桜田ひよりが芸能活動を始めたのは、5歳の頃だった。
2018年のシネマトゥデイのインタビューでは、女優を志すきっかけについて、幼い頃にテレビドラマを見て「これに出たい!」と母親に伝えたことを振り返っている。
当時、特に興味を持っていたのがドラマの世界だった。昼間に再放送されていた『相棒』を見て、自分も作品に出演したいと思ったという。
その後、芸能活動を始め、最初はモデル事務所に所属。幼少期からモデルとして仕事を経験していた。
ここで注目したいのは、最初から女優一本で活動していたわけではないという点だ。
モデル活動を通じてカメラの前に立つ経験を積みながら、本人の中では次第に演技への思いが強くなっていった。
母親の影響が女優を目指す原点に2014年1月に掲載されたオーディション専門メディアのインタビューでは、芸能界に興味を持った理由を、母親がドラマを見ているときの表情の変化だったと説明している。
母親がドラマを見ながら笑ったり、感動して泣いたりする姿を見て、自分も人の心に残る演技をしたいと思うようになったという。
当時の本人の言葉からは、単にテレビに出たいという憧れだけではなく、演技によって誰かの感情を動かしたいという意識が幼い頃からあったことがうかがえる。
幼稚園の年中頃には、母親に演技の仕事をしたいと伝えていた。
つまり、桜田ひよりの女優としての出発点は、子役として出演したドラマよりも前にあったのだ。
【小学4年生の転機】桜田ひよりが研音オーディションを受けた理由

モデルとして活動していた桜田ひよりにとって、大きな転機となったのが小学4年生での研音オーディションだった。
当時、すでにモデルの仕事を経験していたものの、本人が目指していたのはモデルではなく女優だった。
2014年1月6日公開のインタビューで、研音への応募理由を次のように説明している。
オーディションでは泣く演技も披露最初はモデル事務所に入って活動をしてたんですけど、私が目指してたのは女優さんだったので、小学4年生のとき、演技のお仕事ができる研音に応募しました。
研音のオーディションは、書類審査だけで終わるものではなかった。
本人のインタビューによると、審査は次のような流れだった。
1. 母親と一緒に応募書類を作成する。
2. 自宅でポーズを考えながら写真を撮影する。
3. 書類審査を通過した後、演技を撮影したビデオを送る。
4. 面接で演技や質問への受け答えを行う。
特に印象的なのは、ビデオ審査で得意だった泣く演技を披露したことだ。
面接ではドラマ『ハガネの女』のセリフも演じたという。
加えて、面接に向けて自宅の鏡を見ながら笑顔の練習をしていたことも明かしている。
合格を知ったときには、うれしさから涙が出たそうだ。
なぜ研音への移籍が重要だったのかこのオーディションは、単なる所属事務所の変更ではない。
モデルとしての仕事を続ける道ではなく、演技を中心にキャリアを築く道を本人が選んだという意味がある。
小学4年生という年齢で、自分が進みたい方向を明確にし、母親と協力して応募書類を準備したことも印象的だ。
その後の出演歴を見ると、2013年にはテレビドラマへの出演が確認でき、2014年には連続ドラマのレギュラーキャストとして大きな注目を集めている。
幼少期のモデル活動から女優への転身は、桜田ひよりのキャリアを理解するうえで欠かせないポイントだ。
【子役時代の出演作品】2013年から2018年までの経歴・年表
桜田ひよりの子役時代を振り返る際、2014年の『明日、ママがいない』だけに注目するのは十分ではない。
研音の公式出演歴を見ると、その前後にもドラマ出演を重ねていたことが分かる。
研音の公式出演歴、日本アカデミー賞協会の受賞者紹介、Seventeenの公開情報をもとに整理。
2013年の出演作品として確認できるのが、テレビ朝日系のスペシャルドラマ『冤罪死刑』とWOWOWの『かなたの子』だ。
『冤罪死刑』では櫻木希久子の娘役、『かなたの子』では八重子役を担当した。
いずれも研音の公式出演歴に記載されている作品である。
当時の出演歴を追うと、2014年のブレイク以前から、テレビドラマの現場で経験を積んでいたことが分かる。
2017年『咲-Saki-阿知賀編』で主演を経験2017年には、MBS・TBS系の『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』で高鴨穏乃役を担当した。
