2024年2月7日、群馬県伊勢崎市田中島町周辺で発生した四国犬の咬傷事件。小学生9人を含む男女12人が負傷し、散歩中だったトイプードルも命を落としたこの事件は、犬の飼育管理と狂犬病予防の義務を改めて問い直す出来事となりました。
事件後、四国犬を飼育していた夫婦は2024年3月に書類送検され、同年9月には略式起訴されたことが報じられています。男性には罰金50万円の略式命令が出されました。一方、妻に対する処分の詳細や、2026年現在の夫婦の生活状況については、広く公表された情報が限られています。
【2026年現在】伊勢崎市四国犬事件の飼い主夫婦はどうなった?

最も気になる飼い主夫婦の現在について、確認できる経緯を整理します。
飼い主は群馬県伊勢崎市に住む会社役員の男性とその妻です。事件当時の報道では、男性は62歳、妻は57歳とされていました。2024年9月の略式起訴に関する報道では、それぞれ63歳、58歳と伝えられています。
事件後、群馬県警は夫婦の犬の管理状況などを調べ、2024年3月11日に男性と妻を書類送検しました。男性には過失傷害と狂犬病予防法違反、妻には過失傷害の容疑が適用されたと報じられています。
その後、2024年9月24日までに伊勢崎区検が夫婦を略式起訴したことが、翌25日のいせさきFMニュースで伝えられました。
男性には罰金50万円の略式命令同報道によると、伊勢崎簡易裁判所は男性に対して罰金50万円の略式命令を出しました。
一方、妻についても略式起訴されたことは報じられていますが、同ニュースの時点では、妻に対する略式命令の有無は明らかにされていません。
ここで注意したいのは、書類送検と略式起訴、略式命令はそれぞれ異なる手続きだという点です。書類送検は警察から検察への事件送致であり、それだけで有罪が確定するわけではありません。略式起訴は、公開の法廷を開かず書面審理による裁判を求める手続きです。
男性については罰金50万円の略式命令まで報じられていますが、妻については処分の詳細が公表されていないため、男性と同じ罰金額だったと断定することはできません。
夫婦の実名や2026年現在の生活は公表されている?飼い主夫婦の実名については、主要報道で広く公表されていません。報道では会社役員の男性、妻という形で紹介されています。
2026年11月現在、夫婦の現在の職業、居住地、家族構成、事件後の生活状況についても、信頼できる報道で確認できる具体的な情報は限られています。
事件後に犬7頭を手放したことは報道されていますが、夫婦がその後どのような生活を送っているのか、現在も犬を飼育しているのかといった点までは明らかになっていません。
したがって、2026年現在の飼い主夫婦について確実に把握できるのは、2024年の書類送検と略式起訴、男性への罰金50万円の略式命令、そして犬7頭の譲渡という事件後の経緯です。
【事件の全貌】2024年2月7日に伊勢崎市田中島町で何が起きた?
事件が発生したのは2024年2月7日の午後。群馬県伊勢崎市の住宅地にある公園周辺で、飼育されていた四国犬が逃走し、遊んでいた子どもたちや近くにいた大人に次々とかみつきました。
報道によると、被害者は7歳から63歳までの男女12人で、小学生が9人を占めていました。現場は西部中央公園と田尻公園の周辺で、いずれも住宅街に位置しています。
小学生9人を含む12人が負傷、5人が病院へ搬送当初、2月7日の消防への通報では、子ども9人と大人2人の計11人がかまれたと伝えられました。その後の警察発表や続報では、被害者は男女12人と整理されています。
このうち5人が病院に搬送されました。報道では、小学生の男児が50針を縫う大けがを負い、一時は車いすで生活していたことも伝えられています。
被害は人間だけにとどまりませんでした。近くを散歩していたトイプードルも四国犬に襲われ、動物病院に搬送されたものの、死亡しました。
人への咬傷事故と、他の家庭で飼われていた犬の死亡が同時に発生したことで、事件は単なる犬の脱走事故を超え、飼い主の管理責任が問われる事案となりました。
逃げ出した四国犬の大きさと飼育環境かみついた犬は、体長約130センチのオスの四国犬で、当時2歳と報じられています。
関西テレビの2024年2月9日の報道では、飼い主の男性が取材に応じ、犬について「基本的に人懐っこい犬です」と説明し、事故について謝罪していました。
男性の説明によると、犬は普段、犬舎で過ごしていましたが、当時は自宅の外装工事があり、通常とは異なる環境になっていたといいます。男性は、犬がどこから逃げ出したのか把握できていないとも話していました。
「基本的に人懐っこい犬です。人にけがを負わせるという話で、私もビックリしている。ご迷惑をおかけして、大変な思いさせて、申し訳なかった」
出典:関西テレビ「体長1.3mの四国犬 児童ら12人にかみつき」2024年2月9日
ただし、普段おとなしい性格だったという説明と、事故を防げる管理体制だったかどうかは別の問題です。犬の性格にかかわらず、飼い主には他人に危害が及ばないように管理する責任があります。
