沖縄県那覇市の「農連市場」は、現在も営業を続けているのでしょうか。かつて「県民の台所」と呼ばれ、早朝から農家や仲買人、地元住民でにぎわった農連市場は、1953年(昭和28年)に開設された歴史ある市場です。しかし、建物の老朽化や周辺地域の再開発によって、2017年10月に旧市場での営業を終了。その後、同年11月1日に新施設「のうれんプラザ」が本格オープンしました。
2026年現在、農連市場という名称で親しまれてきた市場の商いは、那覇市樋川の「のうれんプラザ」に引き継がれています。昔ながらの相対売り、島野菜や鮮魚の販売、飲食店などが共存する施設ですが、旧市場と現在の施設では雰囲気も利用方法も異なります。営業時間や店舗構成、駐車場料金、第一牧志公設市場との違いまで、訪問前に知っておきたい情報を整理します。
【農連市場の現在】2026年も「のうれんプラザ」として営業中!旧市場との違いは?

2026年現在、農連市場を訪れたい人が目指すべき場所は、那覇市樋川2丁目にある「のうれんプラザ」です。
旧市場の建物がそのまま残っているわけではありません。かつての農連中央市場を中心とする一帯は、防災機能の改善と地域再生を目的とした再整備によって大きく姿を変えました。現在の施設は、従来の市場機能に飲食店や各種サービスを組み合わせた複合商業施設です。
旧農連市場から現在まで受け継がれているもの農連市場の特徴は、単に野菜や肉、魚を販売する場所だったことではありません。農家や販売業者が商品を持ち寄り、買い手と会話をしながら価格や数量を決める商習慣が根付いていました。
現在ののうれんプラザでも、旧市場から移転した事業者を中心に、こうした商いの文化が継承されています。施設の紹介を行う那覇市の観光情報サイト「NAHANAVI」でも、1階の早朝ゾーンで相対売りが行われていることが紹介されています。
一方、建物は近代的になり、店舗の配置や営業形態も変わりました。昔の市場にあった木造の建物やトタン屋根、路上まで商品が並ぶ独特の景観を期待して訪れると、印象の違いに驚く可能性があります。
2026年の農連市場は観光市場なのか、地元市場なのか現在ののうれんプラザは、観光客だけを対象とした施設ではありません。青果店、鮮魚店、精肉店、惣菜店など、日常の食生活を支える店舗が営業しています。
飲食店やカフェも入っているため、観光客が沖縄料理を楽しむ場所としても利用できます。ただし、施設の中心にあるのは地域の商業活動です。観光地として整備された市場とは異なり、早朝の仕入れや地元の買い物など、生活に根差した時間の流れが残っています。
2026年4月公開の現地グルメ紹介記事でも、のうれんプラザは第一牧志公設市場や国際通りから徒歩圏内にある、地元色の強いスポットとして取り上げられています。
【農連市場の歴史と閉鎖理由】1953年の開設から2017年の移転まで
農連市場の歴史を理解するには、単純に「古い市場が新しい建物に建て替わった」という説明だけでは不十分です。沖縄の戦後復興、農産物流通の変化、都市の防災対策という複数の要素が重なって、現在の姿に至っています。
1953年、農連中央市場が誕生農連市場は1953年、琉球農連が米国民政府の管理下にあった土地を借り受けて開設しました。正式には「農連中央市場」と呼ばれ、県内各地の農家が野菜などを持ち寄る市場として発展しました。
当時の市場では、生鮮野菜を中心に肉、魚、日用品なども取り扱われ、那覇市民の暮らしを支えていました。沖縄県民の台所という呼び名は、こうした地域に密着した役割から生まれたものです。
1980年代以降、農連市場を取り巻く環境が変化農連市場の転換点の一つが1984年です。この年、沖縄県の中央卸売市場が開設されました。農産物の流通構造が変化したことに加え、大型スーパーなどの進出も進み、農連市場の競争環境は厳しくなっていきました。
