2026年の少女漫画実写化で特に注目したいのは、恋愛ジャンルの人気作2作品と、壮大なSF作品1作品だ。それぞれ映像化の方向性が異なり、従来の学園ラブストーリー中心の実写化とは違った広がりを見せている。
1. 『黒崎くんの言いなりになんてならない』新作ドラママキノによる少女漫画『黒崎くんの言いなりになんてならない』が、フジテレビの動画配信サービスFODでオリジナルドラマとして新たに映像化される。
原作は2014年から2021年まで講談社の「別冊フレンド」で連載された作品。2026年時点で累計発行部数は650万部を突破している。
主人公は、高校デビューを目指す女子高生・赤羽由宇。寮生活を始めた彼女は、憧れの白王子こと白河タクミと、強引でドSな黒王子こと黒崎晴人の間で揺れ動く。
本作の魅力は、正反対の男性キャラクターがヒロインの恋愛感情を揺さぶる構図にある。
2016年には中島健人、小松菜奈、千葉雄大の出演で映画化され、映画に先駆けて2015年12月にはスペシャルドラマも放送された。
今回のFOD版は、過去の映画の続編ではなく、新たなドラマ化企画として発表されている点に注目したい。
2026年11月時点で押さえておきたい情報
- 配信サービス:FOD
- 原作:マキノ
- 原作出版社:講談社
- 原作連載誌:別冊フレンド
- 原作連載期間:2014~2021年
- 累計発行部数:650万部以上
- 新作ドラマのキャスト・配信時期:公式発表では詳細未公表
フジテレビの発表では、プロデュースに貞松瑠南、櫻井雄一、制作プロダクションにソケットが参加する。キャストや配信時期は今後の続報が待たれる段階だ。
2. 『お姉ちゃんの翠くん』2026年12月4日公開の実写映画目黒あむの人気漫画『お姉ちゃんの翠くん』は、2026年12月4日に全国公開予定の実写映画として制作されている。
集英社「別冊マーガレット」で連載中の作品で、累計発行部数は電子版を含めて160万部を突破している。
物語の中心となるのは、女子高生の咲苗翠(スイ)と、7歳年上で姉の恋人でもある雪代翠。
最初は苦手だった相手の優しさに触れ、次第に恋心を抱いてしまう。しかし、好きになった相手は大好きな姉の恋人だった。
この設定が生み出すのは、単純な三角関係とは違う、好きという気持ちを簡単には伝えられない切なさだ。
主要キャスト
橋本将生(timelesz)
雪代翠役。映画初主演となる。大人の余裕と不器用な優しさを併せ持つ年上男性を演じる。
中島瑠菜
咲苗翠(スイ)役。姉の恋人を好きになってしまう女子高生を演じる。
松本怜生
水川菖役。スイに一途な想いを寄せる幼なじみ。
久間田琳加
咲苗桃役。スイの姉であり、翠くんの恋人。
監督は木村真人、脚本は吉川菜美。主題歌にはtimeleszの「本当のことを言うと」が起用されている。
注目したいのは、原作者の目黒あむもキャスティングについて好意的なコメントを発表していることだ。橋本将生の柔らかな雰囲気や、中島瑠菜の透明感について触れ、キャラクターとの親和性を評価している。
また、橋本将生は原作を読み込んだうえで、細かな目線や仕草、表情まで意識して役作りに取り組んだことを明かしている。
原作ファンが大切にするキャラクターの雰囲気を、俳優と制作陣がどこまで映像で再現できるかが見どころになる。
なお、2026年11月3日時点では公開前の作品であり、興行成績や映画としての最終的な評判はまだ判断できない。
3. 『ぼくの地球を守って』初の実写ドラマ化!広瀬アリス主演2026年8月21日、Amazonと制作会社THE SEVENから発表されたのが、日渡早紀の名作『ぼくの地球を守って』の実写ドラマ化だ。
本作は1986年から1994年にかけて「花とゆめ」で連載されたSF少女漫画である。
シリーズ累計発行部数は1,600万部を突破。連載開始から40周年を迎える作品群の中でも、長く愛されてきた代表作だ。
今回の実写ドラマでは、前世の記憶を持つ少年少女たちの愛と葛藤、現世と過去を結ぶ壮大な物語が描かれる。
発表された主要情報
- 主演:広瀬アリス
- 広瀬アリスの役:木蓮
- 監督:三木孝浩
- 脚本:山本奈奈
- 音楽:Moshimoss
- 製作:Amazon MGMスタジオ
- 企画・制作:THE SEVEN
- 制作プロダクション:角川大映スタジオ
- 配信:Prime Video
- 配信時期:2027年秋
- 配信地域:240以上の国と地域で世界独占配信予定
