最初に押さえておきたいのは、2023年に販売されていた動画と、2026年に話題になったキス動画は、まったく別の騒動だという点だ。
2023年の件では、てんちむ本人が販売者に接触し、実際に購入して検証している。日刊スポーツが2023年1月25日に報じた内容によれば、本人に似た人物の動画が送られてきた一方、別の取引では送金後にブロックされたという。
加えて、1月28日には自身のYouTubeチャンネルでも検証結果を説明。デイリースポーツの1月29日付報道では、約200円を支払って届いた15秒の動画について、本人は自分ではないと否定している。
本人の説明は明確だった。
「私じゃない」
「本物はないけど嫌だよね」
つまり、少なくとも本人が購入して確認した販売動画については、本人の映像ではないというのが当時の説明だ。
一方、2026年5月のキス動画についても、本人は女性が自分であるという見方を否定している。動画そのものの撮影経緯や出演者の身元まで公的に確定したわけではないため、てんちむ本人の否定と、動画の出所に関する問題は分けて考える必要がある。
この2件を混同して「てんちむ本人の流出動画が確認された」と理解するのは正確ではない。
【2023年の騒動を時系列で整理】本人が購入検証した販売詐欺の経緯

2023年1月に起きた騒動の特徴は、単にSNSで噂が広がっただけではなく、本人が販売者に接触して実態を調べたことにある。
2023年1月24日:本人がサブアカウントから購入を試みるてんちむはX(旧Twitter)で、著名人の流出動画を販売すると宣伝する投稿に自分の名前が使われていることを明かした。
そこで、サブアカウントから販売者に「てんちむ希望」と連絡。送られてきたものを確認したところ、1件は自分に似た人物のアダルト動画で、もう1件は送金したにもかかわらず何も届かず、相手にブロックされたという。
本人はこの状況をXで公表し、販売者に対して怒りを示した。日刊スポーツも翌25日にこの投稿を報じている。
2023年1月28日:YouTubeでも追加検証を公開続いて、てんちむは自身のYouTubeチャンネルに「Twitterで流れてる動画について」という動画を投稿した。
デイリースポーツによると、販売を持ちかけた相手からキャッシュレス決済で200円相当を要求され、催促した後に15秒の動画が届いたという。
しかし、本人が確認した結果は「私じゃない」というものだった。本人の名前を使って販売されていたにもかかわらず、届いた映像は本人のものではなかったという構図である。
2023年1月29日:メディアが騒動を報道デイリースポーツは、本人がYouTubeで明かした購入検証の内容を報道した。
この報道によって、単なるネット上の噂ではなく、本人が販売者に接触して購入を試みたという経緯が広く知られるようになった。
重要なのは、報道された金額や動画の長さが、本人の購入検証に関する情報であることだ。これを実際の流出動画の販売価格や、映像の存在を裏付ける証拠として解釈することはできない。
2023年の騒動から分かる販売詐欺の構造今回の事例には、ネット上の著名人関連コンテンツを利用した販売トラブルに見られる特徴がある。
- 有名人の名前を宣伝材料にして購入希望者を集める。
- 実際の商品を確認させる前に少額決済を要求する。
- 商品名と実際に送られてくる内容が一致しない。
- 支払い後に連絡を絶つケースがある。
もちろん、2023年の販売者の身元や組織的な関係について、報道から特定できる情報はない。しかし、本人の購入検証によって、少なくとも販売文句をそのまま信用できない実態が示された。
この騒動の本質は、動画の内容そのものよりも、著名人の名前を使って購入者の興味を刺激し、金銭を要求する仕組みにあったと考えられる。
【人物・関係性一覧】てんちむと溝口勇児、2023年と2026年の騒動の違い
検索結果が混乱しやすい理由の一つが、過去の交際関係と別々の動画騒動が結び付けられていることだ。
関係する人物と、それぞれの事実関係を整理すると次のようになる。
この表から分かるように、2023年の販売騒動と2026年のキス動画騒動は、関係する人物や発生した背景が異なる。
特に注意したいのは、溝口勇児氏とてんちむの過去の交際関係が、2026年の動画の女性を特定する根拠にはならないという点だ。過去に交際していたという事実と、特定の動画に一緒に映っているという主張は別問題である。
【2026年5月のキス動画騒動】てんちむ本人の否定コメントと溝口勇児との誤認
2026年に入ってから再び「てんちむ流出」が話題になった背景には、Xで拡散されたキス動画がある。
2026年5月、実業家の溝口勇児氏らしき男性と女性がキスをしている動画がSNSで話題になり、女性が過去に溝口氏と交際していたてんちむなのではないかという見方が一部で広がった。
これに対し、てんちむは自身のInstagramストーリーズで説明。ピンズバNEWSが2026年5月25日に報じた内容によれば、本人は次のように述べている。
「Xで出回ってるディープキス動画の女性は私じゃないです〜」
「私は当事者(?)の女性とお会いしたことはなく、裏で何がどうなってるとか本当に知らないです」
加えて、本人は「私はただの巻き込まれ事故」という趣旨のコメントも発信し、今回の動画への関与を否定した。
