「歌舞伎町ヤクザ」という言葉から連想されるのは、組長を頂点とする昔ながらの暴力団組織だろう。しかし、2026年の歌舞伎町を理解するには、暴力団の勢力変化と、新しい形態の犯罪グループの台頭を分けて考える必要がある。
警察庁が2026年4月に公表した「令和7年における組織犯罪の情勢」によると、2025年末時点の全国の暴力団構成員・準構成員等は1万7,600人。前年から1,200人減少し、統計上の過去最少を更新した。
このうち、暴力団の正式な構成員は9,400人である。2005年以降、暴力団勢力は減少を続けている。
ただし、全国の構成員数が減少したからといって、歌舞伎町から暴力団の影響がなくなったわけではない。警察庁は、暴力団が匿名・流動型犯罪グループと連携し、従来の組織構造を見えにくくしながら資金獲得活動を多様化させている実態も指摘している。
歌舞伎町に暴力団は現在も存在するのか歌舞伎町は東京都の暴力団排除対策において、重点的な規制対象となる繁華街の一つだ。
東京都暴力団排除条例に基づく「暴力団排除特別強化地域」には、歌舞伎町一丁目・二丁目が指定されている。
この指定は、暴力団員が飲食店や風俗店などから用心棒料やみかじめ料を受け取る行為を抑止するためのものだ。
つまり、歌舞伎町では現在も暴力団の資金源を断つための制度的な対策が続いている。
一方、暴力団の存在を理由に、歌舞伎町の店舗や従業員、通行人を一括りにするのは適切ではない。歓楽街には一般の飲食店、映画館、ホテル、観光施設も数多く存在する。
重要なのは、暴力団の存在と、街全体の犯罪状況を混同しないことだ。
【徹底比較】歌舞伎町の暴力団とトクリュウは何が違う?

2026年の組織犯罪を理解するうえで欠かせないのが、匿名・流動型犯罪グループ、通称「トクリュウ」の存在だ。
トクリュウは、SNSや求人サイトなどを利用して人員を集め、犯罪ごとにメンバーが離合集散する特徴を持つ。
従来型の暴力団とは組織の仕組みが異なるものの、両者が完全に無関係というわけではない。
暴力団とトクリュウの組織構造の違い| 比較項目 | 従来型の暴力団 | トクリュウ |
|---|---|---|
| 組織構造 | 代表者を頂点とする階層型 | 緩やかなネットワーク型 |
| 人間関係 | 上下関係や組織内の規律を重視 | SNSなどを通じて離合集散 |
| 構成員の把握 | 所属や組織関係を把握しやすい場合がある | 中核人物や実行犯の特定が難しい |
| 犯罪への関与 | 組織の威力を背景に資金獲得活動 | 詐欺、窃盗、強盗、風俗関係事犯など多様 |
| 法律上の扱い | 暴力団対策法や暴力団排除条例による規制 | 集団そのものは暴力団と同じ指定制度の対象ではなく、個々の犯罪などを取り締まる |
| 両者の関係 | 一部で資金提供、犯罪の分担、人的なつながりが確認されている |
両者の最も大きな違いは、組織の固定性にある。
暴力団は、組長や幹部を中心とした階層的な構造を持つ。所属関係や上下関係が比較的明確で、暴力団対策法による指定や規制の枠組みが存在する。
これに対し、トクリュウは中核人物が匿名性を保ち、SNSなどで募集した実行犯に犯罪を実行させる形態が特徴だ。
警察庁の2025年の組織犯罪情勢では、中核的人物として暴力団構成員・元構成員、暴走族OB、風俗営業関係グループ、外国人犯罪組織の関係者などが確認されている。
また、警察庁は次のような関係性を明らかにしている。
