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【騒動の全体像】128人挑戦はなぜ「成功」から「失敗」に変わったのか

相沢 里奈 相沢 里奈 • 更新: • 公開: • 読了約 14 分
目次

2023年の挑戦は、前年の127人を上回る128人連続成功を目指すものでした。企画の中心となったのは、演歌歌手の三山ひろしと、けん玉の熟練者を中心に構成された「けん玉ヒーローズ」です。

三山は第74回NHK紅白歌合戦で「どんこ坂~第7回 けん玉世界記録への道~」を歌唱。歌のパフォーマンスと並行して、参加者が順番にけん玉の技「大皿」を成功させるリレーに挑みました。

ところが、2回目の挑戦で16番の参加者が失敗していたにもかかわらず、そのままリレーが続行。最終参加者の三山まで成功したことで、会場では達成を祝う雰囲気になりました。

ギネス世界記録の公式判定員も当初は認定。しかし、その後の映像確認で16番の失敗が判明し、認定は取り消されました。

つまり、128人目の三山が成功したかどうかではなく、途中の16番で連続成功が途切れていたことが問題だったのです。

スポニチアネックスや日刊スポーツなどの当日報道でも、この一連の経緯が伝えられています。

【16番の失敗者は誰?】もしかめブラザーズのしゅんに何が起きた?

紅白けん玉2023

騒動の中心となった16番の参加者は、けん玉YouTuber「もしかめブラザーズ」のしゅんさんです。

2024年1月18日放送のTBS系「ラヴィット!」に出演し、紅白での出来事を振り返りました。

当時の心境について、しゅんさんは失敗した瞬間に頭が真っ白になったと説明しています。

また、失敗した後もリレーが続いてしまったことについて、生放送を止めることはできなかったという趣旨の説明をしました。

この証言から分かるのは、本人が失敗を認識したとしても、進行中の生放送で直ちに企画を止めることが難しかったという事情です。

16番はなぜ失敗したのか

映像確認によって問題になったのは、けん玉の玉を受け止める動作が成立していなかった点です。

けん玉の大皿に玉を乗せる技は、単に玉が近くに来れば成功というものではありません。決められた動作で確実に受け止める必要があります。

2023年の紅白では、16番の場面が放送時には見逃され、その後の映像確認によって失敗と判断されました。

ただし、技術的な失敗の原因を本人の実力不足だけに結び付けることはできません。

三山ひろしは2024年2月、ラジオ番組で前年の舞台裏を説明しています。

その際、16番の参加者は本番前日のリハーサルで体調不良者が出たことに伴う補欠だったと明かしました。三山自身も本番で担当者が変更されたことを把握していなかったと語っています。

この事情は、通常の練習環境と本番の緊張感が異なることを考えるうえで重要です。

16番のその後は?

しゅんさんは失敗後もけん玉活動を続け、2024年には紅白の企画に再び参加しました。

2024年12月31日の第75回NHK紅白歌合戦では、前年に16番を担当した参加者も8番目として挑戦に加わり、128人連続成功を達成しています。

前年の失敗を翌年の成功につなげたことは、企画に参加するけん玉仲間の結束を示すエピソードとなりました。

【判定変更の経緯】ギネス世界記録の認定はなぜ覆った?