【7頭の四国犬】未登録・狂犬病予防注射未接種の実態と事件後の行方
今回の事件で特に問題視されたのが、飼い主夫婦が飼育していた四国犬7頭の登録状況と狂犬病予防注射の実施状況です。
事件発生後の伊勢崎市への取材や報道によって、7頭すべてが適切に登録・予防接種されていたわけではないことが判明しました。
7頭中4頭が未登録、登録済みの3頭にも接種記録の問題飼い主夫婦が飼育していた四国犬は合計7頭でしたが、伊勢崎市に登録されていたのは3頭だけでした。
残る4頭は未登録で、狂犬病予防注射も受けていなかったと報じられています。加えて、登録済みの3頭についても、予防注射の記録は約9〜10年前が最後とされ、長期間にわたって接種されていなかったことが明らかになりました。
今回、人にかみついた犬も登録・予防接種がされていない状態でした。
この問題は、単に逃げ出した犬1頭の管理にとどまりません。複数頭を飼育する家庭において、飼育している犬すべての登録と健康管理を適切に把握できていたのかという問題を浮き彫りにしました。
狂犬病検査は陰性、7頭すべてに予防接種事件後、群馬県の行政指導を受けて、問題となった四国犬の狂犬病検査が行われました。
2024年2月27日、伊勢崎市は犬の検査結果が陰性だったことを発表しました。つまり、予防接種を受けていなかったことは事実ですが、その犬が狂犬病に感染していたわけではありません。
また、2月28日のいせさきFMニュースによると、飼い主は未登録だった4頭について新たに登録を行い、2月26日までに7頭すべての予防接種を済ませました。
事件後、7頭はすべて別の飼い主へ譲渡夫婦は事件後、今後の飼育は難しいとして、飼っていた四国犬7頭をすべて別の人に譲渡したと報じられています。
このため、事件を起こした犬を含め、7頭がそのまま夫婦のもとで飼育され続けているという情報は確認できません。
一方、譲渡先の人物や所在地、犬それぞれの現在の健康状態、現在の飼育環境などは公表されていません。
犬たちへの予防接種が行われたことと、譲渡されたことは確認できる事件後の対応ですが、その後の個体ごとの状況まで追跡できる公表資料は見当たりません。
【事件の時系列】発生から書類送検・略式起訴までの経緯
事件の発生から飼い主夫婦の刑事手続きまでを時系列で整理すると、次のようになります。
| 時期 | 出来事 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 2024年2月7日 | 四国犬の脱走・咬傷事故 | 小学生9人を含む12人が負傷。トイプードル1匹も死亡。 |
| 2024年2月上旬 | 未登録・未接種の問題が発覚 | 7頭中4頭が未登録。登録済み3頭も長期間接種記録がなかった。 |
| 2024年2月26日 | 7頭の予防接種が完了 | 未登録4頭の登録も行われた。 |
| 2024年2月27日 | 狂犬病検査結果を公表 | 問題となった四国犬は陰性。 |
| 2024年2月下旬 | 7頭を譲渡 | 夫婦は今後の飼育が難しいとして、全頭を別の人に譲渡。 |
| 2024年3月11日 | 夫婦を書類送検 | 男性は過失傷害・狂犬病予防法違反など、妻は過失傷害などの容疑。 |
| 2024年3月15日 | 衆議院環境委員会で取り上げられる | 環境省が犬の管理責任や適正飼養の問題として答弁。 |
| 2024年9月24日まで | 夫婦を略式起訴 | 男性には罰金50万円の略式命令。妻の処分の詳細は不明。 |
| 2026年11月 | 公表情報の確認時点 | 夫婦の現在の生活や妻の処分の詳細、譲渡された犬の近況は確認できない。 |
この時系列で注目したいのは、犬の予防接種や登録が事件後に行われたことです。行政指導を受けて必要な手続きが進められたものの、本来は事故が起きる前から飼い主が履行しておくべき義務でした。
衆議院環境委員会でも飼育管理の問題が議論された2024年3月15日の衆議院環境委員会では、この事件が取り上げられました。
環境省の政府参考人は、今回の事件について、飼い主によるペットの管理に大きな問題があり、動物による人への危害を防ぐという動物愛護管理法の趣旨にも関係する事案だと説明しました。
また、笹川博義委員は、飼い主が飼育していた7頭のうち3頭しか登録されていなかったことや、予防接種の記録が長期間なかったことを指摘しています。
加えて、同委員は、前年12月にも同じ飼育者に関係する事案があり、女性1人が負傷したと発言しました。これは国会会議録に残る議員の指摘です。ただし、この発言だけから別件の詳しい経緯や法的処分まで確定したと解釈することはできません。
国会での議論は、個別の飼い主の責任だけでなく、自治体による登録制度の運用や、犬の適正飼育をどのように徹底するかという制度上の課題にも及びました。
【2026年最新】伊勢崎市の犬の登録義務と狂犬病予防注射のルール
事件を理解するうえで欠かせないのが、犬を飼育する人に法律上どのような義務があるのかという点です。
犬の登録と狂犬病予防注射は、犬種や体格、室内飼育か屋外飼育かにかかわらず、原則として飼い主に課される義務です。
