朝起きた瞬間、喉がカラカラに乾いていたり、イガイガした痛みを感じたりすることはありませんか。就寝中は自分で水分を補給できないうえ、口呼吸や鼻づまり、エアコンによる空気の乾燥などが重なると、喉の粘膜から水分が失われやすくなります。寝るときに喉を乾燥させないためには、寝室の湿度を40〜60%程度に保ち、鼻呼吸を妨げる原因を取り除き、必要に応じて加湿器やマスクを活用することが基本です。
2026年11月現在、厚生労働省は急性呼吸器感染症対策の一つとして適切な湿度の保持を挙げ、加湿器などを使って50〜60%の湿度を保つことを推奨しています。一方、加湿器の衛生管理や睡眠時無呼吸症候群への注意も欠かせません。この記事では、加湿器と濡れタオルの違い、寝る前の水分補給、口呼吸・鼻づまりの改善方法から、医療機関を受診する目安まで具体的に解説します。
【原因を知る】朝起きると喉が乾くのはなぜ?就寝中に起こる5つの問題

朝の喉の乾燥は、単純に部屋の空気が乾いていることだけが原因ではありません。睡眠中の呼吸方法や鼻の状態、生活習慣など、複数の要因が関係しています。
1.室内の湿度が低く、喉の粘膜が乾燥している冬場の暖房や夏場のエアコンは、室内の相対湿度を低下させることがあります。空気が乾燥すると、鼻や喉の粘膜にある水分が失われやすくなり、不快感や刺激を感じる原因になります。
厚生労働省の2025年度「急性呼吸器感染症総合対策に関するQ&A」でも、空気の乾燥によって気道粘膜の防御機能が低下することが説明されています。特に暖房を長時間使用する冬の寝室では、温度だけでなく湿度も確認することが大切です。
2.睡眠中の口呼吸によって喉が乾く口呼吸は、朝の喉の乾燥を引き起こす代表的な要因です。鼻呼吸では鼻腔が吸い込んだ空気に湿り気と温度を与えますが、口呼吸ではその働きを十分に利用できません。
口を開けたまま眠ると、呼気や吸気が直接口腔や喉を通るため、粘膜が乾燥しやすくなります。起床時に口の中まで乾いている、唇が乾燥している、寝具に唾液の跡があるといった場合は、睡眠中に口が開いている可能性があります。
3.鼻づまりやアレルギー性鼻炎がある鼻づまりがあると、自然に口で呼吸する時間が増えます。原因としては、花粉症、アレルギー性鼻炎、風邪、副鼻腔炎、鼻中隔弯曲症などが考えられます。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会も、アレルギー性鼻炎による鼻づまりが口呼吸を招き、喉の渇きや痛みにつながることを説明しています。
4.いびきや睡眠時無呼吸症候群が関係している睡眠中はいびきをかいたり、気道が狭くなったりすることがあります。特に睡眠時無呼吸症候群では、気道の閉塞によって呼吸が何度も止まったり浅くなったりします。
大きないびき、起床時の口の渇き、喉の痛み、頭痛、日中の強い眠気が重なる場合は、単なる乾燥ではなく睡眠中の呼吸障害が隠れている可能性があります。
5.薬の副作用や唾液の分泌量の低下口の乾燥は、服用している薬や唾液の分泌量の変化によっても起こります。例えば、一部の抗アレルギー薬、抗うつ薬、利尿薬などは口腔内の乾燥に関係する場合があります。
加湿器を使用しても口の中が乾く場合は、室内環境だけでなく、服薬状況や口腔内の状態も確認する必要があります。
【最も重要】寝室の湿度40〜60%を保つ方法と喉に優しい環境づくり
寝るときに喉を乾燥させないためには、まず寝室の湿度を適切に保つことが基本です。感覚だけで判断せず、湿度計を使って数値で管理すると、加湿のしすぎや不足を防ぎやすくなります。
寝室の湿度は40〜60%が実用的な目安家庭の寝室では、相対湿度40〜60%程度を目安にすると管理しやすくなります。特に乾燥が気になる場合は、50〜60%を意識するとよいでしょう。
厚生労働省が公表している建築物環境衛生管理基準では、対象となる建築物の相対湿度は40〜70%とされています。また、2025年度の急性呼吸器感染症対策のQ&Aでは、加湿器などによって50〜60%の湿度を保つことが効果的と案内されています。
ただし、これらは目的の異なる基準です。家庭の寝室に40〜60%という数値が一律の法的義務として定められているわけではありません。喉の乾燥対策としては、40%を下回らないようにしながら、50〜60%を中心に調整するのが現実的です。
