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【没後の愛車】キャデラックを購入した千鳥・大悟との師弟関係

土谷 雅人 土谷 雅人 • 更新: • 公開: • 読了約 14 分
目次

志村さんのもう一台の代表的な愛車、キャデラック・エスカレードには、ファントムとは異なる物語があります。

購入したのは、志村さんと晩年まで親交を深めていたお笑いコンビ・千鳥の大悟さんです。

大悟が約500万円で購入した理由

2020年6月、FRIDAYは、大悟さんが志村さんの愛車だったキャデラック・エスカレードを約500万円で購入したと報じました。

大悟さんは同誌の取材に対し、師匠のロールス・ロイスが別のファンの手に渡ったことを知り、自分はキャデラックを購入しようと思ったと説明しています。

当時、大悟さん自身も運転免許を持っていませんでした。購入後は妻が運転する可能性についても話していましたが、車を買ったことそのものが、志村さんとの関係を象徴する出来事として受け止められました。

2022年のFRIDAYの記事では、当初約500万円とされた購入代金について、諸経費を含めると約750万円になったとの関係者証言も紹介されています。金額には報道上の違いがあるため、500万円は当初伝えられた購入額、750万円は諸経費込みとされる金額として区別する必要があります。

2026年6月、大悟が愛車の現在を明かす

2026年の大きな動きは、6月6日放送のTOKYO FM『川島明 そもそもの話』で明らかになりました。

パーソナリティーの麒麟・川島明さんから、志村さんの車を購入した後どうしているのかと尋ねられた大悟さんは、現在も手放していないことを明かしました。

「買ったままです」

大悟さんによれば、エスカレードは車体が大きく、自宅マンションの駐車場には入らないため、ホテルの地下駐車場に保管しているとのこと。駐車場代についても、かなりの負担になっていると話しました。

加えて、今後の扱いについて2つの案を挙げています。一つは記念館などができた場合に寄贈すること。もう一つは、志村さんの最後の弟子として知られる乾き亭げそ太郎さんに譲ることです。

大悟さんは、げそ太郎さんがかつてこの車の運転を担当していたことを理由に挙げ、志村さんとの思い出を知る人物が引き継ぐのが自然ではないかという考えを示しました。

この放送後、げそ太郎さんも自身のXで反応し、連絡を受けたことや、改めて志村さんの人柄と偉大さを実感したことを投稿。結果については改めて報告するとしています。

2026年11月2日現在、確認できる6月の報道では、エスカレードは大悟さんが保管しており、げそ太郎さんへの譲渡は提案段階でした。譲渡が正式に完了したという公表情報は確認できません。

この車の話が注目される理由は、価格や希少性だけではありません。志村さんの愛車を単なる中古車として売却するのではなく、思い出を知る人に引き継ごうとする大悟さんの考え方にあります。

キャデラックの写真はどこで確認できる?

志村さんのエスカレードについては、2022年のFRIDAYデジタルや2026年のねとらぼの記事で写真が紹介されています。特に2026年の記事では、大悟さんが受け継いだ車として写真が掲載されています。

ただし、写真に写っている車の外観だけで、年式やグレード、整備履歴まで判断することはできません。車両の特定には報道内容や所有者の証言を組み合わせる必要があります。

【車エピソード】免許や運転手、リムジンに隠された志村けんのこだわり

志村けん愛車

志村さんの車遍歴を理解するうえで興味深いのが、本人が運転する姿よりも、後部座席で移動する姿が多く記録されていることです。

自動車関連の報道では、志村さんは運転免許を持たず、運転手を雇っていたと紹介されています。実際、乾き亭げそ太郎さんは付き人兼ドライバーとして7年間、志村さんの送迎を担当しました。

全長約7mのベンツ・リムジンを運転した付き人

文春オンラインで公開されたげそ太郎さんの回想によると、付き人になった当初、志村さんが所有していた車はベンツのリムジンとキャンピングカーの2台でした。

特にベンツのリムジンは全長約7mもあり、左ハンドル。運転に慣れていないげそ太郎さんにとって、都内の道路を走ることは大きな緊張を伴う仕事だったといいます。

リムジンにもキャンピングカーにもカーナビがなかったため、道を覚えることも重要な仕事でした。

また、運転を始めて約3か月が経過した頃、げそ太郎さんは車のドア付近を擦ってしまったことがあったそうです。志村さんに正直に謝罪すると、返ってきた言葉は意外なものでした。

