2022年11月26日の「ジョブチューン」では、ロイヤルホストの従業員が選んだイチ押しメニューTOP10を、7人の超一流料理人が審査しました。
最も注目すべき結果は、10品中7品が合格し、そのうち3品が7人全員から合格を獲得したことです。特に看板の黒×黒ハンバーグと、長年親しまれているビーフジャワカレーの評価が光りました。
当日の合否を、従業員の推薦順位に沿って整理すると次のとおりです。
出典:2022年11月26日放送回の審査結果を掲載した番組結果まとめ・報道記事。順位は従業員イチ押しメニューの順位です。
合格7品、不合格3品、満場一致合格3品。これがロイヤルホストのジョブチューン結果の全体像です。
なお、番組ではTOP10の審査に先立ち「真鯛・海老・帆立のあつあつグリル~温野菜添え~」も前哨戦として登場し、こちらも7人全員が合格と判定しました。ただし、これは10品の集計には含まれません。満場一致の品数を調べる際には、この前哨戦と本審査を区別する必要があります。
【満場一致合格】黒×黒ハンバーグ・ステーキ・ビーフジャワカレーの評価

ロイヤルホストが今回の審査で見せた強さは、単に高級食材を使っていることだけではありません。素材の持ち味を生かし、ソースや調理工程まで含めて一皿として完成させている点が評価につながりました。
1.黒×黒ハンバーグ:肉の旨みとソースの完成度従業員イチ押し1位に選ばれた黒×黒ハンバーグは、合格7人、不合格0人というパーフェクトな結果を残しました。
黒×黒という名前は、黒毛和牛と黒豚の組み合わせに由来します。肉の旨みをしっかり感じられるハンバーグに、ブラウンバターソースを合わせるのが代表的なスタイルです。
審査では、肉汁の豊かさだけでなく、ソースの完成度も高く評価されました。肉とソースを一緒に味わうことでおいしさが引き立つ点が、フレンチの料理人にも響いたと考えられます。
この評価は2026年のメニュー展開にもつながる興味深い結果です。ロイヤルホストは2026年4月22日、黒×黒ハンバーグを発売以来初めて大きく刷新したと発表しました。
新しい黒×黒ハンバーグでは、挽肉の粒を大きくする設備を導入して粗挽き感を強化。配合比率も見直し、甘みとコクを加えています。伝統のソースとの相性をさらに高める狙いです。
2.厚切りアンガスサーロインステーキ:肉を食べる満足感3位の厚切りアンガスサーロインステーキも、7人全員が合格を出しました。
評価の要点は、ステーキらしい迫力と肉そのもののおいしさです。番組での審査では、しっかりとした焼き上がりや、肉を食べている実感のある仕上がりが好意的に受け止められました。
ロイヤルホストは現在もブラックアンガスビーフを使用したサーロインステーキをグランドメニューの柱として展開しています。2026年の公式メニューでは、225gのアンガスサーロインステーキや450gの厚切りワンポンドステーキなどが紹介されています。
3.ビーフジャワカレー:50年以上続く伝統の味6位のビーフジャワカレーも満場一致合格でした。
このメニューの特徴は、昭和40年代に誕生した歴史の長さと、丁寧に作り込まれた味わいです。
ロイヤルホストの公式メニューによると、じっくり炒めたオニオンの甘みに、約10種類のスパイスとハーブを組み合わせています。単純に辛さを追求するカレーではなく、玉ねぎの甘みとスパイスの複雑な風味を重ねた伝統的な一皿です。
審査員からも、料理の基礎や丁寧な仕事ぶり、食べ進めたくなる味わいが評価されました。
注目したいのは、ビーフジャワカレーが流行に合わせた短期的な商品ではなく、長年積み重ねたレシピを強みにしていることです。黒×黒ハンバーグやステーキとは異なる方向から、ロイヤルホストの料理づくりを評価された一品でした。
【パンケーキ不合格の理由】ロイホの炎上騒動はなぜ起きた?