ここで注意したいのは、広瀬アリスが演じるのは主人公の坂口亜梨子ではなく、物語の鍵を握る前世の人物・木蓮だという点である。
原作の重要な要素は、現世の高校生たちと、かつて月基地にいた異星の科学者たちの記憶が交錯する構造だ。
月基地や宇宙空間、前世の記憶という複雑な設定は、実写化における大きな挑戦となる。
制作を担当するTHE SEVENは、VFXを含む映像表現に力を入れる方針を示している。
加えて、監督の三木孝浩は以前から映像化したい漫画として本作を挙げていたことを明かしている。原作者の日渡早紀も脚本段階から監修として参加しており、長年のファンにとっても注目度の高い企画だ。
恋愛作品の実写化が中心だった少女漫画映画の流れに対し、本作はSFと転生を軸にした新しい挑戦となる。
【歴代作品一覧】少女漫画の実写映画・ドラマ化はどこまで広がった?

少女漫画の実写化は、2026年に突然始まった現象ではない。
2000年代以降、人気漫画を原作とした映画やテレビドラマが数多く制作され、恋愛、学園生活、友情、青春、仕事など、幅広いテーマが映像化されてきた。
ここでは、歴代の代表作を映画とドラマに分けて整理する。
少女漫画の実写映画一覧2000年代
- 2005年:『NANA』
- 2008年:『花より男子F』
2010年代
- 2010年:『君に届け』
- 2014年:『アオハライド』
- 2016年:『黒崎くんの言いなりになんてならない』
- 2017年:『ひるなかの流星』
- 2018年:『となりの怪物くん』
2020年代
- 2021年:『ハニーレモンソーダ』
- 2023年:『なのに、千輝くんが甘すぎる。』
- 2026年:『お姉ちゃんの翠くん』(12月4日公開予定)
これらは代表的な作品を抜粋したもので、少女漫画原作の実写映画すべてを網羅した一覧ではない。
なかでも『NANA』は、2005年の公開時に興行収入40億円を超えるヒットを記録した作品として知られる。音楽やファッション、キャラクターのビジュアルを映画の魅力に結びつけた点が特徴的だ。
『君に届け』は、黒沼爽子と風早翔太の恋愛を多部未華子と三浦春馬が演じた2010年公開作品。原作の持つ純粋な恋愛感情を、映像ならではの表情や間合いで描いた。
『アオハライド』では、本田翼と東出昌大が主演を務め、初恋の相手との再会や高校生活での心の変化が描かれた。
少女漫画の実写ドラマ一覧テレビドラマでは、映画以上に長い時間を使って登場人物の心理や恋愛の進展を描ける。
代表作は次のとおりだ。
- 2005年『花より男子』:井上真央、松本潤、小栗旬、松田翔太、阿部力が出演。
- 2007年『花ざかりの君たちへ~イケメンパラダイス~』:堀北真希、小栗旬、生田斗真らが出演。
- 2013年『イタズラなKiss~Love in TOKYO』:未来穂香、古川雄輝、山田裕貴が出演。
- 2014年『近キョリ恋愛~Season Zero~』:阿部顕嵐、石橋杏奈、岸優太らが出演。
- 2015年『黒崎くんの言いなりになんてならない』:映画公開に先駆けたスペシャルドラマ。
- 2026年『黒崎くんの言いなりになんてならない』:FODオリジナルドラマとして新たに映像化決定。
『花ざかりの君たちへ』は、男装して男子校に入学する少女という独特の設定が魅力。日本だけでなくアジア各国でもドラマ化された作品として知られている。
『イタズラなKiss~Love in TOKYO』も見逃せない。2013年の日本版ドラマは好評を受け、2014年には第2シリーズが制作された。
【作品・キャスト比較】2026年の注目3作品と歴代実写化の関係
ここまで紹介した作品を、原作者、映像化の形態、キャスト、公開・配信時期で比較してみよう。
少女漫画の実写化では、俳優の知名度だけでなく、役柄との相性が注目される。
特に2026年の作品では、次の点を押さえておきたい。
① 『黒崎くん』は過去の映画版と新作ドラマを混同しない
2016年版は中島健人が黒崎晴人、小松菜奈が赤羽由宇、千葉雄大が白河タクミを演じた。
一方、FODの新作ドラマは別の映像化企画であり、旧作の出演者がそのまま続投するという発表はない。
② 『お姉ちゃんの翠くん』は主人公の名前が混同されやすい
男性キャラクターの雪代翠を橋本将生、ヒロインの咲苗翠を中島瑠菜が演じる。
同じ「翠」という名前が使われているため、キャスト情報を見る際には役名まで確認したい。
