2026年6月4日、株式会社ナチュラルプランツが運営するラブコスメは、全国の女性470名を対象としたアンケートをもとに「平均バストサイズ日本地図2026」を公開しました。調査は2026年1月に実施されています。
この調査で注目されたのは、EカップとDカップの割合がほぼ同じだったことです。
E

20.2%
1位・EカップD
20.0%
2位・DカップC
18.1%
3位・Cカップ
加えて、調査回答者のうちDカップ以上は約65.9%でした。2026年のアンケートでは、CカップよりもD・Eカップの回答が多いという結果になっています。
ただし、この数値は日本人女性全体の構成比ではありません。ラブコスメの顧客アンケートに回答した人の集計であり、同社自身も、各都道府県の女性全員を対象とした調査ではないと説明しています。
したがって、2026年の最新調査から読み取れるのは「回答者の最多サイズはEカップ」という事実です。日本人女性全体の平均がEカップに変わったと断定することはできません。
CカップとDカップ、2026年はどちらが多い?2026年のラブコスメ調査では、Dカップが20.0%、Cカップが18.1%でした。
差は1.9ポイントです。Dカップの回答がCカップを上回っています。
一方、2018年のトリンプの販売データではCカップが最多でした。この違いは、調査対象と集計方法が異なることを踏まえて読む必要があります。
【徹底比較】トリンプ2018年の販売比率と2026年調査の違い
日本人女性の平均バストサイズを考える際、長く参考にされてきたデータの一つが、トリンプ・インターナショナル・ジャパンの「下着白書」です。
2019年8月2日に公表された「下着白書 vol.19」では、2018年の年間ブラジャー売上データをもとに、カップ別の構成比が紹介されました。
2018年の結果では、Cカップが26.9%で1位、Dカップが26.3%で2位です。両者の差はわずか0.6ポイントでした。
2018年トリンプのカップ別売上比率
2018年・カップ別構成比
{#each [{n:"Aカップ",v:2.1},{n:"Bカップ",v:17.9},{n:"Cカップ",v:26.9},{n:"Dカップ",v:26.3},{n:"Eカップ",v:18.8},{n:"Fカップ",v:6.4},{n:"Gカップ",v:1.6}] as d}
{d.n}
{d.v.toFixed(1)}%
{/each}
出典:トリンプ「下着白書 vol.19」2018年の年間売上データ。
両調査の主な数字と調査上の違いを整理すると、次のようになります。
出典はラブコスメの2026年調査発表、トリンプの2019年プレスリリースおよび同社の販売比率資料です。
トリンプのデータから見える30年間の変化トリンプの発表で特に興味深いのは、1980年から2018年までの長期的な変化です。
1980年にはAカップが58.6%を占めていました。Dカップ以上はわずか4.5%です。
それが2018年にはDカップ以上が53.1%に達しました。約30年間で、Dカップ以上の割合が大きく増えたことが分かります。
Dカップ以上の販売比率の推移4.5%
1980年53.1%
2018年
トリンプ公式発表による年間売上データ。
もっとも、この数字をそのまま「日本人女性の身体が30年間で大きく変化した証拠」と解釈するのは早計です。
ブラジャーの販売比率には、消費者が選ぶブランド、商品のサイズ展開、買い替え頻度、ブラトップなどカップ付きインナーへの移行も関係します。実際の身体計測結果とは区別する必要があります。
2026年3月の繊研新聞の記者記事でも、ブラトップの普及による購買行動の変化が指摘されています。販売データは身体の変化だけでなく、下着市場そのものの変化を映す指標でもあるのです。
【都道府県別ランキング】2026年は山形県が1位!地域差を検証
ラブコスメの「平均バストサイズ日本地図2026」では、都道府県別の平均サイズランキングも公開されています。
2026年1月のアンケート結果で、平均スコアが最も高かったのは山形県でした。続いて岩手県と奈良県が同率2位となっています。
2026年・都道府県別ランキングTOP5