加えて、旧市場の建物や周辺道路の老朽化も問題になりました。狭い道路や古い建物が密集する市街地では、防災面の改善も必要でした。
琉球新報の2020年の地域再開発に関する報道によると、農連市場は1984年の中央卸売市場開設、大型店舗の増加、施設の老朽化などを背景に、徐々に衰退していったとされています。
2014年から始まった防災街区整備事業再開発に向けた動きは、1984年に整備構想がまとめられたことに始まります。その後、2001年には権利者による再開発準備組合が発足。2014年5月30日には、農連市場地区防災街区整備事業組合が沖縄県知事の認可を受けて設立されました。
2015年度に事業が本格化し、2016年以降は周辺地域の建て替えや移転が進みました。市場だけでなく、道路、住宅、駐車場などを含む広い地域を一体的に整備する計画でした。
沖縄振興開発金融公庫の事業紹介によると、対象地区は約3.1ヘクタール。店舗棟や住宅棟、駐車場棟などを整備し、商業活動の再生と防災機能の向上を目指しました。
2017年10月に旧市場が閉鎖、11月に新施設が開業2017年10月17日、新施設のうれんプラザが完成し、落成式が行われました。一部の店舗はすでに営業を始めており、11月1日に本格的な営業がスタートしました。
旧市場の事業者は同年10月中に順次移転し、月末までに旧市場での営業を終了。長年続いた旧農連市場の歴史は、建物の閉鎖という形で一つの区切りを迎えました。
当時の琉球新報の報道では、新施設は地上3階建てで、1・2階が店舗、3階が96台収容の駐車場。開業時には約120店舗が入居する計画として紹介されていました。
農連市場地区の再開発事業全体は2020年6月に完了しています。旧市場の建物の閉鎖と、周辺地域を含む再開発事業の完了は、別々の出来事として理解する必要があります。
農連市場の歴史年表と関係施設の整理| 時期 | 出来事・関係施設 | 歴史的な意味 |
|---|---|---|
| 1953年 | 農連中央市場開設 | 県民の台所として農産物流通を支える |
| 1981年 | 相対売り場の一部移転 | 土地返還に伴う市場の配置変更 |
| 1984年 | 沖縄県中央卸売市場開設 | 農産物流通の環境が変化 |
| 2001年 | 再開発準備組合発足 | 権利者による再整備の検討が進む |
| 2014年 | 防災街区整備事業組合設立 | 本格的な再開発事業の枠組みが整う |
| 2015年度 | 再開発事業着工 | 周辺道路や建物の整備が進む |
| 2017年10月 | 旧農連市場の営業終了 | 旧市場の歴史に区切り |
| 2017年11月1日 | のうれんプラザ本格開業 | 市場文化を引き継ぐ新施設が始動 |
| 2020年6月 | 地区再開発事業完了 | 住宅や道路などを含む地域整備が完了 |
| 2026年 | のうれんプラザ営業継続 | 市場・飲食・サービスが共存する施設として運営 |
この年表から分かるのは、農連市場の閉鎖が単なる経営破綻や突然の営業停止ではなかったことです。老朽化した市場と周辺市街地を、安全性と利便性を考慮した新しい街へ再生するための計画的な移転でした。
【相対売りと島野菜】農連市場ならではの商習慣と商品の魅力
農連市場をほかの商業施設と区別する最大の特徴が「相対売り」です。のうれんプラザを訪れるなら、この仕組みを知っておくと市場の楽しみ方が大きく変わります。
農連市場の相対売りとは?値段を交渉して決める仕組み相対売りとは、売り手と買い手が直接話し合い、商品の数量や価格などを決める取引方法です。農林水産省が示す卸売市場の用語解説でも、相対取引は売り手と買い手の話し合いによって数量や価格を取り決める方法と定義されています。
一般的なスーパーマーケットでは、商品に表示された価格で購入します。一方、相対売りでは、商品の状態や購入量、取引条件などについて会話を交わしながら売買が成立します。
