佐藤恵允の先制から鈴木唯人の2ゴールまで試合経過を解説
日本対アルゼンチンの5-2という結果を理解するうえで重要なのは、試合開始から日本が一方的に優勢だったわけではないことです。
前半は1-1。後半開始直後にはアルゼンチンにリードを奪われています。
日本が試合をひっくり返したのは、後半の攻撃を立て直し、複数の選手がゴールに絡んだからでした。
2023年11月18日の得点経過| 時間 | 得点者 | スコア |
|---|---|---|
| 18分 | 佐藤恵允(日本) | 1-0 |
| 22分 | パブロ・ソラリ(アルゼンチン) | 1-1 |
| 50分 | ティアゴ・アルマダ(アルゼンチン) | 1-2 |
| 66分 | 鈴木唯人(日本) | 2-2 |
| 75分 | 鈴木唯人(日本) | 3-2 |
| 81分 | 松村優太(日本) | 4-2 |
| 88分 | 福田師王(日本) | 5-2 |
出典:日本サッカー協会の公式試合記録。
佐藤恵允が18分に先制ゴール試合が動いたのは18分でした。
先制点を決めたのは、当時ドイツのヴェルダー・ブレーメンに所属していた佐藤恵允です。
日本にとって重要だったのは、強豪アルゼンチンに対して試合の主導権を握るきっかけをつくれたことでした。
ただし、アルゼンチンも簡単には引き下がりません。
22分にはパブロ・ソラリが得点し、スコアは1-1に。前半は互いに譲らない展開となりました。
鈴木唯人が66分、75分と連続ゴールこの試合の主役となったのが鈴木唯人です。
後半50分、アルゼンチンのティアゴ・アルマダに得点され、日本は1-2とリードを許しました。
そこから反撃の中心になったのが鈴木でした。
66分、半田陸からの横パスをゴール正面で受けた鈴木が左足でシュート。同点ゴールを決めます。
さらに75分には、再び半田陸が攻撃に絡みます。
左サイドからのクロスをトラップした半田が中央へパスを送り、走り込んだ鈴木がゴール。日本が3-2と逆転しました。
JFAの試合レポートでも、半田と鈴木の連係が得点につながったことが紹介されています。鈴木自身も、半田との試合前の話し合いがあったことを振り返っています。
注目ポイント:鈴木唯人の2得点だけでなく、半田陸の攻撃参加とパスの精度も逆転劇を支えました。
松村優太が81分に追加点4点目を挙げたのは松村優太です。
松村は前半44分、負傷した佐藤恵允に代わって途中出場していました。
後半81分、左足のミドルシュートを決めて4-2。交代選手が得点という形で結果を残しました。
福田師王が88分にダメ押し試合を締めくくったのは福田師王です。
86分に鈴木唯人との交代で投入された福田は、藤田譲瑠チマからのロングフィードに反応。相手守備の背後へ抜け出し、左足でゴールを決めました。
これが5点目となり、日本は5-2で勝利しました。
福田にとっても、この試合は大きな意味を持つ一戦でした。JFAの発表によると、アルゼンチン戦に向けて初めてU-22日本代表に選出された選手であり、期待に応えるゴールを記録しています。
【スタメン・招集メンバー】U-22日本代表とアルゼンチン代表の顔ぶれ
2023年11月18日の試合では、国内外のクラブでプレーする選手が日本代表の先発メンバーに名を連ねました。
U-22日本代表のスタメン日本の先発11人は以下の通りです。
| ポジション | 選手名 |
|---|---|
| GK | 藤田和輝 |
| DF | 半田陸 |
| DF | 西尾隆矢 |
| DF | 木村誠二 |
| DF | バングーナガンデ佳史扶 |
| MF | 藤田譲瑠チマ |
| MF | 鈴木唯人 |
| MF | 三戸舜介 |
| MF | 松木玖生 |
| MF | 佐藤恵允 |
| FW | 小田裕太郎 |
キャプテンを務めたのは藤田譲瑠チマです。
中盤には松木玖生、鈴木唯人、三戸舜介、佐藤恵允らが入り、攻撃的な布陣でアルゼンチンに挑みました。
U-22日本代表の招集メンバー26人JFAが2023年11月9日に発表した当初の招集メンバーは26人でした。
GK
- 藤田和輝
- 佐々木雅士
- 野澤大志ブランドン
DF
- 山﨑大地
- 内野貴史
- 大畑歩夢
- 西尾隆矢
- 木村誠二
- バングーナガンデ佳史扶
- 半田陸
- 畑大雅
- 鈴木海音
MF
- 近藤友喜
- 松村優太
- 山田楓喜
- 佐藤恵允
- 川﨑颯太
- 鈴木唯人
- 山本理仁
- 藤田譲瑠チマ
- 三戸舜介
- 松木玖生
- 福井太智
FW
- 小田裕太郎
- 細谷真大
- 福田師王
なお、招集後にはメンバー変更がありました。
細谷真大はSAMURAI BLUEへの招集に伴って離脱し、植中朝日が追加されました。また、内野貴史はコンディション不良で離脱しています。
そのため、当初発表された26人と試合当日の登録メンバーは同一ではありません。
U-22アルゼンチン代表のスタメン対戦相手のアルゼンチンを率いていたのは、元アルゼンチン代表選手のハビエル・マスチェラーノ監督です。