今回の放送で最も大きな反響を呼んだのが、4位のパンケーキでした。
従業員が推薦した人気メニューでありながら、審査結果は合格1人、不合格6人。7人中6人が不合格と判定したことで、放送後には「ロイホのパンケーキ」の評価をめぐって大きな議論が起こりました。
不合格の理由は?料理人が指摘した3つのポイント審査員の指摘を整理すると、主に次の3点に分けられます。
① 香りや風味への疑問
一部の料理人は、生地から感じる香料のような香りを問題視しました。素材そのものの風味をもっと生かすべきだという評価です。
② 昔ながらの製法にこだわりすぎている
ロイヤルホストのパンケーキは、3枚重ねのシンプルなスタイルが特徴です。しかし、審査員からは、従来の形に固執せず、もっと現代的な仕上がりを目指してもよいのではないかという意見が出ました。
③ 家庭でも再現できそうな仕上がり
家庭用フライパンでも焼けるような仕上がりでは、レストランの商品としての付加価値が弱いという指摘もありました。生地に風味を加えるなど、商品独自の魅力を強化する提案も出ています。
これらは番組で紹介された料理人の評価に基づくものであり、パンケーキを好む消費者の感想とは別の評価軸です。
なぜ視聴者は不合格判定に反発したのか?騒動の背景には、料理人と消費者の間にある評価基準の違いがありました。
ロイヤルホストのパンケーキは、流行のふわふわ系パンケーキとは方向性が異なります。3枚重ねの昔ながらの見た目、きれいな焼き色、ホイップマーガリン、メープルシロップというシンプルな組み合わせが特徴です。
放送当時、このスタイルに愛着を持つ視聴者からは、従来の味を守ってほしいという反応が相次ぎました。3枚重ねの食感や懐かしさこそ魅力であり、流行のパンケーキと同じ基準で判断することに疑問を呈する声も報道されています。
つまり、視聴者にとっての評価対象は、単なる生地の完成度だけではありませんでした。長年変わらず提供されてきた味や、家族との食事、休日のティータイムなどに結び付いた体験も含まれていたのです。
シェフ側の説明とロイヤルホストの公式見解騒動後には、審査に参加したシェフの一人が自身のSNSで、収録時には商品開発会議のような雰囲気があり、放送では批判的な部分が強調されたと説明したことも報じられました。
同シェフは、全国の店舗で同じ品質を維持することや、開発・運営にかかる努力を踏まえ、同業者の料理に合否を付けることについても考えを述べています。番組での発言だけでは伝わらなかった背景があったことも、騒動を理解するうえで重要です。
一方、ロイヤルホスト側は当時、パンケーキの味や形状、レシピを変更する予定について「未定」と回答しました。
加えて、パンケーキに限らず、守るべき伝統は守り、改良すべき部分は改めるという商品開発の考え方を示しています。これは、不合格判定をそのまま受け入れて商品を変えるという姿勢ではありません。
また、番組後には審査員の店舗に対する悪質な口コミなども報道されました。料理への評価に対する反論と、審査した個人や店舗への攻撃は別問題です。パンケーキを守りたいという消費者の気持ちが、審査員への中傷に向かってしまったことも、この騒動の問題点でした。
【2026年最新】ロイヤルホストは放送後にメニューを変更した?
