「絶対に許さんぞ虫けらども」は、漫画・アニメ『ドラゴンボール』に登場する宇宙の帝王フリーザの名言です。ナメック星編で、自分の思いどおりにドラゴンボールを手に入れられなかったフリーザが、悟飯やクリリンたちに向けて怒りを爆発させる場面で登場します。
ただし、登場巻や話数には注意が必要です。集英社の公式書誌情報とドラゴンボール公式サイトを照合すると、このセリフが掲載されたのは単行本25巻の其之二百九十五「おもいがけぬスーパーパワーアップ」です。検索されることの多い26巻・其之三百四や、アニメ『ドラゴンボールZ』第86話とは区別する必要があります。2026年現在も押さえておきたい原作とアニメの違いを整理します。
【元ネタを解説】「絶対に許さんぞ虫けらども」はフリーザの名言

このセリフを発したのは、フリーザです。『ドラゴンボール』のナメック星編で、数々の惑星を支配してきた宇宙の帝王として登場するキャラクターです。
フリーザは普段、相手を丁寧な言葉遣いで追い詰めます。「私」「あなた」といった上品な言葉を使い、余裕のある態度を崩さないことが特徴です。しかし、その内面には非常に強い支配欲と残虐性を持っています。
そのフリーザが感情を抑えきれず、相手を虫けら呼ばわりしながら怒鳴りつけるのが、この名場面です。
ドラゴンボール公式サイトが2021年10月14日に公開したデンデの紹介記事でも、この場面が取り上げられています。同サイトでは、フリーザのセリフを「ぜったいにゆるさんぞ虫ケラども!!!!」と紹介し、原作の其之二百九十五の場面として掲載しています。
つまり、インターネット上で広く使われている「絶対に許さんぞ虫けらども」は、フリーザの怒りを象徴する原作由来のセリフです。出典が不明なネット発祥の創作フレーズではありません。
セリフの続きは?このセリフには続きがあります。フリーザは相手を許さないという怒りをぶつけた後、さらに残酷な制裁を予告します。
「ぜったいにゆるさんぞ虫ケラども!!!!!」
「じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!!!」
重要なのは、単に怒っているだけではない点です。フリーザは敵を一瞬で倒すのではなく、時間をかけて苦しめることまで宣言しています。
この残酷さと、普段の冷静で上品な口調との落差が、セリフの印象を強くしています。
【原作漫画を検証】登場するのは26巻ではなく25巻・其之二百九十五
この名言の掲載箇所を調べる際、特に注意したいのが単行本の巻数とエピソード番号です。
検索では「ドラゴンボール原作漫画26巻」「其之三百四 超サイヤ人そして…」と一緒に調べられることがあります。しかし、公式情報で確認できる該当ページは25巻の其之二百九十五です。
集英社の公式書誌情報によると、『DRAGON BALL』25巻は1991年3月8日発売。収録されているのは其之二百八十九から其之三百までです。その中の其之二百九十五が「おもいがけぬスーパーパワーアップ」です。
加えて、ドラゴンボール公式サイトもフリーザの名言が掲載されたコマを其之二百九十五として紹介しています。出版社の書誌情報と作品公式サイトの両方が一致しているため、原作の出典は25巻と判断できます。
なぜ26巻・其之三百四と混同されるのか混同の理由は、どちらもナメック星編のフリーザとの戦いを描いているためです。
26巻には其之三百四「超サイヤ人 そして超フリーザ誕生!?」が収録されています。フリーザのさらなる変身や、悟空との直接対決へ向かう重要な展開が描かれる巻です。
つまり、25巻の名言と26巻の変身・決戦の展開は、同じナメック星編の連続した物語に属していますが、同じ場面ではありません。
フリーザの名言を原作で読み返したい場合は、26巻ではなく25巻の其之二百九十五を探すのが正確です。
【アニメ版を検証】ドラゴンボールZ第77話と第86話の違い
アニメ版での登場場面を調べる場合も、話数の取り違えに注意が必要です。
フリーザがドラゴンボールをめぐる計画を阻まれ、怒りをあらわにする展開は『ドラゴンボールZ』第77話「最強戦士の誕生か!? ネイルとピッコロが合体」の場面に対応します。
東映アニメーションの公式エピソード紹介でも、第77話は「願いがかなわず怒り狂うフリーザ」から始まる展開として説明されています。原作の其之二百九十五の内容と照らし合わせると、こちらが探している場面です。