③ 『ぼくの地球を守って』の広瀬アリスは木蓮役
作品の中心人物である坂口亜梨子と、広瀬アリスが演じる木蓮は別の人物だ。
前世と現世をつなぐ物語の構造を理解しておくと、キャスティングの意味も見えてくる。
【なぜ人気?】少女漫画実写化が映画・ドラマで支持される5つの理由
少女漫画の実写化が繰り返される理由は、原作の知名度だけではない。
映像作品として成立させやすい特徴と、読者が求める感情体験が重なっている。
理由1:恋愛感情を映像で直感的に伝えられる少女漫画では、言葉にできない気持ちや、視線、表情、沈黙などが重要な意味を持つ。
漫画ではコマの構図や表情で表現される感情を、実写では俳優の演技、音楽、カメラワークで伝えられる。
例えば『君に届け』のような作品では、相手に気持ちが届くまでの微妙な距離感が物語の魅力になっている。
読者が想像していた場面を、実際の俳優が演じることによって新たな感動が生まれる。
理由2:キャスト発表そのものが話題になる少女漫画には、読者それぞれが思い描く理想のキャラクター像がある。
そのため、実写化が発表されると、誰が主人公を演じるのか、相手役は誰なのかという話題が生まれる。
キャスト発表は原作ファンだけでなく、出演俳優のファンにも情報が届くきっかけになる。
特にアイドルや若手俳優が出演する作品では、原作を知らなかった視聴者が映画やドラマを知る機会にもなる。
理由3:原作ファンと新規視聴者の両方を狙える原作漫画を知っている読者は、ストーリーやキャラクターに親しみを持っている。
一方、映画やドラマから入る視聴者は、原作を読んでいなくても作品を楽しめる。
映像化によって新しい読者が原作漫画に興味を持ち、コミックスや電子書籍を手に取るという循環も期待できる。
理由4:青春や恋愛は世代を超えて共感される少女漫画のテーマは、必ずしも10代の恋愛だけではない。
初恋、片思い、友情、嫉妬、将来への不安、自分自身の成長など、幅広い年代が共感できる題材が多い。
『花より男子』が長年にわたって支持されてきた背景にも、単なる恋愛だけでなく、主人公が困難を乗り越える姿がある。
理由5:原作の世界観を現代の映像技術で再構築できる『NANA』では音楽やファッション、『ぼくの地球を守って』では宇宙や前世の記憶が重要な要素となる。
漫画で描かれた世界を実際のセット、衣装、音楽、VFXで表現することによって、原作とは異なる楽しみ方が生まれる。
とりわけ2027年配信予定の『ぼくの地球を守って』は、少女漫画の実写化が恋愛ジャンルにとどまらないことを示す企画だ。
【原作との違い】少女漫画の実写化が失敗と言われる理由と評判
少女漫画の実写化について調べると、「原作と違う」「キャストのイメージが合わない」「ストーリーを変えすぎている」といった評価に出会うことがある。
なぜ、人気漫画の映像化で賛否が分かれるのだろうか。
1. キャストと原作キャラクターのイメージが違う最も意見が分かれやすいのがキャスティングだ。
漫画のキャラクターは、顔立ち、髪型、身長、服装、雰囲気まで、読者の中で具体的なイメージが形成されている。
実写では俳優本人の個性が加わるため、原作と完全に同じ印象にすることは難しい。
ただし、見た目が似ているだけでは十分ではない。
例えば、クールなキャラクターであれば、無表情の演技だけでなく、内面の優しさや不器用さまで表現できるかが重要になる。
2. 映画の上映時間に合わせてストーリーが短縮される漫画は複数巻にわたって物語を描けるが、映画は限られた上映時間の中で展開しなければならない。
そのため、次のような変更が起こりやすい。
- サブキャラクターの登場場面が削られる
- 恋愛関係の進展が早くなる
- 原作のエピソードが統合される
- 原作とは異なる結末になる
- 心理描写が簡略化される
特に、複数の登場人物が複雑に関係する作品では、映画化によって人物の行動理由が伝わりにくくなる場合がある。
3. 漫画特有の表現が実写では不自然になる漫画では、現実には起こりにくい演出も自然に受け入れられる。
例えば、突然の壁ドン、極端に印象的な登場シーン、現実離れした王子様の振る舞いなどだ。
しかし、実写で同じ演出を再現すると、演技や状況によっては不自然に感じられることもある。
大切なのは、漫画の演出をそのまま再現することではなく、なぜ読者がその場面にときめくのかを理解し、実写ならではの表現に変換することだ。
