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【結論】レコード大賞2021の予想は当たった?実際の受賞結果を確認

高峰 弦 高峰 弦 • 更新: • 公開: • 読了約 18 分
目次

2021年12月30日に発表された第63回日本レコード大賞の結果は、Da-iCEの「CITRUS」だった。大賞候補として選ばれた10曲の中から、初の大賞受賞を果たしたのである。

発表前の予想については、誰もが一致する本命が存在したわけではない。実際、2021年12月29日付の文春オンラインは、LiSAや乃木坂46、氷川きよしなどをめぐる状況を取り上げ、異例の本命不在の争いとして報じていた。

そのため、Da-iCEを本命に挙げていた人にとっては的中。一方、LiSA「明け星」やAwesome City Club「勿忘」、NiziU「Take a picture」などを予想していた場合は外れたことになる。少なくとも、事前の候補選出だけで大賞を断定できる状況ではなかった。

2021年の主要受賞結果
賞 受賞者・作品
日本レコード大賞 Da-iCE「CITRUS」
最優秀新人賞 マカロニえんぴつ
最優秀歌唱賞 MISIA
特別国際音楽賞 BTS
日本作曲家協会選奨 竹島宏

大賞と最優秀新人賞の発表は、いずれも12月30日の生放送で行われた。日本作曲家協会の公式記録にも、Da-iCEとマカロニえんぴつの受賞が記載されている。

第63回日本レコード大賞の優秀作品賞には、合計10曲が選出された。2021年11月18日の審査委員会で決定し、翌19日に各賞受賞者とともに発表された。

この10曲が大賞の審査対象となった。アイドルグループ、ソロ歌手、ダンス&ボーカルグループ、男女混成バンドまで幅広く、2021年の音楽シーンを象徴する顔ぶれだった。

優秀作品賞2021一覧
アーティスト 作品名 大賞との関係
LiSA 明け星 優秀作品賞
純烈 君がそばにいるから 優秀作品賞
乃木坂46 ごめんねFingers crossed 優秀作品賞
Da-iCE CITRUS 大賞受賞
NiziU Take a picture 優秀作品賞
DA PUMP Dream on the street 優秀作品賞
AKB48 根も葉もRumor 優秀作品賞
三浦大知 Backwards 優秀作品賞
氷川きよし Happy! 優秀作品賞
Awesome City Club 勿忘 優秀作品賞

出典:日本作曲家協会「第63回日本レコード大賞」、TBS公式発表。

特に注目された大賞候補5組

1. Da-iCE「CITRUS」

最終的に大賞を獲得した作品。2020年11月にリリースされ、日本テレビ系ドラマ「極主夫道」の主題歌として知られるようになった。

2021年4月にはYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で歌唱を披露。大野雄大と花村想太による高音域のボーカルが注目され、楽曲の認知度をさらに押し上げた。

2. LiSA「明け星」

テレビアニメ「鬼滅の刃」無限列車編のオープニングテーマとして知られる楽曲。LiSAは前年の第62回日本レコード大賞で「炎」が大賞を受賞しており、2年連続の大賞という展開にも期待が寄せられる存在だった。

3. Awesome City Club「勿忘」

映画「花束みたいな恋をした」に関連する楽曲として広く知られた作品。男女ツインボーカルの掛け合いと印象的なメロディーが特徴で、2021年の音楽シーンを振り返るうえで外せない一曲となった。