湿度を測る場所にも注意する湿度計は、枕元に近い場所など、実際に呼吸する空間の状態を確認できる位置に置きます。ただし、加湿器の吹き出し口のすぐ近くでは、部屋全体より高い数値が表示されることがあります。
また、窓際や外壁に接した場所は、室内中央とは温度や湿度が異なる場合があります。普段眠る位置に近い場所で測定し、就寝前と起床時の数値を比較すると、夜間にどの程度乾燥しているか把握しやすくなります。
エアコンの風を顔に直接当てない暖房や冷房の風が顔に直接当たり続けると、口や喉の乾燥を感じやすくなります。風向きを上向きや壁側に調整し、ベッドの位置も見直してみましょう。
また、換気を完全に止めるのではなく、常時換気設備を適切に使用することも重要です。厚生労働省は、室内の換気を確保しながら湿度を管理することを案内しています。
喉の乾燥を防ぐ寝室環境のチェックリスト- 湿度計で寝室の湿度を確認している。
- 湿度が40%を下回らないように調整している。
- 乾燥が強い場合は50〜60%を目標にしている。
- エアコンの風が顔に直接当たらないようにしている。
- 寝具やカーテンにカビが発生していないか確認している。
- 適度な換気を確保している。
【徹底比較】加湿器と濡れタオルはどっちが効果的?正しい使い分け
寝室の加湿方法として代表的なのが、加湿器と濡れタオルです。どちらも水分を空気中に供給する方法ですが、加湿できる範囲や管理のしやすさには違いがあります。
加湿器は湿度を継続的に管理したい人向け加湿器のメリットは、部屋の広さに合った製品を選べば、一定時間にわたって水分を供給できることです。湿度センサーを搭載した製品なら、設定した湿度に合わせて運転を調整できる機種もあります。
ただし、加湿器を稼働させれば必ず喉の乾燥が解消するわけではありません。部屋の広さ、換気量、暖房の使用状況、製品の加湿能力によって結果は変わります。
濡れタオルは加湿器がないときの補助に便利濡れタオルは、濡らして軽く絞ったタオルを室内に干し、水分を自然に蒸発させる方法です。特別な機器や電気代が必要なく、出張先や旅行先でも取り入れやすいメリットがあります。
一方で、加湿量はタオルの大きさや水分量、室温、空気の流れによって変化します。加湿器のように湿度を細かく調整することは難しく、広い寝室では十分な加湿効果が得られない場合もあります。
加湿器と濡れタオルの比較表| 比較項目 | 加湿器 | 濡れタオル |
|---|---|---|
| 加湿方法 | 機器を使って水分を供給する | タオルの水分を自然蒸発させる |
| 加湿量 | 製品の能力に応じて継続的に加湿できる | タオルの大きさや室内環境に左右される |
| 湿度管理 | 湿度計や自動運転機能で調整しやすい | 湿度計を使って確認する必要がある |
| 費用 | 本体代と電気代が必要 | 基本的に追加費用が少ない |
| 手入れ | タンクやトレイ、フィルターなどの清掃が必要 | タオルの洗濯と乾燥が必要 |
| おすすめの用途 | 毎晩の継続的な湿度管理 | 旅行先や一時的な乾燥対策 |
毎晩エアコンを使用する人、寝室の湿度が40%を下回りやすい人、家族で同じ寝室を使用する人には加湿器が向いています。特に自動湿度調整機能がある製品は、過剰な加湿を避けながら管理しやすい点がメリットです。
濡れタオルがおすすめの人加湿器を持っていない人、短期間だけ乾燥が気になる人、機器の購入や手入れを増やしたくない人には濡れタオルが便利です。
ただし、濡れたまま長時間放置したタオルは雑菌やカビが繁殖する原因になります。清潔なタオルを使用し、翌朝は洗濯してしっかり乾かしましょう。壁や家具に密着させて干すことも避けてください。
使い分けの結論:毎日の湿度管理には加湿器、短期的な補助には濡れタオルが適しています。どちらを選ぶ場合も、湿度計で実際の数値を確認することが大切です。
【すぐできる対策】寝るときのマスク着用と寝る前の水分補給
寝室の湿度を整えることに加え、口元を保湿することや、就寝前に適切な水分補給を行うことも喉の乾燥対策になります。
寝るときにマスクをすると喉の乾燥を防げる?就寝時のマスクには、呼気に含まれる水分を口元にとどめ、口腔や鼻腔の湿度を保ちやすくする働きが期待できます。