今回の騒動で特に注目されたのは、単純な失敗ではなく、公式判定が一度成立した後に覆ったことです。

当日の流れを整理すると、次のようになります。

① パンサー尾形貴弘が3人目で失敗

最初の挑戦では、3人目を担当したお笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘が失敗しました。

しかし、この企画には番組独自の特別ルールがありました。

スタートから10人目までに失敗した場合、1度だけ最初からやり直すことが認められていたのです。

尾形の失敗はこの条件に該当したため、参加者は1人目から再挑戦しました。

② 2回目の挑戦で16番が失敗

再挑戦では順調に成功が続きました。

ところが16番の場面で、けん玉のキャッチが成立していなかったことが後に判明します。

この失敗は10人目までの再挑戦条件を超えた位置で起きていたため、最初からやり直すことはできませんでした。

それでも現場では気付かれず、リレーは最後まで続行されます。

③ 128人目の三山ひろしが成功

最後の128人目を担当した三山は、見事に技を成功させました。

公式判定員からも認定が出され、いったんは世界記録達成という結果になりました。

④ 映像確認で失敗が発覚

しかし、放送中に16番の映像が問題となり、現場で再確認が行われました。

ギネス世界記録の公式Xも、当初の祝福投稿を取り下げて確認中であることを伝えました。

その後、三山の歌唱から約50分後、司会の高瀬耕造アナウンサーが映像を改めて確認した結果、失敗だったと番組内で訂正しました。

⑤ ギネス世界記録が公式謝罪

最終的にギネス世界記録は公式Xで、今回の挑戦は達成ならずだったと発表。

加えて、審査時の確認ミスによって混乱を招いたことを謝罪し、再発防止に努める姿勢を示しました。

この公式謝罪によって、2023年の128人挑戦は正式な世界記録達成とはならなかったことが明確になりました。

【当日のルールと関係者】尾形・三山・16番の役割を整理

今回の出来事を理解するには、参加者それぞれの立場を分けて考える必要があります。

関係者 担当・役割 2023年の出来事
三山ひろし 最終128人目・歌唱者 最後の技を成功させた
パンサー尾形貴弘 3人目 最初の挑戦で失敗し、再挑戦では成功
しゅん 16番・もしかめブラザーズ 再挑戦時に失敗した参加者
けん玉ヒーローズ 挑戦参加者のチーム 128人で世界記録に挑戦
ギネス世界記録の審査員 公式記録の判定 当初の認定を後に取り消した
高瀬耕造 NHK紅白の司会 番組内で失敗への訂正を伝えた

この表からも分かるように、尾形の失敗と16番の失敗は同じ扱いではありません。

尾形は番組の再挑戦ルールによってやり直すことができました。一方、16番の失敗は再挑戦の対象外であり、連続成功という記録の条件を満たさなくなりました。

三山ひろしが見せたチームへの配慮

三山は2024年3月、TOKYO FMの「川島明 そもそもの話」で、2023年の騒動を振り返っています。

挑戦後にけん玉ヒーローズの控室を訪れた際、参加者たちは重苦しい雰囲気だったと説明しました。

そこで三山は、失敗した参加者を名指しするのではなく、全員をねぎらい、仲間としての結束を大切にする言葉を掛けたといいます。

この対応は、企画が単なる芸能人の余興ではなく、長期間練習してきた参加者全員の挑戦だったことを物語っています。

【紅白けん玉の歴代記録一覧】2017年から2025年までを比較

紅白のけん玉企画は2017年からギネス世界記録への挑戦として本格化しました。

正式な記録名は「連続してけん玉をキャッチした人の最も長い列」です。

これまでの挑戦人数と成否を整理すると、次のようになります。

年・紅白 挑戦人数 結果 主な出来事
2017年・第68回 124人 失敗 初回の世界記録挑戦
2018年・第69回 124人 成功 前年のリベンジ達成
2019年・第70回 125人 失敗 86番で失敗
2020年・第71回 125人 成功 世界記録達成
2021年・第72回 126人 成功 2年連続達成
2022年・第73回 127人 成功 3年連続達成
2023年・第74回 128人 失敗 16番の判定変更
2024年・第75回 128人 成功 前年のリベンジ達成
2025年・第76回 129人 成功 新たな世界記録を達成

