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【成績低迷の理由】森友哉はなぜ以前の打撃を取り戻せないのか

高峰 弦 高峰 弦 • 更新: • 公開: • 読了約 9 分
目次

森友哉の成績が2019年や2023年の水準から低下した背景には、複数の要素が重なっている。特に注目すべきなのは、故障による出場機会の減少、捕手としての役割の変化、そして打撃指標の変化だ。

1. 故障による出場機会と打撃の継続性の問題

2025年は右脇腹や右太もも裏の故障が影響し、50試合の出場にとどまった。2026年も左手首を痛め、8月に手術を受けている。

打者にとって、シーズンを通して試合に出場し、一定の打席数を確保することは重要だ。打撃フォームやタイミングを維持するには、実戦での経験を積み重ねる必要がある。森の場合、2年続けて故障による離脱を経験したことが、安定した成績を残すうえで大きな障害になった。

特に左手首は、バットを振る動作だけでなく捕手として捕球する動作にも関係する。2026年の故障は、森の打撃と守備の両方に影響する問題だった。

2. OPSの低下は長打力の変化を示している

2025年から2026年への成績改善を細かく見ると、興味深い特徴がある。

2025年の長打率は.273だったが、2026年は.376まで回復した。本塁打も1本から7本に増えている。一方、出塁率は2025年の.325に対して2026年は.321で、ほぼ横ばいながらわずかに低下した。

つまり、2026年は出塁能力が大きく改善したというより、長打を生み出す部分で回復が見られたシーズンだった。OPSの上昇も、主に長打率の改善によるものと読み取れる。

ただし、2019年の長打率.547や2023年の.508と比較すれば、まだ大きな開きがある。森本来の打撃を取り戻すためには、単に打率を上げるだけでなく、長打を安定して生み出せる状態に戻すことが課題となる。

3. 捕手としての出場減少とチーム内の競争

2026年の森は、左手首の故障によって捕手としての出場が減少した。オリックスでは若月健矢が正捕手としてチームを支えており、森は打撃だけでなく守備位置の面でも競争に直面している。

捕手として出場できなければ、森の選手としての価値を最大限に発揮することは難しい。打撃を生かすために指名打者として起用する選択肢はあるものの、捕手として試合に出ることへの本人のこだわりも強い。

2026年10月18日の報道では、森はすでにキャッチボールやティー打撃を再開し、11月中のフルスイングを目標としていると伝えられた。本人は捕手として再び勝負する意思を示しており、来季に向けた最大の焦点は、左手首の回復と捕手としての実戦復帰になる。

4. 年齢だけを不振の原因にするのは早い

2026年8月に31歳となった森は、2027年には32歳のシーズンを迎える。一般的に選手のパフォーマンスは年齢とともに変化するが、31歳という年齢だけで打撃能力の衰えを断定することはできない。

2023年にはオリックス移籍直後にOPS.893を記録しており、環境が変わっても高い水準でプレーできることを証明している。今回の成績低下には、少なくとも具体的な故障歴と出場機会の減少が存在する。

そのため、今後の評価では年齢による衰えという抽象的な見方よりも、手首の状態、スイングの強度、捕手としての出場数、打席当たりの長打力を追うほうが実態に近い。

【2027年への展望】森友哉の復活を判断する4つのポイント

森友哉成績

2026年11月2日時点で、森は左手首の手術後のリハビリを進めている。10月18日の報道では、オフシーズンも練習を継続し、11月中にフルスイングできる状態を目指す考えが紹介された。

また、2026年は2年連続で規定打席に到達できなかった。本人もシーズンへの満足感を得られていない様子が報じられており、2027年は単なる成績改善ではなく、年間を通じた安定した出場が大きなテーマになる。

今後の森友哉を評価する際には、次の4つの指標に注目したい。

① 左手首の回復とフルスイングの再開

まずは手術後の回復が最優先だ。バットを十分に振れる状態に戻り、長打を生み出す打撃フォームを取り戻せるかが重要になる。11月のフルスイングは本人が掲げた目標であり、実際の回復状況とは区別して見る必要がある。