4. NiziU「Take a picture」

明るくキャッチーなサウンドが印象的な作品。グループの知名度と若い世代への浸透力を背景に、大賞候補として名前が挙がる一組だった。

5. 乃木坂46「ごめんねFingers crossed」

秋元康が作詞を担当し、杉山勝彦とAPAZZIが作曲に参加した作品。長く音楽番組で存在感を示してきた乃木坂46の代表的な候補曲の一つだった。

ここで押さえたいのは、優秀作品賞の10曲は人気ランキングではないという点だ。公式発表の曲名順は五十音順であり、掲載順が大賞の有力順を意味するわけではない。

【予想検証】Da-iCE「CITRUS」はなぜ大賞を獲得できたのか

レコード大賞2021予想

2021年の結果を読み解くうえで重要なのは、「CITRUS」が単に年末に突然注目された曲ではなかったことだ。

同曲はリリース直後から一気に頂点に立ったというより、翌年にかけて露出と聴取機会を増やし、時間をかけて支持を広げたロングヒット型の作品だった。

受賞につながった3つのポイント

① THE FIRST TAKEで歌唱力が広く認知された

Da-iCEの魅力の一つは、4オクターブの音域を持つツインボーカルだ。大野雄大と花村想太の高音域を生かした歌唱は、「CITRUS」の印象を強めた。

2021年4月の「THE FIRST TAKE」出演は大きな転機となった。エイベックスの公式発表でも、同曲の特徴的な高音ボイスが話題となり、SNSや動画プラットフォームでの広がりにつながったと説明されている。

② ストリーミングでロングヒットを記録した

Billboard JAPANの振り返り記事によると、「CITRUS」は2021年9月にストリーミング累計再生数1億回を突破した。

CDの発売時期だけで評価するのではなく、2021年に入ってからも聴かれ続けたことが、同曲の存在感を高めた。動画で歌唱力が認知され、ストリーミングやカラオケでも聴かれるという広がり方が特徴的だった。

③ 結成10周年という節目での受賞

Da-iCEは2011年に結成された5人組のダンス&ボーカルグループ。2021年は結成10周年に当たる年だった。

12月30日の受賞時、メンバーは喜びを表し、リーダーの工藤大輝はファンとともに獲得した賞だという趣旨の感謝を伝えた。長い活動期間を経てつかんだ初の大賞という意味でも、大きな節目となった。

発表前の予想と実際の結果を比較
注目ポイント 発表前に考えられた評価 実際の結果
Da-iCE ロングヒットと歌唱力が強み 大賞受賞
LiSA 前年の大賞受賞実績と話題性 優秀作品賞
Awesome City Club 楽曲の認知度と独自性 優秀作品賞
NiziU 幅広い世代への知名度 優秀作品賞
乃木坂46 グループの実績と支持 優秀作品賞

この比較から見えてくるのは、知名度やファン層の大きさだけで結果を説明することは難しいという点だ。楽曲そのものの評価に加え、年間を通じた広がりや歌唱表現など、複数の要素を考える必要がある。

【審査基準と真相】レコード大賞は売上や再生数だけで決まるのか

レコード大賞の予想が難しい理由は、審査基準にある。単純なCD売上ランキングやストリーミング再生数ランキングとは異なる賞だからだ。

公益社団法人日本作曲家協会が公表している実施要項では、日本レコード大賞の審査対象は優秀作品賞に選ばれた作品と定められている。そのうえで、作曲・作詩・編曲における芸術性、独創性、企画性、歌唱による表現、大衆からの支持、そして対象年度を代表する作品かどうかが評価の柱となる。

日本レコード大賞の審査基準
評価項目 見られるポイント
芸術性 楽曲としての完成度や表現
独創性 作品独自の魅力や新しさ
企画性 制作や表現における工夫
歌唱表現 歌手の表現によって作品が生かされているか
大衆の支持 多くの人に受け入れられているか
年度の代表性 その年の音楽シーンを象徴する作品か

重要なのは、これらの評価項目に対して、公開された実施要項には売上や再生数の一律の配点が示されていないことだ。したがって、ストリーミング1位だから大賞になる、CD売上が最多だから受賞する、といった単純な予想は成立しない。

「受賞理由と真相」をめぐる憶測はどこまで事実なのか

レコード大賞をめぐっては、以前から音楽業界の事情やレコード会社の動向が話題になることがある。2021年も文春オンラインが受賞前日に、レーベル側の事情などを論点として取り上げていた。

ただし、業界関係者の見立てや報道上の分析と、審査結果を左右したと証明できる事実は別物だ。2021年のDa-iCEの受賞について、特定のレコード会社の意向が決定打だったと裏付ける公開された審査資料は示されていない。