同作では主演を務め、2018年1月には特別編にも出演している。
『明日、ママがいない』で注目された子役から、作品を引っ張る主演女優へと役割が変わったことを示す作品だ。
この時期は、ドラマだけでなく映画にも出演し、幅広いジャンルの役柄に挑戦していた。
【最大の転機】『明日、ママがいない』のピア美役と芦田愛菜・鈴木梨央との共演
桜田ひよりの子役時代を語るうえで、最も重要な作品が2014年の日本テレビ系ドラマ『明日、ママがいない』だ。
同作は児童養護施設を舞台に、さまざまな事情を抱えた子どもたちの生活や人間関係を描いた連続ドラマ。
2014年1月から3月に放送され、芦田愛菜が主演を務めた。
桜田ひよりは、施設で生活する少女の一人であるピア美役を演じた。
ピア美はどんなキャラクターだった?ピア美は、おしゃべりで明るく、ファッションにも強いこだわりを持つ少女だ。
2014年1月の本人インタビューでは、自身が演じるピア美について次のように説明している。
すごくおしゃべりで、思ったことをパッパッパッとノリで言っちゃうんです。
本人も、友達を笑わせることやおしゃべりが好きな点は、実際の自分と似ていると話していた。
一方、ピア美のファッションへのこだわりは、自分とは違う部分だったという。
役作りでは、ピア美の髪型に慣れるために、その髪型で学校に行くこともあった。
ただし、本人は練習しすぎると演技がわざとらしくなると考え、台本を何度も読み返しながら役の気持ちを理解していった。
このエピソードからも、当時11歳だった桜田が、子どもながらに役柄と向き合っていたことが伝わってくる。
芦田愛菜・鈴木梨央との共演が注目された理由『明日、ママがいない』には、当時すでに高い知名度を持っていた芦田愛菜と鈴木梨央も出演していた。
主な子ども役の関係は次のとおり。
- 芦田愛菜:ポスト役
- 鈴木梨央:ドンキ役
- 桜田ひより:ピア美役
- 渡邉このみ:ボンビ役
同世代の子役たちが中心となる作品だったこともあり、演技力やキャラクターの違いが視聴者の関心を集めた。
芦田愛菜が中心人物として物語を引っ張り、鈴木梨央も重要な役を担う中で、桜田はピア美という個性の強いキャラクターを演じた。
それぞれ異なる魅力を持つ子役たちが共演した作品だった。
桜田ひより本人にとっても大きな意味を持つ作品2014年2月28日に公開された研音のインタビューでは、11歳の桜田ひよりが撮影への思いを語っている。
また、2024年の第47回日本アカデミー賞の公式受賞者紹介でも、『明日、ママがいない』は彼女が注目されるきっかけとなった作品として紹介されている。
本人も、後年のインタビューで初めて連続ドラマのレギュラー出演をした作品として挙げており、同世代の俳優と一緒に芝居をする楽しさを知ったと振り返っている。
つまり、ピア美役は単なる代表的な子役時代の出演作ではない。
桜田ひよりが俳優として多くの人に認識されるようになった、キャリア上の大きな節目だった。
【子役から女優へ】Seventeen専属モデルと日本アカデミー賞新人俳優賞
『明日、ママがいない』以降、桜田ひよりは子役という枠にとどまらず、幅広い役柄に挑戦するようになった。
その変化を象徴するのが、2018年のSeventeen専属モデル選出と、2024年の日本アカデミー賞新人俳優賞だ。
2018年「ミスセブンティーン」に選出2018年8月、桜田ひよりは「ミスセブンティーン2018」に選ばれた。
これにより、集英社のティーン向けファッション誌『Seventeen』の専属モデルとして活動を開始した。
モデル活動は幼少期にも経験していたが、10代後半での専属モデル就任は、俳優とは異なる分野で自分自身を表現する機会となった。
本人は後年のインタビューで、モデル活動を通じて役柄ではなく、自分自身を見せることを学んだと振り返っている。
また、2023年2月には専属モデル卒業が発表された。
最後の出演は同年3月1日発売の春号。2018年10月号から約4年半にわたって専属モデルを務めた。
2024年、第47回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞俳優としての成長を示す大きな実績が、映画『交換ウソ日記』での日本アカデミー賞新人俳優賞受賞だ。
同作で桜田が演じたのは、黒田希美役。
