「まーきのっ!」という独特の呼びかけと、首を傾けるおなじみのポーズ。テレビやSNSで一度は目にしたことがある人も多いのと考えられます。
このフレーズの元ネタは、TBS系ドラマ『花より男子』シリーズで小栗旬さんが演じた花沢類が、ヒロインの牧野つくし(井上真央さん)を「牧野」と呼ぶ場面です。その呼び方をお笑い芸人のおばたのお兄さんがものまねとして再構成し、2017年に大きな話題を集めました。
実は、ドラマ本編とものまねでは声の出し方や首の動きに違いがあります。加えて、ブレイクのきっかけとなった放送日や小栗旬さん本人の反応をたどると、単なる懐かしのギャグでは終わらない、このネタの面白さが見えてきます。
【元ネタを解説】「まーきの」は小栗旬が演じた花沢類の呼び方!

「まーきの」の元ネタを一言で説明すると、ドラマ『花より男子』シリーズに登場する花沢類が、牧野つくしに呼びかけるときの「牧野」という名前の呼び方です。
花沢類を演じたのは俳優の小栗旬さん。おばたのお兄さんは、この役柄や小栗さんの雰囲気を研究し、特徴的なイントネーションを強調したものまねに仕上げました。
『花より男子』とはどんなドラマ?『花より男子』は、漫画家・神尾葉子さんの同名漫画を原作とするTBSのテレビドラマです。
2005年10月21日から12月16日まで放送された第1シリーズは、全9話。名門・英徳学園を舞台に、裕福な家庭の生徒たちが集まる環境で、一般家庭出身の牧野つくしがF4と呼ばれる4人の御曹司たちに立ち向かう青春恋愛ストーリーです。
主要キャストは次のとおりです。
- 牧野つくし:井上真央
- 道明寺司:松本潤
- 花沢類:小栗旬
- 西門総二郎:松田翔太
- 美作あきら:阿部力
TBSチャンネルの公式番組情報でも、井上真央さんがヒロインの牧野つくしを演じ、小栗旬さんがF4の一員である花沢類を演じたことが紹介されています。
同作は続編『花より男子2(リターンズ)』、さらに2008年公開の映画『花より男子ファイナル』へと展開しました。
花沢類と牧野つくしの関係が「まーきの」の出発点花沢類は、F4のメンバーでありながら、ほかの仲間とは異なる穏やかでマイペースな雰囲気を持つ人物です。
道明寺司のように感情をストレートにぶつけるタイプではなく、つくしのことを気にかけ、時には静かに寄り添います。
その花沢類がつくしを「牧野」と呼ぶ場面が、後にものまねの定番フレーズへと変わりました。
ここで押さえておきたいのは、「まーきの」は牧野つくしの名前そのものではなく、花沢類のキャラクター性を象徴する呼びかけの表現だという点です。
小栗さんの落ち着いた声や、相手との距離感を感じさせる演技があったからこそ、おばたのお兄さんのものまねにも元ネタとしての説得力が生まれました。
【何話で聞ける?】「まーきの」の印象的な場面は花より男子2の第1話
「まーきのは何話で出てくるの?」という疑問を持つ人も少なくありません。
この点で押さえておきたいのが、2007年放送の続編『花より男子2(リターンズ)』です。
印象的な「まーきの!」の場面として知られているのは、第1話「あれから1年…今夜遂に復活!!」です。
2007年1月5日に放送された同エピソードでは、ニューヨークにいるつくしが、花沢類の声を聞く場面があります。
ドラマの中では、つくしが自分の置かれた状況に向き合う中で、花沢類との関係を感じさせる印象的な呼びかけが登場します。
TBS公式の番組情報によると、『花より男子2(リターンズ)』は前作から1年後を描く全11話の続編で、井上真央さん、松本潤さん、小栗旬さんら主要キャストが続投しました。
2005年版と2007年版を混同しないことがポイント検索では「2005年の花より男子が元ネタ」と説明されることがありますが、作品の放送時期と印象的な呼びかけの場面は整理しておくと分かりやすくなります。
2005年の第1シリーズが花沢類と牧野つくしの関係を描き、2007年の続編にも2人の印象的なやり取りが登場します。
そのため、元ネタとなるキャラクターと呼び方の源流は『花より男子』シリーズ、具体的な場面を探す際の目印は『花より男子2』第1話と覚えておくとよいでしょう。
【誕生からブレイクまで】おばたのお兄さんの「まーきの」はどう広まった?