- 暴力団がトクリュウを配下に置き、犯罪行為を分担させるケース
- 繁華街で活動するグループが暴力団に資金を供与するケース
- トクリュウが暴力団の威力を背景に資金獲得活動を行うケース
- 暴力団と外国人犯罪組織の連携にトクリュウが関与するケース
したがって、「暴力団が減少しているから組織犯罪も減っている」という単純な理解では、現在の犯罪構造を捉えきれない。
2025年のトクリュウ関連検挙人員は6,679人警察庁の2026年4月公表資料では、2025年にトクリュウによるものとみられる主な資金獲得犯罪の検挙人員は、合計6,679人となっている。
これはトクリュウの構成員数ではなく、関連するとみられる犯罪の検挙人員だ。
内訳には詐欺、薬物事犯、窃盗、風営適正化法違反などが含まれる。
この数字は全国規模のものであり、歌舞伎町だけで6,679人が検挙されたという意味ではない。
それでも、匿名性の高い犯罪グループが、従来型の暴力団とは異なる形で資金獲得活動を展開していることを示す重要な資料だ。
【警視庁の最新統計】歌舞伎町の違法客引き・スカウト検挙状況
歌舞伎町の治安を考えるとき、一般の来街者が直接遭遇しやすい問題が、違法客引きや悪質なスカウトだ。
警視庁は2026年10月27日、「客引き・スカウトの検挙状況と検挙事例」を更新した。
公表された数字を確認すると、2016年以降の検挙人員は次のように推移している。
警視庁による客引き・スカウト等の検挙人員
単位:人/東京都内の合算値
出典:警視庁「客引き・スカウトの検挙状況と検挙事例」。風営法違反の客引きと迷惑防止条例違反の検挙人員の合算。
警視庁の公表値を整理すると、次のようになる。
| 年 | 検挙人員 |
|---|---|
| 2016年 | 684人 |
| 2019年 | 506人 |
| 2020年 | 399人 |
| 2022年 | 470人 |
| 2023年 | 390人 |
| 2024年 | 333人 |
| 2025年 | 338人 |
2016年の684人と比較すると、2025年は346人少ない。一方、2024年の333人からは5人増加している。
ここで注意したいのは、これらが歌舞伎町だけの検挙数ではないことだ。
警視庁の統計は、風営法違反の客引きと東京都迷惑防止条例違反の不当な客引き行為等を合算した東京都内の数字である。
したがって、この数値だけで歌舞伎町の治安が改善した、あるいは悪化したと判断することはできない。
また、検挙人員は犯罪の認知件数や被害者数とは異なる。警察の取締りの強さによっても変動する数字だ。
東京都迷惑防止条例で禁止される行為東京都迷惑防止条例の第7条では、不当な客引き行為等を禁止している。
具体的には、次のような行為が規制対象となる。
- 身体や衣服をつかんで客引きをする
- 所持品を取り上げる
- 進路に立ちふさがる
- 執ようにつきまとう
- 条例で禁止される性風俗関係などの勧誘をする
加えて、指定区域では客引きの相手となる人を待つ行為も規制される場合がある。
歌舞伎町では、東京都の条例だけでなく、新宿区独自の客引き防止条例も適用される。
新宿区の条例では、客引き行為等をした本人だけでなく、その行為を利用した店舗側や使用者にも対策を求めている。
違反に対する指導、警告、勧告に加え、従わない場合には公表や過料などの措置が設けられている。
【被害実態】歌舞伎町の違法スカウトとぼったくりはどう行われる?
