2026年11月場所の志摩ノ海は、東幕下二十一枚目です。
日本相撲協会の公式プロフィールでは、引退力士ではなく現役力士として登録されています。2026年9月場所は西幕下十九枚目で3勝4敗。11月場所では東幕下二十一枚目に番付を移しています。
現在の基本プロフィールを整理すると、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 四股名 | 志摩ノ海 航洋 |
| 読み方 | しまのうみ こうよう |
| 本名 | 福薗航洋 |
| 生年月日 | 1989年7月11日 |
| 年齢 | 37歳(2026年11月現在) |
| 出身地 | 三重県志摩市 |
| 所属部屋 | 木瀬部屋 |
| 身長 | 179cm |
| 体重 | 148.2kg |
| 得意技 | 突き・押し |
| 初土俵 | 2012年5月場所 |
| 新十両 | 2016年7月場所 |
| 新入幕 | 2019年5月場所 |
| 最高位 | 前頭三枚目 |
| 現在の番付 | 東幕下二十一枚目 |
志摩ノ海の名前を調べると、「福薗航洋」と「濱口航洋」という2つの表記が見つかります。
日本相撲協会の現行プロフィールに掲載されている本名は福薗航洋です。一方、志摩市が2023年に公開したプロフィールでは、濱口航洋という名前で紹介されています。
また、入門時の四股名も「濱口」で、2016年7月場所から現在の「志摩ノ海」に改名しました。
そのため、古いプロフィールや過去の相撲記録を調べると、濱口という名前が登場することがあります。現在の本名を確認する場合は、日本相撲協会の最新プロフィールを基準にすると分かりやすいでしょう。
明徳義塾高校・近畿大学から木瀬部屋へ志摩ノ海は三重県志摩市の出身です。
地元の布施田小学校、和具中学校を経て、高知県の明徳義塾高校に進学。その後、近畿大学体育会相撲部で競技を続けました。
近畿大学では全国学生相撲選手権大会の団体優勝などを経験。大学卒業後は木瀬部屋に入門し、2012年5月場所で初土俵を踏みました。
学生相撲で実績を積んでから角界に入ったものの、幕下付け出しではなく序ノ口からのスタートでした。
この経歴で注目したいのは、入門直後の出世の速さです。序ノ口、序二段を順調に突破し、初土俵から約1年で幕下上位まで昇進しています。
【序ノ口まで降格】志摩ノ海を襲った左膝の大けがと復活劇

志摩ノ海の力士人生を語るうえで欠かせないのが、2013年7月場所に負った左膝の大けがです。
実は、現在の幕下二十一枚目という番付よりも、さらに厳しい状況を経験しています。
2013年7月、幕下四枚目で負傷初土俵から順調に番付を上げた志摩ノ海は、2013年7月場所で西幕下四枚目まで昇進しました。
関取である十両への昇進が視野に入る位置です。しかし、この場所で左膝前十字靱帯断裂という大けがを負いました。
日本相撲協会の過去の星取表を見ると、同場所の成績は2勝3敗2休。途中休場となり、翌9月場所から長期休場に入っています。
日刊ゲンダイの2019年の報道でも、この負傷とその後の休場について取り上げられています。
5場所連続全休で序ノ口まで転落大相撲では、休場しても番付が維持されるわけではありません。
場所を休み続けると、基本的に番付は下がっていきます。
志摩ノ海の場合、2013年9月場所から2014年5月場所まで、5場所連続で全休しました。
その結果、幕下四枚目から東序ノ口十八枚目まで降格します。
| 時期 | 番付 | 成績・出来事 |
|---|---|---|
| 2013年5月 | 東幕下八枚目 | 5勝2敗 |
| 2013年7月 | 西幕下四枚目 | 2勝3敗2休・左膝負傷 |
| 2013年9月 | 西幕下十六枚目 | 全休 |
| 2013年11月 | 西幕下五十六枚目 | 全休 |