※2017~2023年の結果は当時の報道・けん玉関係資料、2024・2025年は各年の番組報道とギネス世界記録の公表情報に基づく整理です。

特に注目したいのは、2023年の翌年にあたる2024年です。

前年と同じ128人で挑戦し、今度は全員が連続成功。ギネス世界記録の更新を果たしました。

さらに2025年12月31日の第76回NHK紅白歌合戦では、三山ひろしとけん玉ヒーローズが129人で挑戦。

「酒灯り~第9回 けん玉世界記録への道~」で見事に成功し、世界記録を更新しました。

ギネス世界記録の公式記録ページでも、2025年12月31日に日本の渋谷で129人が達成した記録として掲載されています。

つまり、2023年の128人挑戦は失敗に終わりましたが、2024年の128人成功、2025年の129人成功へとつながっています。

【2026年最新情報】紅白けん玉の次の挑戦と注目点

2026年11月3日現在、第77回NHK紅白歌合戦はまだ放送されていません。

NHKは2026年12月31日に第77回紅白歌合戦を開催することを発表しており、放送時間は19時20分から23時45分までの予定です。

ただし、2026年のけん玉企画については、参加人数、挑戦者、三山ひろしの出演を含め、正式な実施内容を確定情報として扱える段階ではありません。

したがって、2026年に130人で挑戦する、あるいは新記録を達成したという情報は、現時点では確定した事実ではありません。

2025年の129人が現在の公式記録

2026年の動向を考えるうえで重要なのは、2025年の129人連続成功が公式記録として認められていることです。

2023年のように、挑戦直後の発表と最終的な公式認定が異なる可能性もあります。

そのため、今後の紅白けん玉については、次の3点を区別して見ることが大切です。

- 挑戦人数:実際に何人が参加したか
- 番組内の成功発表:放送中にどのような結果が伝えられたか
- ギネス世界記録の正式認定:審査を経て記録として認められたか

この3つを混同しなければ、2023年のような判定変更が起きた場合にも、正確に状況を理解できます。

【プロの結論】2023年の騒動から見える記録認定の課題

2023年の紅白けん玉騒動には、少なくとも2つの異なる問題がありました。

1つは、16番の参加者が技を成功させられなかったこと。もう1つは、その失敗を公式判定の段階で見逃し、いったん記録達成と発表してしまったことです。

この2つは分けて考える必要があります。

けん玉のように一瞬の動作で成否が決まる競技では、参加者の技術だけでなく、審査員の確認方法や映像検証の仕組みも記録の信頼性を左右します。

特に生放送では、進行を止めずに企画を続ける判断と、正確な記録判定を両立させる難しさがあります。

今後の企画では、現場での判定と映像による確認の連携、失敗が発生した場合の進行手順などが、視聴者の納得感を高めるポイントになるでしょう。

【紅白けん玉2023】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:紅白けん玉2023で失敗した16番は誰ですか?

A1:けん玉YouTuber「もしかめブラザーズ」のしゅんさんです。2024年1月の「ラヴィット!」で当時の心境を振り返り、失敗した瞬間は頭が真っ白になったと話しました。

Q2:パンサー尾形貴弘も失敗したのですか?

A2:はい。最初の挑戦では3人目で失敗しました。ただし、10人目までの失敗には1度だけ再挑戦できる特別ルールがあり、やり直した際には成功しています。最終的な記録未達の原因は16番の失敗でした。

Q3:紅白けん玉2023はギネス世界記録に認定されたのですか?

A3:いいえ。一度は認定されましたが、16番の失敗が映像確認で判明し、最終的に取り消されました。ギネス世界記録も審査時の確認ミスについて公式に謝罪しています。

2023年の紅白けん玉チャレンジは、三山ひろしを含む128人が世界記録に挑戦したものの、16番のしゅんさんの失敗によって達成ならずとなりました。

一度は公式認定された後に失敗へ訂正されたこと、ギネス世界記録が審査時の確認ミスを謝罪したことが、この騒動を大きくした理由です。

一方、翌2024年には128人でリベンジを成功させ、2025年には129人連続成功という新記録を達成しました。

2026年11月3日現在、129人が公式記録として確認できる最新の達成人数です。2026年末の第77回紅白で新たな挑戦が実施されるか、その人数がどこまで伸びるかが今後の注目点となります。

2023年の出来事を振り返る際には、16番の個人の失敗だけに注目するのではなく、128人が一つの記録を目指したチームの挑戦と、公式判定の難しさの両方を理解することが大切です。

編集上の重要な確認資料: ギネス世界記録公式記録ページ、スポニチアネックス、日刊スポーツ、デイリースポーツ、MANTANWEB、文化放送の当時の報道・番組記録を参照しています。

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相沢 里奈

スポーツ報道8年。連盟の公式記録、試合結果、会見の書き起こしで数値と経歴を確認しています。

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