国立がん研究センター中央病院も、就寝中は口の中が乾燥しやすいため、加湿器やマスクを活用する方法を紹介しています。
また、2026年4月24日に公開された病院なびMediQAの医師解説でも、就寝時のマスクによる口元の保湿効果が取り上げられています。
就寝時のマスクは素材と着け心地を重視する喉の乾燥対策として使用するなら、次のようなポイントを意識しましょう。
- 通気性のよい綿やガーゼ素材を選ぶ。
- 鼻と口を無理なく覆えるサイズにする。
- 耳や頬を締め付けないものを選ぶ。
- 清潔なものを使用し、毎日交換する。
- 息苦しさや睡眠の妨げを感じたら使用を中止する。
注意したいのは、マスクは寝室全体の湿度を上げるものではないという点です。口元の局所的な保湿を補う方法として考え、室内の湿度管理と併用するのがよいでしょう。
なお、2歳未満の乳幼児にはマスクを着用させないでください。厚生労働省も、窒息や熱中症の危険が高まることから、2歳未満のマスク着用を推奨していません。
いびきが強い人や睡眠中の無呼吸を指摘されている人、マスクをすると息苦しくなる人も、無理に着用を続けず、医師に相談してください。
寝る前の水分補給は少量ずつ行う就寝前に水分を補給しておくと、夜間の水分不足による口の渇きが気になる人には役立ちます。
おすすめは、寝る前にコップ半分程度の水をゆっくり飲み、喉の渇きを落ち着かせる方法です。量は体格や体調によって調整してください。
一度に大量の水を飲む必要はありません。夜間に何度もトイレに起きる原因になることもあるため、日中からこまめに水分を補給する習慣をつけるとよいでしょう。
また、アルコールは睡眠の質を悪化させ、いびきや睡眠時無呼吸を悪化させる場合があります。喉の乾燥が気になる人は、寝る前の飲酒を控えることも検討してください。
夜中に喉が乾いたときのために枕元に水を置く睡眠中に目が覚めて喉の渇きを感じたときに備え、枕元に飲み水を用意しておく方法もあります。無理に我慢する必要はなく、必要に応じて少しずつ飲みましょう。
ただし、飲み水だけでは口呼吸や鼻づまりによる乾燥の原因は解消できません。朝の不快感が繰り返される場合は、根本的な原因にも目を向けることが大切です。
【根本から改善】口呼吸・鼻づまりを防いで鼻呼吸を取り戻す方法
加湿器やマスクを使用しても朝の喉の乾燥が改善しない場合、睡眠中の口呼吸が続いている可能性があります。特に鼻づまりがある人は、鼻の通りを改善が必要です。
鼻づまりの原因を見つける鼻づまりには、さまざまな原因があります。
- アレルギー性鼻炎:花粉やダニ、ハウスダストなどによる鼻粘膜の炎症。
- 副鼻腔炎:鼻の周囲にある副鼻腔の炎症による鼻づまりや鼻水。
- 風邪:鼻粘膜の腫れや分泌物の増加。
- 鼻中隔弯曲症:鼻の左右を仕切る部分が曲がり、空気が通りにくくなる状態。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会によると、アレルギー性鼻炎では鼻づまりによって口呼吸が生じ、喉の渇きや痛みにつながることがあります。
自宅でできる鼻呼吸の改善方法まずは寝室の掃除や寝具の洗濯を行い、ハウスダストやダニなどのアレルゲンを減らすことから始めましょう。
鼻の乾燥や鼻水が気になる場合は、市販の生理食塩水タイプの鼻スプレーを使用する方法もあります。製品の使用方法を守り、鼻の不調が続く場合は耳鼻咽喉科で原因を調べてもらいましょう。
アレルギー性鼻炎の場合、医師の判断によって抗ヒスタミン薬や鼻噴霧用ステロイド薬などが使用されます。症状に合った治療を受けることで、鼻呼吸がしやすくなる可能性があります。
寝る姿勢や枕の高さを見直す仰向けで寝ると、舌や喉周辺の組織が気道を狭くし、いびきが出やすくなる人がいます。軽いいびきが気になる場合は、横向き寝を試す方法もあります。
枕は高すぎても低すぎても寝姿勢に影響するため、首や肩に無理のない高さを選びましょう。ただし、枕を変えるだけで鼻づまりや睡眠時無呼吸症候群が治るわけではありません。
口テープは誰にでもおすすめできるわけではない口呼吸対策として、就寝中に口を閉じるためのテープを使用する方法が紹介されることがあります。しかし、鼻づまりがある人や睡眠時無呼吸症候群が疑われる人が自己判断で口を塞ぐことはおすすめできません。