2026年11月3日時点で確認できる公式情報を見ると、ロイヤルホストは放送直後にパンケーキを全面的に作り替えたわけではありません。その後、従来のパンケーキを残しながら、トッピングや組み合わせの選択肢を増やす方向で商品を展開しています。
一方、黒×黒ハンバーグは2026年に大きなリニューアルを実施しました。放送後のメニュー展開を時系列で整理します。
2025年9月:パンケーキの新しい楽しみ方を提案2025年8月20日、ロイヤルホールディングスはグランドメニュー改訂を発表し、9月10日から新商品を展開しました。
パンケーキ関連では、次の2商品が登場しています。
- チェリージュビリー風ソースのパンケーキ
- チョコファッジソースのパンケーキ
チェリージュビリー風ソースのパンケーキは、温かいチェリーソースにバニラアイスやホイップクリームを組み合わせた商品。チョコファッジソースの商品も、パンケーキとアイスクリーム、温かいチョコレートソースを一緒に楽しむ構成です。
この改訂は、従来のパンケーキを否定して作り直すというより、伝統のパンケーキに新しい食べ方を加える提案でした。
2026年2月:エッグベネディクトパンケーキが登場2026年2月18日のグランドメニュー改訂では、朝食限定の新メニューとしてエッグベネディクトパンケーキが登場しました。
ロイヤルホスト伝統の小さめのパンケーキに、ベーコンとアボカドを重ね、オランデーズソースを合わせた商品です。サラダとヨーグルトも付いています。
甘いパンケーキだけではなく、朝食として楽しめる食事系のパンケーキへと用途を広げた点が特徴です。一部店舗では販売されていません。
2026年4月:黒×黒ハンバーグを刷新2026年4月22日には、満場一致合格を獲得した黒×黒ハンバーグがリニューアルされました。
2009年9月に誕生した看板商品で、今回の改良では挽肉の粒を大きくし、肉らしい食感を強化。配合比率も見直し、甘みとコクを高めています。
同時に新商品「ロイヤルホストハンバーグ」も発売されました。牛肉の赤身の旨みに豚肉の柔らかさや甘みを加えた合挽ハンバーグで、ロイヤルホストの伝統的なソースとの相性を追求しています。
2026年11月現在の主なメニュー掲載状況2026年11月3日に確認できるロイヤルホスト公式メニューでは、次の商品・カテゴリーが掲載されています。
- パンケーキ: 税込638円。きめ細かな生地をコックが1枚ずつ焼き上げる定番商品。
- ホットファッジソースのパンケーキ: 税込1,243円。バニラアイスやホイップクリームと楽しむ商品。
- 黒×黒ハンバーグ: ブラウンバターソースやガーリッククリームソースなどを展開。
- アンガスサーロインステーキ: 225gのステーキや450gの厚切りワンポンドステーキなどを展開。
- ビーフジャワカレー: 昭和40年代から続くクラシックメニュー。
パンケーキとハンバーグ、ステーキ、カレーはいずれも公式メニュー上で確認できます。価格や販売商品は店舗によって異なる場合があります。
ここで押さえておきたいのは、2022年の不合格判定を受けてパンケーキそのものが廃止されたわけではないということです。現在も定番パンケーキが掲載されており、2025年以降は新しい食べ方や朝食向け商品も登場しています。
【合格基準とランキングの仕組み】結果を正しく読み解くポイント
ジョブチューンのジャッジ企画では、企業側が自信を持つ商品を提出し、7人の料理人がそれぞれ合格・不合格を判定します。
7人中何人が合格すれば合格になる?基本的には多数決による判定です。7人のうち4人以上が合格札を上げれば合格、7人全員が合格を出した場合は満場一致合格となります。
したがって、次のように結果を読み分けられます。
- 7対0:満場一致合格
- 6対1:高評価で合格
- 5対2:合格
- 4対3:僅差で合格
- 3対4:不合格
- 2対5:不合格
- 1対6:不合格
- 0対7:全員不合格
この仕組みから分かるのは、番組の合格は7人のプロの評価を集約した結果であり、消費者全員の好みを代表するものではないということです。
合格メニューランキングは人気ランキングとは違うもう一つ、見落としやすいポイントがあります。
2022年のロイヤルホスト企画における順位は、従業員が選んだイチ押しメニューのランキングです。料理人による合格票の多さで順位を付け直したものではありません。
