元榮氏が政治の世界に進出したのは、2016年7月の第24回参議院議員通常選挙です。自由民主党の公認候補として千葉県選挙区から出馬し、初当選しました。
興味深いのは、政界進出を決めたタイミングです。2014年12月に弁護士ドットコム株式会社の上場を実現した後、2015年から政治活動を本格化させています。
上場後に政治への挑戦を決断2020年に配信されたライブドアニュースのインタビューで、元榮氏は、会社上場に向けて代表者個人に依存しない経営体制を整えていたことが、政治活動に取り組める環境につながったと説明しています。
また、2014年の上場を見届けた後、以前から交流のあった現職国会議員に相談し、出馬に向けた準備を始めた経緯も明かしています。
2015年6月には千葉県で出馬会見を行い、同年8月には自民党から翌年の参議院選挙に向けた候補予定者として公認されました。約1年間の政治活動を経て、2016年7月に当選しています。
つまり、突発的な政界転身ではありません。上場企業の経営を軌道に乗せ、経営上の権限委譲を進めたうえで、政治という新しい分野に挑戦した流れです。
参議院議員として取り組んだ活動元榮氏は参議院議員として、予算委員会や法務委員会などで活動しました。首相官邸の略歴によると、主な役職は次のとおりです。
- 2016年9月:参議院予算委員会委員
- 2018年11月:参議院法務委員会理事
- 2019年10月:参議院自由民主党副幹事長
- 2021年12月:参議院文教科学委員長
弁護士としての法律知識を持ちながら、国会議員として予算や法律、教育・科学分野の政策に関わったことが特徴です。
菅義偉内閣で財務大臣政務官に就任政治家としての大きな節目が、2020年9月の菅義偉内閣における財務大臣政務官就任です。
財務大臣政務官は、財務大臣や副大臣を補佐し、財務行政に関する政策や国会対応などを担う政府の役職です。元榮氏は2020年9月に就任し、2021年10月に退任しました。
弁護士として法律実務を経験し、ベンチャー企業を創業・上場させた人物が、政府の財政行政に携わったという点は、同氏のキャリアの幅を示しています。
ただし、財務大臣政務官への就任を、財務政策全般の決定権を持つ大臣への就任と混同してはいけません。政務官は大臣を補佐する立場です。
なぜ参議院議員を1期で終えたのか元榮氏は2022年の参議院議員選挙に出馬せず、議員を1期で終える道を選びました。
2022年のFACTA ONLINEのインタビューでは、本人が不出馬の理由について、自身の役割を考え直した結果、千葉県の代表には県政で経験を積んだ人物がふさわしいと考え、当時の県議会議員だった臼井正一氏に道を譲ったと説明しています。
これは政治的な失脚や議員資格の喪失とは異なります。自ら再出馬しない判断をしたという経緯です。
2021年12月には弁護士ドットコム株式会社の代表取締役会長に復帰し、2022年6月には代表取締役社長に就任しました。国政から実業界へ活動の中心を移したことが、現在の経営者としてのキャリアにつながっています。
【2026年現在】元榮太一郎の仕事と役職は?Authense・Jリーグの最新状況

2026年11月現在、元榮氏の活動の中心は法律関連事業と企業経営です。特に弁護士ドットコム株式会社とAuthense法律事務所の2つが、現在のキャリアを理解する重要な組織です。
弁護士ドットコム株式会社の代表取締役社長兼CEO弁護士ドットコム株式会社の公式役員紹介では、元榮氏は代表取締役社長兼CEO、創業者、弁護士として掲載されています。
同社は法律相談ポータルサイトの運営から事業を拡大し、電子契約、法律関連の情報サービス、AIを活用したリーガルテック事業などを展開しています。
2025年12月には東証プライム市場へ移行。2026年2月には創業20周年記念書籍を刊行し、創業期から現在までの事業の変化を紹介しました。
加えて、2026年4月1日付の新経営体制でも元榮氏が社長兼CEOを務めています。2026年3月25日付の取締役候補者選任に関する会社発表でも、代表取締役社長兼CEOとして重任候補に挙げられています。