4. 原作の重要なテーマが薄れてしまう少女漫画の魅力は恋愛だけではない。
主人公が自分の弱さと向き合うこと、友情を築くこと、家族との関係を考えることなど、恋愛の背景にある成長も重要な要素だ。
実写版が恋愛シーンだけを強調しすぎると、原作が伝えたかったテーマが弱くなる可能性がある。
5. 原作ファンが期待する場面が変更される長年読まれてきた作品ほど、ファンにとって忘れられない名場面が存在する。
その場面が省略されたり、別の演出に変更されたりすると、不満につながりやすい。
ただし、原作と違うこと自体が失敗を意味するわけではない。
映像化によって物語のテンポが良くなったり、人物の心理が理解しやすくなったりするケースもある。
【成功例と失敗例】原作ファンの評判・口コミから見える評価の分かれ目
少女漫画の実写化については、同じ作品が高評価と低評価の両方に挙げられることがある。
その実例として興味深いのが、2023年に実施された少女漫画実写化作品のアンケート調査だ。
ライブドアニュースが紹介した調査では、15歳以上の男女400人を対象に、期待以上だった作品とがっかりした作品のランキングが公表された。
期待以上だった作品のランキング| 順位 | 作品 |
|---|---|
| 1位 | 花より男子(2005年ドラマ) |
| 2位 | 花ざかりの君たちへ |
| 3位 | 君に届け |
| 4位 | NANA |
| 5位 | 俺物語!! |
| 6位 | ホットロード |
| 7位 | ハチミツとクローバー |
| 8位 | ひるなかの流星 |
| 9位 | ラブコン |
| 10位 | アオハライド、青空エール、ヒロイン失格、となりの怪物くん |
同じ調査では、期待に届かなかった作品についても回答が集まっている。
| 順位 | 作品 |
|---|---|
| 1位 | 花より男子(2005年ドラマ) |
| 2位 | となりの怪物くん |
| 3位 | NANA |
| 4位 | ハチミツとクローバー |
| 4位 | 花ざかりの君たちへ |
| 6位 | 桜蘭高校ホスト部 |
| 7位 | 君に届け |
| 8位 | アオハライド |
| 9位 | 俺物語!! |
| 9位 | PとJK |
ここで注目したいのは、『花より男子』『NANA』『君に届け』などが両方のランキングに入っていることだ。
人気作品だからといって、すべての原作ファンが実写版を歓迎するわけではない。
期待が高いほど、キャストや演出への評価も厳しくなりやすい。
なお、このランキングは2023年6月28日の400人を対象としたウェブアンケートであり、日本の全視聴者を代表する統計ではない。作品の興行成績や客観的な品質を順位付けしたものでもない。
成功例として注目したい『花より男子』2005年のTBSドラマ『花より男子』は、少女漫画の実写化を語るうえで外せない作品だ。
神尾葉子の原作をもとに、井上真央が牧野つくしを演じ、松本潤が道明寺司、小栗旬が花沢類を演じた。
TBSチャンネルの作品紹介によると、最終回の平均視聴率は22.4%を記録。続編ドラマや劇場版にもつながり、社会的な話題を呼んだ。
この作品が支持された理由として、次の点が考えられる。
- 牧野つくしの芯の強さが映像でも伝わった
- F4のキャラクターの個性が明確だった
- 恋愛だけでなく、階層格差や友情も描かれた
- 続編や劇場版によって作品世界が広がった
特に重要なのは、原作の魅力を俳優の演技とドラマの構成にうまく落とし込んだことだ。
一方、同じ『花より男子』が不満のランキングにも入っていることから、成功作にも異なる評価が存在することがわかる。
作品の評価を左右する比較ポイント| 評価項目 | 高評価につながる条件 | 不満につながる条件 |
|---|---|---|
| キャスト | 役柄の性格や雰囲気と合う | 外見や演技の印象が合わない |
| 脚本 | 原作のテーマを維持する | 重要な人物や背景を省略する |
| 演出 | 実写ならではの表現がある | 漫画の演出を不自然に再現する |
| 音楽 | 場面の感情を引き立てる | 作品の雰囲気と合わない |
| 結末 | 作品のメッセージが伝わる | 物語の核心が変わってしまう |
実写化の成功を考える際は、原作への忠実度だけでなく、独立した映像作品として完成しているかも判断材料にしたい。
【映像化の経緯】人気漫画はなぜ映画・ドラマになる?