歌舞伎町の問題を暴力団だけで説明できない理由の一つが、客引きやスカウトを入口とした消費者被害だ。
警視庁が公表している事例には、通常の飲食店を装って高額請求をする店舗や、働き口を偽って女性を勧誘するスカウトなどがある。
ぼったくり被害につながる客引きの手口警視庁の2026年10月更新資料では、悪質な客引きの具体例として、次のようなケースが紹介されている。
1.有名店の店員を装う
実際には店舗と関係がない人物が、有名店のスタッフを装って通行人に声をかける。
2.予約客を別の店舗に誘導する
予約して訪れた客に対して「満員です」「系列店なら入れます」などと説明し、無関係の店舗へ案内する。
3.説明と異なるサービスを提供する
安価な飲み放題などを説明して店に連れて行きながら、実際には対象外の飲み物を注文させたり、高額な料金を請求したりする。
4.酔客を狙って違法店舗に案内する
エステなどを装いながら、実際には無許可の風俗営業などを行う店舗に案内する事例も警視庁が注意喚起している。
スカウトグループの実態と注意すべき勧誘歌舞伎町では、女性に対する仕事の勧誘も問題になっている。
警視庁の説明によれば、「キャバクラで働きませんか」「モデルの仕事があります」などと声をかけながら、実際には性風俗店やアダルトビデオ出演に関係する仕事へ勧誘するケースがある。
こうした勧誘では、最初に説明された仕事内容と実際の契約内容が異なることが問題になる。
また、女性を店舗に紹介し、その稼働実績に応じて利益を得るようなスカウトビジネスも、警察の取締り対象となっている。
2026年7月1日には、警視庁が知人女性を性風俗店に紹介した疑いで男性を逮捕したと報じられた。報道によると、容疑は2025年4月と12月に東京都内のソープランド2店舗へ女性を紹介したというものだった。
これは逮捕時点の容疑に関する報道であり、有罪が確定したことを意味しない。ただし、SNSを利用した勧誘と従来からの歓楽街の人脈が結び付く可能性を示す事例として注目される。
ぼったくり被害を避けるための具体的な判断基準新宿警察署は、歌舞伎町周辺でのぼったくり被害について、客引きに誘われてバーなどに入らないよう注意を呼びかけている。
来街者が実践したい対策は次のとおりだ。
- 路上で声をかけてくる客引きについて行かない。
- 店舗は自分で検索し、公式の料金表を確認する。
- 飲み放題の対象となる酒類や追加料金を入店前に確認する。
- 料金体系が不明確な店舗では注文しない。
- 高額請求や脅迫などのトラブルが発生した場合は110番通報する。
特に注意したいのは、客引きが「有名店の系列」「紹介だから安い」と説明しても、その説明だけでは店舗との関係や料金の妥当性を判断できないことだ。
新宿警察署は、トラブルに遭った場合には110番または近くの交番に相談するよう案内している。
【2026年最新の暴力団排除対策】歌舞伎町対策協議会と警察の取り組み
2026年の歌舞伎町の治安対策で大きな動きとなったのが、行政と警察による連携強化だ。
新宿区、東京都、警視庁は、2026年6月25日に三機関合同の「歌舞伎町対策協議会」を設立した。
この協議会は、暴力団対策だけを目的とするものではない。
歌舞伎町の治安、防犯、福祉、環境、地域の賑わいといった複数の課題を、行政と警察が横断的に扱う仕組みである。
歌舞伎町対策協議会が注目するシネシティ広場周辺新宿区が2026年6月に公表した設立資料では、シネシティ広場周辺について、集団の継続的な滞留が課題として挙げられている。
区が指摘している問題は主に次の3点だ。
- 体感治安の低下
- 歩行者の通行への支障
- 廃棄物の散乱や美観の悪化
加えて、広場周辺の状況が歌舞伎町全体のイメージとして広く発信され、固定化されることへの懸念も示されている。
これは、治安対策が単純な犯罪検挙だけでは解決しないことを示している。
公共空間に人が滞留する問題、通行環境、若者や生活困窮者への福祉的支援、地域のイメージ改善などを同時に考える必要があるからだ。
2026年の協議会の構成と取り組み協議会には、新宿区、東京都、警視庁の担当者が参加している。
| 機関 | 主な参加者・役割 |
|---|---|
| 新宿区 | 区長、危機管理、環境清掃、福祉、健康、文化観光などの担当部門 |
| 東京都 | 都民安全総合対策本部の関係者 |
| 警視庁 | 新宿警察署長、交通課・生活安全課などの関係者 |
2026年10月15日に公表された第2回協議会の開催案内では、10月21日に新宿警察署で会議を開催する予定が示されていた。