犬の登録は生後91日以上が対象狂犬病予防法では、生後91日以上の犬について、市区町村への登録が必要です。飼い始めた日、または生後90日以内に取得した場合は生後90日を経過した日から30日以内に登録することが、伊勢崎市の案内に示されています。
伊勢崎市では、犬の登録費用は1頭につき3,000円です。登録すると鑑札が交付され、犬に装着する必要があります。
狂犬病予防注射は毎年1回飼い主には、犬に毎年1回、狂犬病予防注射を受けさせる義務があります。
伊勢崎市では、原則として毎年4月1日から6月30日までの間に接種するよう案内しています。集合注射会場のほか、動物病院でも接種できます。
接種後は注射済票の交付を受け、犬に装着することも必要です。伊勢崎市の2026年7月24日更新の案内では、注射済票の交付手数料は1頭につき550円とされています。
マイクロチップがあっても登録が不要になるとは限らない誤解されやすいのがマイクロチップと犬の登録制度の関係です。
伊勢崎市は、マイクロチップを狂犬病予防法上の鑑札とみなす特例制度に参加していません。そのため、マイクロチップの情報登録を済ませていても、それとは別に市への犬の登録手続きと鑑札の装着が必要です。
犬の飼い主がマイクロチップを装着しているからといって、市への登録や狂犬病予防注射を省略できるわけではありません。
放し飼いは禁止、散歩ではリードが必要伊勢崎市の犬の飼い主向け案内では、犬の放し飼いは禁止されています。散歩中は必ずリードを装着し、飼い主が常に犬を制御できるようにすることが求められています。
また、病気などの事情で予防注射を受けさせることが難しい場合は、自己判断で接種を省略するのではなく、動物病院で獣医師に相談する必要があります。獣医師が接種できないと診断した場合は、診断書を保管し、市外の獣医師による診断の場合は伊勢崎市の環境政策課への提出が案内されています。
狂犬病予防法では、犬の登録や予防注射などの義務に違反した場合、20万円以下の罰金の対象となる規定があります。これは事件後に犬へ接種すれば過去の違反が自動的に解消されるという意味ではありません。
【噂と事実を検証】飼い主夫婦・四国犬7頭について間違えやすい情報
この事件は発生から時間が経過しているため、当時の報道と現在の状況が混同されやすくなっています。検索時に特に注意したいポイントを整理します。
誤解1:飼い主夫婦は現在も7頭の四国犬を飼っている?事件後、夫婦は飼育していた7頭すべてを別の人に譲渡したと、2024年2月28日のいせさきFMニュースで伝えられています。
したがって、夫婦が現在も事件当時の7頭を飼育しているという情報は、報道された経緯と一致しません。ただし、その後に別の犬を飼い始めたかどうかは公表されていません。
誤解2:四国犬が狂犬病に感染していた?これは事実ではありません。問題となった犬は狂犬病予防注射を受けていませんでしたが、事件後に行われた検査では陰性と発表されています。
未接種であることと、狂犬病に感染していることは別の問題です。予防接種が必要なのは、感染の有無を事故後に確認するためではなく、感染そのものを防ぎ、社会全体の感染リスクを抑えるためです。
誤解3:男性の罰金50万円は狂犬病予防法違反だけに対する処分?男性は過失傷害と狂犬病予防法違反の罪で略式起訴されたと報じられています。罰金50万円はその略式起訴後に出された命令です。
狂犬病予防法違反だけに対する罰金額と、50万円を単純に結びつけることはできません。複数の罪名が関係する事件の刑事処分として区別して理解する必要があります。
【プロの結論】事件の本質は犬種ではなく飼育管理の責任この事件から読み取るべき最も重要な点は、四国犬という犬種そのものを危険視することではありません。
四国犬は日本犬の一種で、古くから猟犬として用いられてきた犬です。日本犬保存会の説明でも、主人に忠実で、敏捷性や優れた身体能力を持つ犬として紹介されています。
犬種による性格や運動能力の違いは、飼育環境を考える際の重要な要素です。しかし、どの犬種であっても、飼い主が犬を適切に管理する責任は変わりません。
特に複数頭を飼育する場合には、犬ごとに登録状況、予防接種の履歴、健康状態、脱走防止設備を確認する必要があります。1頭ずつの管理が不十分になれば、問題が複数頭に広がる可能性があります。
今回の事件では、7頭のうち4頭が未登録であり、登録済みの3頭にも長期間の予防接種記録がなかったとされています。これは、個々の犬の性格やしつけだけでは説明できない、飼育管理全体の問題です。
加えて、環境省が国会で説明したように、動物愛護管理法は動物を守るだけでなく、動物による人への危害を防ぐことも目的としています。飼い主の責任は、犬を愛情を持って育てることだけでは完結しません。周囲の人や動物の安全を守ることまで含まれています。
【伊勢崎市四国犬事件の飼い主】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:伊勢崎市四国犬事件の飼い主の名前は公表されていますか?