Authense法律事務所の最高経営責任者としての活動もう一つの重要な活動拠点が、2005年に元榮氏が開設した元榮法律事務所を前身とする弁護士法人Authense法律事務所です。
現在の公式事務所概要では、元榮氏が代表として掲載され、第二東京弁護士会に所属していることも明記されています。
なお、Authense法律事務所の公式な役職表記は「代表」です。グループ経営におけるCEOという呼称と、法律事務所の代表弁護士という肩書は、区別して理解すると正確です。
2026年10月現在の公式データでは、Authense法律事務所の規模は次のようになっています。
329名
事務所の所員数
2026年10月現在105名
所属弁護士数
省庁出向者3名を含む133名
パラリーガル
事務所の専門業務を支援411名
グループ総数
Authense Professional Group
事務所は六本木を主たる拠点とし、東京、新宿、北千住、横浜、千葉、大阪にもオフィスを展開しています。
取扱分野は企業法務だけではありません。ベンチャー・スタートアップ支援、M&A、不動産法務、遺産相続、離婚、交通事故、刑事事件など、法人・個人双方の法律問題を扱っています。
また、Authense Professional Groupには税理士、弁理士、司法書士、社会保険労務士などの専門家も所属しています。法律だけで完結しない企業や個人の課題に、複数の専門領域から対応する体制です。
Jリーグ理事は2026年3月に退任元榮氏は2023年1月、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の理事に就任しました。
弁護士や上場企業経営者としての経験を持つ人物が、国内プロサッカーを統括する組織の運営に参加したことになります。法律、企業経営、スポーツ組織という異なる分野に活動領域を広げた時期でした。
ただし、ここには2026年時点で重要な変更があります。
Jリーグが2025年12月19日に公表した役員改選に関する発表では、元榮氏は2026年3月24日の定時社員総会終結をもって退任する現職理事として記載されていました。2026年4月16日現在のJリーグ公式理事・監事一覧にも、元榮氏の名前はありません。
したがって、2026年11月現在の元榮氏を紹介する際には、Jリーグ理事は「歴任した役職」として扱うのが正確です。現在もJリーグの理事を務めているという情報は、過去のプロフィールが更新されずに残っている可能性があります。
【弁護士としての評判】元榮太一郎の実績と評価をどう見るべきか
「元榮太一郎 弁護士 評判」と検索する人が知りたいのは、経営者として成功しているかだけではなく、弁護士として信頼できる人物なのかという点でしょう。
この疑問に答えるには、本人の弁護士資格、法律事務所の経営実績、個々の依頼者が受ける法律サービスを分けて考える必要があります。
評価できる実績は法律実務と事業経営の両立元榮氏の弁護士としての経歴には、1999年の司法試験合格、2001年の弁護士登録、大手法律事務所での企業法務経験があります。その後、2005年に独立し、法律事務所を立ち上げました。
加えて、弁護士ドットコムを上場企業へ成長させた実績があります。弁護士としての専門知識を、一般の人が法律相談を利用するためのサービスに転換したことは、同氏のキャリアの大きな特徴です。
Authense法律事務所も、2026年10月時点で弁護士105名を擁する規模に成長しています。これは事務所の組織的な実績を判断する材料になりますが、所属する個々の弁護士の能力を一律に保証するものではありません。
「創業者としての評判」と「依頼する弁護士の評価」は別弁護士ドットコムの創業者だからといって、すべての法律相談を元榮氏本人が担当するわけではありません。大規模な法律事務所では、実際の案件は担当弁護士やチームが対応します。
そのため、Authense法律事務所への依頼を検討する場合は、次の点を確認することが現実的です。
- 専門分野:相談したい問題について十分な経験があるか。
- 担当弁護士:誰が実際に相談・交渉・訴訟を担当するのか。
- 費用体系:相談料、着手金、報酬金、実費が明確か。