試合当日の先発メンバーは次の通りでした。
| ポジション | 選手名 |
|---|---|
| GK | ファブリシオ・イアコビチ |
| DF | ガストン・アビラ |
| DF | マルコ・ディセサレ |
| DF | ブルーノ・アミオネ |
| MF | カルロス・アルカラス |
| MF | ファクンド・ブオナノッテ |
| MF | ロドリゴ・ビジャグラ |
| MF | サンティアゴ・シモン |
| FW | ティアゴ・アルマダ |
| FW | ルシアノ・ゴンドウ |
| FW | パブロ・ソラリ |
特に注目されたのがティアゴ・アルマダとファクンド・ブオナノッテです。
アルマダはこの試合で直接フリーキックによるゴールを記録。ソラリも前半22分に得点しています。
また、交代選手にはニコラス・パスやフェデリコ・レドンドらも名を連ねていました。
この顔ぶれからも、アルゼンチンが単なる経験目的のチームではなく、競争力を備えた代表チームとして来日していたことが分かります。
【第2戦の結果】11月21日は0-0!2試合で日本の1勝1分け
5-2の勝利から3日後、両チームは再びIAIスタジアム日本平で対戦しました。
ただし、11月21日の試合は18日の国際親善試合とは異なり、非公開のトレーニングマッチとして実施されています。
JFAが11月22日に公表した結果は、0-0のスコアレスドローでした。
試合形式は45分ハーフの計90分で、交代人数に制限は設けられていませんでした。
なぜ第2戦は非公開だったのかアルゼンチンは2024年1月にパリ五輪の南米予選を控えていました。
その準備事情もあり、第2戦は一般公開されない形式で行われています。
大岩剛監督は、同じ相手と連続して対戦できる機会を生かし、多くの選手にプレーしてもらうことを重視していました。
また、チームコンセプトを選手全員に浸透させることも狙いの一つでした。
大岩剛監督と鈴木唯人が振り返った試合の意味JFAの試合後の報告では、大岩監督は次のようにコメントしています。
「我々のスタイルを出してしっかりと戦えたことは収穫ですが、まだまだやらなければいけないことがあります」
2得点を挙げた鈴木唯人も、勝利を喜びながら、アルゼンチンの選手と比較した際の自身の課題や成長の必要性について言及しました。
この発言から読み取れるのは、5-2という結果だけで強化の成果を判断していなかったことです。
国際試合では、得点や勝敗だけでなく、相手のプレッシャーへの対応、個人の技術、試合中の修正力なども重要な評価材料になります。
2試合を通じて日本が得た成果は、単なる1勝ではありませんでした。
- 第1戦:5-2で勝利し、攻撃力を証明。
- 第2戦:0-0で引き分け、連戦での対応を経験。
- 2試合合計:1勝1分け、7得点2失点。
この連戦を終え、U-22日本代表の2023年の活動は終了しました。
【両代表の関係とその後】2023年から2026年までの重要な転換点
アルゼンチン戦を正しく理解するには、試合そのものだけでなく、その後の年代別代表の流れも押さえる必要があります。
特に2023年のU-22日本代表は、2024年パリオリンピックを目指して編成されたチームでした。
2026年のU-21日本代表とは、同じ大岩監督が関わっていても、対象となる選手の世代が異なります。
| 時期 | 代表・関係者 | 出来事と関係 |
|---|---|---|
| 2023年11月18日 | U-22日本代表 | アルゼンチンに5-2で勝利 |
| 2023年11月21日 | U-22日本代表 | アルゼンチンとの非公開戦は0-0 |
| 2023年 | 大岩剛監督 | U-22日本代表を指揮 |
| 2024年4~5月 | U-23日本代表 | AFC U23アジアカップで優勝し、パリ五輪出場権を獲得 |
| 2024年8月 | パリ五輪日本代表 | 準々決勝でスペインに0-3で敗退 |
| 2024年12月 | 大岩剛監督 | 2028年ロサンゼルス五輪を目指すチームの監督に就任 |
| 2026年1月 | U-23日本代表 | AFC U23アジアカップで中国を4-0で破り、連覇 |
| 2026年9~10月 | U-21日本代表 | アジア競技大会で準優勝。決勝は韓国に0-1 |
出典:日本サッカー協会の大会記録・公式発表。
2024年パリ五輪では準々決勝に進出2023年のアルゼンチン戦を戦った選手たちの多くは、その後もパリ五輪を目指す活動に参加しました。
2024年のU-23日本代表は、パラグアイに5-0、マリに1-0、イスラエルに1-0で勝利し、グループステージを3連勝で突破。
しかし、準々決勝ではスペインに0-3で敗れ、メダル獲得には届きませんでした。
この流れを見ると、2023年の5-2はパリ五輪へ向けた強化過程における重要な成果の一つだったと分かります。
大岩剛監督は2028年ロサンゼルス五輪世代へ大岩剛監督は、2023年のU-22日本代表だけでなく、2024年のU-23日本代表も指揮しました。