{#each [{rank:"1位",pref:"山形県",cup:"Eカップ",score:"5.67"},{rank:"2位",pref:"岩手県",cup:"Eカップ",score:"5.50"},{rank:"2位",pref:"奈良県",cup:"Eカップ",score:"5.50"},{rank:"4位",pref:"宮城県",cup:"Eカップ",score:"5.07"},{rank:"5位",pref:"京都府",cup:"Eカップ",score:"5.00"}] as d}
{d.rank}
{d.pref}
{d.cup}{d.score}
平均スコア
{#if d.rank!=="5位"}
{/if}
{/each}
出典:ラブコスメ「平均バストサイズ日本地図2026」の都道府県別ランキング。
今回のランキングでは、山形県が平均スコア5.67でトップとなりました。岩手県と奈良県は5.50で同率2位、宮城県は5.07で4位、京都府は5.00で5位です。
上位5位までの推計カップサイズは、すべてEカップでした。
特に注目されるのが、京都府の変化です。2023年の調査ではBカップでしたが、2026年にはEカップとなり、3カップ分の上昇という結果が公表されています。
16都道府県でサイズが上昇したという結果2026年調査では、前回の2023年調査と比較して、16都道府県で平均カップ数が上昇しました。
また、2012年の調査開始以来初めて、平均Bカップ以下の都道府県がなくなり、すべての都道府県がCカップ以上になったと発表されています。
ただし、これは全国の女性を無作為抽出した身体計測調査ではなく、ラブコスメの顧客アンケートに基づく結果です。都道府県ごとの回答者数や構成の違いによっても順位は変わります。
そのため、山形県の女性全体が日本で最もバストサイズが大きいと判断することはできません。あくまで今回の回答者における地域別の傾向です。
【公的統計の真相】日本人女性の平均カップ数は国の調査で分かる?
日本人女性の平均カップ数を調べる際に、意外と見落とされるのが公的統計の有無です。
2026年11月現在、厚生労働省が公表する国民健康・栄養調査などから、日本人女性の平均ブラジャーカップ数を直接確認することはできません。
例えば、2026年3月に公表された令和6年国民健康・栄養調査報告では、身体状況調査として身長、体重、腹囲、血圧などを扱っています。しかし、ブラジャーのカップサイズやトップバストとアンダーバストの差を全国平均として集計する項目はありません。
つまり、健康状態や体格を把握する国の統計と、下着メーカーや美容関連企業のバストサイズ調査は、そもそも調査目的が異なります。
平均カップ数を調べる際に注意したい3種類のデータ
1. 公的な身体計測統計
身長、体重、腹囲などを対象にした国の調査。カップ数そのものは公表されていません。
2. 下着メーカーの販売データ
実際に購入された商品のカップ構成を把握できます。ただし、購入者の身体的な分布とは一致しません。
3. 美容関連企業のアンケート
回答者の自己申告による分布や悩みを知ることができます。募集対象や回答者の属性に注意が必要です。
ラブコスメのアンケートには、全国の女性470名が回答しています。複数の都道府県を対象にした調査であり、全国的な傾向を考える材料にはなります。
一方、回答者はラブコスメの顧客です。一般の女性を無作為に選んだ調査とは異なり、バストケアや美容への関心が高い人が回答しやすい可能性があります。
また、470名という全体の回答数だけでは、各都道府県の推計精度を判断できません。地域別の比較では、各県の回答人数や年齢構成も重要です。
こうした違いを踏まえると、2026年の調査は「美容関連サービスの利用者が回答した最新の傾向」、トリンプの2018年データは「特定メーカーのブラジャーの購買傾向」として読むのが適切です。
【年代別・見た目の違い】カップ数は年齢やアンダーサイズでも変わる
カップ数は、単純に胸の膨らみだけで決まる数字ではありません。アンダーバストの大きさや体型、バストの形状なども関係します。
年代別の平均バストサイズはどう変化する?バストは年齢だけでなく、体重の変化、妊娠、出産、授乳、更年期などのライフステージによって変化することがあります。
例えば、妊娠中はホルモン環境の変化によって乳腺が発達し、バストサイズが変わることがあります。授乳後にはボリュームやハリが変化する人もいます。
40代以降は、加齢による皮膚や支持組織の変化によって、バストの位置や形が変わる場合があります。