「まーきの」が世間に広く知られるようになったのは、2017年です。
ただし、おばたのお兄さんがこのネタを披露し始めたのは、ブレイクした2017年1月より前でした。
本人の公式ブログでは、ものまね番組への出演を重ねる中で、2016年に「まーきの」が誕生した経緯が詳しく語られています。
2016年に生まれた「まーきの」おばたのお兄さんは、もともと小栗旬さんのものまねを得意としていました。
本人のブログによると、2016年4月には、小栗さんが主演したドラマ『信長協奏曲』のサブロー役のものまねでフジテレビのものまね番組に出演しています。
その後、同年8月に再び出演する機会を得て、番組の中で「まーきの」を初披露しました。
放送は2016年9月ごろです。
つまり、2017年の大ブレイクが最初の披露だったわけではありません。
2017年1月6日がブレイクの転換点大きな転機になったのが、フジテレビ系『爆笑ものまね紅白歌合戦』への出演です。
当時はピコ太郎さんの「PPAP」が大流行しており、番組ではさまざまな有名人がPPAPをものまねする企画が用意されていました。
おばたのお兄さんは、そこで小栗旬さんになりきり、『花より男子』にちなんだネタを披露します。
その内容は、花と団子を使ったPPAP風の演出から、最後に「まーきのっ」と締めるもの。
本人は後年のインタビューで、2017年1月6日を自身のブレイクした日として振り返っています。
加えて、披露した場面の切り抜き動画が拡散され、テレビ出演の機会も増えていきました。
「まーきの」の誕生から定着までの年表| 時期 | 出来事 | 意味・ポイント |
|---|---|---|
| 2005年10月 | ドラマ『花より男子』放送開始 | 小栗旬が花沢類を演じる |
| 2007年1月 | 『花より男子2』放送開始 | 花沢類と牧野つくしの関係が続編でも描かれる |
| 2016年5月ごろ | おばたのお兄さんが小栗旬のものまねで出演 | サブロー役のものまねがきっかけ |
| 2016年9月ごろ | 「まーきの」をテレビで初披露 | ものまねの代表的なフレーズが誕生 |
| 2017年1月6日 | 『爆笑ものまね紅白歌合戦』放送 | PPAPとの組み合わせで大反響 |
| 2017年3月30日 | 『櫻井・有吉THE夜会』で小栗旬と共演 | 本人からものまね継続の了承を得る |
| 2018年3月 | 小栗旬が子どもたちに呼ばれたエピソードが報道される | ネタが一般層にも浸透 |
| 2021年10月 | 小栗旬が「まーきの」についてテレビで言及 | 役柄の長期的な認知を再確認 |
| 2026年1月2日 | 小栗旬とおばたのお兄さんがテレビで共演 | 本人同士でネタを披露 |
この経緯から分かるのは、ブレイクの決定打が単なる小栗旬さんのものまねではなかったということです。
既に知られていた『花より男子』の人気キャラクターに、当時話題だったPPAPという別の流行を組み合わせたことが、ネタの爆発力を高めました。
【ドラマとものまねの違い】首を傾けるポーズは小栗旬本人の動き?