たとえば、4位のパンケーキは不合格でしたが、これは消費者人気が低いことを意味しません。逆に、1位の黒×黒ハンバーグが満場一致だったからといって、すべての人にとって必ず一番おいしいという意味でもありません。
また、合格と不合格は、その時点で審査員が料理を試食して判断した結果です。後日のレシピ変更や販売終了を自動的に意味するものでもありません。
不合格メニューの評判はどう見るべき?不合格になった3品は、パンケーキ、ナスと挽き肉のボロネーゼ、チキンのジューシーグリルです。
それぞれ評価されたポイントや指摘された課題は異なります。パンケーキの場合は伝統的なスタイルと現代的な商品価値の違い、ボロネーゼはソースと麺のバランス、チキンのグリルは焼き方や仕上げに関する改善点が議論されました。
一律に「不合格だからおいしくない」と判断するのではなく、どの部分が評価され、何が改善点として指摘されたのかを見ることが、料理人のジャッジを参考にするうえでのポイントです。
【プロの結論】ロイヤルホストのジョブチューン結果から分かる本当の強み
今回の結果を改めて眺めると、ロイヤルホストの強みは、伝統的な洋食を安定して提供する商品開発力にあることが分かります。
黒×黒ハンバーグでは肉とソースの組み合わせ、厚切りアンガスサーロインステーキでは肉の存在感、ビーフジャワカレーでは長年磨かれたレシピが評価されました。
3品に共通するのは、奇抜な演出ではなく、素材や調理の積み重ねによって商品としての完成度を高めていることです。
一方、パンケーキの判定は、料理人が考える付加価値と、消費者が求める懐かしさや定番の味が必ずしも一致しないことを示しました。
2025年のパンケーキ関連商品や2026年の黒×黒ハンバーグ刷新を見ると、ロイヤルホストは伝統を残しながら新しい選択肢を増やす方向に進んでいます。
実際に食べる際の判断基準も明確です。
- 肉料理を重視する人: 黒×黒ハンバーグやアンガスサーロインステーキがおすすめ。
- 昔ながらの洋食が好きな人: ビーフジャワカレーや定番パンケーキが候補。
- 新しいデザートを試したい人: ソースやアイスを組み合わせたパンケーキをチェック。
- 流行のふわふわ系パンケーキを期待する人: ロイヤルホストの定番パンケーキとは食感や方向性が異なる点に注意。
ジョブチューンの判定は、メニュー選びの参考情報としては有用です。しかし、長年愛されている料理の価値は、審査員の合格票だけで決まるものではありません。
【ロイヤルホストのジョブチューン】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ロイヤルホストがジョブチューンに出演したのはいつですか?
A1:2022年11月26日(土)です。従業員イチ押しメニュー10品を、7人の超一流料理人が審査しました。結果は7品合格、3品不合格でした。
Q2:ロイヤルホストで満場一致合格したメニューは何ですか?
A2:黒×黒ハンバーグ、厚切りアンガスサーロインステーキ、ビーフジャワカレーの3品です。いずれも合格7人、不合格0人という結果でした。
Q3:ロイヤルホストのパンケーキは不合格後に味が変わったのですか?
A3:放送直後、ロイヤルホストは味やレシピの変更について未定と回答しています。その後、2025年にはソース付きのパンケーキ、2026年には朝食限定のエッグベネディクトパンケーキが登場しました。2026年11月現在も定番パンケーキは公式メニューに掲載されています。
2022年11月26日のジョブチューンで、ロイヤルホストは10品中7品が合格という好成績を残しました。特に黒×黒ハンバーグ、厚切りアンガスサーロインステーキ、ビーフジャワカレーの満場一致合格は、ブランドの強みを象徴する結果でした。
一方、パンケーキの不合格判定は、伝統を守ることと新しい価値を生み出すことの難しさを浮き彫りにしました。放送後の反響を経ても定番パンケーキは残り、商品展開は広がっています。
そして2026年4月には、満場一致合格だった黒×黒ハンバーグも刷新されました。
ジョブチューンの評価を振り返る際は、当時の審査結果と現在のメニューを分けて考えることが大切です。番組での合否だけでなく、長年続く商品の魅力や、その後の改良にも目を向けると、ロイヤルホストの料理づくりがより深く見えてきます。