トリンプの2026年10月更新の記事でも、年齢やライフステージによるバストの変化が解説されています。ただし、年代ごとの平均カップ数を示す全国的な公的統計とは別の情報です。
同じCカップでも見た目が違う理由同じCカップでも、C65、C70、C75ではバストのボリュームが異なります。
その理由は、カップサイズがトップバストとアンダーバストの差で決まるからです。カップのアルファベットだけでは、胸全体の容量や見た目を正確に比較できません。
C65
アンダー65cmのサイズ帯。比較的細い胴回りに対応する。
C75
アンダー75cmのサイズ帯。同じCでもカップ容量は異なる。
例えば、C70とC75はどちらもCカップですが、アンダーバストが5cm違います。カップ容量も異なるため、同じアルファベットだからといって同じ大きさとは限りません。
また、胸郭の幅、脂肪のつき方、左右差、バストトップの位置、姿勢などによっても見た目は変わります。
姉妹サイズという考え方もある下着選びで知っておきたいのが「姉妹サイズ」です。
姉妹サイズとは、アンダーバストとカップ表記が異なっていても、カップ容量が近いサイズの組み合わせです。
例えば、C70のアンダーを小さくしてカップを一つ上げたD65は、カップ容量が近い姉妹サイズの関係にあります。
そのため、カップ数だけを比較して、どちらの胸が大きいかを判断するのは正確ではありません。
【正しい測り方】トップバストとアンダーバストからカップ数を計算
平均カップ数を知ることも参考になりますが、ブラジャー選びで最も大切なのは、自分の身体に合ったサイズを把握することです。
ブラジャーのサイズは、カップサイズとアンダーバストの組み合わせで表記されます。
カップサイズを求める基本式は次のとおりです。
トップバスト − アンダーバスト
= カップサイズの目安
単位はcm。メーカーのサイズ基準に従って判定します。
ワコールのサイズ表を参考にした、トップとアンダーの差によるカップサイズの目安です。
{#each [{cup:"AA",range:"6.5〜8.5cm"},{cup:"A",range:"9.0〜11.0cm"},{cup:"B",range:"11.5〜13.5cm"},{cup:"C",range:"14.0〜16.0cm"},{cup:"D",range:"16.5〜18.5cm"},{cup:"E",range:"19.0〜21.0cm"},{cup:"F",range:"21.5〜23.5cm"},{cup:"G",range:"24.0〜26.0cm"},{cup:"H",range:"26.5〜28.5cm"}] as d}
{d.cup}
{d.range}
{#if d.cup!=="H"}
{/if}
{/each}
出典:ワコール公式サイズ表。ブランドによってサイズ基準に違いがあります。
トップバストを測る
胸の最も高い部分を通るようにメジャーを当てます。薄手のブラジャーを着用し、自然な姿勢で測ります。
アンダーバストを測る
胸の膨らみのすぐ下を、床と水平になるように測ります。メジャーを緩めすぎず、締めつけすぎないことがポイントです。
差を計算してサイズを確認する
トップバストからアンダーバストを引き、カップサイズを確認します。さらにアンダーサイズの範囲を照合して、ブラジャーのサイズを選びます。
例えば、トップバストが85cm、アンダーバストが70cmの場合は次のようになります。
トップバスト
85cm
アンダーバスト
70cm
サイズ差
15cm
C70
Cカップ・アンダー70cmが目安。
このように、カップ数とアンダーサイズの両方を確認することで、より自分に合ったサイズを選びやすくなります。
実際にはブランドや商品によってカップの形状、ワイヤーの設計、素材の伸縮性が異なります。採寸結果だけで決めず、試着して確認することも大切です。
グンゼやワコールの公式サイズガイドでも、メジャーを水平に保つこと、自然な姿勢で測ること、試着時のフィット感を確認することが案内されています。
【プロの結論】平均カップ数より大切なサイズの見極め方
ここまでのデータから分かるのは、2026年のラブコスメ調査ではEカップが最多回答となり、2018年のトリンプ販売データではCカップが最多だったということです。