一方、日本作曲家協会の公式記録には、大賞受賞曲、作詞・作曲・編曲者、当日の審査対象作品が明記されている。受賞の背景を考える際には、公式の選考基準と実際の楽曲の評価を軸に見ることが、最も確かな判断につながる。

つまり、2021年の受賞を理解するうえで注目したいのは、Da-iCEの歌唱力、動画を通じた認知拡大、ストリーミングでのロングヒットという、実際に確認できる実績である。

【新人賞】マカロニえんぴつが最優秀新人賞を獲得


最優秀新人賞
第63回日本レコード大賞・2021年
新人賞4組の中から最優秀新人賞に選ばれた。

大賞と並んで注目されたのが、最優秀新人賞の行方だった。2021年の新人賞には、次の4組が選出されていた。

- INI
- TAEKO
- マカロニえんぴつ
- 望月琉叶

この4組の中から最優秀新人賞を獲得したのがマカロニえんぴつだった。

同賞の発表を担当したのは、当時、北海道日本ハムファイターズの監督を務めていた新庄剛志。日本作曲家協会の開催記録によると、受賞したマカロニえんぴつには徳久広司実行委員長から楯が授与された。

新人賞と最優秀新人賞は何が違う?

新人賞は、対象年度に初めて顕著な活動をし、大衆の支持を得て将来性が認められた歌手に贈られる賞だ。

その新人賞に選ばれたアーティストの中から、最も優秀と認められた歌手に贈られるのが最優秀新人賞である。つまり、マカロニえんぴつは新人賞に選出された時点で最終候補の一組となり、放送当日に最優秀新人賞を獲得したことになる。

【放送情報】第63回日本レコード大賞はいつ開催された?

2021年のレコード大賞は、12月30日(木)にTBS系列で生放送された。会場は東京都新宿区の新国立劇場・中劇場。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、前年に続いて一般観客を入れない形式で実施された。


総合司会

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TBS公式発表による出演者情報

第63回日本レコード大賞の開催概要
項目 内容
番組名 第63回 輝く!日本レコード大賞
開催日 2021年12月30日(木)
放送時間 17:30~22:00
放送局 TBS系列
会場 新国立劇場・中劇場
開催形式 無観客
総合司会 安住紳一郎、吉岡里帆
アシスタント 江藤愛
主催 公益社団法人日本作曲家協会

放送は午後5時30分から午後10時までの4時間半。安住紳一郎と吉岡里帆が2年連続で総合司会を担当し、江藤愛がアシスタントを務めた。

番組では、マカロニえんぴつの最優秀新人賞発表に加え、「歌い継がれる名曲」のコーナーも実施。横山剣が美空ひばりの「真っ赤な太陽」、山崎育三郎が尾崎豊の「Forget-me-not」、川崎鷹也が大瀧詠一の「君は天然色」を披露した。

加えて、特別国際音楽賞を受賞したBTSの録画出演、特別賞を受賞したAdoの出演、MISIAの歌唱なども番組を彩った。最後に優秀作品賞を受賞した10組が見守る中で大賞が発表され、Da-iCEが「CITRUS」を披露して締めくくった。

【歴代受賞者】2020年から2025年までの大賞作品を比較

2021年の受賞結果をより深く理解するには、前後の年度の大賞作品を確認するとよい。日本レコード大賞は1959年に始まり、時代ごとの音楽シーンを反映してきた。

開催回 年 大賞受賞曲 アーティスト
第62回 2020年 炎 LiSA
第63回 2021年 CITRUS Da-iCE
第64回 2022年 Habit SEKAI NO OWARI
第65回 2023年 ケセラセラ Mrs. GREEN APPLE
第66回 2024年 ライラック Mrs. GREEN APPLE
第67回 2025年 ダーリン Mrs. GREEN APPLE

2020年から2021年にかけてはLiSAからDa-iCEへ、2022年にはSEKAI NO OWARIへと受賞者が移った。その後、Mrs. GREEN APPLEが2023年、2024年、2025年と3年連続で大賞を獲得している。