議題として挙げられたのは、次の2点である。
1. 「歌舞伎町クリーン×セーフティ」協働プランの骨子案
2. 迷惑路上飲酒の自粛の呼びかけ
ここから読み取れるのは、行政が歌舞伎町の問題を犯罪対策だけでなく、路上環境や公共空間の適正利用という観点からも扱っていることだ。
2026年4月には歌舞伎町一斉対策も実施新宿区は2026年4月22日にも、警視庁と東京都と連携した歌舞伎町一斉対策を発表している。
実施予定として公表された内容は、4月24日の次の取り組みだった。
- 薬局などへの広報啓発
- 旅館・ホテルなどへの立ち入り
- 歌舞伎町商店街振興組合との合同パトロール
対象区域は歌舞伎町一丁目と二丁目。
注目すべきなのは、警察だけでなく、行政の衛生・危機管理部門や地域の商店街も関わっている点だ。
違法営業や犯罪組織への対策には、路上の取締りに加えて、店舗運営や施設管理、地域の自主的な防犯活動が欠かせない。
東京都暴力団排除条例によるみかじめ料対策歌舞伎町の暴力団排除対策で重要な制度が、東京都暴力団排除条例だ。
同条例は2011年10月1日に施行され、2019年10月1日には繁華街における暴力団への利益供与を取り締まるための改正が施行された。
特別強化地域では、飲食店や風俗店などの事業者、客引き・スカウトを行う者が、暴力団員に対して用心棒料やみかじめ料を支払うことなどが禁止されている。
暴力団側が利益を受け取る行為も規制対象となる。
この規制の違反には、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が定められている。
歌舞伎町一丁目・二丁目も特別強化地域に含まれる。
これは、暴力団を単に街から排除するだけでなく、飲食店や風俗店から資金が流れる経路を断つことを狙った制度だ。
【歴史と治安の変遷】歌舞伎町はなぜヤクザの街と呼ばれるようになった?
歌舞伎町の現在を理解するには、戦後から続く街の成り立ちも知っておきたい。
実は、歌舞伎町は最初から暴力団の街として開発されたわけではない。
1948年に誕生した歌舞伎町江戸東京博物館のレファレンス資料によると、歌舞伎町という町名が付けられたのは1948年(昭和23年)。
戦後復興の一環として、歌舞伎を上演する劇場を中心にした娯楽街を建設する構想があり、その計画が町名の由来となった。
しかし、劇場建設計画は実現しなかった。
その後、映画館、飲食店、演劇施設などが集まり、大衆文化の発信地として発展していく。
昭和から平成にかけて歓楽街として発展歌舞伎町は、高度経済成長期以降、飲食店や映画館、娯楽施設が集積する日本有数の繁華街へと成長した。
一方、風俗営業の拡大や違法営業、客引きなどが問題となり、治安や街の美観をめぐる課題も深刻化した。
警察庁の過去の政策資料でも、昭和57年から60年にかけて風営法の改正や取締りが強化された一方、違法風俗店が新たな形態で出現し、取締りと違法営業のいたちごっこが続いた経緯が紹介されている。
歌舞伎町が「怖い街」というイメージを持たれるようになった背景には、こうした歓楽街特有の問題がある。
2005年から始まった歌舞伎町ルネッサンス転換点の一つが、2005年(平成17年)に始まった「歌舞伎町ルネッサンス」だ。
新宿区が中心となり、地元商店街、町会、民間企業、警察、消防、NPOなどが協力して街の再生を進めてきた。
主な取り組みは3つに整理できる。
- クリーン作戦プロジェクト:安全・安心対策と環境美化
- 地域活性化プロジェクト:文化の創造・発信と賑わいづくり
- まちづくりプロジェクト:快適で魅力ある都市空間の形成
新宿区の2026年3月更新資料でも、この取り組みは継続的な街づくり政策として位置付けられている。
2026年の歌舞伎町は安全になったのか現在の歌舞伎町を「危険な街」か「安全な街」かの二択で評価するのは難しい。
街全体では観光、飲食、映画、宿泊などの多様な経済活動が展開されている一方、シネシティ広場周辺の滞留、違法客引き、ぼったくり、スカウト問題などは行政が引き続き対応している。
特に重要なのは、犯罪発生率と体感治安を分けて考えることだ。
人が集まる場所での迷惑行為や通行の妨げは、必ずしも重大犯罪の発生件数と一致しない。それでも、来街者や地域住民にとっては日常的な不安につながる。
2026年に歌舞伎町対策協議会が設立された背景には、こうした数字だけでは測りにくい問題への対応もある。
【歌舞伎町ヤクザ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、歌舞伎町にヤクザはいる?