鼻から十分に呼吸できない状態で口まで塞ぐと、息苦しさや睡眠への悪影響につながるおそれがあります。まずは鼻づまりの治療や睡眠中の呼吸状態の確認を優先してください。
いびきと睡眠時無呼吸症候群を見逃さない睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に気道が狭くなったり塞がったりすることで、呼吸が繰り返し止まる病気です。
国立精神・神経医療研究センターの睡眠関連呼吸障害に関する解説では、激しいいびき、睡眠中の呼吸停止、起床時の口の渇きや喉の痛み、頭痛、日中の過度な眠気などが受診を考えるサインとして紹介されています。
朝の喉の乾燥に加えて、家族からいびきや無呼吸を指摘された場合は、加湿だけで対処しようとせず、耳鼻咽喉科や呼吸器内科、睡眠外来に相談しましょう。
【衛生管理と受診目安】加湿器の掃除方法と喉の乾燥が続く場合の対処
加湿器は喉の乾燥対策に役立ちますが、清掃を怠ると衛生面の問題が発生します。特に水をためて使用するタイプでは、タンクやトレイの管理が欠かせません。
加湿器の水は毎日交換する東京都保健医療局が2025年3月5日に公表した「知っていますか?レジオネラ―加湿器の衛生管理―」では、加湿器のタンクや給水トレイに水が停滞すると、レジオネラ属菌などが増殖する原因となるぬめりが形成されやすいことが説明されています。
特に超音波式加湿器は、タンク内の水を微細な水滴として放出する仕組みのため、汚染された水を使用すると菌が室内に拡散するおそれがあります。
加湿器の正しい掃除方法衛生的に使用するため、次の手順を習慣にしましょう。
- 毎日:タンクに残った水を捨て、新しい水道水に交換する。
- 毎日:給水タンクやトレイなど、水に触れる部分を洗浄する。
- 汚れを発見したとき:ぬめりを拭き取り、こすり洗いなどで除去する。
- 定期的に:フィルターや各部品を取扱説明書に従って清掃する。
- シーズン終了時:水を抜き、各部品を十分に乾燥させてから保管する。
給水には水道水を使用することが東京都保健医療局から案内されています。水道水に含まれる残留塩素には、菌の増殖を抑える働きがあるためです。
また、蒸気式、気化式、超音波式では構造が異なり、清掃方法や衛生管理のポイントも変わります。製品ごとの取扱説明書を確認してください。蒸気式はレジオネラ属菌が加湿器から拡散するリスクが低いとされていますが、吹き出し口の高温蒸気によるやけどには注意が必要です。
喉の乾燥が続く場合は何科を受診する?湿度管理や水分補給、マスクなどを試しても症状が続く場合は、医療機関で原因を調べることをおすすめします。
受診する診療科は、症状によって異なります。
- 耳鼻咽喉科:鼻づまり、鼻水、喉の痛み、口呼吸、いびきなどが気になる場合。
- 呼吸器内科:睡眠中の呼吸停止や強いいびき、呼吸に関する症状がある場合。
- 内科:口の渇きが続く場合や、服用中の薬の影響、全身状態を確認したい場合。
- 歯科・口腔外科:口腔内の乾燥、唾液量の減少、口内炎などが気になる場合。
次のような症状がある場合は、単なる乾燥と決めつけないことが大切です。
- 朝起きるたびに喉や口の乾燥が強い。
- 十分に加湿しても症状が改善しない。
- 喉の痛みや違和感が長く続く。
- 鼻づまりが慢性的に続いている。
- 大きないびきや睡眠中の呼吸停止を指摘される。
- 起床時の頭痛や日中の強い眠気がある。
- 口の渇きに加えて、飲み込みにくさや口腔内のトラブルがある。
特に呼吸が苦しい、唾液も飲み込めないほど喉が腫れているなどの症状がある場合は、速やかに医療機関で診察を受けてください。
睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、日本呼吸器学会によると、簡易検査や睡眠ポリグラフ検査などで睡眠中の呼吸状態を調べることができます。原因に応じてCPAP療法や口腔内装置などの治療が検討されます。
【喉を乾燥させない方法・寝るとき】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:寝るときに喉を乾燥させない一番簡単な方法は?