これらの受賞記録は、日本作曲家協会とTBSの歴代大賞一覧で確認できる。

2021年のDa-iCE受賞は音楽業界に何を残したのか

2021年の大きな特徴は、長年活動してきたダンス&ボーカルグループが、楽曲のロングヒットを通じて初の大賞を獲得したことだ。

「CITRUS」は発売直後の話題性だけではなく、動画での歌唱披露をきっかけに新たなリスナーへ届き、ストリーミングやカラオケでも支持を広げた。

この流れは、音楽のヒットがCD発売時の売上だけで完結しないことを示している。動画プラットフォーム、SNS、ストリーミング、テレビ出演など、複数の接点が重なって作品の認知度を高める時代の象徴的な事例だった。

レコード大賞の歴代受賞者を調べる際にも、単に受賞曲を覚えるだけでなく、その年にどのような音楽の広がり方があったのかを確認すると、音楽業界の変化が見えてくる。

【よくある質問】レコード大賞2021の予想に関するFAQ

Q1:2021年の日本レコード大賞を受賞したのは誰ですか?
A1:Da-iCEです。受賞曲は「CITRUS」で、第63回日本レコード大賞で初めて大賞を獲得しました。

Q2:2021年の大賞候補は何曲ありましたか?
A2:優秀作品賞に選ばれた10曲です。LiSA「明け星」、Da-iCE「CITRUS」、Awesome City Club「勿忘」、NiziU「Take a picture」、乃木坂46「ごめんねFingers crossed」などが選出されました。

Q3:2021年の最優秀新人賞は誰ですか?
A3:マカロニえんぴつです。INI、TAEKO、望月琉叶とともに新人賞に選ばれ、その中から最優秀新人賞を受賞しました。

Q4:2021年のレコード大賞は何月何日に放送されましたか?
A4:2021年12月30日(木)です。TBS系列で午後5時30分から午後10時までの4時間半、生放送されました。

Q5:Da-iCE「CITRUS」が受賞した理由は何ですか?
A5:公式の審査基準では、芸術性、独創性、企画性、歌唱表現、大衆の支持、年度を代表する作品かどうかが評価の柱です。「CITRUS」はTHE FIRST TAKEでの歌唱披露やストリーミングでのロングヒットなどを通じて存在感を高めました。

Q6:2021年のレコード大賞はLiSAが受賞したのですか?
A6:いいえ。LiSAの「明け星」は優秀作品賞を受賞しましたが、大賞はDa-iCEの「CITRUS」でした。なお、LiSAは前年の2020年に「炎」で大賞を受賞しています。

Q7:レコード大賞は売上や再生数だけで決まりますか?
A7:いいえ。日本作曲家協会の実施要項では、芸術性、独創性、企画性、歌唱、大衆の支持、年度の代表性などが審査基準として定められています。売上や再生数だけで受賞結果を予測することはできません。

第63回日本レコード大賞は、Da-iCEの「CITRUS」が大賞を受賞し、最優秀新人賞にはマカロニえんぴつが選ばれた。優秀作品賞にはLiSA、Awesome City Club、NiziU、乃木坂46など、2021年の音楽シーンを代表する10組が名を連ねた。

発表前は明確な本命が定まらず、複数のアーティストに受賞の可能性があった。結果としてDa-iCEが栄冠をつかんだ背景には、4オクターブのツインボーカルを生かした表現力、THE FIRST TAKEでの話題、ストリーミングでのロングヒット、そして結成10周年という節目があった。

2026年に過去のレコード大賞を振り返る際は、SNSの予想や知名度だけで受賞理由を判断するのではなく、日本作曲家協会の公式審査基準、優秀作品賞の候補一覧、実際の受賞記録を照らし合わせることが大切だ。

2021年の結果が教えてくれるのは、年間を代表する音楽作品は、発売直後の勢いだけでなく、時間をかけて多くの人に届くことで評価を高める場合もあるということだ。Da-iCE「CITRUS」の受賞は、その象徴的な出来事として日本の音楽史に残っている。

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コンテンツディレクター 高峰 弦
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