「おお、まあ仕方ねえな」

大スターの愛車に傷をつけたにもかかわらず、志村さんは厳しく責めなかったといいます。このエピソードは、文春オンラインがげそ太郎さんの著書から紹介したものです。

キャンピングカーをリンカーンのリムジンに買い替えた理由

さらに興味深いのが、志村さんがリムジンに特別な思いを持っていたという話です。

げそ太郎さんによると、数年後、志村さんはキャンピングカーを買い替え、新たにリンカーンのリムジンを購入しました。すでにベンツのリムジンを所有していたため、付き人は驚いたそうです。

その理由には、ビートルズの来日が関係していました。

1966年6月、ビートルズが初来日した際、メンバーは黒いリムジンで移動していました。当時16歳だった志村さんは、その映像を見て、いつか自分もリムジンに乗りたいと思ったと、げそ太郎さんに話していたそうです。

つまり、リムジンは単なる移動手段ではなく、少年時代に抱いた憧れを実現した存在でもありました。

このエピソードからは、ファントムをはじめとする高級車への関心にも、志村さん自身の美意識や長年の夢が反映されていた可能性がうかがえます。

加藤茶との親交とプライベートの志村けん

志村さんのプライベートを語る際、忘れてはならないのがザ・ドリフターズの加藤茶さんとの関係です。

2人は年齢が比較的近く、志村さんがドリフターズの付き人になった頃から親しくなりました。『8時だョ!全員集合』『ドリフ大爆笑』では息の合ったコントを披露し、後年には『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』でも共演しています。

加藤さんが志村さんの正式加入をいかりや長介さんに推薦したというエピソードも知られています。プライベートでも交流があり、ラスベガスで一緒に過ごすなど、仕事上の仲間を超えた関係でした。

一方、志村さんの車について、加藤さんとの共同所有や車種の共有を示す確かな報道は確認されていません。2人の親密さと、それぞれの愛車の所有歴は分けて考える必要があります。

志村さんは1950年2月20日生まれで、本名は志村康徳(しむら・やすのり)。1974年にザ・ドリフターズの正式メンバーとなり、コメディアン、俳優、司会者として幅広く活躍しました。

所属していたイザワオフィスの公式アーティストページには、2026年現在も志村けんさんの名前が掲載されています。2020年3月29日に新型コロナウイルス感染症による肺炎で70歳で亡くなった後も、芸能界に残した功績は受け継がれています。

【画像と噂を検証】志村けんの愛車写真から分かること・分からないこと

志村さんの愛車を調べる人が特に気になるのが、実際の車両写真でしょう。インターネット上ではロールス・ロイスやキャデラックの画像が紹介されていますが、写真の出典と撮影時期を確認すると、情報の精度が大きく変わります。

ロールス・ロイスの画像はFRIDAYと自動車専門メディアで確認できる

FRIDAYは2020年6月22日付の記事で、2016年9月23日号に掲載した志村さんのロールス・ロイス・ファントムを再紹介しました。

同記事によれば、掲載写真は志村さんの事務所関係者が撮影したもので、付き人の知人を通じてインターネット上に流出し、SNSなどで広まったものと説明されています。

また、2025年3月には宝島社のsmart Webが、買取業者によって公開されたファントムの写真を複数掲載しました。外装だけでなく、後部座席やモニター、内装、シャンパンスタンドなども確認できる内容です。

特に注目されるのは、長期間使用されたことが分かる内装の状態です。後部座席にはタバコの焦げ跡があり、運転席やシートにも使用感が残っていたと紹介されています。買取業者への取材では、車内にタバコの匂いが残っていたことも伝えられました。

こうした写真は、車種を確認する資料としてだけでなく、志村さんが実際に長く使っていた車両の姿を知る手がかりにもなっています。

ネット上で広まりやすい3つの誤解

誤解1:志村けんの愛車はロールス・ロイスだけだった。

実際には、付き人の証言からベンツのリムジンやキャンピングカー、リンカーンのリムジンなどが確認できます。キャデラック・エスカレードも晩年の愛車として報じられています。