主人公・瀬戸山潤との交換日記を通じて物語を展開させるヒロインで、不器用さと親しみやすさを持つ人物を演じた。
2024年3月8日に開催された第47回日本アカデミー賞授賞式で、新人俳優賞の受賞者として紹介されている。
日本アカデミー賞協会の受賞者紹介では、子役時代からのキャリアに触れたうえで、『明日、ママがいない』での注目、『silent』への出演なども取り上げられている。
受賞コメントでは、芸能界に入って16年が経過したことを振り返り、次のように語った。
ここからがスタートだと思っています。
このコメントには、子役として早くから活動してきた桜田ひよりの姿勢が表れている。
長い芸歴を持ちながらも、これまでの実績をゴールとは捉えず、今後も役と作品に丁寧に向き合っていくという決意を示したものだった。
子役時代と現在の演技に見られる変化桜田ひよりのキャリアを振り返ると、役柄の幅が広がっていることが分かる。
子役時代には、年齢に近い少女役や作品の中で印象を残すキャラクターを演じていた。
その後は『咲-Saki-阿知賀編』の主演、『silent』の佐倉萌役、『あの子の子ども』の主演・川上福役など、作品の中心となる役も担当している。
2023年には『あたりのキッチン!』でも主演を務めた。
さらに映画では『ブルーピリオド』『バジーノイズ』『この夏の星を見る』など、異なるテーマの作品に出演している。
こうした変化は、単に年齢を重ねたからというだけではない。
子役として培った現場経験を土台に、主演・ヒロイン・脇役という立場を問わず、作品ごとに異なる人物を演じる俳優へと成長してきたことが大きい。
【2026年最新】桜田ひよりの現在は?映画・ドラマの出演予定
2026年の桜田ひよりは、映画と配信ドラマを中心に活動を続けている。
研音の公式プロフィールや出演情報では、2026年公開作品や配信作品が複数発表されている。
2026年5月『憧れの作家は人間じゃありませんでした』2026年5月4日からPrime Videoで独占配信されたドラマ。
京本大我が演じる吸血鬼の小説家・御崎禅と、桜田ひより演じる新米編集者・瀬名あさひを中心に描くファンタジー・サスペンス作品だ。
桜田は瀬名あさひ役として出演した。
全8話で、5月4日から25日まで順次配信された。
子役時代の作品とは異なるファンタジー要素の強い役柄で、新しい演技の一面を見せる作品となった。
2026年6月『モブ子の恋』で木戸大聖とW主演2026年6月5日公開の映画『モブ子の恋』では、木戸大聖とW主演を務めた。
桜田が演じるのは、主人公の田中信子。
人見知りで控えめな性格の女子大生で、これまで脇役のように過ごしてきた女性が初めての恋を経験し、少しずつ自分から行動を起こしていく物語だ。
監督は『silent』などを手掛けた風間太樹。
桜田は原作ファンであることも明かしており、出演決定時には、自分が信子を演じることへの喜びを語っていた。
幼い頃からさまざまな役柄を経験してきた桜田が、今度は内向的な女子大学生の繊細な心の動きを表現する作品となった。
2026年11月6日『星の教室』で主演2026年11月3日現在、直近の注目作が映画『星の教室』だ。
桜田ひよりが演じるのは、主人公の潤間さやか。
中学生の頃にいじめが原因で学校に通えなくなり、十分な義務教育を受けられないまま大人になった女性だ。
その後、夜間中学の存在を知り、もう一度学ぶために通学を決意する。
原作は髙田郁の小説。監督は中川龍太郎、総監督は角川春樹が務める。
共演者には仙道敦子、萩原聖人、真木よう子、小泉孝太郎、浅野温子、中尾ミエ、山本學らが名を連ねている。
公開日は2026年11月6日(金)。11月3日時点では公開直前の作品だ。
2026年12月『人生を変えたコント』にも出演加えて、2026年12月18日公開予定の映画『人生を変えたコント』にも出演する。
原作は、お笑いコンビ・霜降り明星のせいやによる同名作品。
監督は河合勇人、脚本は林民夫。
桜田ひよりはコモリ役を担当する。
主演作だけでなく、異なる作品に出演することで、俳優としての表現の幅を広げている。
劇場版『TOKYO MER』は公開延期もう一つ押さえておきたいのが、劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~CAPITAL CRISIS』への出演だ。
桜田は春日亜里沙役で出演する予定となっている。