農連市場では、農家や販売業者と飲食店関係者、小売業者などが直接やり取りしてきました。売り手と買い手の距離が近く、商品の情報や価格を会話の中で確認できる点が特徴です。
ただし、相対売りは必ず値引きしてもらえる制度ではありません。交渉によって価格や数量を決める取引形態であり、価格の決まり方は商品や取引条件によって異なります。
一般客も相対売りを利用できる?のうれんプラザでは、一般客も青果店などで買い物を楽しめます。1階には旧市場の商いを引き継ぐ早朝ゾーンがあり、農産物の取引を身近に感じられます。
初めて訪れる場合は、いきなり値段交渉をするよりも、商品の種類や販売単位、価格を確認してから購入するのがおすすめです。業務用のまとまった数量を扱う店舗もあるため、一般向けの小売販売が可能かどうかを最初に尋ねるとスムーズです。
また、2階には卸ゾーンがあり、一般客も利用できる店舗があります。店舗によって販売方法や営業時間が違うため、すべての卸売店舗で同じ条件で買えるわけではありません。
沖縄の島野菜や地元食材に出会えるのうれんプラザのもう一つの魅力が、沖縄ならではの農産物や食材です。
沖縄の島野菜は、ゴーヤー、島らっきょう、ハンダマ、フーチバーなど、地域の食文化と深く結び付いた野菜を含みます。こうした食材は一般的なスーパーとは異なる品ぞろえや季節感を楽しめる点が魅力です。
市場内には青果店のほか、鮮魚店、精肉店、昆布などの乾物を扱う店舗もあります。沖縄の家庭料理に使われる食材を探したり、地元の惣菜を購入したりする楽しみもあります。
ただし、島野菜は季節や入荷状況によって品ぞろえが変わります。特定の野菜を目当てに訪れる場合は、店舗への事前確認が確実です。
市場の魅力は値段だけではない農連市場の相対売りが持つ価値は、単純な安さだけではありません。売り手と買い手が会話を交わし、商品について情報を共有することそのものに意味があります。
どこで生産された野菜なのか、どのくらいの量を購入できるのか、どんな料理に向いているのか。こうした情報を直接聞けることは、地域に根差した市場ならではの体験です。
建物が新しくなっても、取引の中心に人と人との関係がある。この点こそ、旧農連市場から現在の施設へ受け継がれた重要な文化です。
【のうれんプラザの店舗一覧と営業時間】何時に行けば楽しめる?
のうれんプラザを訪れる前に理解しておきたいのが、施設全体の営業時間と各店舗の営業時間は違うという点です。
施設そのものは24時間利用可能と案内されていますが、すべての店舗が24時間営業しているわけではありません。農産物を扱う店舗は深夜から早朝に営業するところがあり、飲食店や一般向けの小売店は日中から夕方、夜に営業するところが中心です。
1階・2階の主な店舗構成施設内には、青果、鮮魚、精肉、惣菜、乾物、飲食、カフェなど、さまざまなジャンルの店舗があります。
2026年に確認できる公式ショップリストには、以下のような店舗が掲載されています。
青果・生鮮食品関連
- 謝花青果:青果を扱う店舗。公式掲載営業時間は3:00~14:30。
- ベジフルまるあお:青果関連。公式掲載営業時間は6:00~17:00。
- 名嘉鮮魚:鮮魚店。公式掲載営業時間は4:30~17:30。
- 上原ミート:精肉関連。公式掲載営業時間は8:00~17:30。
- 知念精肉店:精肉店。公式掲載営業時間は5:00~19:00。
食品・惣菜・専門店
- 丸吉塩せんべい:沖縄の菓子を扱う店舗。公式掲載営業時間は6:00~19:00。
- 佐辺昆布:昆布などの乾物を扱う店舗。公式掲載営業時間は5:00~18:00。
- 次郎屋かまぼこ直売店:かまぼこの直売店。公式掲載営業時間は4:00~15:00。
- ぽーたま:ポークたまごおにぎりを扱う店舗。公式掲載営業時間は9:30~17:45。