なぜ、てんちむの名前が結び付けられたのか背景として考えられるのは、溝口氏とてんちむが過去に交際していたという既知の情報だ。
動画に登場する男性が溝口氏ではないかという見方が広がり、そこから相手の女性も過去の交際相手ではないかという連想が生まれたとみられる。
しかし、これは人物の特定を裏付ける証拠とは異なる。過去の交際歴だけで動画に映る人物を決め付けることはできない。
溝口勇児氏は動画について何を説明したのかピンズバNEWSの同日報道では、溝口氏のX投稿にも触れられている。同氏は関係者への怒りを示す投稿をしていたが、記事で紹介された内容からは、動画に映る男性の身元や撮影状況についての具体的な説明は確認できない。
したがって、てんちむの否定コメントと、溝口氏側の投稿を同じ意味に解釈するのは適切ではない。
現時点で確認できるのは、てんちむ本人が女性の身元に関する憶測を否定したこと、そして過去の交際関係が騒動に関連付けられたことだ。動画の出所や出演者の正確な身元まで確定したという報道ではない。
2026年の騒動を理解するうえでは、本人の否定コメントと、SNS上で広がった推測を区別することが欠かせない。
【偽の流出動画を見分ける方法】販売詐欺に遭わないための5つの判断基準
てんちむの2023年の事例から学べるのは、著名人の名前が付いた動画販売情報を安易に信用してはいけないということだ。
特に、SNSのDMや匿名アカウントを通じて販売される動画には注意したい。
1. 本人の名前が書かれているだけでは信用しない「本人確定」「関係者から入手」「完全流出」などの宣伝文句は、それだけでは信頼性を証明しない。
2023年のてんちむのケースでも、本人の名前を使った販売だったにもかかわらず、届いたものは本人ではないと説明されている。
2. 先払いを要求する相手には警戒する商品を確認できない段階で、個人アカウントへの送金や電子決済を急がせる取引は危険性が高い。
消費者庁もインターネット取引の決済について、前払いには商品未着やサービス未提供のリスクがあると説明している。販売者の情報や決済方法を確認し、不審な点があれば支払いを中止することが大切だ。
3. 販売アカウントの過去の投稿を確認するアカウントが作成された時期、過去の取引実績、運営者情報、問い合わせ先などを確認する。
特に、複数の有名人の名前を並べて動画販売を宣伝しているアカウントや、購入希望者をすぐに外部のメッセージアプリへ誘導するアカウントには慎重になりたい。
4. 動画の切り抜きやスクリーンショットだけで本人と判断しない動画の一部分だけでは、出演者や撮影時期、元の公開場所を正確に判断できない。
また、内閣官房の偽情報対策に関する案内でも、生成AIを利用したディープフェイクによって、偽の画像や動画が作られ、人の目だけでは真偽の判断が難しくなる問題が説明されている。
過去の映像の再利用や、異なる文脈で公開された画像の転用にも注意が必要だ。
5. 本人や信頼できる報道機関の発信と照合する本人の公式SNSや公式YouTube、報道機関による取材記事など、情報源を複数確認する。
動画のタイトルに本人の名前が入っていても、本人が認めたという意味にはならない。公式コメントの有無や、報道で何が確認されているのかを調べることが重要だ。
政府の偽情報対策でも、発信元や発信時期、画像・動画の過去の使用状況を確認することが推奨されている。
もし販売詐欺に遭ったらどうする?すでに送金してしまった場合は、相手に追加送金をしないことが第一だ。
- 販売アカウントのプロフィールや投稿を保存する。
- DMやメッセージのやり取りを削除せず保存する。
- 決済履歴や送金先情報を記録する。
- 利用した決済サービスや金融機関に速やかに連絡する。
- 警察や消費生活センターに相談する。
警察庁は、詐欺サイトなどの被害に遭った場合、取引相手とのやり取りや送金記録などを整理して警察に相談するよう案内している。消費者トラブルについては、消費者ホットライン188も相談窓口になる。
また、性的な動画の購入を装って個人情報やアカウント情報を要求するケースにも注意したい。興味本位でアクセスしたサイトに、SNSのログイン情報やクレジットカード情報を入力することは避けるべきだ。
【てんちむの現在は?】2026年11月最新の活動とSNSでの評判
「てんちむは現在どうしているのか」という疑問も、流出騒動と一緒に検索されやすいテーマだ。
2026年11月2日時点で確認できる情報では、てんちむはYouTubeやInstagramなどで発信を続けている。流出騒動によって活動を停止したという状況ではない。
2023年の無期限活動休止から復帰へてんちむは2023年9月末をもって無期限の活動休止を発表した。
その後、2024年4月には活動休止中に母親になったことを公表。仕事を再開する一方、当初はYouTubeへの復帰を考えていないと説明していた。
2025年3月には集英社オンラインのインタビューに登場し、活動再開後の仕事や今後のYouTubeとの向き合い方について語っている。
2026年3月には実業家の三崎優太氏との結婚を公表。発表によると、入籍日は同年1月30日だった。
2026年秋もYouTubeやSNSで発信2026年10月には、自身のInstagramで撮影活動の再開を報告したことがモデルプレスの報道で紹介された。