A1:主要報道では、会社役員の男性とその妻という形で紹介されています。実名は広く公表されておらず、2026年現在も名前を確実に確認できる公的な発表は見当たりません。
Q2:四国犬7頭は現在どうなっていますか?
A2:2024年2月の報道によると、未登録だった4頭の登録と7頭すべての狂犬病予防注射が行われ、その後、7頭は別の人に譲渡されました。譲渡先や2026年現在の個体ごとの状況は公表されていません。
Q3:飼い主夫婦は逮捕されたのですか?
A3:確認できる報道では、2024年3月11日に夫婦が過失傷害などの容疑で書類送検されています。その後、9月に略式起訴され、男性には罰金50万円の略式命令が出ました。書類送検は逮捕や有罪判決と同じ意味ではありません。
Q4:事件を起こした四国犬は狂犬病だったのですか?
A4:いいえ。狂犬病予防注射を受けていなかったことは確認されていますが、2024年2月27日に伊勢崎市が陰性と発表しています。
Q5:伊勢崎市で犬を飼う場合、マイクロチップがあれば登録しなくてもよいですか?
A5:伊勢崎市はマイクロチップを鑑札とみなす狂犬病予防法の特例制度に参加していません。そのため、マイクロチップの登録とは別に、市への犬の登録と鑑札の装着が必要です。
伊勢崎市四国犬事件は、2024年2月7日に発生し、小学生9人を含む男女12人が負傷、散歩中のトイプードル1匹も死亡した重大な咬傷事故でした。
飼い主夫婦は2024年3月に書類送検され、同年9月には略式起訴されました。男性には罰金50万円の略式命令が出されています。一方、妻の処分の詳細や夫婦の2026年現在の生活状況は、確認できる公表情報では明らかになっていません。
事件後、7頭の四国犬については未登録犬の登録と全頭への予防接種が行われ、最終的にすべて別の飼い主へ譲渡されました。
今回の事件が残した教訓は明確です。犬を飼うことは、食事や散歩、しつけを行うだけではありません。自治体への登録、毎年の狂犬病予防注射、脱走防止、リードの装着など、法律と地域のルールに沿った管理が必要です。
また、犬の登録や予防接種は、飼い主個人のためだけの制度ではありません。犬の所在を把握し、感染症の発生時に迅速な対応を可能にするための社会的な仕組みでもあります。
伊勢崎市四国犬事件を過去の事故として終わらせず、犬と暮らす人が日常の管理を見直し、人と動物が安心して共存できる環境を整えることが求められています。
主な参考資料:伊勢崎市公式ホームページ「犬の飼い主の皆さんへ」(2026年7月24日更新)、厚生労働省「狂犬病」「狂犬病に関するQ&A」、衆議院第213回国会環境委員会会議録(2024年3月15日)、関西テレビ(2024年2月9日)、いせさきFMニュース(2024年2月28日・9月25日)、弁護士JPニュース(2024年2月9日)。
編集上の重要な補足: 2026年現在の情報として最も重要なのは、男性の罰金50万円は確認できる一方、妻の処分の詳細と夫婦の近況は未公表という区別です。また、7頭の譲渡先や現在の飼育状況も、確定情報として扱わないことが記事の信頼性を保つポイントです。