飲食店・カフェ
- 丸安そば:沖縄そばの店舗。公式掲載営業時間は9:00~22:00。
- 島そば一番地:八重山そばを楽しめる店舗。公式掲載営業時間は10:30~17:00、売り切れ次第終了。
- 札幌らーめんこりす:ラーメン店。公式掲載営業時間は8:00~15:00、スープがなくなり次第終了。
- パニパニ食堂:食堂。公式掲載営業時間は12:00~15:00、17:00~23:00。
- 市場cafe:市場内のカフェ。公式掲載営業時間は平日3:00~16:00、日曜日9:00~16:00。
上記は公式ショップリストに掲載された店舗の一部です。営業時間は掲載情報を基にした目安であり、臨時休業や変更が発生する場合があります。訪問当日は各店舗の最新情報を確認してください。
早朝4~6時は市場らしい雰囲気を楽しめる農連市場らしさを感じたいなら、早朝の訪問がおすすめです。
2026年2月更新の沖縄観光情報では、早朝4~6時ごろが特に活気のある時間帯として紹介されています。青果や鮮魚などの仕入れに関係する店舗が営業し、一般的な観光施設とは異なる市場の時間を体験できます。
ただし、早朝は業務用の取引が中心となる時間帯でもあります。ゆっくり食事を楽しみたい人や、すべての店舗を見て回りたい人には、日中の訪問も適しています。
初めてなら午前9~10時ごろもおすすめ那覇市の観光情報では、初めて訪れる人には午前10時ごろが案内されています。この時間帯は早朝の市場機能と一般客向けの営業が重なり、比較的多くの店舗を見て回りやすいためです。
昼前後からは飲食店の営業も本格化します。市場で食材を見た後に食事を楽しむという回り方もできます。
一方、夕方以降は青果や鮮魚など早朝型の店舗が閉まっている場合があります。施設自体が24時間開いているからといって、朝と同じ市場の雰囲気を楽しめるわけではありません。
【アクセス・駐車場】那覇のうれんプラザへの行き方と訪問時の注意点
のうれんプラザの所在地は、沖縄県那覇市樋川2丁目3-1です。国際通りや第一牧志公設市場など、那覇中心部の観光スポットと組み合わせて訪問しやすい場所にあります。
住所と公共交通機関でのアクセス所在地:沖縄県那覇市樋川2丁目3-1
電話番号:098-834-7818(運営室)
ゆいレールを利用する場合、牧志駅から徒歩約12分が目安です。開南バス停からも徒歩数分程度の距離にあります。
第一牧志公設市場からも徒歩圏内なので、那覇の市場文化を巡る散策コースに組み込むことができます。
駐車場は3階に96台分車で訪れる場合は、施設3階の駐車場を利用できます。収容台数は96台で、開南せせらぎ通り側から進入する案内になっています。
2026年に確認できる施設公式ショップリストの掲載料金は、次のとおりです。
- 最初の1時間:200円
- 以降:1時間ごとに300円
- 最大料金:12時間で1,000円
なお、那覇市の観光情報サイトなどには、最初の1時間無料、12時間最大700円という過去の料金情報も残っています。掲載媒体によって料金に差があるため、古い旅行ガイドの情報だけで判断しないよう注意が必要です。実際の精算時には現地の料金表示を優先してください。
訪問目的に合わせた時間の選び方- 4~6時:早朝の青果や鮮魚の取引、市場らしい雰囲気を楽しみたい人向け。
- 9~10時:買い物や店舗巡りをしたい初訪問者向け。
- 11~14時:食堂や飲食店を利用したい人向け。
- 夕方以降:夜営業の飲食店などを利用したい人向け。
日曜日は市場関連の店舗を中心に休業するところがあります。公式ショップリストでは、日曜日を定休日とする青果店や早朝ゾーンの店舗も複数掲載されています。日曜日に訪れる場合は、目的の店舗が営業しているか確認しておきましょう。
【評判・口コミと牧志公設市場との比較】農連市場はどんな人におすすめ?