一見すると日本人女性の平均サイズが大きく変わったようにも見えますが、両者は異なる調査です。単純な時系列比較によって、全国の女性のバストサイズが変化したと結論づけることはできません。
平均値を参考にしてよい人・注意したい人
平均値が参考になるケース
- 自分のサイズを知るための一般的な目安が欲しい
- 下着市場でどのサイズが多く販売されているか知りたい
- 地域別のアンケート傾向を知りたい
平均値だけで判断しないほうがよいケース
- 自分の胸が大きいか小さいかを決めたい
- ブラジャーの購入サイズを決定したい
- 年齢や体型による変化を比較したい
- 全国の女性全体の正確な割合を知りたい
平均はあくまで集団を比較するための指標です。個人の身体の価値や健康状態を決める基準ではありません。
特に、ブラジャー選びではカップのアルファベットより、アンダーの安定感、カップの浮きや食い込み、ワイヤーの当たり方などが重要です。
サイズが合わない場合は、購入時のサイズを固定せず、定期的に採寸し直すことをおすすめします。
【日本人女性の平均カップ数】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の日本人女性の平均カップ数は何カップですか? A1:ラブコスメの2026年1月調査ではEカップが20.2%で最多、Dカップが20.0%で続きました。ただし、これは顧客470名のアンケート結果であり、日本人女性全体の公的な平均値ではありません。
Q2:日本人女性はCカップとDカップのどちらが多いですか? A2:トリンプの2018年販売データではCカップが26.9%、Dカップが26.3%でCカップが最多でした。一方、2026年のラブコスメ調査ではDカップが20.0%、Cカップが18.1%でDカップが上回っています。
Q3:日本人女性の平均カップ数を示す公的統計はありますか? A3:2026年11月現在、国民健康・栄養調査などに日本人女性の平均カップ数を示す公的統計はありません。企業のアンケートや販売データが主な参考情報です。
Q4:Eカップは日本人女性の平均より大きいですか? A4:2018年のトリンプ販売データではEカップは18.8%で、C・Dカップに次ぐ割合でした。2026年のラブコスメ調査ではEカップが最多回答です。ただし、平均との比較は調査対象や集計方法によって異なります。
Q5:同じCカップなのに見た目が違うのはなぜですか? A5:カップ数はトップとアンダーの差で決まるため、アンダーサイズが違えばカップの容量も変わります。骨格、脂肪のつき方、バストの形や位置なども見た目に影響します。
Q6:自分のカップ数を正確に知るにはどうすればよいですか? A6:トップバストとアンダーバストを水平に測り、その差からカップサイズを確認します。さらに下着メーカーのサイズ表を照合し、可能であれば専門スタッフによるフィッティングを受けると安心です。
2026年の最新アンケートでは、ラブコスメの470名調査でEカップが20.2%、Dカップが20.0%という結果になりました。都道府県別では山形県が1位、岩手県と奈良県が同率2位です。
一方、トリンプの2018年販売データではCカップが26.9%で最多、Dカップが26.3%で続いています。2018年にはDカップ以上の販売比率が53.1%に達していたことも注目すべきポイントです。
ただし、日本人女性全体を対象とした公的な平均カップ数は公表されていません。2026年の調査結果も、顧客アンケートという性質を理解したうえで参考にする必要があります。
そして、平均カップ数と自分に合うブラジャーのサイズは別の問題です。トップバストとアンダーバストを正しく測り、カップ数とアンダーサイズの両方から判断することが、快適な下着選びにつながります。
平均と比べることだけにとらわれず、自分の身体に合ったサイズと着け心地を大切にする。それが、2026年のバストサイズ事情から読み取れる最も実用的な結論です。
主な参考資料
- 厚生労働省「令和6年国民健康・栄養調査報告」
- トリンプ・インターナショナル・ジャパン「下着白書 vol.19」(2019年8月2日発表)
- トリンプ公式「日本人女性の胸の大きさ平均」(2026年10月20日更新)
- 株式会社ナチュラルプランツ「平均バストサイズ日本地図2026」(2026年6月4日発表)
- ワコール公式「サイズ表~ブラジャーのサイズ~」
- グンゼ公式「ブラジャーサイズの正しい測り方&選び方」