2026年、中日ドラゴンズの外野手・鵜飼航丞は、一軍54試合に出場し、打率.235、5本塁打、22打点を記録した。2025年は30試合で打率.189、本塁打0本、1打点に終わっていただけに、長打力を改めて示したシーズンとなった。1999年生まれの右打ち外野手は、プロ入りから5年目を迎え、少しずつ一軍での存在感を高めている。
中京大中京高校から駒澤大学を経て、2021年ドラフト2位で中日に入団した鵜飼は、大学球界でも評価されたパワーヒッターだ。一方、三振の多さや出塁率、変化球への対応など、レギュラー定着に向けた課題も残る。2026年の一軍・二軍成績、過去5年間の推移、推定年俸、打撃面の評価を整理し、鵜飼航丞がどこまで成長したのかを詳しく見ていく。
【プロフィール】鵜飼航丞とは何者?中日ドラゴンズの背番号66を紹介

鵜飼航丞(うかい・こうすけ)
2026年シーズン終了時点
- 生年月日:1999年5月30日
- 年齢:27歳
- 出身地:愛知県
- 身長・体重:183cm・100kg
- 投打:右投右打
- ポジション:外野手
- 背番号:66
- ドラフト:2021年2位
鵜飼航丞は、恵まれた体格と力強いスイングを武器とする右打ちの外野手だ。身長183cm、体重100kgという体格を生かした長打力が持ち味で、外野のレギュラー争いに加わる打力が期待されている。
中日ドラゴンズの公式選手情報や日本野球機構(NPB)の選手記録でも、背番号66の外野手として登録されている。
鵜飼航丞の最大の特徴は長打力鵜飼の魅力は、単に安打を積み重ねるタイプではなく、スイングの強さで長打を生み出せる点にある。
大学時代からパワーが評価され、2021年のドラフトでも中日が2位で指名した。中日は当時、長打力を備えた日本人打者の育成が課題の一つとなっており、鵜飼には将来の中軸候補としての期待が寄せられていた。
本人もドラフト指名時、自身の長所として長打力を挙げている。
長打力が持ち味で、ホームランを打てることが一番の魅力だと思うので、それをバンテリンドームでも発揮していきたいと思ってます。
このコメントからも、鵜飼が自分の武器を明確に理解してプロの世界に入ったことが分かる。
【経歴】中京大中京高校から駒澤大学、2021年ドラフト2位で中日へ
鵜飼航丞のキャリアを理解するうえで重要なのが、中京大中京高校と駒澤大学で積み上げた実績だ。
高校時代から長打力を発揮し、大学ではさらに打撃面の評価を高めた。プロ入り後もパワーヒッターとして期待されている背景には、このアマチュア時代の実績がある。
中京大中京高校時代:高校通算56本塁打のパワー鵜飼は愛知県の野球名門校として知られる中京大中京高校に進学した。
高校時代には高校通算56本塁打を記録したと報じられている。長打を生み出す能力は当時から際立っており、将来の強打者候補として成長を続けた。
また、中京大中京高校時代には伊藤康祐とチームメートだった。
中日ドラゴンズの新人選手入団時の公式インタビューでは、伊藤がキャプテン、鵜飼が副キャプテンを務め、甲子園出場を経験したことも紹介されている。
高校時代からチームを支える立場を経験していた点も、鵜飼の経歴を語るうえで見逃せない。
駒澤大学時代:大学球界でも評価された長打力高校卒業後は駒澤大学に進学し、大学野球で実力を磨いた。
駒澤大学では持ち前のパワーを発揮し、大学通算12本塁打を記録。4年時には指名打者部門のベストナインにも選ばれたと報じられている。
大学時代の実績は、プロ球団から評価される大きな材料になった。
ただし、2021年のスカウティングレポートでは、パワーが高く評価される一方、打撃には課題があり、即戦力としてすぐに完成された選手ではないという見方も示されていた。
つまり、鵜飼は完成度よりも将来の打撃能力に期待された選手だった。
2021年ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団2021年10月11日のプロ野球ドラフト会議で、中日ドラゴンズから2位指名を受けた。
幼少期から中日ファンだったことも、当時の日刊スポーツの報道で紹介されている。
プロ入り時には、長打力を生かしてバンテリンドームでも本塁打を打ちたいという意欲を示した。
| 時期 | 出来事 | 主なポイント |
|---|---|---|
| 高校時代 | 中京大中京高校 | 高校通算56本塁打と報道 |
| 大学時代 | 駒澤大学 | 大学通算12本塁打、DH部門ベストナイン |
| 2021年 | 中日がドラフト2位指名 | 長打力を評価され入団 |
| 2022年 | プロ1年目 | 一軍59試合、4本塁打 |
| 2023年 | プロ2年目 | 一軍41試合、3本塁打 |
| 2024年 | プロ3年目 | 一軍12試合、打率.185 |
| 2025年 | プロ4年目 | 一軍30試合、二軍打率.299 |
| 2026年 | プロ5年目 | 一軍54試合、5本塁打、22打点 |
この経歴を見ると、鵜飼はアマチュア時代に長打力を評価され、プロ入り後は一軍での出場機会を増やしながら、打撃の安定性を追求してきた選手だと分かる。
【2026年最新成績】打率.235、5本塁打、22打点は過去と比べてどう変わった?