第86話はどんなエピソード?一方、第86話の正式なサブタイトルは「無念…!! 誇り高きサイヤ人・ベジータ死す」です。
東映アニメーションの公式紹介によると、この回ではフリーザのもとへ到着した悟空を前に、ベジータが超サイヤ人への期待を託しながら命を落とします。その後、悟空がフリーザへの怒りを爆発させる展開です。
つまり、第86話もフリーザが登場する重要な回ですが、今回の名言の原作掲載箇所と対応する場面ではありません。
アニメの話数を調べるときは、エピソードのタイトルだけでなく、実際のあらすじまで確認することが大切です。
【人物・作品の関係性一覧】フリーザの名言を正しく理解するための比較表
ここまでの情報を整理すると、作品・登場人物・原作・アニメの関係が明確になります。
| 対象 | 正式名称・内容 | 確認できる事実 |
|---|---|---|
| 発言者 | フリーザ | ナメック星編の敵キャラクター |
| 声優 | 中尾隆聖 | アニメシリーズでフリーザを担当 |
| 原作単行本 | DRAGON BALL 25巻 | 1991年3月8日発売 |
| 該当する原作 | 其之二百九十五 | 「おもいがけぬスーパーパワーアップ」 |
| 混同されやすい原作 | 其之三百四 | 26巻収録。「超サイヤ人 そして超フリーザ誕生!?」 |
| アニメの該当場面 | ドラゴンボールZ 第77話 | 願いがかなわずフリーザが怒る展開 |
| 混同されやすいアニメ | ドラゴンボールZ 第86話 | ベジータの最期を描くエピソード |
出典は集英社の公式書誌情報、ドラゴンボール公式サイト、東映アニメーションの各話紹介です。
この表からも分かるように、原作の巻数とアニメの話数を別々に確認することが、元ネタを正しく特定するポイントです。
【声優・中尾隆聖の演技】フリーザの怒りが名言として残る理由
このセリフの印象を語るうえで欠かせないのが、フリーザを演じる声優・中尾隆聖です。
中尾隆聖は、『ドラゴンボール』シリーズのフリーザ役を長年担当してきた声優です。東映アニメーションの『ドラゴンボール超』関連インタビューでも、2018年のシリーズ終盤にフリーザ役を演じ始めてから約30年になると振り返っています。
普段の丁寧な口調と怒鳴り声の落差フリーザの魅力は、単純に大声で威圧する悪役ではないところにあります。
普段は落ち着いた声で相手を見下し、丁寧な言葉遣いのまま残酷なことを告げる。その余裕が崩れた瞬間に、抑えていた怒りが一気に表面化します。
「絶対に許さんぞ虫けらども」の場面では、これまでの余裕ある話し方とは異なる激しい感情が前面に出ます。セリフの前半で怒りが爆発し、後半では相手を苦しめることへの執着が表現されます。
中尾隆聖は、インタビューでフリーザというキャラクターについて、第一形態と第二形態などの違いがあっても、根底にある悪の部分は変わらないという趣旨を語っています。
また、ORICON NEWSの声優インタビューでは、単に嫌われるのではなく、印象に残る「良い憎まれ方」をしたいという役作りへの考え方も紹介されています。
こうした演技の方向性を踏まえると、このセリフが単なる怒鳴り声ではなく、フリーザの人格そのものを表現する名場面として記憶される理由が見えてきます。
【意味とネットミーム】虫けら呼ばわりに込められたフリーザの支配者意識
「絶対に許さんぞ虫けらども」の意味を理解するには、「虫けら」という言葉に注目する必要があります。
虫けらとは、虫のように取るに足りない存在という意味で、人間を見下す際に使われる侮蔑的な表現です。
フリーザがこの言葉を使うのは、敵を対等な存在として認めていないからです。自分こそが宇宙を支配する存在であり、逆らう者は自分の意志に従うべきだという価値観が、この短いセリフに凝縮されています。
ネットミームとしての使い方インターネット上では、このセリフは怒りを大げさに表現するためのネットミームとして使いやすい言葉です。
例えば、次のような場面が考えられます。
- 対戦ゲームで予想外の敗北を喫したとき。
- 楽しみにしていた食べ物を誰かに食べられてしまったとき。
- 何度も同じ失敗を繰り返す相手に冗談交じりで怒るとき。
- 予定を突然変更されて、思わず不満が爆発したとき。
- 漫画やゲームで強敵に何度も邪魔されたとき。
実際の怒りの大きさに対して、フリーザの大げさな怒号を重ねることで、ユーモラスな表現になります。