農連市場と第一牧志公設市場は、どちらも那覇を代表する市場ですが、訪問目的によって満足度が変わります。
農連市場の魅力は、地元の食材流通や相対売りを身近に感じられること。一方、第一牧志公設市場は、沖縄の食文化を観光客にも分かりやすく体験できる施設として整備されています。
農連市場とのうれんプラザの評判・口コミのうれんプラザの口コミには、市場らしい地元感、食品や飲食店の多様さ、昔ながらの雰囲気を感じられる点などが評価のポイントとしてあります。
一方、一般的な大型ショッピングモールのような統一された店舗配置や営業時間を期待すると、戸惑うこともあります。店舗ごとに営業開始時刻や定休日が異なり、時間帯によってはシャッターが閉まった店舗が目立つためです。
2026年に確認できるYahoo!マップでは、のうれんプラザの総合評価は5点満点中3.79、口コミ件数は34件です。ただし、これは特定の地図サービスに投稿された利用者評価であり、施設全体の品質や来場者全員の意見を代表する統計ではありません。
実際に訪問する際は、口コミの点数だけで判断するより、何を見たいのか、どの店舗を利用したいのかを基準にする方が満足度を高めやすくなります。
農連市場と第一牧志公設市場の違い第一牧志公設市場は1950年12月に開設された歴史ある市場で、2023年3月に新しい施設として整備されました。精肉・鮮魚などを販売する1階と、食堂が集まる2階が特徴です。
特に有名なのが「持ち上げ」と呼ばれる仕組みです。1階で購入した食材を2階の食堂に持ち込み、調理してもらうことができます。
農連市場にも人と人との交渉を重視する相対売りがありますが、牧志公設市場は食材の購入と飲食体験を組み合わせた観光利用にも強みがあります。
両施設の違いを整理すると、次のようになります。
- 農連市場・のうれんプラザ:早朝の市場、農産物の取引、相対売り、地元の食材探しを楽しみたい人向け。
- 第一牧志公設市場:沖縄の魚介や肉、郷土料理を楽しみたい観光客や家族連れ向け。
営業時間にも違いがあります。第一牧志公設市場の公式情報では、基本営業時間は8:00~22:00で、店舗によって異なります。毎月第4日曜日(12月を除く)などに休場日があります。また、施設専用駐車場はありません。
農連市場との比較で分かる、それぞれの楽しみ方- 地元の野菜や生鮮食品を見たい:のうれんプラザ。
- 早朝の沖縄の市場文化を体験したい:のうれんプラザ。
- 購入した魚介類をその場で調理してもらいたい:第一牧志公設市場。
- 食堂や観光向けの飲食店を巡りたい:第一牧志公設市場。
- 那覇の市場を幅広く楽しみたい:両方を訪問するのがおすすめ。
農連市場の再開発を考える際、建物が新しくなったことだけに注目すると、本質を見失います。
旧市場が持っていた強みは、農家や商人、地域住民が同じ場所で商いを続け、日々の食材流通を支えていたことでした。新施設では、防災性や建物の利便性が改善された一方、昔の市場の景観や人の流れは変化しました。
琉球新報が2020年に報じた再開発後の状況では、当時97事業者が営業していた一方、集客には課題も残されていました。旧市場時代と比べて客が減ったという事業者の声や、店舗ごとに営業時間が違うことで、営業中の店舗が分かりにくいという問題も紹介されています。
つまり、建物を新しくするだけでは市場文化は維持できません。地域の人が買い物を続け、事業者が商売を継続でき、外から訪れる人も市場の魅力を理解できる環境が必要です。
農連市場を訪れるなら、単に観光スポットとして写真を撮るだけではなく、地元の食材を購入したり、店舗の人に商品の特徴を尋ねたりすることが、この場所を深く知る方法になります。
反対に、整然とした観光市場や大型商業施設のような雰囲気を求める人には、第一牧志公設市場の方が向いている場合もあります。
【よくある質問】農連市場・のうれんプラザに関するFAQ
Q1:農連市場は2026年現在も営業していますか?