| 2014年1月 | 東三段目三十七枚目 | 全休 |
| 2014年3月 | 東三段目九十八枚目 | 全休 |
| 2014年5月 | 西序二段五十八枚目 | 全休 |
| 2014年7月 | 東序ノ口十八枚目 | 7勝0敗・序ノ口優勝 |
| 2014年9月 | 東序二段十三枚目 | 7勝0敗・序二段優勝 |
2014年7月場所、志摩ノ海は東序ノ口十八枚目で土俵に復帰しました。
結果は、7戦全勝で序ノ口優勝。
さらに翌9月場所も東序二段十三枚目で7戦全勝を記録し、序二段優勝を果たしています。
幕下上位から序ノ口まで落ちた力士が、復帰直後に2場所連続で各段の優勝を飾ったことは、志摩ノ海のキャリアを象徴する出来事です。
ただし、優勝したからといって、すぐに十両へ戻れたわけではありません。その後も三段目、幕下と段階を踏み、2016年7月場所にようやく新十両となりました。
一度のけがで失った時間を取り戻すまで、約3年を要したのです。
【成績・戦歴】十両優勝2回と敢闘賞2回の実績
序ノ口まで落ちた志摩ノ海が、再び関取となり、さらに幕内上位まで進出したことには大きな意味があります。
特に2019年は、力士としての評価を一気に高めた年でした。
2019年に十両で2場所連続優勝志摩ノ海の代表的な実績は、2019年1月場所と3月場所の十両優勝です。
- 2019年1月場所:東十両十一枚目で13勝2敗
- 2019年3月場所:東十両筆頭で13勝2敗
2場所連続で13勝2敗という好成績を残し、十両優勝を連続で達成しました。
この結果を受け、2019年5月場所に新入幕を果たします。
しかも、新入幕の場所でも10勝5敗を記録し、敢闘賞を受賞しました。
十両での連続優勝から新入幕、そして三賞受賞までを一気に実現したのです。
敢闘賞は2019年と2020年の2回志摩ノ海の敢闘賞は合計2回です。
1回目は2019年5月場所。新入幕の場所で10勝5敗を挙げました。
2回目は2020年11月場所。東前頭十七枚目で11勝4敗を記録し、優勝争いに加わる活躍を見せました。
2020年11月場所の11勝は、幕内での自己最高成績でもあります。
日本相撲協会の公式記録でも、2回の敢闘賞と2回の十両優勝が確認できます。
志摩ノ海の主な実績・キャリア年表| 年・場所 | 番付・出来事 | 成績・実績 |
|---|---|---|
| 2012年5月 | 初土俵 | 濱口として入門 |
| 2013年1月 | 東三段目七枚目 | 7勝0敗・三段目優勝 |
| 2013年7月 | 西幕下四枚目 | 左膝を負傷 |
| 2014年7月 | 東序ノ口十八枚目 | 7勝0敗・序ノ口優勝 |
| 2014年9月 | 東序二段十三枚目 | 7勝0敗・序二段優勝 |
| 2016年7月 | 新十両 | 関取昇進 |
| 2019年1月 | 東十両十一枚目 | 13勝2敗・十両優勝 |
| 2019年3月 | 東十両筆頭 | 13勝2敗・十両優勝 |
| 2019年5月 | 新入幕 | 10勝5敗・敢闘賞 |
| 2020年11月 | 東前頭十七枚目 | 11勝4敗・敢闘賞 |
| 2021年3月 | 西前頭三枚目 | 自己最高位 |
| 2022年7月 | 東前頭九枚目 | 1勝14敗 |
| 2025年7月 | 東十両十二枚目 | 3勝12敗 |
| 2025年11月 | 東幕下十一枚目 | 5勝2敗 |
| 2026年5月 | 西幕下二枚目 | 0勝7敗 |
| 2026年7月 | 西幕下三十二枚目 | 5勝2敗 |
| 2026年9月 | 西幕下十九枚目 | 3勝4敗 |
| 2026年11月 | 東幕下二十一枚目 | 現在の番付 |
志摩ノ海の最高位は前頭三枚目です。
2021年3月場所に西前頭三枚目まで上がりました。
幕内上位で戦うことは、横綱や大関を含む実力者と対戦する機会が増えることを意味します。