ただし、研音の公式出演情報では公開延期と案内されている。
新たな公開日を確定情報として扱うことはできないため、今後の公式発表を待ちたい。
2026年の出演状況まとめ| 作品 | 役名・出演形態 | 公開・配信時期 |
|---|---|---|
| 憧れの作家は人間じゃありませんでした | 瀬名あさひ役 | 5月4日から配信 |
| モブ子の恋 | W主演・田中信子役 | 6月5日公開 |
| 星の教室 | 主演・潤間さやか役 | 11月6日公開予定 |
| 人生を変えたコント | コモリ役 | 12月18日公開予定 |
| 劇場版TOKYO MER | 春日亜里沙役 | 公開延期 |
桜田ひよりのキャリアを分析すると、3つの転換点が見えてくる。
第一の転換点は、小学4年生での研音オーディション。
モデル活動から女優を目指す方向へ、自ら進路を選択したことが、その後の出演歴につながっている。
第二の転換点は、2014年の『明日、ママがいない』。
ピア美役で同世代の子役たちと共演し、視聴者に名前を覚えてもらうきっかけを得た。
第三の転換点は、2018年以降の活動と日本アカデミー賞新人俳優賞。
Seventeen専属モデルとして表現の幅を広げ、映画『交換ウソ日記』での受賞によって、子役時代から続くキャリアが改めて評価された。
ここで重要なのは、桜田ひよりを単に「昔人気だった子役」として捉えないことだ。
現在の活躍は、幼少期から積み重ねてきた経験と、年齢や作品に合わせて役柄を変化させてきた結果でもある。
【桜田ひよりの子役時代】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:桜田ひよりは何歳から芸能活動を始めた?
A1:5歳の頃から芸能活動を始めた。最初はモデル事務所でモデル活動を経験し、その後、女優を目指して小学4年生で研音のオーディションに応募した。
Q2:桜田ひよりが子役時代に出演した代表作は?
A2:代表作は2014年の『明日、ママがいない』。そのほか、2013年の『冤罪死刑』『かなたの子』、2017年の『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』などがある。
Q3:『明日、ママがいない』では何役だった?
A3:ピア美役を演じた。芦田愛菜、鈴木梨央、渡邉このみらと共演し、児童養護施設で暮らす子どもたちの一人を演じた。
Q4:桜田ひよりはSeventeenのモデルだった?
A4:はい。2018年にミスセブンティーンに選ばれ、専属モデルとして活動。2023年3月発売の春号で卒業した。
Q5:日本アカデミー賞を受賞したのは何年?
A5:2024年3月開催の第47回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞した。対象作品は映画『交換ウソ日記』。
Q6:桜田ひよりの2026年最新出演作は?
A6:2026年11月3日時点では、11月6日公開予定の主演映画『星の教室』が直近の注目作。12月18日には『人生を変えたコント』の公開も予定されている。
桜田ひよりは、5歳頃からモデル活動を経験し、小学4年生で研音のオーディションに挑戦した。
その後、2014年の『明日、ママがいない』でピア美役を演じ、芦田愛菜や鈴木梨央らとの共演を通じて広く知られる存在となった。
2017年には『咲-Saki-阿知賀編』で主演を務め、2018年にはミスセブンティーンに選出。さらに2024年には『交換ウソ日記』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞している。
2026年も『モブ子の恋』『星の教室』『人生を変えたコント』など、映画を中心に出演が続く。
桜田ひよりの経歴を知る際には、次の3点を区別しておくと理解しやすい。
- 芸能活動の始まりは幼少期のモデル活動。
- 女優を目指す転機は小学4年生の研音オーディション。
- 広く知られるきっかけは『明日、ママがいない』のピア美役。
子役時代に注目された少女は、現在では主演映画を任される俳優へと成長した。 その歩みを振り返ると、桜田ひよりの魅力は、長い芸歴だけでなく、作品ごとに新しい人物像を作り上げてきた姿勢にもある。
2026年以降も、どのような役柄に挑戦し、どんな新しい表情を見せてくれるのか。今後の活動にも期待したい。