2026年の鵜飼航丞は、一軍で54試合に出場した。
主な打撃成績は次のとおりだ。
打率.235
本塁打5本
打点22打点
OPS.636
そのほか、安打39、二塁打6、出塁率.274、長打率.361、三振49という成績だった。
2025年と比較すると、本塁打と打点が大きく増加している。
2022〜2026年の一軍成績を比較鵜飼の一軍成績を年度別に整理すると、2026年が打撃面で一つの転換点になったことが見えてくる。
| 年度 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年 | 59 | .206 | 4 | 16 |
| 2023年 | 41 | .143 | 3 | 5 |
| 2024年 | 12 | .185 | 0 | 3 |
| 2025年 | 30 | .189 | 0 | 1 |
| 2026年 | 54 | .235 | 5 | 22 |
出典:日本野球機構の年度別個人成績。
特に注目したいのは、2025年から2026年にかけての変化だ。
- 打率は.189から.235に上昇。
- 本塁打は0本から5本に増加。
- 打点は1から22に増加。
- 出場試合数は30試合から54試合に増加。
2022年の一軍デビューシーズンは59試合に出場して4本塁打を記録したが、その後は出場機会と打撃成績の両面で苦しんだ。
2026年はプロ入り後初めて一軍で5本塁打に到達し、打点もキャリアハイとなった。単純な出場試合数だけでなく、打撃面での貢献が増えたことに意味がある。
2026年の二軍成績は?一軍成績だけでなく、ファームでの数字も重要だ。
2026年の二軍成績は、45試合出場、打率.210、4本塁打、23打点だった。
| 指標 | 2026年二軍成績 |
|---|---|
| 試合 | 45 |
| 打席 | 174 |
| 打数 | 157 |
| 安打 | 33 |
| 打率 | .210 |
| 本塁打 | 4 |
| 打点 | 23 |
| 出塁率 | .276 |
| OPS | .633 |
興味深いのは、二軍での打率が.210だった一方、一軍では.235を記録したことだ。
一軍での結果が二軍を上回ったことは、限られた打席のなかで一定の結果を残せたことを示している。ただし、二軍でも打率が伸び悩んでいるため、年間を通じて安定した打撃を維持できるかは引き続き課題となる。
【打撃分析】鵜飼航丞の長打力とOPS、三振の多さを検証
鵜飼の評価を考えるうえでは、打率や本塁打だけでなく、出塁率やOPS、三振数にも注目する必要がある。
長打力は2026年に再び存在感を示した2026年の一軍成績では、5本塁打、長打率.361を記録した。
2025年は長打率.189で、本塁打も0本だったことを考えると、明確な改善が見られる。
鵜飼の魅力は、ミート中心の打撃ではなく、強い打球で長打を生み出せる可能性にある。
高校時代の56本塁打、大学時代の12本塁打という実績も、その特徴を裏付ける材料だ。
ただし、プロの一軍で長打を継続的に生み出すには、速球への対応だけでなく、変化球を見極めて自分のスイングをできるかが重要になる。
OPS.636はレギュラー定着に向けて十分なのかOPSとは、出塁率と長打率を足し合わせた打撃指標だ。
2026年の鵜飼は、出塁率.274、長打率.361、OPS.636を記録している。
本塁打を打つ力は見せたものの、出塁率の低さが全体の打撃評価を押し下げている。
特に、四球は7個。175打席に対して四球が少なく、投手に対して十分にプレッシャーをかけられているとは言い難い。
今後は、安打や本塁打を狙うだけでなく、ボール球を見極めて出塁する能力も伸ばしたいところだ。
三振49個が示す課題2026年の一軍成績では、175打席で49三振を記録した。
三振率は打席数を基準にすると約28%となる。
強いスイングで長打を狙う打者に三振が多くなる傾向はあるものの、三振が増えれば攻撃の機会を失うことにもつながる。
鵜飼の場合、長打力を失わずにコンタクト能力を高めることが理想的だ。
具体的には、次の3点が改善のポイントとなる。
1. 変化球への対応力: 変化球に対して無理に振りにいかず、甘い球を捉える。
2. 選球眼: ボール球を見極め、四球による出塁を増やす。
3. スイングの再現性: 強振だけに頼らず、状況に応じた打撃を身につける。
2026年は長打面で進歩が見られた一方、打率や出塁率をさらに高める余地が残っている。
【年俸と評判】鵜飼航丞の2026年推定年俸は1,050万円
鵜飼航丞の2026年度の推定年俸は1,050万円だ。
2025年11月24日の契約更改では、前年から80万円減となる推定1,050万円で契約したと日刊スポーツが報じている。
年俸の推移は以下のとおりだ。
| 年度 | 推定年俸 | 前年比 |
|---|---|---|
| 2022年 | 1,200万円 | ― |
| 2023年 | 1,500万円 | +300万円 |
| 2024年 | 1,350万円 | -150万円 |
| 2025年 | 1,130万円 | -220万円 |