A1:旧農連市場の建物は2017年10月に閉鎖しましたが、市場の商いは同年11月に開業した「のうれんプラザ」に引き継がれています。現在も青果店、鮮魚店、精肉店、飲食店などが営業しています。
Q2:農連市場が閉鎖した理由は何ですか?
A2:主な理由は施設の老朽化と周辺地域の防災・都市基盤整備です。1984年の県中央卸売市場開設や大型スーパーの進出などによる市場環境の変化も、旧市場の衰退に影響しました。閉鎖は周辺一帯の再開発に伴う移転でした。
Q3:のうれんプラザは何時から営業していますか?
A3:施設自体は24時間利用可能と案内されています。ただし、店舗ごとに営業時間が違います。青果や鮮魚などの早朝営業店舗は午前3~6時ごろから営業するところがあり、飲食店は日中から夜に営業する店舗が中心です。
Q4:のうれんプラザで相対売りは体験できますか?
A4:はい。1階の早朝ゾーンを中心に、売り手と買い手が話し合って数量や価格を決める相対売りが継承されています。ただし、店舗によって販売方法は異なり、必ず値引きされるわけではありません。
Q5:のうれんプラザには駐車場がありますか?
A5:あります。3階に96台分の駐車場が設置されています。2026年に確認できる施設公式情報では、最初の1時間200円、以降1時間ごとに300円、12時間最大1,000円と案内されています。料金は現地表示も確認してください。
Q6:農連市場と牧志公設市場はどちらがおすすめですか?
A6:地元の農産物や早朝の市場文化、相対売りを楽しみたいなら、のうれんプラザがおすすめです。沖縄の魚介類や肉を購入し、食堂で調理してもらう体験をしたいなら第一牧志公設市場が向いています。時間に余裕があれば両方を訪れると、那覇の市場文化をより深く楽しめます。
那覇の農連市場は、1953年に開設された農連中央市場を起源とし、長年にわたって沖縄県民の食生活を支えてきました。しかし、施設の老朽化や防災上の課題、流通環境の変化などを背景に、2017年10月に旧市場での営業を終了しました。
その歴史と商いを受け継いだのが、同年11月1日に本格開業した「のうれんプラザ」です。2026年現在も、早朝の相対売りや青果・鮮魚の販売、沖縄の食材を扱う店舗、飲食店などが共存しています。
訪問する際に押さえておきたい要点は、次の3つです。
- 市場文化を体験するなら早朝:午前4~6時ごろは市場らしい商いの雰囲気を感じやすい。
- 店舗巡りなら午前中:午前9~10時ごろを目安にすると、複数の店舗を回りやすい。
- 訪問前に営業時間と駐車料金を確認:施設は24時間利用可能でも、各店舗の営業時間や休日は異なる。
農連市場は、昔の建物こそ残っていませんが、地域の食材と人との交流を支える場所として新しい形で続いています。第一牧志公設市場とは異なる、那覇の日常に近い市場文化を体験したい人にとって、のうれんプラザは今も訪れる価値のある場所です。
編集上の補足: 駐車料金については、古い観光案内と施設公式ショップリストで掲載額が異なるため、記事では2026年に確認できる施設公式情報を優先しています。また、店舗一覧は公式掲載店の一部を紹介する構成です。