② 捕手としての出場試合数

森の本職は捕手だ。2026年は先発マスク20試合にとどまった。若月との競争のなかで、どれだけ捕手として先発出場できるかは、復活を測る重要な材料になる。

③ OPSと長打率の回復

2026年のOPS.698から、2024年の.783、2023年の.893にどこまで近づけるかが注目点だ。特に長打率が回復し、再び中軸打者としての存在感を示せるかがポイントになる。

④ 年間を通じた出場の安定性

2025年は50試合、2026年は66試合だった。過去には100試合以上に出場したシーズンが複数あり、2027年は健康な状態で試合に出続けられるかが重要だ。出場数が増えれば、打率や本塁打だけでなく、チームへの貢献度も改めて評価できる。

10月18日付のスポーツ報知の報道では、森がオフも練習を継続する意向を示したことが伝えられている。かつて首位打者とMVPを獲得した捕手が、再び正捕手の座と打線の中心を目指す。2027年は、その再起が本格的に問われるシーズンになりそうだ。

【森友哉の成績】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:森友哉の2026年シーズンの成績は?
A1:オリックスで66試合に出場し、打率.243、7本塁打、24打点を記録した。出塁率は.321、長打率は.376、OPSは掲載媒体の集計で.698。左手首の手術によりシーズンを終えている。

Q2:森友哉の自己最高の成績は何年ですか?
A2:代表的なキャリアハイは2019年だ。打率.329、23本塁打、105打点を記録し、パ・リーグ首位打者とMVPを獲得した。捕手として史上4人目の首位打者という歴史的な記録も残している。

Q3:森友哉の2025年と2026年の成績はどちらが良いですか?
A3:打撃成績では2026年が上回っている。2025年は打率.205、1本塁打、14打点、OPS.598。2026年は打率.243、7本塁打、24打点、OPS.698だった。ただし、2026年も故障によって66試合の出場にとどまった。

Q4:森友哉のNPB通算成績は?
A4:2026年シーズン終了時点で、1,269試合、1,221安打、137本塁打、597打点、通算打率.283、出塁率.370、長打率.449、OPS.819となっている。

Q5:森友哉は西武時代にどのようなタイトルを獲得しましたか?
A5:2019年にパ・リーグ首位打者と最優秀選手賞(MVP)を獲得した。また、2018年と2019年には捕手部門のベストナインに選ばれている。

Q6:森友哉は2027年も捕手として出場する予定ですか?
A6:本人は捕手としてプレーを続ける意思を示している。2026年10月の報道でも正捕手奪回への意欲が紹介された。ただし、実際の起用は左手首の回復状況や若月健矢との競争によって変わる。

森友哉の2026年成績は、打率.243、7本塁打、24打点、OPS.698。2025年の打率.205、1本塁打、OPS.598からは改善したものの、2019年の首位打者・MVP獲得時や、2023年のオリックス移籍初年度の成績には及ばなかった。

ただし、2025年の右脇腹や右太もも裏の故障、2026年の左手首の負傷と手術を考慮すると、数字だけで打撃能力の衰えを決めつけることはできない。特に2026年は捕手としての出場機会が大きく減り、本人が望む役割を十分に果たせないシーズンだった。

一方、NPB通算打率.283、137本塁打、597打点、OPS.819という実績は、森が長年にわたってリーグを代表する強打の捕手として活躍してきたことを物語っている。2019年の首位打者とMVPは、その実力を象徴する記録だ。

今後の最大の注目点は、左手首の完全回復、フルスイングの再開、そして捕手としての正位置を取り戻せるかどうか。 2027年に再び年間を通じて出場し、打率やOPSを上向かせることができれば、森友哉の評価は大きく変わる。全盛期の実績を持つ31歳の捕手が、もう一度オリックスの攻守の中心に戻れるか。その挑戦に注目したい。

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