ただし、この場所の成績は4勝11敗でした。
その後も幕内で取組を続けましたが、最高位を更新することはできませんでした。
なお、2020年11月場所の11勝4敗、2019年5月場所の10勝5敗という実績からも分かるように、志摩ノ海は単に関取に昇進しただけではなく、幕内で二桁勝利を記録した経験も持っています。
【幕内から幕下へ】志摩ノ海が降格した理由と現在までの推移
志摩ノ海の番付が大きく下がった時期は、主に2回あります。
1つ目は2022年の幕内から十両への降格、2つ目は2025年の十両から幕下への降格です。
この2つは分けて理解する必要があります。
2022年7月場所の1勝14敗が転機2021年3月場所に最高位の西前頭三枚目まで上がった志摩ノ海ですが、その後は幕内で苦戦する場所も増えました。
大きな転機となったのが2022年7月場所です。
東前頭九枚目で1勝14敗という厳しい成績に終わり、翌9月場所には東十両筆頭へ降格しました。
幕内と十両の境界に近い番付だったこともあり、大きく負け越した影響が番付に表れた形です。
その後、2023年以降は十両での取組が続きました。
2025年7月場所の3勝12敗で幕下へ次の大きな転機は2025年です。
2025年1月場所は東十両五枚目で3勝12敗。3月場所は8勝7敗と勝ち越しましたが、5月場所は5勝10敗、7月場所は3勝12敗と再び苦戦しました。
7月場所終了後、西幕下四枚目だった2025年9月場所から幕下力士となります。
つまり、幕下への降格は、2025年7月場所の大きな負け越しが直接的な契機でした。
2022年の幕内から十両への降格とは異なり、2025年は十両から幕下への降格です。
幕下でも関取復帰を目指して戦い続ける2025年9月場所は2勝5敗と負け越しましたが、11月場所では5勝2敗と勝ち越しました。
その後の番付推移は次のとおりです。
- 2026年1月:東幕下七枚目、4勝3敗
- 2026年3月:東幕下五枚目、4勝3敗
- 2026年5月:西幕下二枚目、0勝7敗
- 2026年7月:西幕下三十二枚目、5勝2敗
- 2026年9月:西幕下十九枚目、3勝4敗
- 2026年11月:東幕下二十一枚目
特に2026年5月場所は、十両昇進を狙える幕下上位まで戻っていたにもかかわらず、7戦全敗という結果になりました。
しかし、7月場所では5勝2敗と立て直しています。
このように、現在の志摩ノ海は、幕下上位への再浮上と負け越しによる番付後退を繰り返している状況です。
【引退説の真相】志摩ノ海は引退するのか?関取復帰の可能性
志摩ノ海について検索すると、「引退」「引退説」「現在は何をしているのか」といった疑問が見られます。
その背景には、2025年に十両から幕下へ降格したことと、37歳という年齢があります。
しかし、2025年11月の報道では、本人が引退を否定する発言をしています。
2025年11月に「引退は考えていない」と明言デイリースポーツが2025年11月22日に報じた記事では、志摩ノ海は九州場所14日目に近畿大学の後輩である大花竜を上手出し投げで破り、5勝2敗で場所を終えています。
この場所は東幕下十一枚目。前の秋場所では2勝5敗だったため、巻き返しを示す勝ち越しでした。
記事では、志摩ノ海の次の言葉が紹介されています。
「体が元気になって、強い志摩ノ海が戻ってきた、という相撲が取れた。引退は考えていません。白まわしに戻れるよう頑張ります」
この発言から分かるのは、本人が幕下降格を引退の理由とは考えておらず、関取復帰を目標にしていたことです。
関取復帰の可能性はある?関取とは、十両以上の力士を指します。
幕下以下と十両以上では待遇や土俵上の立場が異なり、十両に昇進すれば再び関取として扱われます。
志摩ノ海が関取に戻るには、幕下で好成績を残し、番付編成上の昇進枠を確保する必要があります。