少女漫画の映像化は、単に人気がある作品を映画会社やテレビ局が選ぶだけではない。
原作のファン層、ストーリーの映像適性、出演者、制作体制、配信プラットフォームなど、複数の要素が関係している。
2026年の3作品を比較すると、それぞれ異なる映像化の背景が見えてくる。
『黒崎くん』は過去の映画化から新作ドラマへ2016年の映画化によって、すでに実写作品としての展開実績がある。
今回のFOD版は、原作の累計650万部という知名度と、王道学園ラブストーリーの魅力を改めて映像化する企画だ。
映画とドラマでは、物語を描く時間や演出の幅が異なる。
ドラマでは登場人物の関係をより細かく描けるため、黒崎と由宇、白河の三角関係がどのように展開するのかが注目される。
『お姉ちゃんの翠くん』は原作者の期待を受けた映画化集英社の発表によって2026年6月に映画化が明らかになった。
本作では、原作者の目黒あむがキャストや制作陣についてコメントを発表している。
橋本将生と中島瑠菜の雰囲気を原作キャラクターと重ねて評価していることは、原作ファンにとって興味深いポイントだ。
また、監督の木村真人は、登場人物たちの矛盾や葛藤、恋をしてしまう自分自身との向き合い方を作品の中心に据えている。
単なる胸キュン映画ではなく、登場人物の成長をどのように描くかも見どころとなる。
『ぼくの地球を守って』は世界配信を見据えた大型企画3作品の中でも制作規模という点で注目されるのが『ぼくの地球を守って』だ。
Amazon MGMスタジオが製作し、THE SEVENが企画・制作を担当する。
三木孝浩監督は原作への長年の思い入れを語り、日渡早紀も脚本段階から監修として参加している。
さらに240以上の国と地域で世界独占配信する予定であり、日本国内の原作ファンだけでなく海外の視聴者にも作品を届ける企画となっている。
原作が持つSF要素や輪廻転生の概念を、国や文化を越えて伝わる映像にできるかが大きな課題だ。
【プロの結論】2026年以降の少女漫画実写化は何を基準に評価すべき?
2026年の新作3作品を比較すると、少女漫画の実写化は一つのジャンルに収まらなくなっている。
『黒崎くんの言いなりになんてならない』は王道の学園恋愛、『お姉ちゃんの翠くん』は複雑な初恋、『ぼくの地球を守って』は壮大なSFと転生の物語だ。
それぞれの作品に適した映像化の方法が求められる。
原作ファンが実写版を見る前に確認したいこと1. 原作のどの部分を中心に描くのか
映画なのかドラマなのかによって、描かれるエピソードや人物関係は異なる。
原作の全エピソードが映像化されるとは限らないため、作品紹介や公式のあらすじを確認したい。
2. キャストの役柄と人物設定が一致しているか
俳優の知名度や人気だけでなく、役柄の性格や人物関係を理解したうえで評価することが大切だ。
3. 原作者や制作陣がどのように作品に関わっているか
原作者の監修参加や制作陣のコメントは、映像化に対する考え方を知る手がかりになる。
ただし、原作者が参加していることだけで完成度が保証されるわけではない。
どんな人に少女漫画の実写化がおすすめ?| 読者・視聴者 | おすすめの楽しみ方 |
|---|---|
| 原作漫画のファン | キャストの解釈や演出の違いを比較する |
| 恋愛ドラマが好きな人 | 『花より男子』『君に届け』などから見る |
| 青春映画が好きな人 | 『アオハライド』『お姉ちゃんの翠くん』に注目 |
| SFや壮大な物語が好きな人 | 『ぼくの地球を守って』の配信を待つ |
| 原作を読んでいない人 | 映像作品から入り、気に入ったら原作を読む |
反対に、原作のストーリーや台詞、登場人物の外見まで完全に一致することを期待する人は、実写版の変更点が気になる可能性がある。
原作と実写を別々の表現作品として楽しめるかどうかが、満足度を左右するポイントだ。
【よくある質問】少女漫画実写化に関するFAQ
Q1:2026年に実写化される注目の少女漫画は何ですか?