誤解2:大悟が購入したキャデラックはロールス・ロイスと同じ車両だった。

これは明確な誤りです。ファントムとエスカレードは別々の車両です。ファントムはファンの男性に渡り、エスカレードは大悟さんが購入しました。

誤解3:2026年現在、キャデラックはすでに乾き亭げそ太郎さんに譲渡されている。

2026年6月のラジオ放送で大悟さんが話したのは、譲渡を検討しているという段階です。げそ太郎さんも結果を改めて報告すると反応しましたが、譲渡完了の事実とは異なります。

また、車種一覧を掲載するデータベースやまとめ記事には、過去の雑誌写真から推定された車種も含まれています。車名が掲載されているという理由だけで、本人の長期所有が確定したと判断することはできません。

志村けんの車種を特定するときの判断基準

車両情報を読み解く際は、次の3つのポイントが役立ちます。

  • 本人・付き人の証言:実際に所有していた、運転していたという具体的な証言があるか。
  • 写真付き報道:撮影時期や掲載媒体、車種の説明が明確になっているか。
  • 売買履歴:売却先や購入者、買取業者など、車両の移動を確認できる情報があるか。

ファントムは写真、長期使用の記録、売買の経緯が複数の媒体に残っているため、車種特定の確度が高い車です。エスカレードも大悟さん本人の購入発言と2026年の保管状況に関する発言があり、裏付けが豊富です。

これに対して、ダッジ・ラム・バンやV350などは、過去の雑誌情報をもとにした紹介であることを踏まえて判断するのが適切です。

【志村けんの愛車】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:志村けんの代表的な愛車は何ですか?
A1:代表的な車はロールス・ロイス・ファントムVIIとキャデラック・エスカレードです。ファントムは約13年間使用された高級サルーンで、エスカレードは没後に千鳥の大悟さんが購入しました。

Q2:志村けんの愛車は2026年現在どうなっていますか?
A2:ファントムは2025年1月に輸入車買取センターが前のオーナーから買い取り、その後、新しい購入者が決まったと報じられています。エスカレードは2026年6月時点で大悟さんが保管しており、乾き亭げそ太郎さんへの譲渡を検討していました。

Q3:志村けんの愛車の写真は見られますか?
A3:見られます。FRIDAYデジタルではロールス・ロイス・ファントムの写真が紹介され、2025年にはsmart Webでも買取業者が公開した車両の写真が掲載されました。エスカレードについては、ねとらぼなどで大悟さんが引き継いだ車の写真が紹介されています。

志村けんさんの愛車を振り返ると、ロールス・ロイス・ファントムを中心に、ベンツやリンカーンのリムジン、キャンピングカー、キャデラック・エスカレードなど、さまざまな車両が関係していたことが分かります。

特に重要なのは、ファントムとエスカレードのその後です。

ファントムは2020年にファンの男性へ渡り、2025年1月には買取業者が再取得。その後、別の購入者へ売却されました。一方のエスカレードは、千鳥の大悟さんが購入して保管を続け、2026年6月には乾き亭げそ太郎さんへの譲渡案が公になりました。

【プロの結論】志村けんさんの愛車を理解するうえで大切なのは、単純に高級車の車名を並べることではありません。車両の所有歴、実際の使用状況、運転を担当した人物、没後の売買履歴をつなげて考えることです。

ファントムには、16歳の頃に抱いたリムジンへの憧れや、長年の芸能活動を支えた移動手段としての役割がありました。エスカレードには、大悟さんとの師弟関係や、最後の弟子へ思い出をつなごうとする新たな物語があります。

2026年11月現在も、志村さんの車をめぐる話題は単なる芸能人の高級車紹介にとどまりません。愛車が次の所有者へ受け継がれていく過程そのものが、志村けんという人物が周囲に残した影響の大きさを物語っています。

これからも新たな譲渡報告や車両に関する資料が公開されれば、ファントムやエスカレードの現在地がさらに明らかになる可能性があります。

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コンテンツディレクター 土谷 雅人
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芸能取材14年。所属事務所の公式リリース、制作発表の資料、配信サービスの告知を一次情報として確認し、確認できない話は記事にしていません。

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