特に重要なのは次の3点です。
1. 幕下上位で勝ち越すこと
幕下二十一枚目から十両を目指すには、まず幕下上位まで番付を上げなければなりません。安定して勝ち越しを重ねることが必要です。
2. 幕下上位で十分な勝ち星を積むこと
十両昇進は単純に勝ち越せば決まるものではありません。幕下上位の成績、十両からの降格人数、引退などによる空き枠も関係します。
3. 体調を維持し、連続して出場すること
志摩ノ海には過去に左膝の大けがで5場所連続全休した経験があります。37歳という年齢も踏まえると、短期的な好成績だけでなく、継続して土俵に上がれる状態を維持することが大切です。
2026年11月時点での復帰への評価現在の東幕下二十一枚目という番付は、関取復帰を目指せる位置ではありますが、十両昇進が目前とまではいえません。
2026年7月場所の5勝2敗は前向きな材料です。一方、9月場所は3勝4敗で負け越し、11月場所は東幕下二十一枚目となっています。
特に注目したいのは、2026年5月場所に西幕下二枚目まで戻っていた点です。
十両復帰が現実的に見えるところまで上昇していたことは、現在の志摩ノ海を評価するうえで重要な材料になります。
一度は序ノ口まで落ち、再び幕内に上がった力士だけに、今後の幕下での戦いにも注目が集まります。
【よくある質問】志摩ノ海に関するFAQ
Q1:志摩ノ海は2026年現在も現役ですか?
A:はい。2026年11月場所の番付は東幕下二十一枚目です。日本相撲協会の公式プロフィールにも現役力士として掲載されています。
Q2:志摩ノ海の現在の番付と最高位は?
A:2026年11月場所は東幕下二十一枚目です。最高位は前頭三枚目です。
Q3:志摩ノ海が序ノ口まで落ちた理由は何ですか?
A:2013年7月場所に左膝前十字靱帯断裂の大けがを負い、その後5場所連続で全休したためです。2014年7月場所に復帰し、序ノ口優勝を果たしました。
Q4:志摩ノ海の十両優勝は何回ですか?
A:2回です。2019年1月場所と3月場所に、いずれも13勝2敗で優勝しました。
Q5:志摩ノ海の敢闘賞は何回ですか?
A:2回です。2019年5月場所と2020年11月場所に受賞しています。
Q6:志摩ノ海は引退を発表していますか?
A:2025年11月の報道では、本人が「引退は考えていません」と発言しています。2026年11月場所も現役力士として番付に掲載されています。
Q7:志摩ノ海の所属部屋と本名は?
A:所属部屋は木瀬部屋です。日本相撲協会の現行プロフィールに掲載されている本名は福薗航洋です。
志摩ノ海は、2026年11月現在も現役を続ける37歳の力士です。
現在の番付は東幕下二十一枚目。最高位は前頭三枚目で、十両優勝2回、敢闘賞2回という実績を残しています。
その歩みは決して平坦ではありません。
2013年には左膝前十字靱帯断裂によって5場所連続全休となり、幕下から序ノ口まで降格しました。それでも序ノ口と序二段で連続優勝し、2016年に十両昇進。2019年には十両2場所連続優勝を達成し、幕内でも活躍しました。
2022年の幕内から十両への降格、2025年の十両から幕下への降格を経験した現在も、土俵に立ち続けています。
今後の注目点は、幕下上位で再び勝ち越しを重ね、関取復帰を実現できるかどうかです。
志摩ノ海のキャリアを振り返ると、序ノ口まで落ちた経験も、幕内で三賞を獲得した実績も、どちらも現在につながる重要な歴史です。
2026年11月場所の東幕下二十一枚目から、もう一度十両、そして関取の座へ。 志摩ノ海がどこまで番付を戻せるのか、今後の取組が注目されます。
主な参照資料:日本相撲協会公式力士プロフィール・過去の星取表、志摩市公式プロフィール、デイリースポーツ(2025年11月22日)、日刊ゲンダイ(2019年5月16日)、伊勢志摩経済新聞(2025年10月6日)。