また、9月30日には自身のYouTubeチャンネルに動画を投稿。10月15日には裁判結果に関する動画も公開している。
加えて、11月1日にはInstagramを更新し、「超回復」と近況を報告。日刊スポーツも11月1日付でこの投稿を取り上げている。
こうした発信を見る限り、2026年秋のてんちむは、日常生活や仕事、YouTubeでの動画投稿などを継続している。
てんちむの評判とSNSの反応2023年の販売騒動では、自ら購入検証したことに対し、ユーチュラが紹介したSNSの反応には、情報を共有してくれたことへの感謝や、本人の行動を評価する声があった。
2026年5月のキス動画騒動でも、ピンズバNEWSは本人の否定コメントに対する反応として、誤解をはっきり否定してくれてよかったという趣旨の声や、巻き込まれたことを気遣う声を紹介している。
一方、SNSでは動画の出演者や過去の交際関係について推測する投稿も話題になった。
ここで注目したいのは、本人が直接説明することで、少なくとも自分に関する誤認を訂正しようとしている点だ。2023年には販売物を自ら確認し、2026年にはキス動画の女性が自分ではないと明言した。
ただし、SNSのコメントは一部の反応であり、すべての視聴者やファンの評価を代表するものではない。
【てんちむ流出に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:てんちむの流出動画は本物だったのですか?
2023年に本人が購入検証した販売動画については、本人が自分ではないと否定しています。別人とみられる映像が送られたケースや、送金後にブロックされたケースが報告されました。
Q2:2023年の流出動画販売騒動では、いくら支払ったのですか?
デイリースポーツの2023年1月29日付報道では、本人が購入検証した際に200円相当を要求されたことが紹介されています。ただし、これは報道された検証時の金額であり、すべての販売取引に共通する金額ではありません。
Q3:2026年のキス動画に映っている女性はてんちむですか?
本人は2026年5月、Instagramストーリーズで動画の女性は自分ではないと否定しています。動画の出演者や撮影経緯について、本人の否定を覆す確かな情報は確認できません。
Q4:キス動画の男性は溝口勇児ですか?
SNSで拡散された動画について、報道では溝口氏らしき男性と紹介されています。ただし、動画の男性の身元や撮影状況について、確定した情報として扱うことはできません。
Q5:てんちむは2026年現在も活動していますか?
はい。2026年11月時点ではYouTubeへの動画投稿やInstagramでの発信が確認できます。11月1日にもInstagramを更新しています。
Q6:てんちむの本名は何ですか?
本名は橋本甜歌です。2004年にNHKの『天才てれびくんMAX』に出演し、その後はモデルやタレント、YouTuberとして活動してきました。
「てんちむ流出」という検索ワードで話題になっている出来事には、2023年の動画販売騒動と2026年のキス動画騒動という、性質の異なる2つの問題がある。
2023年の騒動では、本人が自ら販売者に接触して購入検証を行い、別人とみられる映像や送金後のブロックを報告した。少なくとも本人が確認した販売動画については、自分の映像ではないと明確に否定している。
2026年5月のキス動画騒動では、溝口勇児氏との過去の交際関係をきっかけに、動画の女性がてんちむではないかという憶測が拡散した。しかし、本人はその女性が自分ではないと否定している。
そして2026年11月現在、てんちむはYouTubeやInstagramでの発信を続けている。
【プロの結論】注目すべきは動画の刺激性ではなく、情報の出所今回の一連の騒動から読み取れる要点は、著名人の名前が付いた動画情報と、その人物が実際に関与したという事実は別物だということだ。
特に、次の3点を判断基準にすると、誤情報や販売詐欺に巻き込まれるリスクを減らせる。
- 本人の発信:本人が何を認め、何を否定したのかを確認する。
- 報道の裏付け:動画の存在、出演者、撮影経緯のどこまでが確認されているかを区別する。
- 販売者の信頼性:匿名アカウントによる先払い要求や、根拠のない本人確定の宣伝を信用しない。
「流出」という言葉は検索する人の興味を引きやすい。しかし、その言葉が付いているだけで動画が本物になるわけではない。
2023年の本人による購入検証と2026年の否定コメントを照らし合わせると、今回の話題で最も重要なのは、未確認の動画を本人のものとして扱わないことだ。話題性の高いSNS投稿ほど、発信元と確認された事実を見極める姿勢が求められる。
今後、新たな本人コメントや信頼できる報道が出た場合も、過去の騒動と混同せず、発表された時期と内容を照合することが大切だ。
主な参考報道・資料:日刊スポーツ(2023年1月25日、2026年11月1日)、デイリースポーツ(2023年1月29日)、ユーチュラ(2023年1月24日)、ピンズバNEWS(2026年5月25日)、テレビ朝日ニュース(2026年3月28日)、集英社オンライン、警察庁、消費者庁、内閣官房。