- 説明の分かりやすさ:見通しやリスクを具体的に説明してくれるか。
- 連絡体制:進捗報告や問い合わせへの対応方法が明確か。
ネット上の口コミを見る場合も、事務所全体への感想と、実際に担当した弁護士への評価を区別することが大切です。特定の依頼者の満足度だけで、すべての案件に対する対応品質を判断することはできません。
元榮氏の評価を判断する3つの視点元榮氏の人物像を理解するなら、次の3つの観点が参考になります。
1.弁護士としての専門性
司法試験合格、弁護士登録、企業法務の実務経験という専門職としての基盤があります。
2.実業家としての事業構築力
8年に及ぶ赤字経営を経験しながら、法律相談サービスの収益化と上場を実現しました。短期的な利益よりも、利用者と専門家のネットワークを育てる戦略を採用した点が特徴です。
3.政治家としての経験と判断
参議院議員を1期務め、財務大臣政務官や参議院文教科学委員長を歴任。その後は再出馬せず、企業経営に戻る選択をしています。
この3つを合わせると、元榮氏は法律の専門家でありながら、法律サービスを社会に届ける仕組みを作り、さらに政治・公共分野にも関わった人物として評価できます。
【元榮太一郎に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:元榮太一郎は現在何をしている?
A1:2026年11月現在、弁護士ドットコム株式会社の代表取締役社長兼CEOを務めています。また、Authense法律事務所の代表として法律事業にも携わっています。Jリーグ理事は2026年3月24日に退任しています。
Q2:元榮太一郎の生年月日はいつ?現在何歳?
A2:1975年12月14日生まれです。2026年11月2日時点では50歳で、2026年12月14日に51歳になります。
Q3:元榮太一郎はなぜ政治家になった?
A3:2014年に弁護士ドットコム株式会社の上場を実現した後、政治活動を本格化させました。2016年の参議院議員選挙で千葉県選挙区から自民党公認候補として出馬し、初当選しています。
Q4:元榮太一郎は財務大臣だった?
A4:財務大臣ではなく、菅義偉内閣の財務大臣政務官です。2020年9月に就任し、2021年10月に退任しました。
Q5:元榮太一郎はJリーグの理事を続けている?
A5:2023年1月に理事へ就任しましたが、2026年3月24日の役員改選に伴い退任しています。2026年11月現在は現職理事ではありません。
Q6:Authense法律事務所と弁護士ドットコムは同じ会社?
A6:別の組織です。Authense法律事務所は弁護士法人で、法律相談や企業法務などを扱います。一方、弁護士ドットコム株式会社は法律関連のインターネットサービスやリーガルテック事業を展開する上場企業です。元榮氏は両組織の経営に関わっています。
元榮太一郎氏は、1975年12月14日生まれの弁護士・実業家・政治家です。慶應義塾大学法学部を卒業し、1999年に司法試験に合格。2005年に法律事務所と弁護士ドットコムの前身企業を創業し、2014年には同社の上場を実現しました。
2016年には参議院議員に初当選し、1期6年間の議員活動を経験。菅義偉内閣では財務大臣政務官を務め、2021年には参議院文教科学委員長にも就任しています。2022年以降は企業経営に軸足を戻し、2023年にはJリーグ理事も務めました。
2026年11月現在の中心的な活動は、弁護士ドットコム株式会社の代表取締役社長兼CEOとAuthense法律事務所の代表です。Jリーグ理事は2026年3月に退任しており、過去の役職との区別も重要です。
元榮氏のキャリアから見えてくるのは、法律の専門知識を実務にとどめず、インターネット事業、企業経営、政策形成へと応用してきた歩みです。弁護士ドットコムの創業20周年と東証プライム市場への移行を経て、今後はリーガルテックやAIを活用した法律サービスの発展に、どのような経営判断を示すのかが注目されます。
弁護士としての専門性、創業者としての事業構築力、政治家としての公共経験。この3つを併せ持つことが、元榮太一郎という人物を理解するうえでの最大のポイントです。