「まーきの」を見たことがある人の多くは、首を大きく傾ける独特のポーズを思い浮かべるはずです。
ところが、この動きはドラマ本編をそのまま再現したものではありません。
おばたのお兄さん自身が2023年に明かした内容からも、ドラマとものまねには明確な違いがあることが分かります。
ドラマ本編は静かな呼びかけ小栗旬さんが演じた花沢類は、落ち着いた雰囲気と柔らかい話し方が特徴的なキャラクターです。
つくしに対しても、感情を過剰に表現するのではなく、自然体で接する場面が印象に残ります。
一方、おばたのお兄さんのものまねでは、「まーきのっ」という部分を大きく伸ばし、声の抑揚を強調しています。
その結果、元の演技にあった繊細な雰囲気が、誰にでも伝わるコミカルな表現へと変わりました。
首を傾けるポーズはものまね独自の誇張2023年5月、おばたのお兄さんは小栗旬さんが掲載された過去の雑誌を見つけ、Instagramで話題にしました。
その雑誌には、花沢類を演じるために小栗さんが顔の角度を研究したことが紹介されていたといいます。
興味深いのは、おばたのお兄さん自身が、ドラマ本編では「まーきのっ」のときに小栗さんは実際には首を傾けていなかったと説明していることです。
つまり、次のように整理できます。
- ドラマ版: 花沢類らしい落ち着いた声と自然な呼びかけ。
- ものまね版: 名前を伸ばした独特のイントネーション。
- ポーズ: 首を大きく傾ける、視覚的に分かりやすい誇張表現。
ものまねは、元の人物の動きを一つひとつ忠実に再現するだけでは成立しません。
特徴を抽出し、誰が見ても分かる形に強調することが大切です。
おばたのお兄さんの「まーきの」は、まさにその手法が生かされたネタです。
【小栗旬本人の反応】公認のきっかけと意外なクレームとは?
「まーきの」の面白さを語るうえで欠かせないのが、元ネタの本人である小栗旬さんの反応です。
おばたのお兄さんは、ものまねをきっかけに小栗さんと共演する機会を得て、本人からネタを続けることについて了承を得ています。
2017年3月30日『櫻井・有吉THE夜会』で共演2017年3月30日放送のTBS系『櫻井・有吉THE夜会』では、小栗旬さんがおばたのお兄さんのものまねについて言及しました。
番組では、小栗さんが突然おばたさんのもとを訪れるドッキリ仕立ての企画が展開されました。
当初は「オレに乗っかり過ぎ」と厳しい態度を見せる場面もありましたが、最終的にはものまねを続けてよいかというおばたさんの質問に対して了承。
デイリースポーツの報道によると、小栗さんは次のように応じています。
もっともっと遊んでください。
この言葉によって、おばたのお兄さんのものまねは、本人からも好意的に受け止められていることが広く知られるようになりました。
2018年には小栗旬が子どもたちから「まーきの」と呼ばれる事態に2018年3月、女性自身は、おばたのお兄さんがバラエティー番組で明かした小栗さんとのエピソードを報じています。
2018年の新年のあいさつとして、小栗さんに電話をかけたおばたさん。
すると、小栗さんからある出来事について話があったといいます。
近くの公園で遊んでいた子どもたちが、小栗さん本人に向かって「まーきのっ」と声をかけてきたというのです。
小栗さんは笑いながら、おばたさんに対して「これ、お前のせいだよな?」とツッコミを入れたと報じられました。
ものまねの対象となった本人が、街中でそのネタを再現されるようになったという、何ともユニークなエピソードです。
2021年には小栗旬が複雑な心境も明かした2021年10月放送のTBS系『日曜日の初耳学』では、小栗旬さん自身が『花より男子』について振り返りました。
役柄が長く愛され、ものまねされ続けていることについて、俳優としてうれしい気持ちを語っています。
一方、おばたのお兄さんの「まーきの」が独り歩きした結果、小学生からもその呼び方をされるようになったと説明。
「俺はそれじゃないんだけどなぁ……」と苦笑いし、少し複雑な心境も明かしました。
これは、ものまねを拒絶しているという話ではありません。
花沢類という役が長く記憶されている喜びと、ものまねによって自分自身まで特定のギャグと結び付けられる不思議さが同居しているのです。
【2026年も使われる理由】「まーきの」が一発ネタで終わらなかった秘密
2017年にブレイクした「まーきの」は、約9年が経過した2026年にも知られています。
その理由は、元ネタの知名度だけではありません。
短い言葉と動きだけで伝わる分かりやすさ「まーきの」は、短い呼びかけと首の動きだけで成立するネタです。