歌舞伎町一丁目・二丁目は東京都暴力団排除条例の暴力団排除特別強化地域に指定されている。暴力団排除のための規制や取締りは現在も続いている。ただし、地区内の暴力団構成員数を示す公的な数値と、全国の暴力団勢力の統計は区別する必要がある。
Q2:歌舞伎町のヤクザとトクリュウは同じ?
同じではない。暴力団は上下関係のある階層型組織であるのに対し、トクリュウはSNSなどを通じて犯罪ごとに人員が入れ替わる流動型の犯罪グループだ。一部では両者の資金や人的なつながりも確認されている。
Q3:歌舞伎町の治安は2026年に悪化している?
警視庁の2025年の客引き・スカウト検挙人員は東京都全体で338人となり、前年の333人から5人増えた。ただし、この統計だけでは歌舞伎町の犯罪情勢全体を判断できない。2026年には行政・警察合同の対策協議会も設立されている。
Q4:歌舞伎町で客引きについて行くと危険?
高額請求や違法店舗への誘導などのリスクがある。新宿警察署も客引きについて行かないよう注意喚起している。店舗は自分で選び、料金体系を事前に確認することが大切だ。
Q5:歌舞伎町の暴力団排除対策にはどんな法律がある?
東京都暴力団排除条例、東京都迷惑防止条例、新宿区公共の場所における客引き行為等の防止に関する条例などがある。それぞれ、暴力団への利益供与、不当な客引き、違法な勧誘などを規制している。
【プロの結論】歌舞伎町ヤクザの現在を理解する3つの判断基準
2026年の歌舞伎町をめぐる公的資料から見えてくるのは、従来型暴力団の勢力縮小と、匿名・流動型犯罪グループなどによる犯罪の多様化が同時に進んでいるという現実だ。
最後に、歌舞伎町の治安や組織犯罪について情報を判断する際に押さえておきたいポイントを整理する。
1.暴力団とトクリュウを混同しない
暴力団とトクリュウは組織構造も法律上の扱いも異なる。一部で連携が確認されているからといって、すべてのトクリュウが暴力団の傘下にあるわけではない。
2.検挙人数と地域の犯罪発生状況を区別する
警視庁の客引き・スカウト検挙統計は東京都全体の数字であり、歌舞伎町だけの実態を示すものではない。全国の暴力団勢力やトクリュウ関連検挙人員も同様に、地域限定の数字として扱ってはならない。
3.治安対策は暴力団排除だけでは完結しない
2026年の歌舞伎町対策協議会が示すように、現在必要とされているのは警察の取締り、行政による公共空間の管理、店舗側の責任、福祉的な支援を組み合わせた対策だ。
歌舞伎町は戦後の娯楽街として生まれ、時代ごとに姿を変えてきた。今も映画館や飲食店、観光施設が集まる一方、違法客引きや悪質なスカウト、犯罪グループへの対策は続いている。
歌舞伎町ヤクザの現在を知るうえで大切なのは、昔ながらの暴力団のイメージだけで街を判断しないことだ。2026年の歌舞伎町では、組織犯罪の構造変化を見据えた対策と、誰もが安心して歩ける繁華街を取り戻すための地域づくりが並行して進んでいる。
今後は、歌舞伎町対策協議会の協働プランがどのように具体化されるのか、警視庁の検挙統計や新宿区の施策にどのような変化が表れるのかが注目される。