ただし、相手を本気で侮辱する目的で使うと、元ネタを知っている人にも不快感を与える可能性があります。友人同士の冗談や、架空の敵に向けたリアクションなど、明らかに誇張表現と分かる場面が適しています。
「虫けら」と「虫ケラ」の違いは?検索では「虫けら」と「虫ケラ」の両方の表記が使われています。
ドラゴンボール公式サイトでは「虫ケラ」という表記が採用されています。一方、一般的な文章や検索キーワードでは「虫けら」とひらがなで書かれることもあります。
意味そのものに違いはありません。作品内の表記を再現したい場合は「虫ケラ」、通常の文章や検索で使う場合は「虫けら」と使い分ければ問題ありません。
フリーザの歴代名言と比較すると見えるキャラクター性フリーザには、このセリフ以外にも印象的な名言があります。
- 「私の戦闘力は53万です」:圧倒的な実力を余裕たっぷりに示すセリフ。
- 「はじめてですよ…このわたしをここまでコケにしたおバカさん達は…」:自分のプライドを傷つけられた屈辱を表現するセリフ。
- 「サービス期間は終わったのさ…」:それまでの余裕を捨て、本気の戦闘に移ることを示すセリフ。
- 「絶対に許さんぞ虫けらども」:計画を妨害された怒りと残虐性を露わにするセリフ。
これらを比較すると、フリーザの人物像には一貫性があることが分かります。自分の実力への絶対的な自信、他者を見下す態度、そして思いどおりにならないときに表面化する激しい怒りです。
その中でも今回の名言は、普段の冷静さを失ったフリーザの姿を象徴する言葉として際立っています。
【よくある質問】絶対に許さんぞ虫けらどもに関するFAQ
Q1:絶対に許さんぞ虫けらどもは誰のセリフですか?
A1:『ドラゴンボール』のフリーザのセリフです。ナメック星編で、ドラゴンボールをめぐる計画を妨害されたフリーザが、悟飯やクリリンたちに怒りをぶつける場面で登場します。
Q2:原作漫画の何巻に収録されていますか?
A2:ジャンプコミックス『DRAGON BALL』25巻の其之二百九十五「おもいがけぬスーパーパワーアップ」です。26巻の其之三百四ではありません。
Q3:ドラゴンボールZの何話で見られますか?
A3:該当する怒りの場面は第77話「最強戦士の誕生か!? ネイルとピッコロが合体」の展開に対応します。第86話はベジータの最期を描く別のエピソードです。
Q4:セリフの続きは何ですか?
A4:「じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!!!」と続きます。フリーザが相手に対して、時間をかけて残酷な制裁を加えると宣言する部分です。
Q5:フリーザの声優は誰ですか?
A5:中尾隆聖です。『ドラゴンボール』シリーズで長年フリーザを演じており、丁寧な口調と激しい怒りを使い分ける演技がキャラクターの魅力を支えています。
Q6:「虫けら」と「虫ケラ」は違う意味ですか?
A6:意味は同じです。公式サイトでは「虫ケラ」と表記されていますが、一般的な文章では「虫けら」と書いても問題ありません。
「絶対に許さんぞ虫けらども」は、『ドラゴンボール』のフリーザがナメック星編で放った名言です。自分の計画を妨害された怒り、圧倒的な力を持つ者としての傲慢さ、そして敵を徹底的に見下す残酷さが凝縮されています。
今回の調査で特に押さえておきたいのは、原作の掲載箇所です。集英社の公式書誌情報とドラゴンボール公式サイトが示す正確な出典は、25巻・其之二百九十五「おもいがけぬスーパーパワーアップ」です。26巻の其之三百四と混同しないようにしましょう。
アニメでは第77話のフリーザが怒りを爆発させる場面が該当し、第86話はベジータの最期を描いたエピソードです。また、声優・中尾隆聖の演技によって、フリーザの普段の冷静さと怒りの激しさが鮮明に表現されています。
ネットミームとして使う場合も、単なる罵倒ではなく、怒りを大げさに表現するユーモアとして使うのが、この名言の魅力を生かす方法です。
2026年現在も、原作の正確な出典、アニメの登場場面、そして中尾隆聖による印象的な演技を押さえておけば、この名言の元ネタと意味を正しく説明できます。
主な確認資料
- 集英社『DRAGON BALL』25巻・26巻の公式書誌情報。
- ドラゴンボール公式サイト「ナメックコラム」(2021年10月14日)。
- 東映アニメーション『ドラゴンボールZ』第77話・第86話の公式エピソード紹介。
- 東映アニメーションのフリーザ役・中尾隆聖インタビュー。
- ORICON NEWSの『ドラゴンボール』声優インタビュー。