複雑な前提や長い説明がなくても、知っている人なら一瞬で元ネタを理解できます。
加えて、誰かの名前を呼ぶだけで応用できるため、日常会話やテレビ番組の企画にも取り入れやすい特徴があります。
このシンプルさは、短い動画が拡散されるSNSとの相性も良好です。
ものまねの本人がネタに参加しているもう一つの大きな理由は、小栗旬さん自身がネタを受け入れ、時には自ら披露していることです。
2020年には、おばたのお兄さんが公開した新作ものまねを小栗さん本人が再現したエピソードが報じられました。
さらに2026年1月2日放送のテレビ朝日系『新春ドリームバトル2026 木梨憲武のスポーツKING!』では、2人が共演。
ゴルフ対決の企画で、そろって「まーきのっ」のポーズを披露しました。
スポニチの報道によると、小栗さんも首を大きく傾ける動きを見せ、出演者たちを盛り上げています。
2017年にものまねでブレイクした芸人と、元ネタを演じた俳優が、2026年になっても同じネタで共演できる関係が続いているのです。
世代を超えて認識されるキャラクターになった『花より男子』は2005年の放送作品ですが、続編や映画、再放送などを通じて長く親しまれてきました。
加えて、ものまねによってドラマを見ていない世代にも「まーきの」という言葉が届きました。
小栗さんが2021年に小学生から呼びかけられたエピソードは、その広がりを象徴しています。
つまり、ドラマの視聴経験がある人には懐かしい名場面として、ドラマを知らない人には分かりやすいギャグとして、それぞれ異なる入り口が用意されているのです。
【プロの結論】「まーきの」はドラマの名演技とものまねの技術が生んだ定番ネタ
「まーきの」の元ネタを理解するうえで大切なのは、ドラマとものまねを別々の表現として捉えることです。
小栗旬さんが『花より男子』シリーズで演じた花沢類の「牧野」という呼びかけが出発点となり、おばたのお兄さんが声の特徴を強調し、首を傾けるポーズを加えることで、独立したものまねのネタへと発展しました。
特に注目したいのは、元ネタに忠実であることと、ものまねとして分かりやすいことは必ずしも同じではないという点です。
ドラマの花沢類は静かで自然体の人物ですが、おばたのお兄さんはその特徴を大胆にデフォルメしました。
その違いが笑いを生み、2017年のブレイクにつながったのです。
また、小栗さん本人がものまねを受け入れ、2026年にも一緒に披露していることが、ネタの寿命を延ばす大きな要因になっています。
元ネタを知っている人はドラマとの違いを楽しめますし、知らない人はシンプルなギャグとして楽しめます。
両方の楽しみ方が成立することこそ、「まーきの」が長く愛されている理由です。
「まーきの」の元ネタに関するよくある質問(FAQ)
Q1:まーきのの元ネタは2005年の『花より男子』ですか?
A1:はい。2005年放送のTBSドラマ『花より男子』シリーズで、小栗旬さんが演じた花沢類が牧野つくしに呼びかける「牧野」が元ネタです。印象的な呼びかけの場面は、2007年の続編『花より男子2(リターンズ)』第1話でも確認できます。
Q2:まーきのは何話で聞けますか?
A2:特に有名な場面として挙げられるのは、2007年1月5日放送の『花より男子2(リターンズ)』第1話です。ニューヨークにいるつくしの場面で、花沢類の声が登場します。
Q3:小栗旬本人はおばたのお兄さんのものまねを公認していますか?
A3:2017年3月30日放送の『櫻井・有吉THE夜会』で、おばたのお兄さんが本人にものまねの継続について確認し、小栗さんから「もっともっと遊んでください」と了承を得ています。その後も共演やネタの披露が続いています。
まとめ
「まーきの」の元ネタは、TBSドラマ『花より男子』シリーズで小栗旬さんが演じた花沢類による、牧野つくしへの呼びかけです。
おばたのお兄さんが2016年にものまねとして形にし、2017年1月6日の『爆笑ものまね紅白歌合戦』で大きな反響を獲得したことで、全国的に知られるようになりました。
ドラマ本編では大きく首を傾けていなかったという意外な違いや、小栗さん本人のユーモアあふれる反応も、このネタを語るうえで欠かせません。
そして2026年1月には、ついに2人がテレビ番組で並んで「まーきのっ」を披露しました。
ドラマから生まれ、ものまねによって独自の進化を遂げ、本人との共演によってさらに親しまれている「まーきの」。その背景を知ると、あの短い一言が以前よりもずっと面白く感じられるはずです。
主な参照資料: TBS公式番組情報、おばたのお兄さん本人の公式ブログ・note、デイリースポーツ、女性自身、RBB TODAY、ENCOUNT、スポニチ。