そして2024年12月、日本サッカー協会は2028年ロサンゼルスオリンピックを目指す代表チームの監督として、大岩氏と契約することに合意したと発表しています。
パリ五輪世代の経験を、次の五輪世代へ引き継ぐ立場になったわけです。
【2026年最新】U-22日本代表は現在どうなった?U-21・U-23との違い
2026年現在、「U-22日本代表」という言葉で検索する人が注意したいのが、年代別代表の移行です。
2023年のU-22日本代表が、そのまま2026年も同じ名前と選手構成で活動しているわけではありません。
年代別代表は、対象となる年齢と目標とする国際大会に合わせて編成が変わります。
2026年はロサンゼルス五輪を目指すU-21日本代表が活動2026年のJFA公式情報では、ロサンゼルス五輪を目指すチームはU-21日本代表として活動しています。
指揮を執るのは大岩剛監督です。
2026年9月から10月にかけて開催された第20回アジア競技大会にも、このU-21日本代表が出場しました。
同大会での日本の成績は次の通りです。
- グループステージ:香港に2-0、キルギスに7-0、タイに3-0で勝利。
- 準々決勝:朝鮮民主主義人民共和国に1-0で勝利。
- 準決勝:ウズベキスタンと1-1、PK戦を9-8で制して決勝進出。
- 決勝:韓国に0-1で敗れ、準優勝。
日本は決勝進出を果たしましたが、惜しくも優勝には届きませんでした。
2026年1月にはU-23日本代表がアジアカップ連覇もう一つ押さえておきたいのが、2026年1月のAFC U23アジアカップです。
U-23日本代表はグループステージを突破し、決勝でU-23中国代表と対戦。4-0で勝利し、大会連覇を達成しました。
これは2023年のアルゼンチン戦とは別の大会であり、2026年の年代別代表の競争力を示す成果です。
U-23という大会カテゴリーと、ロサンゼルス五輪を見据えたU-21というチーム編成の呼び方は、必ずしも同じではありません。
検索結果やニュースの見出しだけで両者を混同しないことが大切です。
2026年11月以降の予定JFAが公表している2026年U-21日本代表の予定では、11月に海外遠征が組まれています。
- 11月14日:スペインとの国際親善試合
- 11月18日:エジプトとの国際親善試合
いずれも2026年11月3日時点では今後の予定です。
大岩監督のもとで、パリ五輪世代の経験をどう次のロサンゼルス五輪世代へつなぐかが、今後の代表強化の見どころになります。
【よくある質問】U-22日本代表とアルゼンチン戦に関するFAQ
Q1:U-22日本代表とアルゼンチン代表の試合結果は?
A1:2023年11月18日の国際親善試合で、日本が5-2で勝利しました。佐藤恵允、鈴木唯人(2得点)、松村優太、福田師王が得点しています。
Q2:アルゼンチン戦で2ゴールを決めた選手は誰?
A2:鈴木唯人です。後半66分に同点ゴール、75分に逆転ゴールを決めました。
Q3:U-22日本代表とアルゼンチンの第2戦の結果は?
A3:2023年11月21日に行われた非公開トレーニングマッチは0-0でした。第1戦の5-2と合わせ、日本は1勝1分けで2連戦を終えています。
Q4:2023年のアルゼンチン戦の会場はどこ?
A4:静岡県静岡市のIAIスタジアム日本平です。第1戦と第2戦の両方が同じ会場で行われました。
Q5:当時のU-22日本代表の監督は誰?
A5:大岩剛監督です。2023年にU-22日本代表を率い、2024年にはパリ五輪のU-23日本代表を指揮。その後、2028年ロサンゼルス五輪を目指す代表チームの監督にも就任しました。
Q6:2026年現在も2023年のU-22日本代表は活動している?
A6:2023年のチームが同じメンバーで活動しているわけではありません。2026年はロサンゼルス五輪を目指すU-21日本代表など、新しい年代のチームが編成されています。
2023年11月18日のU-22日本代表対アルゼンチン代表は、日本が5-2で勝利した印象的な国際親善試合でした。
佐藤恵允の先制点、鈴木唯人の2ゴール、松村優太のミドルシュート、福田師王の追加点と、複数の選手が結果を残したことが特徴です。
また、11月21日の第2戦も0-0で終わり、日本はアルゼンチンとの連戦を1勝1分けで締めくくりました。
この試合の価値は、5得点という数字だけではありません。強豪相手に一度逆転されながらも立て直し、交代選手を含む複数の選手が得点に絡んだことにあります。
2024年のパリ五輪を経て、2026年にはロサンゼルス五輪を目指す新しい世代へと日本代表の強化サイクルは進みました。
2023年の5-2は、当時のU-22日本代表の実力を示した記録であると同時に、日本サッカーが次の五輪世代へ進んでいく過程を振り返るうえでも重要な一戦です。
2026年以降は、U-21日本代表を中心とする大岩ジャパンの成長と、次の国際舞台での戦いにも注目が集まります。