A1:寝室の湿度を確認し、40〜60%程度を目安に調整することです。加湿器がない場合は濡れタオルを干す方法もあります。口呼吸がある場合は、鼻づまりの原因を改善することも大切です。
Q2:寝室の湿度は40%と60%のどちらがよい?
A2:40%は乾燥を避けるための実用的な下限の目安で、50〜60%を中心に管理するとよいでしょう。厚生労働省の2025年度の感染症対策資料でも、適切な湿度として50〜60%が紹介されています。結露やカビを防ぐため、加湿しすぎにも注意してください。
Q3:濡れタオルを枕元に置くだけでも効果はある?
A3:濡れタオルから水分が蒸発するため、加湿の補助として役立ちます。ただし、部屋の広さやタオルの水分量によって効果が変わるため、湿度計で確認が必要です。
Q4:寝るときにマスクを着用しても大丈夫?
A4:健康な成人で、息苦しさや不快感がなければ、通気性のよいマスクを口元の保湿に活用できます。ただし、2歳未満の乳幼児には着用させないでください。また、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合や、着用中に息苦しさがある場合は使用を避け、医師に相談しましょう。
Q5:寝る前に水をたくさん飲んだほうがよい?
A5:大量に飲む必要はありません。寝る前に適量の水を飲み、日中からこまめに水分を補給することを意識しましょう。夜間頻尿が気になる場合は、就寝直前の大量摂取を控えてください。
Q6:朝起きると喉が乾くのは口呼吸が原因?
A6:口呼吸は代表的な原因の一つですが、室内の乾燥、鼻づまり、アレルギー性鼻炎、いびき、睡眠時無呼吸症候群、薬の副作用なども関係します。繰り返す場合は原因を調べることが大切です。
Q7:加湿器の水は毎日交換する必要がある?
A7:はい。毎日タンクの水をすべて捨て、新しい水道水に交換して容器を洗浄しましょう。ぬめりや汚れを放置すると、衛生上の問題につながる可能性があります。
寝るときに喉を乾燥させないためには、加湿器やマスクだけに頼るのではなく、寝室環境と睡眠中の呼吸方法を合わせて見直すことが重要です。
まずは湿度計を用意し、寝室の湿度を40〜60%程度に調整しましょう。特に乾燥が気になる場合は50〜60%を目安にし、加湿器がない場合は濡れタオルを補助的に活用できます。
加えて、寝る前の適切な水分補給、通気性のよいマスクの活用、エアコンの風向きの調整など、すぐに始められる対策もあります。
【プロの結論】喉の乾燥を防ぐには原因別の対策が必要喉の乾燥対策で見落とされやすいのが、空気の乾燥と口呼吸を同じ問題として扱ってしまうことです。室内の湿度が適切でも、鼻づまりやいびきによって口呼吸が続けば、朝の不快感が残ることがあります。
そのため、最初に湿度を測り、次に口呼吸や鼻づまりの有無を確認し、必要に応じて加湿器やマスクを取り入れるという順番が合理的です。
また、加湿器は清掃を怠ると衛生上のリスクがあるため、毎日の水交換と洗浄を習慣にしてください。
朝の喉の乾燥が何度も繰り返される場合や、激しいいびき、睡眠中の無呼吸、日中の強い眠気などがある場合は、医療機関で原因を確認しましょう。毎晩の小さな環境改善と適切な受診判断が、快適な睡眠と喉の健康を守る第一歩になります。
主な根拠資料・参照先
- 厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症総合対策に関するQ&A」
- 厚生労働省「建築物環境衛生管理基準について」
- 東京都保健医療局「知っていますか?レジオネラ―加湿器の衛生管理―」(2025年3月5日)
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「アレルギー性鼻炎」
- 国立精神・神経医療研究センター「睡眠関連呼吸障害」
- 日本呼吸器学会「睡眠時無呼吸症候群」
- 国立がん研究センター中央病院「口の中の乾燥、口内炎を軽減するには」
- 病院なびMediQA「マスクをしたまま寝てもいいの?」(2026年4月24日)