| 2026年 | 1,050万円 | -80万円 |
年俸は報道に基づく推定額であり、球団が公式に公表した確定金額とは区別する必要がある。
鵜飼航丞の評判は?期待される理由と厳しい評価鵜飼に対する評価は、長打力への期待と打撃の安定性に対する課題意識に分けられる。
期待されるポイント
- 高校時代から本塁打を量産した長打力。
- 大学時代にベストナインを獲得した実績。
- 2026年に一軍で5本塁打、22打点を記録した成長。
- 右打ちの大型外野手としての希少性。
課題として見られるポイント
- 一軍通算打率が.201にとどまっている。
- 通算167三振に対して四球は18個。
- 2026年も出塁率は.274。
- 一軍で継続的に出場し、成績を維持する必要がある。
2021年のスカウティングレポートでも、長打力は評価されながら、打撃の確実性や即戦力としての完成度には課題があると分析されていた。
2026年の成績を見ると、長打力を一軍で結果に結びつける段階には進んでいる。しかし、レギュラーとして定着するには、打率と出塁率をさらに引き上げることが必要だ。
【今後の展望】中日ドラゴンズでレギュラーを獲得する条件
2026年に一軍54試合に出場し、5本塁打を記録した鵜飼にとって、次の目標は一軍での出場機会をさらに増やすことだ。
外野手は複数の選手がポジションを争うため、長打力だけでなく、守備や走塁を含めた総合的な貢献も求められる。
2027年に向けて注目したい3つのポイント1. 打率.250以上を安定して狙えるか
2026年の打率.235は、過去のシーズンと比較すれば改善している。
次の段階では、打率.250以上を安定して残せるかが一つの判断材料になる。打席数が増えても打率を維持できれば、首脳陣からの信頼にもつながる。
2. 本塁打をシーズン10本以上に伸ばせるか
2026年の5本塁打は、プロ入り後の一軍シーズン最多記録だ。
今後は出場試合数を増やしながら、本塁打数も伸ばせるかが注目される。
鵜飼のような長打力を持つ打者は、少ない打席でも試合の流れを変える可能性がある。長打を継続して生み出せれば、代打やスタメンなど起用方法の幅も広がる。
3. 三振を減らし、出塁率を改善できるか
最も重要なのが選球眼とコンタクト能力だ。
2026年の出塁率.274、49三振という数字を見ると、打撃面の改善余地は大きい。
強いスイングを維持しながら、甘い球を確実に仕留めることができれば、長打力と安定感を両立できる可能性がある。
【プロの結論】鵜飼航丞を評価する際に見るべき数字鵜飼の評価で、打率だけを見てしまうのは適切ではない。
長打力が武器の打者である以上、本塁打、長打率、OPS、三振率、出塁率を組み合わせて判断する必要がある。
2026年は、前年の本塁打0本から5本へと改善し、打点も1から22へ増加した。これは明確な前進だ。
一方で、OPS.636や出塁率.274を見ると、打撃全体の完成度にはまだ伸びしろがある。
鵜飼に求められるのは、長打を捨てて単打を増やすことではない。長打力を維持しながら、三振を減らし、出塁できる打者へ進化することだ。
この両立ができれば、中日の外野陣における存在感はさらに高まるだろう。
【FAQ】鵜飼航丞に関するよくある質問
Q1:鵜飼航丞の2026年の一軍成績は?
A1:2026年シーズンは54試合に出場し、打率.235、5本塁打、22打点を記録した。出塁率は.274、OPSは.636だった。
Q2:鵜飼航丞の現在の背番号は?
A2:中日ドラゴンズでの背番号は66。外野手として登録されている。
Q3:鵜飼航丞はどこの高校・大学出身?
A3:中京大中京高校から駒澤大学に進学した。高校では通算56本塁打を記録したと報じられ、大学では通算12本塁打、指名打者部門のベストナインという実績を残している。
Q4:鵜飼航丞の2026年の推定年俸はいくら?
A4:推定1,050万円。2025年11月の契約更改では、前年から80万円減となった。
Q5:鵜飼航丞のOPSはどれくらい?
A5:2026年の一軍OPSは.636。出塁率.274、長打率.361だった。長打面の改善が見られる一方、出塁率には課題が残っている。
Q6:鵜飼航丞の最大の課題は?
A6:三振の多さと出塁率の低さだ。2026年は175打席で49三振を記録した。長打力を維持しながら、選球眼やコンタクト能力を改善できるかが今後の焦点となる。
鵜飼航丞は、中京大中京高校、駒澤大学を経て、2021年ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団した大型外野手だ。
プロ入り後は一軍で思うように結果を残せない時期もあったが、2026年には54試合で打率.235、5本塁打、22打点を記録。2025年と比較して、打撃成績に改善が見られた。
一方、出塁率.274、49三振という数字は、今後の成長に向けた課題を示している。
今後注目したいのは、持ち前の長打力をどこまで安定した成績につなげられるかという点だ。
2026年は鵜飼航丞にとって、長打力を一軍で結果に変え始めたシーズンだった。次の目標は、一時的な活躍ではなく、年間を通じて中日の打線を支える存在になることだ。