A1:2026年の注目作は『黒崎くんの言いなりになんてならない』『お姉ちゃんの翠くん』『ぼくの地球を守って』です。前者はFODドラマ化、2作目は2026年12月4日公開予定、3作目は2027年秋にPrime Videoで配信予定です。
Q2:『黒崎くんの言いなりになんてならない』の新作ドラマのキャストは誰ですか?
A2:2026年7月のフジテレビの発表では、キャストや配信時期は今後順次発表とされています。2016年映画版の中島健人、小松菜奈、千葉雄大が新作にも出演するという発表はありません。
Q3:『お姉ちゃんの翠くん』の主演は誰ですか?
A3:主演はtimeleszの橋本将生です。雪代翠を演じ、ヒロインの咲苗翠(スイ)役は中島瑠菜が担当します。2026年12月4日に全国公開予定です。
Q4:『ぼくの地球を守って』はいつ実写ドラマ化されますか?
A4:2027年秋にPrime Videoで世界独占配信予定です。広瀬アリスが木蓮役を演じ、三木孝浩が監督を務めます。
Q5:少女漫画の実写化で最も成功した作品は何ですか?
A5:評価基準によって異なりますが、代表的な成功例として『花より男子』『君に届け』『NANA』などが挙げられます。2023年の400人対象アンケートでは、期待以上だった作品の1位に2005年の『花より男子』が選ばれました。
Q6:少女漫画の実写化が失敗と言われるのはなぜですか?
A6:主な理由はキャストのイメージの違い、原作エピソードの省略、ストーリーの改変、漫画特有の演出の不自然さなどです。ただし、原作と違うことだけで失敗と判断することはできません。
Q7:少女漫画の実写映画と実写ドラマはどちらがおすすめですか?
A7:原作の名場面を凝縮して楽しみたいなら映画、登場人物の心理や恋愛関係の変化をじっくり見たいならドラマがおすすめです。作品のストーリー構成によって適した形式は異なります。
2026年の少女漫画実写化は、従来の学園恋愛作品に加え、複雑な人間関係を描く作品やSF作品にも広がっている。
今回紹介した3作品の情報を最後に整理しておこう。
- 『黒崎くんの言いなりになんてならない』:FODオリジナルドラマ化決定。キャスト・配信時期は続報待ち。
- 『お姉ちゃんの翠くん』:橋本将生主演、中島瑠菜共演で2026年12月4日公開予定。
- 『ぼくの地球を守って』:広瀬アリス主演、三木孝浩監督で2027年秋にPrime Video配信予定。
歴代作品を振り返ると、『花より男子』『NANA』『君に届け』など、実写化をきっかけに幅広い世代へ作品の魅力が伝わった例も少なくない。
一方で、原作ファンの期待が大きいほど、キャストや脚本、演出への評価が分かれやすいこともわかる。
これからの少女漫画実写化に求められるのは、原作をそのまま再現することだけではない。漫画で描かれた人物の感情や物語の核心を理解し、映像だからこそ伝えられる魅力を生み出すことだ。
2026年12月公開の『お姉ちゃんの翠くん』、そして2027年秋配信予定の『ぼくの地球を守って』は、その可能性を確かめるうえでも見逃せない作品となりそうだ。
少女漫画の実写化は、原作を知っている人にも、これから作品に出会う人にも、新しい楽しみ方を届けてくれるジャンルとして今後も注目される。